★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

恋する百人一首 第4回「モテ女・和泉式部に学ぶ魔性テク大研究」

2015-12-28 23:06:38 | 文学


和泉式部の素晴らしく魔性な世界がNHKを通じて明らかになりました。もっとも、文学部の王朝研とかはもっとただれた話題で盛り上がっているのであるが……

大久保さんの「それ人としてどうなんだろう……」という発言が一番的を射ている。

挿入される現代のドラマは何だろう……逆にわかりにくくなったんだが……NHKは、ただベッドシーンを映したかっただけだろう。この女優は、何とかの県民ショーで転勤族の奥さんじゃなかったであろうか……NHKで汚れてしまうとは……

「和泉式部、紫式部、清少納言、赤染衞門、相模、などいふ當時の女性らの名を漠然とあげるとき、今に當つては、氣のとほくなるやうな旺んな時代の幻がうかぶのみである。しかし和泉式部の歌は、輩出したこれらの稀代の才女、天才の中にあつて、容易に拔き出るものであつた。當時の人々の思つた業のやうな美しさをヒステリツクにうたひあげ、人の心をかきみだして、美しく切なくよびさますものといへば、いくらか彼女の歌の表情の一端をいひ得るであらうか」
(保田與重郎『和泉式部私抄』)


保田の解説はつまらんの