思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

篭池理事長 と 安倍首相は、同じ思想の持ち主で、同志なのですが、マスコミは分からない? 教育の籠池化。拡散を!

2017-03-28 | 社会批評

 安倍首相が第一次安倍内閣の時に一番力を入れたのが、「教育基本法」の改定で、公明党の強い反対、
ーーとりわけ昨年亡くなった山下栄一参議院議員(当時は参議院行政監視委員長)は、私の『白樺教育館』を公務で訪れ意見交換をしましたが、彼がトップを務める行政監視委員長室で、安倍首相を止められなかったことへの無念を強い調子で話していましたーー
を押し切って成し遂げました。

 しかし、どなたもご存知のように、第一次安倍内閣は、追い込まれた安倍首相が、国会開会を知らせるベルが鳴っても来ず、そのまま首相を辞めるという事態となりました。あまりの醜態に、歴代最低の首相とマスコミにも揶揄されました。この時、再び首相になると予想した人は、自民党支持者を含めて誰もいなかった、と言ってよいでしょう。

 そのどん底にあった時に、自分と同じ思想(教育の「戦前回帰」を目がける)籠池氏の存在と「教育勅語」に基づく教育実践を知り、励まされたのが安倍晋三氏だったのです。

 安倍氏の思想については、第一次内閣の前から彼の思想的ブレーンの中心者である麗澤大学(以前は高崎経済大学)の八木秀次教授の著書を見るとよく分かります。『反人権宣言』(ちくま新書)、『明治憲法の思想』(PHP新書)。右派というレベルを超えて超がつく「戦前思想」礼賛ですが、八木氏は、今もずっと安倍教育改革を進める座長でもあります。

 露骨なまでに戦後民主主義を嫌い、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を謳い、戦前の日本、とりわけその思想(伊藤博文が作成した「天皇教」という政府神道による国家主義・軍事強国づくりー現天皇・皇后も嫌う思想)については、一度も反省したことがなく、逆に肯定する思想の持ち主である安倍首相は、自身が右翼団体「日本会議」の要職につき、大阪の「日本会議」の中心者の一人であった篭池氏とは、まさに同志だったのです。

 国旗、国歌の徹底による愛国主義、幼いころからの教育により「ニッポン人」であるという自覚を植え付け 「忠」という道徳こそが、世界のどこにもないーシナ(中国)にもない日本固有の道徳であり、それは世界に誇るべきもの、というのが、安倍首相と篭池理事長と日本会議や神社本庁など「戦前思想」への回帰を目がけるグループに共通する根本思想ですが、彼らの思想を可視化した(テレビ東京)のが、安倍首相夫人が名誉校長を務めていた森友学園の塚本幼稚園です。今回の騒動が表ざたにならなければ、今も名誉校長であり、安倍首相自身も講演する政府推薦の幼稚園ー小学校になったのです。

 安倍首相自身が記念小学院の創設に尽力したのは、2015年の9月の三日間の動きで一目瞭然で、それは動かぬ状況証拠と言えるでしょう。恐らく官側はメモさえも廃棄しているでしょうが。
※森友問題の本質は、クリックしてください。

 
 以下は、日本全体で進む「教育の籠池化」の一端です。
この騒動の起きる前ー2月15日の「東京新聞」の朝刊一面です。


 武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台を講義

コメント (1)
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