★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

闇に隠れて

2016-12-05 23:48:48 | 文学


トランプが当選したというので、さっそく次の王様に朝見してしまった我が首相であるが、やっぱり現在の王様に「まだおれだぞ」と怒られていたらしい。なさけなや。と思ったら、早速パールハーバーに呼びつけられていた。ありゃりゃ、我が首相の身が危険だぞ。なぜなら、我が国民は負け犬的人類愛的なあれからしてアメリカのことを許してしまったが、勝った方は絶対に犬の犯罪を許していないからである。

我々は、筋を通さなかったり、手を抜いたり、相手を軽視したりすることで、いかに人から恨まれるかをあまり自覚しなくなっているが、なぜであろう?しっかり記録されてオルというのに。

永井ふさ子と斎藤茂吉の往復書簡集を読んだが、何も思いつかない……

そういえば、カジノの法案審議時に、般若心経を解説し始めた人がいたらしいが、漱石にも言及し「やっぱり心を耕す仕事を考えないといかん。心を耕す仕事は何だといったら、文学であり、彫刻であり、陶芸であり、三味線であり、宗教なんです」とか語ったという。

「ふさ子さん!ふさ子さんはなぜこんなにいい女体なのですか。何ともいへない いい女体なのですか。」(茂吉)

昔、富士急行線で、泥酔したおじさんがわたくしに絡んできて、こんな和歌を知ってるかといって、万葉やら古今集やらを引用しニヤニヤしていたが、文学趣味というのは、上の自民党のすっとこどっこいにも泥酔おじさんにもある、下品な側面がある。わたくしは、あまりそのあたりを侮蔑しきることは出来ない。