メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

アニメ『ゆるキャン△』(2018)

2024-09-27 12:48:37 | マンガ&アニメ
アニメ『ゆるキャン△』(2018)
原作:あfろ
ナレーション:大塚明夫

登場人物
志摩リン ソロキャンが好き
斉藤恵那 リンの友だち 犬チクワ
各務原なでしこ かがみはら
各務原桜 姉
大垣千明 野クル部長
犬山あおい 野クル
犬山あかり 妹
鳥羽美波 歴史の先生 野クルの顧問



サケ友ちゃんがおすすめしてくれたアニメ
たしかにゆったりのんびり観れる物語
実写ドラマ化もされたんだな


【内容抜粋メモ】

■エピソード1 ふじさんとカレーめん
たき火でマシュマロを焼いて食べる
これやったことないなあ そんなに美味しいんかな?

みんなで写真を撮る

オープニングテーマ曲♪SHINY DAYS/亜咲花

11月4日
山道を自転車でのぼるリン
長野に行く途中もこういう景色あるよなあ

富士吉田へのトンネルを抜けると富士山が見える
この時期はいつもソロキャンに来ているリン

ベンチで熟睡している各務原なでしこを見る

リン:シーズンオフ最高

1人でキャンプ張れるってすごいなあ!
息でベッドをふくらまして、寝袋を乗せる
これだけのグッズを買うだけでも大変・・・

気温5度でホッカイロだけでは寒い

ナレーション
松ぼっくりはマッチ1本で火がつく天然の着火剤
細い枝から太い薪を入れて弱めにあおぐ
薪は1束300~500円

大塚明夫さんのナレーションがステキ(弟者さんソックリw

なたでたきぎにするのもひと苦労
トイレはちゃんとあるのか

道路で寝てるなでしこ

スマホは通じるんだな
わざわざここで読書するのか

すっかり夜
なでしこが号泣して追いかけてくる
今日、山梨に引っ越してきて、富士山を見に来て寝落ちして夜になってた

空腹で一緒にインスタントラーメンを食べる
食事は1人分じゃないのか?

これまでソロキャンプしかしたことないリン

満月に照らされて富士山がキレイに見える
この湖からの富士山は千円札の絵にもなってる

姉の電話番号を思い出して、姉がクルマで迎えに来る
なでしこは自分の電話番号を渡す
なでしこ:今度はちゃんとキャンプやろうね!

エンディングテーマ曲♪ふゆびより/佐々木恵梨

内船駅て実在するのかな?

なでしこが登校すると、リンも同じ学校だった

「へやキャン」
ヒーター付きテントがあれば売れるかもと想像する2人



■エピソード2 ようこそ野クルへ!
学校でも「はじめてのアウトドアめし」を読むリン

野外活動サークルに入ったなでしこ
廊下みたいに細長い部室

大垣千明と犬山あおいにインスタントラーメンの夜の話をする
4人以上で部に昇格したら大きな部室をもらえるため歓迎する

いつもは校内の落ち葉を燃やしてコーヒーを飲んだりしてる

自立式テントと非自立式テントがある
3~8万円と高い

980円のテントを組み立ててみる
柔らかい地面を見つける→ポールを曲げると折れる
斉藤恵那が持っていった部品で応急処置をして完成
リンが同じ学校と知るなでしこ

麓キャンプ場
キャンプするのに2000円かかる
こんな平野みたいな所があるのか!?
リンはまたソロキャンプ

アウトドアめしを作ろうとしてスーパーがなく、またカレーめん
芝生だと燃えるからキャンプ台レンタルが必要

女性専用トイレ、食堂もある
柴犬が2匹もいる!
逆さ富士も撮れる

『徳川埋蔵金の謎』読んでる
斎藤が教えてくれてなでしこが野菜をもって来る
なでしこ:今からお鍋やろう!



■エピソード3 ふじさんとまったりお鍋キャンプ
斎藤からのLINEを見て、姉にクルマで送ってもらったなでしこ

キッチンハサミで野菜を切っていく
なでしこ:カレーめんのお返しなんだ

カイロは首のつけね、みぞおち、肩甲骨の間など太い血管のあるところに貼るとよい

アオイとチアキはバイトを始めて活動資金を集める
アオイ:この冬こそはキャンプやるぜ!

