思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

安倍晋三首相と昭恵夫人は、ともに「公人」ではなく、「私人」です。

2017-03-11 | 社会批評

「私」として「自分の想念」を首相の権力を使って実現する。
「公共」の利益のために「私」がみなに尽すというのとはアベコベ。

主権者を国民とする民主制の国では、首相など為政者は、国民の一般意思を実現するために働く存在で、それゆに給与と権限が与えられるわけですが、この大原則を踏まえず、「私」の想いを実現するために政治を行うのでは、民主主義は元から崩れます。

「国民サービスマン」でなければいけない公務員(大臣や議員や官僚)が、「私」の想いで行為する!? それが首相である安倍晋三君と夫人の昭恵さんであることは、国会答弁を聞くとよ~~く分かります。

安倍晋三君も昭恵さんも、その言動内容は、少しも「公人」ではなく、「私人」です。

好き勝手に憲法を解釈改憲してしまい(韓国なら弾劾され逮捕でしょう)、国是であった「平和主義」を捨て去り、武器開発(イスラエルとの共同開発はその象徴)武器輸出を開始し、国会で1948年に廃棄が決議された「教育勅語」を称揚して、その教育をよしとし、モデル校づくりに協力。国連からも危険視された「スパイ法」(21世紀最悪の法案と批評される)をつくり、また市民の政治活動を抑えるために「共謀罪」を通そうとしています。

市民的な公共のために政治を行うのではなく、市民的自由を抑え、自分が頂点に立つ政治を行う安倍君は、民主制国家の首相とはとても言えません。根源違反を平然と行うのですから呆れますが、それを許す国民では、もう救いがありません。国民の税金や財産を好きに使い(世界各国に大盤振る舞い)国有財産を私物化して処分(いま次々と明らかに)する人には退陣してもらうしかありません。

安倍晋三君と昭恵さんは、共に「私人」でしかなく、「公人」の資格がありません。 おままごと夫婦、幼児性の抜けないお二人には、おとなしくしていてほしものです。


武田康弘

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安倍首相ー松井知事ー籠池氏ー八木秀次麗澤大学教授は一体で、「日本教育再生機構」のモデル校になるはずだった。

2017-03-10 | 学芸

以下は「日刊ゲンダイ」の記事です。読みやすく編集しました。

 

 森友学園事件の背景には、安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造がある。その源流をたどると、“おかしなオッサンの思いつき”で済ませられない深刻な問題だということが分かる。事件の下地は、何年も前から用意されていた。やはり、どう言い訳したところで、これは安倍首相自身の疑獄だ。

 ■「伝説の2・26会談」で意気投合

  森友学園の籠池理事長は、安倍首相を「偉人」と称え、問題の土地に新設予定の「瑞穂の國記念小學院」も、当初は「安倍晋三記念小学校」の名称になる予定だった。だから、名誉校長には昭恵夫人が就いていた。そして、財政面も教育内容も問題だらけの学園にスピード認可を与えた大阪府知事は、安倍首相との親密さで知られる日本維新の会の松井代表である。安倍首相、松井知事、籠池氏――。この3人を結びつけたのが、「日本教育再生機構大阪」だ。

「1回目の総理大臣を辞めた後、失意の安倍さんを大阪に招いたのが維新の遠藤敬・現国対委員長だったんですわ。当時、会長をやっとった『日本教育再生機構大阪』のシンポジウムに呼んだんです。2012年2月26日のシンポジウムで安倍さんと対談したのが松井知事で、シンポ後の居酒屋会談でも教育再生について熱心に話し合い、すっかり意気投合した。僕らの間では、今も“歴史を変えた伝説の2・26会談”いうて語り継がれてます。その後も会合を重ね、12年の自民党総裁選に負けたら、安倍さんが党を割って維新と合流する構想まで持ち上がっていた。維新の側は代表の座を空けて待っとったんですわ」(維新関係者)

  日本教育再生機構は、愛国心教育を徹底し、歴史修正主義的な育鵬社の教科書を使うことを主張する団体だ。理事長は八木秀次麗沢大教授。安倍政権を支える「日本会議」のメンバーで、安倍首相の教育政策のブレーンだ。諮問機関の「教育再生実行会議」でも委員を務めている。八木氏自身も籠池理事長と交流があり、森友学園が運営する塚本幼稚園で講演を行ったこともある。

