アップルの創業者の一人、スティーブ・ジョブズがなくなったそうである。私はマックユーザーでもないし、愛ちゅーんとか愛ぽっどとか愛ほーんとかなんのことやらわかっていないような人であり、アップル社というのは、ビートルズのアップル社がコンピューター事業にに乗り替えて、更にマック(マクドナルド)を買収したのかと思っていた(笑)
この前、本屋で「スティーブジョブズ驚異のプレゼン」とかいう本を立ち読みして、「そんなもん当たり前じゃん」程度のものしか書かれていないと思ったので、買わなかった。だいたい、世界一成功した商人が自分の商法の秘密を他人に言うはずないではないか……
ジョブズの名言とか、どっかの大学の卒業式でのスピーチをありがたがっている人達は、絶対にジョブズにはなれない。まず誰かの養子として育ち、大学を中退、インドを放浪、機械オタクと一緒にずっと部屋に籠もっていても大丈夫……これをまず実践してみればよいね。いきなりプレゼンだけ真似ても、あるいはわがままであろうと自分を叱咤しても駄目だわな……。少年の心を忘れずにいようと心掛けても無駄である。少年の心を失って大人にまみれているという物語を思い浮かべてる時点で発想が陳腐である。こういう人は少年の頃も大した少年じゃなかったよ、たぶん。
よく言われていることだけども、彼が、ジョン・レノンのファンで元ヒッピーであるという経歴は重要かもしれない。世界を変えるのは芸術的に面白い物だけだという信念、物は徹底的に平等に行き渡らなければならないという信念、これはよほど悲劇的に愚鈍でなければ貫けない。
……とまれ、彼のホントのところは何もわからない。