チゲ鍋? 今って入れるだけで美味しい鍋の素がたくさんあるけど、使ったことないな
浜松餃子を入れてた

リン:この間はサークルの誘い断ってごめん

ラジオを聴きながら、富士山を見る
春夏は霧がよく出る

日の出は5時頃
わざわざパジャマに着替えたのか?

富士山の肩あたりから太陽が昇る
いつの間にかリンの隣りで寝ているなでしこ

リンは図書館員なのか?
斎藤:冬キャンプって何がいいの?
リン:虫がいない 他のキャンパーがいなくて静か 鍋がうまい



■エピソード4 野クルとソロキャンガール
アオイ:冬キャンプの準備をする

シュラフは封筒型、マミー型、人型シュラフ、化学繊維、ダウンなどある
野クルには夏用シュラフしかなく、アルミホイル+プチプチ+段ボールを巻くと温かくなるが動けない

リンも書店でバイトしてる 次は長野 原付の免許もとった

3980円で冬用シュラフを買った3人
イーストウッドキャンプ場に行く
薪はタダ、温泉がある 1泊1000円

笛吹公園まで歩いて50分
富士山がのぞく有名な夜景スポット
カフェでスイーツ

リンもすごくいい雰囲気のカフェでボルシチ
(昔、すごい美味しいボルシチスープが本郷にあったなあ!

ほっとけや温泉に来た3人
霧ヶ峰のライブカメラにリンが映ってる
こういうのも今っぽいねえ



■エピソード5 二つのキャンプ、二人の景色
露天風呂も満喫する3人
白桃アイスクリーム美味しそう

八ヶ岳高原 高ボッチ高原
スクーターってこんなに荷物載せられるのか
温泉はさらに6km先
やっと着いたら10月で閉館

展望台からは曇ってて何も見えない・・・
一応、山頂に来ると湖が見える
(諏訪神社行きたいんだよな

適当な場所にキャンプを張る

コッヘル1つでできるスープパスタ
具材を炒めて→水+コンソメ→パスタ→牛乳+チーズ 美味しそう!
自分で作って、外で食べたら何でもサイコーだよね

キャンプ場には管理人さんがいる
テントをたてる場所は予約するのか
管理人さんが水をもってきてくれる
たき火は夜必ず消すこと

ウッドキャンドル
丸太にきりこみを入れて着火剤を入れる
鍋を置くと料理もできる
(自然の香りが漂ってくるようだな

『UFO遭遇ファイル』読んでるリン

なでしこは野菜を鍋に入れて煮込みカレーを作る
ご飯はどうしたんだろ?
変身カレー?

1つのテントに3人寝ると狭い
じゃんけんに負けて1人になるなでしこ

リン:星がすごいよ
夜景を写メって送るなでしこ

リンも山頂からの夜景を写メって送る
まるで同じ景色を見ている気分になる



■エピソード6 お肉と紅葉と謎の湖
リンはなでしこにお土産を買って、渡しそびれてる
生チョコまんじゅうって地元民が絶対買わないやつだな

単行本サイズのコンパクトたき火グリルを買った
肉も焼けると想像がふくらむ

図書室でなでしこが寝てたから起こしてお土産を渡して一緒に食べる
なでしこ:焼肉キャンプやろう! 今度は私がいいキャンプ場探すよ!



薪などを姉のクルマに積みこむ
姉ちゃん、優しいなあ

四尾連湖(しびれこ)キャンプ場はチアキが教えてくれた
キャンプ場は林間、臨海、芝生、展望、河川・湖畔などのタイプがある
富士五湖周辺は昔8湖だった

スーパーゼブラで食材調達
備長炭で直火焼き

焼肉コーナーにはバラとかしかない
串焼き、ハンバーグもあり
アオイがレジでバイトしてる

チアキも1人でキャンプ場の下見をしてる
渋い男性がテントで肉を焼いてる
男:肉、食うかい?

紅葉に染まる四尾連湖
木明荘でキャンプの受付

姉は明日の昼頃に迎えに来る予定
なでしこ:お姉ちゃん、ドライブ好きなんだ

牛のオバケの言い伝えがあると話すと震えあがるなでしこ



■エピソード7 湖畔の夜とキャンプの人々
紅葉の名所なのか
牛鬼が湖面に現れるとかなんとか

渋いキャンプおじさんはリンの祖父?

