思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「巻き込まないでほしい。天皇家の宗教儀式は、天皇家でやって。」ーある大学生のことば。

2018-12-18 | 社会批評


みなが、或る宗教儀礼を大事だと思うわけではありません。

仰々しい儀式が好きな人もいるでしょうが、嫌いな人もいます。

一律に天皇の行事は国民の行事だとにして、皆を従わせる思想はおそろしいと思います。日本国籍の人は、みなが天皇行事を大事にしなければいけない、というのなら、思想信条の自由はなく、宗教の自由もないことになります。

憲法で、きちんと保障している個人の自由を認めないようなテレビのコメンテーターや司会者の発言には、背筋が寒くなります。

いまの天皇制をそのまま認めることが日本国民の要件のような発言ー思想は、ソフト化されてはいますが、明治政府がつくった戦前の天皇絶対思想と同じです。恐ろしい限りです。

ある大学生は、「おれを巻き込まないでくれ」「自分たちでやってほしい」と悲鳴を上げていましたが、その通りで、みな一人の人間であり、各人が「よい」(善美)と思う基準と事象は異なります。

一人ひとりの自由な考え・想いを尊重しない社会では困りますし、危険です。

それぞれの自由意思を互いに尊重し合うという原則は、現代社会では絶対的なものであり、ブッダ(釈迦)が強調したように、人間はほんらい平等なのですからね。


武田康弘

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天皇家は天皇家の私事を行います。私たちの生活・文化・思想・宗教とは関係しません。

2018-12-18 | 社会批評


天皇家は天皇家の私事を行います。私たちの生活・文化・思想・宗教などとは関係しません。

大嘗祭に象徴される天皇家の行事は、年間に200以上ありますが、それは、天皇家が自由にやればよいです。やめてもよし、続けてもよし、簡素化したり、減らしてもよいのです。

ただし、皇室神道という宗教儀礼と、わたしたち主権者とは関係がありません。

そうなので、「天皇家の私事なので、税金をかけるべきではない」と皇太子の弟である文仁(ふみひと)さんが発言したのです。

徹底した平等思想の仏教とも、唯一神という思想のキリスト教とも、民間の自然宗教としての神道とも異なる独自の宗教が皇室神道とよばれるもので、皇室にしか関係しません。したがって税金で行うことはできないのです。

もし、天皇家の私事である皇室神道に、日本国の主権者である日本国民が関与する(お金を出す)としたら、宗教と政治の分離に反してしまいます。日本国憲法に違反します。もう一度、天皇主権ー天皇は神という明治維新の思想に戻るならよいですが。そうしますか? そう主張するのが、安倍首相以下大多数の自民党議員が所属する右翼連合の「日本会議」です。

 

武田康弘

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