機構は各地に支部があり、安倍首相と松井知事を結びつけた大阪支部には籠池理事長も出入りしていた。教育勅語を園児に暗唱させる塚本幼稚園は教育再生機構にとって“モデル校”のような存在なのだ。

 
■日本会議と二人三脚


  教育再生機構の共催で今月19日に行われる「シンポジウムin芦屋」のチラシを見ると、パネリストの中に「籠池町浪(かごいけ ちなみ/瑞穂の國記念小學院開校準備室長)」の名前がある。さすがに今回の出演は取りやめになったというが、名字と肩書を見れば分かるように、籠池理事長の娘だ。塚本幼稚園の教頭も務めている。

  教育再生機構と日本会議、森友学園、維新の会、安倍政権は一本線でつながる。というより、ほとんど一体化していると言っていい。


 「日本会議と二人三脚で進めてきた安倍首相の教育改革が目指す将来像が、森友学園が新設予定だった“安倍晋三記念小学校”だということです。維新もその方針に共鳴してきた。全国に先駆けて『国旗国歌条例』を制定した大阪には、安倍首相と共通する意思、思想も浸透している。もし問題が発覚しなければ、小学校は4月に開校し、やがては中学校もできたかもしれない。安倍首相が教育改革でやろうとしていることを、教育再生機構と森友学園はひと足先に大阪で具現化しようとし、それを応援した人たちがいる。土地取引や認可の過程で、たとえ直接的な働きかけをしていなくても、安倍首相の問題に違いありません」(政治学者・五十嵐仁氏

  この政権だから、起きるべくして起きた事件なのだ。

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憲法理念を破ったことは、大統領弾劾に相当する、韓国最高裁(憲法裁判所)の正しさ。

2017-03-10 | 社会批評

政治上の左右や主張内容ではなく、

憲法理念を破ったことは、大統領弾劾に相当する。

主権者は国民であり、主権者が定めた基本理念が「憲法」なので、

それに反した為政者は、大統領であれ弾劾される。

という韓国憲法裁判所の「正しさ」には感動です(日本には民主制を支える憲法裁判所がありません)。

自分たちの力で、血と汗を流して民主化を成し遂げた国ならではでしょう。

わたしたちの国でも、戦前からの「皇室を利用した官僚政府の国家主義」(現天皇、皇后も忌避する思想)を排して、

民主化=民主的倫理に基づく生き方と自治政治に変えていきたいものです。

安倍内閣のように、憲法を破っても平然としていられる《為政者の国》では、精神の底から腐っていきます。

「戦前思想」による教育の復活=【教育勅語による愛国教育】を目がける政府とは、おぞましい存在というほかありません。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員ー「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

 
 「日本だけが道義大国を目指す資格がある」(稲田防衛大臣)クリック-ーもう狂気の国家宗教というほかありません。

 

 

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安倍自民+大阪維新による戦後の「民主教育否定」の仕掛け! 安倍夫人と元地主の証言。

2017-03-07 | 学芸

 いま、テレビ朝日の「ワイドスクランブル」で土地疑惑と学校認可問題を詳細に伝えていましたが、そこから分かるのは、森友学園の問題は、
安倍自民党+大阪維新の会(大阪府の松井知事と橋下元代表)による、復古思想=復古教育=教育勅語という明治維新政府の思想に基づく戦後の「民主主義教育否定のための構造的事件」ということです。

 大阪府が私立学校の許認可を緩めたのは、「森友学園」による小学校 (教育勅語思想による)新設のためであることが明白になっています。「教育勅語」による教育とは、安倍首相ら自民党多数派の本心であることはすでに明らかになっていますが、戦後民主主義を根本からひっくり返し、戦前の強い日本を取り戻すという彼らの悲願=野心を成就させるには、幼稚園や小中学校での日本全体主義(明治維新政府の思想)による教育を復活させることが必須なのです。その先頭を走る森友学園を成功させることが彼らには必要でした。

