★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

サンタクロースと粉骨砕身

2016-12-26 23:11:14 | 大学

サンタクロースにただでプレゼントをもらおうという輩はすみやかに彼に金を払いたまへ

考える力と知識(記憶力)を分けて考えている教育業界の一部のすみやかな没落を願うわたくしであるが、なぜかと言うに、世のトラブルは、一見単純な手続きミス、伝言などの単純作業の精確さの喪失、――などから来るからである。うっかりミス(だいたいが嘘で、単なる怠惰による見落とし)が続いてだいたい大変なことになる。ロボット開発者がどう考えているかは分からないが、日常生活の我々の単純作業は見かけよりものすごく訓練を必要とし、大半は記憶力やまじめさの欠如、その他の理由によって身につかない。小学校6年間で身につくか微妙で――いや、大学生になっても多くの人が身についていない。ハサミでまっすぐにものを切る、糊をきちんと均等に塗る、書類や封筒をきれいな状態にして処理する、など、かなりの大人ができない。最近は、学校の先生も怪しい。学校に見学にいくとわかる。私も、書類作成になるとだいたい頭と體が挙動不審な動きをはじめる……。確かに得手不得手は誰にでもある。しかし、そういう意見がきれい事で無いことを祈るよ……

ロボットが何をやってくれるのか知らないが、将棋や碁や計算は世界一だが日常生活がまともに送れない人間を抱え込んだような状態に我々がなるとしたら、深刻である。パソコンなんか、テレパシー能力はすごいが、異常に風邪にかかりやすく、そのたびに失神し、記憶を誰かに抜かれるという、完全に「使えないやつ」である。パソコン業界の方々というのは、おれたち一般人にこの深刻な病人の看病を押しつけているほぼ犯罪人である。わたくしは、「考える力」などいうものが人間にとって、制御可能なものであるとは考えない。いじめが良い例で、あれは獣の野仕業ではなく理性みたいなものの仕業である。果たして、それをやめるものも理性みたいなものであろうか。基礎的な落ち着いた動作が苦手になっている我々にとって、それを分析することすら難しくなっている気がする。