テントには吊り下げ式、スリーブ式がある
設営の手間はあまり変わらない
下にグランドシートを敷く
リンは中1からキャンプしてる

お隣りのベテランキャンパーに声をかけるなでしこ
教員になる予定の姉は泥酔

板チョコみたいな着火剤でコンパクトたき火グリルに炭をおこす
全然火がつかないためベテランさんを呼ぶ
備長炭は普通の炭より火がつきにくい

成型炭はライターでカンタンに火がつく
その上に備長炭を乗せると火が燃え上がる

焼肉と内鍋スープができあがり、お隣にもおすそ分けする
お礼にジャンバラヤをもらう

備長炭は火もちがいいため、たき火にも使う
手漕ぎボートでの荷物運びサービスもある

なでしこは引っ越す前は浜松にいた
ちゃんと着替えて寝るのがすごいな
リン:今度は私から誘うよ

トイレに起きて鬼を見た、、、と思ったらキャンパーの姉



■エピソード8 テスト、カリブー、まんじゅううまい
チアキは他のキャンパーのマネをしてミニテーブルなどを買いそろえた

木皿は「熱いもの、においが強いものはダメ」と書いてある
汚れ防止にラッカー塗料が使われていて、熱いものを注ぐとはがれるため
木皿、鉄なべの準備はめんどいな・・・

シーズニング
表面のさび止めをはがし、オリーブオイルを塗る

テストが終われば冬休み
なでしこ:クリスマスキャンプしよう!
アオイ:斎藤さんもどう?

テスト終了
波高島駅

アウトドア用品店カリブに来る3人
ガスランタンもいろんな種類がある

マットはフォーム、エアー、インフレータブルタイプなどがある

新しい歴史の先生・鳥羽美波が来る
いつも酒をたくさん買うことで有名

みのぶまんじゅう、知らないなあ
なでしこ:私もバイトして、キャンプ道具買う!



■エピソード9 なでしこナビと湯けむりの夜
上伊那に向かうリン
2日前、なでしこも誘ったが風邪をひいて行けなくなった

近道の山道を通ったら、冬季の通行止め&Wi-Fiなし
夜叉神峠の登山口で女性に声をかけられる
マイカー規制でシャトルバスがある

女性:雪景色が楽しみ
ほうじ茶は体を温めるともらう

杖突峠(つえつきとうげ)
峠の茶屋でひと休み

なでしこは屋内でナビをする
運転中にスマホ見れなくない?

きのこ帝国
千畳敷カール

チアキが見舞いに来て、ほうとうを作ってくれる
母が帰宅し、風邪がうつった父が起きてきて、姉も帰宅
粉つきのまま鍋に入れるのね

光前寺 化け猿を退治した犬の早太郎をまつっている
わんこおみくじカワイイ








こまがねの湯
駒ヶ岳って登ったっけな?
ローメン、ソースカツで争うなでしことチアキ
駒ヶ根犬まつりも気になる・・・

犬あやたろうがサラダを食べてる夢を見て起きたら17時



■エピソード10 旅下手さんとキャンプ会議
キャンプ場まで1時間半ですっかり夜
また通行止め 迂回したら3時間かかる
チアキ:その看板は置きっぱなしのやつだから通れると思う

真っ暗な中でテントを張ると強風でいろいろ飛ぶ
水道も止まってる

電波塔の上が展望でクッカーを持っていく
ホットサンドメーカーに豚まんを入れて焼く/驚
リン:旅下手だなあ、私・・・

チアキはクリスマスキャンプにリンも誘うが断わられる
斎藤は行くことにした

アオイは高級肉が当たったからキャンプご飯作ろうと誘う
チアキはたき火台を買った
斎藤は父が4万の寝袋を買ってくれた!
クリキャンでそれぞれもてなしをプレゼントにしようと決める