 しかし、極めて不可解な8億円減額がバレてしまい、窮地に陥った安倍首相と松井大阪府知事、橋下元代表(大阪維新の会)は、慌てて、「関係ない」コールを連発するハメとなっています。これは、ウヨク的「戦前思想」(伊藤博文が中心となりつくった天皇主義現天皇と皇后も忌避している思想)による新らしい!?国づくりのための稚拙な陰謀の破綻を象徴しています。

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以下は、安倍夫人の話です。国会での安倍首相の嘘が分かります。また、地主による驚くべき証言(いま、テレビ朝日でも詳細に報道)です。



 安倍晋三首相は森友学園の籠池理事長について「妻から聞いた」として自分は会っていないことを強調していましたが、実際には会っていたことを安倍昭恵夫人が言及していました。


 これはフジテレビの番組「とくダネ!」の報道から発覚した情報で、安倍昭恵夫人は過去の講演会で「家に帰ってからも主人に前々から塚本園長(籠池理事長)から主人にお手紙や電話を頂いたり、実際にもお会いいただいたりしていました」と発言。

 明確に「会った」という事を発言していることから、今までの安倍晋三首相の国会答弁は大嘘だったということになります。また、この報道とは別にしばらく前から週刊朝日などが「籠池理事長は安倍晋三首相に会っていた」と記事を掲載していました。

(以上は、情報速報ドットコムより)

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 服部信一郎さんのfbから。

 · 3月2日 21:23 · 

[大スクープです]

安倍晋三記念小学院、本日、浅野秀弥さんらと現地調査、木村真市会議員(無所属)ヒアリングに出かけました。大きな収穫でした。
まずは現地でフジテレビ記者と一緒に、乗光さん(野田町会会長、もと公明党市会議員で議長まで務めた方)の話しをたっぷり聞くことが出来ました。

「校舎の部分は私が住んでいたところで、ダマされた」「豊中市が公園にするから等価交換で向かいに移転して欲しい」と言うので、移転した。「ヒ素、鉛があると言うが埋め立て地では無い、もともと畑であって、沼で埋め立てたのは中学校部部分や」、「平成8年に豊中市と契約した文書にも公園とすると書かれている」「町会で昨年に意見書もとめ、当初の約束と違うではないかと提出したが、1年以上回答がない」というものです。

 乗光さんは、毎日、正門の前が家であることもあり、見張りを続けています。ハッと気づきました。いま市が買い取って公園となっているところは、ヒ素はなく、鉛が検出された!? 森友学園側はヒ素と鉛が検出されたために、初期に1億3176万円(後に8憶1900万円)の廃棄物処理経費が要した!?もともと産業廃棄物は無かった!エッと息をのみました。

 200万円で払い下げするために、最初からシナリオを誰かが書いて、政治家を動かした!? 乗光さんは17年間、目の前のうごき全てを見ているのです。「公園をつくる約束で、家の解体から建築まで、自腹でやった!」「それがトンでもない学校に変わった、真相を究明して欲しい」と。革新懇は豊中革新懇、市民の会と連携して、奮闘する決意です、しかし忙しすぎ!やな。写真のパンフレットは豊中市が1999年3月に作成したもの、当時の住宅街(今の校舎)の写真です。畑のうえに住宅が建てられたもので、産業廃棄分、ヒ素も鉛もあるはずがないと怒り心頭です。

 

 

 

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「愛国」教育の正体見たり「森友学園」ーーー安倍グループ(日本会議)・神社本庁らの恐怖の戦前思想 (拡散を)

2017-03-06 | 社会批評

個人の自由よりも大事なのは、日本人としての自覚であり、悠久の天皇制に従う国民の育成が必要。
それが、安倍首相が自著『美しい国へ』(改訂版の『新しい国へ』ー内容は全く同じ)で主張する新しい国のカタチですが、

彼ら、自民党が進める『戦前思想への回帰=再び富国強兵』という基本方針がいかなるものか、それが、今回の森友学園の『教育勅語』(明治天皇が臣民に与えた言葉)に基づく教育で、白日のものとなりました。その意味で今回の騒動は、みなの目を覚ました事件です。

