思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

早稲田、東大、慶応、千葉大、今度は慈恵医大の医師ら「集団による女性への暴行」ー甘い対応は、わが国の後進性の証。

2017-02-20 | 社会批評



 
かなり以前ですが、早稲田大学の運動部の部員たちが、女性を集団で暴行しましたが、その時、元総理大臣の森喜朗は、「元気がよすぎたんだろう。」と評しました。

 最近では、東京大学、慶応大学、千葉大学(医学部)の学生が、やはり一人の女性を集団で暴行する事件が相次いでいますが、その卑劣としか言いようのない行為に言葉を失います。今度は、慈恵医大の医師二人と医学生一人による犯罪(強姦罪で起訴)です。

 点数が命の「受験知人間」は、内心に他者への思いなどまるでなく、自分の欲望だけ。苦しみや痛みの感覚や、抑圧される者の言葉にならぬ辛さなどは、想像さえできぬようです。記号化された勉強と勝ち負け主義の部活運動の中で、「個人としての理性」を持てない集団人となり、「みんなで犯せば恐くない」とばかりの集団卑劣です。

 大の男が計画的によってたかっで女性に暴行をするというのは、言葉にならぬ卑劣な行為で、犯罪の中でも最悪です。

 いまの日本の総理大臣の程度は、森元総理の《集団で強姦した学生をかばう発言》が象徴しています。その人間を平気でオリンピック東京大会の要職につかせるわが日本という国は、道徳的・倫理的におわっているというほかないでしょう。

 こういう恥知らずのおぞましい悪行は、権力を握った者たちの集団がやりたい放題の政治をするのと共通しています。主権者が為政者に示している憲法の理念を一内閣(安倍政権)が勝手に変えたり、石原元都知事は都政を私物化し(税金は使いたい放題)、官僚も「天下り」でおいしい汁を吸いたい放題ですが、最近それを組織ぐるみでしていたのは、道徳教育を叫ぶ文部科学省です。彼らのように、不当な力を用いて自己の思い=欲望を遂げるのは、根源悪と呼ぶほかありません。

 国是であった「自衛隊の海外派兵は行わず」もあっと言う間に犯され、武器輸出も解禁となり、強権的なイスラエルと軍事共同開発まではじめています。

 強い立場の者たちが徒党を組み組織的に、力(権力)を持たない弱者を蹂躙する。「エリート」大学の学生も、民権派を抑え込む国権派の政治家や官僚も、実に醜い存在です。集団凌辱という行為は、共通しています。

 

 武田康弘

 

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