★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

2023-12-08 21:33:46 | 文学


こうの史代氏の『長い道』の内容、過去に経験したような気もしたが、夢だった。こういう夢みたいな作品を描けるひとは希少である。ほんとは研究だってそうあるべきである。

歩け、歩け
どんなものが出て來ても乘り越して歩け
この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る
ああ、父よ
僕を一人立ちにさせた父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程の爲め


そういえば、高村光太郎の詩はどんなにテンションが高くなっても、夢のような気がしない。目の前のつまらない現実に我々の精神は墜ちる。



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