「教育勅語」は、君主による全体主義道徳であり、個々人の精神的自立を育て、それに依拠する社会をつくるのではなく、上位者に従うことを教え込む思想を持ちますので、主権者を天皇から国民に転回させた戦後の「民主主義国家」としての日本には、思想的に適合しません。そのため、1948年に国会で廃止が決議され、民主教育の基本方針「教育基本法」がつくられたのです。

これをよしとせず、再び、戦前道徳=上位者に従う思想により国をつくろうとする保守主義者たちは、「愛国教育」を進め、国民を自立する主権者ではなく、官僚政府の権威に従わせようと画策しています。記号学の悪用による国民支配です。

人々の自然な郷土愛の感情を利用して、「官僚政府が考える特定の歴史観に基づくニッポン」を愛することを求めます。政府=支配階級に都合のよいように日本の歴史を解釈し、明治維新政府がねつ造した「天皇主義」国家としての日本を愛するように誘導するのが、彼らの目的なのです。

それが誰の目にも明らかになったのが、【教育勅語による教育】です。自民党は、お金の問題は批判しても「教育勅語」による教育は、批判しません。彼らの気持ちの悪い宗教思想(明治維新政府の伊藤博文が中心となりつくった「皇室を利用した天皇現人神の国家カルト宗教」-現天皇夫妻も忌避する思想)は、国会での自民党議員の発言・態度に明白です。

こんな国に戻してよいのですか?騙されていませんか?目を覚ましましょう。愛国教育の正体見たり森友学園、です。
(※聖徳太子ー複数の人物の総称のようですがーは、神道を排して、仏教による国づくりをしたのです=「十七条の憲法」それが伝統です。)


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員=「日本国憲法の哲学的土台を講義)

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※一つ前のblog3月3日の「国のカタチを揺るがす大問題」には、多くのアクセスと「いいね!」を頂き、感謝です。

3月4日のアクセス数

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  • 訪問者数18,760
  • 順位:4位 / 2,682,355ブログ中

 

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『森友学園』騒動は、8億円云々というレベルではなく、国のカタチを揺るがす大問題なのです。(ぜひ拡散を!)

2017-03-03 | 社会批評

 国家の主権者であり現人神である明治天皇が、天皇の赤子である臣民に対して与えたのが『教育勅語』です。


 わたしたちの国は、1868年の明治維新から1945年に『ポツダム宣言』(アメリカ、中国、英国による)を受け入れて無条件降伏し敗戦するまで77年間にわたり、天皇が国の主権者であり、軍隊の統帥権も天皇にあり、同時に宗教的な最高権威も「生きてある神」としての天皇でした。それが天皇教で、靖国思想=国体思想と呼ばれますが、この思想をつくった中心人物は、長州藩の下級武士の出で、「大日本帝国憲法」の作成者にして初代総理大臣を務めた伊藤博文でした。

 これは、いまの言葉で言えば「カルト宗教」というほかありませんが、それを政府が国家権力を用いて全国民に強要し、小学校から徹底して教え込みました(今の「森友学園」の園児がやらされていることを見るとイメージできます)。仏教を廃して神道(それも明治政府がつくった国家神道)を中心に置き、神道行事に参加することを国民の義務としました。

 この洗脳教育の成果は凄いもので、負け戦でも最後の一人まで戦い抜く根性を仕込まれて、アメリカ軍を恐怖に陥れたのでした。白旗を上げるという常識はなく、全員死ぬまで戦うのは、「生きている神」の天皇陛下を絶対神として尊崇する日本人ならではです。

 そのために、敗戦により新しい民主的な国として生まれかわる上で、どうしても必要だったのが、昭和天皇による「人間宣言」でした。「天皇は神ではない」と現人神であった天皇自身が宣言したわけです。

 そして、主権者を天皇から国民に変えるというコペルニクス的転回が「日本国憲法」となり成就しましたが、この新憲法の最大の柱であった主権者の転回は、「新憲法も主権者は天皇とする」という強固な主張をする当時の政府や二大政党の抵抗で、たいへんな難産でしたが、GHQの断固たる命令でようやく実現したのでした。

