こないだ、会社の同僚に日系ペルー人が居り、仕事がヒマだったことを幸いに、サボリついでに色々話し込んでしまいました。
その方は私より年長の67才だそうで、日本語はタドタドしいですが、基本的会話は出来るようです。
私はスペイン語は、日本のカラオケ機に収録されてる、ラテンなどの有名曲は大抵歌えるのですが、会話は全くダメ。幸いその方は英語も話せるので、日本語を中心にスペイン語、英語の単語をチャンポンにしたヘンな会話をしていたのです。
すかさず私は「アイ.ライク.ムシカ.クリオージョ(ペルーでも聴かれているスペイン移民の音楽)i」と切り出してみる。
「オー! それは、どんな曲デスカ?」
「エル.プレベージョ(El Plebeyo)、オディアーメ(Odiame)、ヴェンタニータ(Ventanita)...」(いずれもペルーで昔から親しまれているワルツーヴァルス.ペルアーノーの有名曲)
すると、彼は目を白黒させて驚いていました。「ペルーでも若い人は知らない古い音楽なのにどーして知っているのデスカ?! そんな(ヘンな)日本人知らないよi」
「80年代の中頃、神戸にあったレコード屋さんで、"ペルー.ワルツ"というのが出回っているのを見つけました。私はその時はペルーの音楽と言ったら、ケーナとかを使ったインディオの音楽(我が国では、狭義にフォルクローレと呼ばれている)しか知らなくて、それとズン、チャッ、チャッのワルツとどう結び付くのかサッパリ、イメージが浮かんで来なかったものでした。それから一寸してから、大阪の郊外にあった、中南米音楽を聴かせる喫茶店で初めて聴いて気に入りました。これは私がそれまで知っていたヨーロッパ風のワルツというより、子供の頃それとなく聴いた"トリオ.ロス.パンチョス"とかのラテン歌謡と似てると思いましたね。そう、私はボレロとかのラテン歌謡も大好きなのですが、それもその事がキッカケだったのです」と言って、パンチョスの「シン.ティ(あなたなしでは)」を口ずさんでみたら、フフフと笑っていました。
それから次から次へ音楽の話題に移って行きましたが、ペルーでは日本ではかなり受容されていたタンゴはあまり聴かれていないようです。
「一番始めに聴いたスペイン語圏の音楽は何デスカ?」と訊かれたので「小学校に上がる前、母がピアノで弾いていた"ラ.クンパルシータ"」と答えました。
そして、色々音楽のことを話し合ってみて、惹かれているものは、どうも共通しているなあ、と感じざるを得ませんでした。
「スペイン語で"ハート"のことを何て言いますか?」
「コラソン(普通に心)。ね」そうか...この微妙なニュアンスを言い表す言葉というのは、日本語にも英語にもスペイン語にも無いのですかねえ...
それで私は「コラソン、アニャランサス」と単語をただ並べただけですが、ハートは故郷、懐かしさと共にある、ということを言おうとしたですが、彼は意が通じたのか、黙って頷いていました。
そう言えば、先のワルツのリズムは、人間の心臓の鼓動に合っていると言われています。ペルーでは特に国民的歌謡として知られていて、中南米各国に伝播しているのですが、ヨーロッパ産のものと違ってもっとテンポが速く、シンコペーションが強いのが特色です。ボレロもタンゴもその系列と言ってもいいでしょう。
「私はどうも生まれる前からこういうものを知っているような気がしてしょうがないのですが...」と言ったら...
「ああ、それはここにあるのよi」と彼は心臓の辺りを指しながら言いました。
そして、今度は(安い)ペルー料理でも食べに行こうと言って別れたのでした。
その方は私より年長の67才だそうで、日本語はタドタドしいですが、基本的会話は出来るようです。
私はスペイン語は、日本のカラオケ機に収録されてる、ラテンなどの有名曲は大抵歌えるのですが、会話は全くダメ。幸いその方は英語も話せるので、日本語を中心にスペイン語、英語の単語をチャンポンにしたヘンな会話をしていたのです。
すかさず私は「アイ.ライク.ムシカ.クリオージョ(ペルーでも聴かれているスペイン移民の音楽)i」と切り出してみる。
「オー! それは、どんな曲デスカ?」
「エル.プレベージョ(El Plebeyo)、オディアーメ(Odiame)、ヴェンタニータ(Ventanita)...」(いずれもペルーで昔から親しまれているワルツーヴァルス.ペルアーノーの有名曲)
すると、彼は目を白黒させて驚いていました。「ペルーでも若い人は知らない古い音楽なのにどーして知っているのデスカ?! そんな(ヘンな)日本人知らないよi」
「80年代の中頃、神戸にあったレコード屋さんで、"ペルー.ワルツ"というのが出回っているのを見つけました。私はその時はペルーの音楽と言ったら、ケーナとかを使ったインディオの音楽(我が国では、狭義にフォルクローレと呼ばれている)しか知らなくて、それとズン、チャッ、チャッのワルツとどう結び付くのかサッパリ、イメージが浮かんで来なかったものでした。それから一寸してから、大阪の郊外にあった、中南米音楽を聴かせる喫茶店で初めて聴いて気に入りました。これは私がそれまで知っていたヨーロッパ風のワルツというより、子供の頃それとなく聴いた"トリオ.ロス.パンチョス"とかのラテン歌謡と似てると思いましたね。そう、私はボレロとかのラテン歌謡も大好きなのですが、それもその事がキッカケだったのです」と言って、パンチョスの「シン.ティ(あなたなしでは)」を口ずさんでみたら、フフフと笑っていました。
それから次から次へ音楽の話題に移って行きましたが、ペルーでは日本ではかなり受容されていたタンゴはあまり聴かれていないようです。
「一番始めに聴いたスペイン語圏の音楽は何デスカ?」と訊かれたので「小学校に上がる前、母がピアノで弾いていた"ラ.クンパルシータ"」と答えました。
そして、色々音楽のことを話し合ってみて、惹かれているものは、どうも共通しているなあ、と感じざるを得ませんでした。
「スペイン語で"ハート"のことを何て言いますか?」
「コラソン(普通に心)。ね」そうか...この微妙なニュアンスを言い表す言葉というのは、日本語にも英語にもスペイン語にも無いのですかねえ...
それで私は「コラソン、アニャランサス」と単語をただ並べただけですが、ハートは故郷、懐かしさと共にある、ということを言おうとしたですが、彼は意が通じたのか、黙って頷いていました。
そう言えば、先のワルツのリズムは、人間の心臓の鼓動に合っていると言われています。ペルーでは特に国民的歌謡として知られていて、中南米各国に伝播しているのですが、ヨーロッパ産のものと違ってもっとテンポが速く、シンコペーションが強いのが特色です。ボレロもタンゴもその系列と言ってもいいでしょう。
「私はどうも生まれる前からこういうものを知っているような気がしてしょうがないのですが...」と言ったら...
「ああ、それはここにあるのよi」と彼は心臓の辺りを指しながら言いました。
そして、今度は(安い)ペルー料理でも食べに行こうと言って別れたのでした。