(写真は、共に、武田撮影)
実にていねいで美しく、健康な力に満ちた、かつ、市民的な洗練さをもつこの組み合わせは、未来を拓くベートーヴェンになるはず。
神秘主義や耽美主義や自己陶酔とは無縁ですし、現代の機能優先とも無縁です。人間的なよろこびに満ちた真に普遍的な演奏が眼前に展開されることでしょう。
超越や絶対ではなく、豊かで深く強い普遍的な現代のベートーヴェンです。想像しただけでワクワクします。
すでにポール・ルイスは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を録音していて、見事としか評しようのない名演奏ですが、実にていねいに楽譜の理念を抽出するノットとの演奏は、もう一つの新たな規範を打ち立てると思います。
ライブ録音もぜひ! わたしの夢、かなうかな~? 東京交響楽団さん、よろしくお願いします。
武田康弘