 その際に、GHQは、日本の民間人七人(「治安維持法」違反の最初の逮捕者であった憲法学者の鈴木安蔵や、後に改組されたNHKの初代会長となる共和主義者の元東大教授高野岩三郎-戦前に大原孫三郎の発意と資金でつくられた社会問題研究所ー今も存続の所長でその高野の発意により創られた憲法研究会)がつくった憲法草案=「主権は国民にあり、天皇は儀礼を司るのみ」を参考にしたと言われます。

  主権者を国民とする民主主義国家をつくるためには、民主的な倫理による民主的な教育(特定の思想を上から教え込まず、広義の対話により納得をつくるフィロソフィー)が必要です。
 そのために、天皇が臣民に与えると言う『教育勅語』は、1948年6月19日に衆議院と参議院においてそれぞれ廃止の決議がなされたのでした。そして「個人の尊厳を重んじ」を謳う『教育基本法』が制定されたのでした(2006年の第一次安倍内閣による改定後もその点は変更なし)

 

 したがって、『教育勅語』をこどもたちに仕込む教育は、主権在民の民主政の下では出来ないのです。そういうことをする教育機関を文科省が認可するのは、明白な憲法違反であり、不可能です。

 ここに、今回の森友学園問題の中心があります。

 8億円云々というレベルの話とは次元を異にする大問題なのは、敗戦後に、主権者を国民とする新憲法を制定し、近代民主主義国家として歩んできたはずの日本という国のカタチを揺るがす点にあります。

 陳情を受けた鴻池元大臣は、「森友学園の教育勅語の教育は素晴らしい」と述べていましたが、それは、公人として到底許されることではないのです。首相や首相夫人も同じで、「教育勅語」を支持・礼賛することは、民主政国家であれば、出来ないのです。

 同じ敗戦国のドイツで、もし「戦前思想」を喧伝したり称揚すれば、思想的罪となり、以後、公職につくことはできなくなります。
 日本は、「ポツダム宣言」を受諾して敗戦し、その後に主権在民の民主政国家として、「個人の尊厳」に基ずく国づくりを自国の国民と他国に対して約束したのですから、それと背反する思想原理により教育や政治を行うことは、根本的に禁止されているのです。

 これを弁えない人は、公務員(議員や官僚など)にはなれません。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

 

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『103歳になってわかったこと』 篠田桃紅 著 ブッダ思想の核心を平易に伝える見事な書です。

2017-03-02 | 書評




『103歳になってわかったこと』は、恋知やブッダの考えとピッタリ重なります。

釈迦の思想の真髄を仏教書以上に的確・分明に伝えます。著者にそのような気負いは少しもありませんが。

現役の著名な美術家である篠田桃紅さんの著作です。今年104才になります。

『白樺教育館』の中学生が興味を示す本で、とてもお勧めです。

安倍首相や自民党の国体思想とは正反対で、見事というほかない生き方=考え方が体験に裏打ちされて書かれています。

ぜひ、どうぞ。必読です。


武田康弘

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戦前思想=『教育勅語』支持の安倍首相と大阪維新の会は、理事長を悪だまとして切り捨て、逃げ切る戦略。

2017-03-01 | 社会批評

http://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_377201/

以下の日刊ゲンダイの記事は説得力に富むものです。

窮地の安倍政権 森友学園疑惑は理事長“口封じ”で幕引きか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年3月1日 9時26分


名誉校長を辞任した昭恵夫人と
「不認可」に言及した松井大阪府知事
(C)日刊ゲンダイ

 連日、国会で追及されている学校法人・森友学園への国有地払い下げ疑惑。ついにテレビのワイドショーまで報じだし、政権を揺るがす大問題に発展してきた。火の粉を振り払いたい安倍政権と大阪の日本維新の会は、自分たちを熱心に支援してきた学園を見捨て、幕引きを図るつもりだという。

 大阪・豊中市の国有地が不可解な経緯で森友学園に払い下げられていた問題は、ファーストレディーの昭恵夫人が問題の土地に新設される小学校の名誉校長を務めていたこともあり、ロッキードに匹敵する“アッキード事件”とも言われ始めている。安倍政権とともに、国民から疑惑の目が向けられているのが、大阪の地域政党から始まった日本維新の会だ。

