★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

うさぎ

2014-09-08 22:59:08 | 音楽


うさぎ うさぎ 何見て跳ねる 十五夜お月様 見て跳ねる



ううさぎ うさぎぎ 何見て跳ねねる 十五夜お月様あ 見てて跳ねる



うううぎ うぎぎぎ 何てて跳ねねる 十五夜お月あ 見てててねる



うううう ぎぎぎぎ てててねねねる 十五夜あああ ててててねる

仕事がたまっているので――上高地をゆく(終)

2014-09-08 00:51:45 | 旅行や帰省
増えた人間関係を頭の中でたどりつつお土産に大金をはたいていると……


大雨


ずぶ濡れ


バスターミナルに逃げ込む


もう帰るよ プンプン


上高地の眺めはすごかったなあ


明神池は綺麗だったなあ……

複製芸術にはアウラがない。そういや、そんな説もありましたなあ(鼻ほじほじ)


新島々駅にたどり着く。女の子がお出迎え


イナゴを買って帰る

(終)

仕事がたまっているので――猿の惑星2

2014-09-08 00:46:05 | 文学



猿の通行量の方が多い明神橋


クロポトキンが相互扶助論の中に、蟹も同類を劬ると云う実例を引いたのはこの蟹である。次男の蟹は小説家になった。勿論小説家のことだから、女に惚れるほかは何もしない。ただ父蟹の一生を例に、善は悪の異名であるなどと、好い加減な皮肉を並べている。三男の蟹は愚物だったから、蟹よりほかのものになれなかった。それが横這いに歩いていると、握り飯が一つ落ちていた。握り飯は彼の好物だった。彼は大きい鋏の先にこの獲物を拾い上げた。すると高い柿の木の梢に虱を取っていた猿が一匹、――その先は話す必要はあるまい。

――芥川龍之介「猿蟹合戦」



小僧が久し振りに山奥の猿の都へ帰って来ると、猿共は泣いて喜んだ。小僧も生れて始めて嬉し泣きに泣いた。そして云った。
「人間の都より猿の都の方が余っ程いい。もう決してここを出て行かないから安心しておくれ」

――夢野久作「猿小僧」










雨に降られて、猿たちに夢中になっていたら、「明神池」に行くの忘れてた!!!

女子会2.0

2014-09-08 00:28:50 | 思想


「まえがきに代えて――女子会観戦記」は、あまり面白くなかったというか、古市氏の*抜きっぷりがいつもの調子であった。「家庭なんてルンバとセコムにでも守ってもらえばいい」とか、「女子会とは万人に開かれたアゴラである」とか、言いたいことは分かるのであるが、中学生じゃあるまいし、なんというぼんやりとした思考であろう。

しかし、古市氏の本領は、まさに女子会の中で可愛いことを言うことにあり、女子を喜ばす点において、おそろしく頭脳の鋭さを見せる。以下、古市氏名言集。

西森 古市さんは、そんな階層の違う人と結婚する気は全くないでしょう?古市さんと結婚する人は、古市さんと同じぐらいの年収がないとやっていけないだろうなと思っているのですが……。
古市 いや、逆に僕より上がいいです。
水無田 サラッと言っちゃいましたね(笑)。
古市 結婚によって階層上昇を図りたい!

……階層上昇!!


水無田 私の友達は、類は友を呼ばずに優秀な女性ばかりなんですが、四〇歳を過ぎて結婚したのは、みんな相手は外国人というパターンでした。どういうことよ、と思いましたが(笑)。
古市 僕も外国人と結婚したいですね。
水無田 だんだん固まってきましたね、古市さんのお相手のプロファイリングが……。  

…………

水無田 そういえば古市さんは、永久脱毛しているとうかがいました。
古市 ひげだけですけどね。

……何っ!!

千田 おごってもらったほうがラクですよね。
古市 僕もおごられたい!(笑)

……おいッ

古市 いや、結婚はしたいですけどね。どういう女子と結婚したらいいのでしょうか?
水無田 そんなこと聞かれても……(笑)。

…………

以前、古市氏が上野千鶴子と『週刊読書人』で対談してて、上野氏に説教されていたのを読んだ。若い世代と先行世代と同世代を激しく憎んでいるわたくしは、とりあえず、上野氏のいっていることに殆ど賛成であった。上野氏は個人で何かに立ち向かおうとしているからであった。しかし、この本の対談で、個人で語っているのは古市氏の方であったように思われる。わたくしの中にも古市氏みたいなものを発見して少し共感した。ただ、わたくしが、上の世代の人たちに向かって上のような可愛い態度をとる場合、本当は、別に主張したことがあるわけでじゃなく、頭が全く働かない場合に、なんとか知恵を授けて欲しい時である。ヒヨコの口パクと同じなのだ。私は、所謂「草食系」みたいな男子が、マッチョな男より傲岸なのをたくさん目撃してきている。上の古市氏の発言にしたところで、髭はなくとも、皮肉はあるのである。皮肉は常に権力の萌芽を含んでいる。

私は、一見平和なこのような本を楽しく読む以上のことはしない。