 12年4月に大阪府の松井知事が突然、設置基準を緩和して「借り入れのある幼稚園」にも小学校参入の門戸を開いた。これが、森友が小学校新設に乗り出すきっかけになった。大阪の私学審議会で数々の問題点が指摘されながら、異例のスピードで森友に「認可適当」の答申が出された15年1月の時点での認可権者も松井知事だ。翌年から、認可権者は教育長に委任されている。

 鑑定評価額9億5600万円の国有地が、“タダ同然”で森友学園に払い下げられたというのに、政府のガバナンスや税金ムダ遣いにウルサイはずの維新関係者は当初、不気味なほどダンマリを決め込んでいた。動きがあったのは23日。橋下前大阪市長が、急にツイッターで国の責任を追及し始めてからだ。

〈価格算定の手続きが不透明過ぎる〉〈これは政府の手続きミス〉〈そもそも随意契約がおかしい〉〈政府はミスを認めるべき〉等々、舌鋒鋭く政府を批判。同時に、暴言王の足立康史議員や丸山穂高議員が国会の予算委でこの問題を取り上げ始めた。

 22日の定例記者会見では、3月末までに森友の認可条件は「クリアする方向でまとまってきた」と言っていた松井知事も、25日になって急に「不認可」の可能性に言及。豊中市に対して、用地の再調査を求めた。明らかにスタンスを変えてきている。

「認可を与えて小学校が開校してしまうと、問題がずっと尾を引いて、足をすくわれかねない。世論の批判も高まってるし、『これは不認可にしてしもた方がええんちゃうか』いう話になってきたんです。一連の疑惑はあくまで国の責任で、維新は関係ないと示すこともできる。『こんな問題だらけの学校法人は認可でけへん』と知事が英断を下せば、府民も国民も拍手喝采ちゃう?」(維新の会関係者)

 森友学園の籠池理事長と「共鳴している」と言っていた安倍首相も、問題が拡大するや、国会答弁で「私も妻もいっさい関わっていない!」とブチ切れ、籠池理事長のことは「教育者としていかがなものか」と批判。きのう(27日)も「首相頑張れと園児に言ってもらいたいとはさらさら考えていない。適切ではない」と発言し、森友を切り捨てにかかっている。

政権を守るには、もう籠池理事長に泣いてもらうしかないということでしょう。意図的に、『理事長はちょっとおかしい』という印象操作がなされている。理事長の口封じができればいいと思っているのではないか。ただ、事案に関わった役人は、詰め腹を切らされるかもしれません」(官邸担当記者)

 役所と籠池理事長は、このまま一方的に悪者にされるくらいなら、いっそ国会で洗いざらい話してしまった方がいいのではないか。」

ーーーーーーーーーー

「役所と籠池理事長は、このまま一方的に悪者にされるくらいなら、いっそ国会で洗いざらい話してしまった方がいいのではないか」

その通りです。正しい事実を話すこと、それにつきます。公的嘘は、最悪です。天罰が下ります。

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安倍首相は辞任は避けられません。「教育勅語廃止」の国会決議を反故にし、明白な憲法違反です。

2017-03-01 | 社会批評

1948年6月19日に
衆議院で、「教育勅語等排除に関する決議」が決議され、
参議院で、「教育勅語等の失効確認に関する決議」が決議されました。
教育勅語』は、『日本国憲法』に背反するとして、国会においてその指導原理が否定され、廃止されたのです。

したがって、安倍首相夫妻が、「森友学園」の園児教育(『教育勅語』の暗唱を中心におく)を知り、それを踏襲する新たな小学校を支持するとしていたのであれば、明白な憲法違反であり、また国会の議決を反故にするものですから、辞任は避けられません。

首相夫人は、テレビカメラが入った保護者会で、
「こちらの教育方針は大変、主人も素晴らしいと思っている。(卒園後)公立小学校の教育を受けると、せっかく芯ができたものが揺らいでしまう」
と述べているのですから、思想的支持は明白です。

また、文科省は、この小学校を認可することはできません


武田康弘(元 参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

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