校庭でたき火をしてるのを注意する鳥羽
成り行きで鳥羽が野クルの顧問になる

リンも行くことにして、朝霧高原に決める
なでしこは鳥羽が隣りでキャンプしてた人だと思い出す



■エピソード11 クリキャン!
朝霧高原キャンプ場 鳥羽も一緒
じゅかいの牧場 ジェラート、クレープもある
現地集合ってスゴイな

スモア 焼いたマシュマロをチョコビスケットではさむ

ここを教えてくれたのはリンの祖父
薪1束300円
鳥羽はすでに泥酔して寝てる

斎藤とチクワも来た!
キャンプって道具自慢大会になりそう・・・

フリスビーで遊ぶ
赤富士も大きく見える

アオイはすき焼きを作る
しょうゆ、お酢を1Lボトルで持ってきてるのか?!
気温は0度

なでしこはサンタの着ぐるみまで持ってきた

トマトなどを入れて、味変 トマトすき焼き
最後にチーズパスタ
ガス切れ リンはコンビニまで買いに行く
どこにでもあるコンビニさまさまだな



■エピソード12 ふじさんとゆるキャンガール
急に成人して、酒飲んでる野クルメンバー
なでしこは外資系のCEOで空飛ぶテントで来る
っていうなでしこの夢話

チワワは寒いのニガテだから姉が回収

みんなで交替で温泉に入る
鳥羽先生がキャンプで一緒にいたのは妹だった
高校の先生とお風呂って・・・

野外フィルムフェスをマネて、サブスクに登録したチアキ
タブレットで動画鑑賞

なでしこ:来年もたくさんキャンプしようね

5時に起きて、もう朝食の仕込み
焼き鮭&納豆の味噌汁!
ここでも富士山からのご来光を見る



部室の大掃除
チアキは三が日までバイト
なかなかバイト先が見つからないなでしこ
斎藤が年賀状の配達バイトを教えてくれた



山道を自転車でのぼってるなでしこ
富士吉田からの富士山を見る

なでしこもついにソロキャン!?
カンテラも揃ってる

リンもソロで同じ所に来ていた
なでしこ:晴れて良かったねえ!



■エピソード13 エピソード0
狭い部室に驚くチアキとアオイ
キャンプ雑誌を見て盛り上がるがどれも高額
チアキ:幼稚園の頃、家族でキャンプに行ってすごく楽しくて忘れられなかった

積み上げられた荷物の中でキャンプに使えそうなモノを揃える
ネットで980円のテントを見つけて買う
想像してるだけでもう秋になってた

「へやキャン」
国により違うキャンプ事情
アメリカはキャンピングカーでオートキャンプ

アオイそっくりな妹アカリが部室に来る

お詫びと訂正
蕎麦鵜はいない そばうどんはない

「ほらキャン」
ほら吹き姉妹がホラ言ってる時の目は違う


「サバキャン」
本編が終わった後に延々と続くサイドストーリー

オーストラリアでキャンプするため自家用機!に乗ってる
警告音が鳴り、パラシュートで飛び出す5人

気づくと無人島
2日目 ココナツ2個しか見つからない
カップ麺を回し食い

大量のバナナを発見したチアキ
巨大魚を釣ったリン 石の上で焼いて食べる

斎藤の母が歌っていた歌通りに物事が進む
のんきに水泳したり、しりとりしたり

「キャンプちゃう 遭難やああああ!」

カメラが引くと富士山のそばだった

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アニメ『はたらく細胞』シーズン1(2018)

2024-09-19 16:27:42 | マンガ&アニメ
アマプラ解説:
人の細胞の数、およそ37兆個(新説)。
細胞たちは体という世界の中、今日も元気に、休むことなく働いている。
酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球……そこには、知られざる細胞たちのドラマがあった。
擬人化モノの新定番、大人気コミック「はたらく細胞」が待望のテレビアニメ化!
誰もが共感できる、体内細胞擬人化ストーリー!


ヨガのインストラクターなつみさんオススメで無料の1話を観てみた
菌をアニメ化した『もやしもん』を思い出す


エピソード1 - 肺炎球菌
今日分の酸素を持ってきた赤血球
動脈の床が割れて肺炎球菌が入り
白血球が血まみれで助けてくれる

肺に行く赤血球は体内を迷って静脈弁で止められる
倉庫で生き残りの細菌を見つける
クモの巣みたいな莢膜を出して細菌は逃げる








白血球:
肺炎球菌が血管に周ると危ない
免疫力が低下中は要注意

頭のレセプターが反応している
樹状細胞に来ると血小板の子どもたちが通行止めしてて
可愛くて萌える

ヘルパーT細胞からニュースが流れる
キラーT細胞:肺炎球菌は赤血球がターゲットだ気をつけろ!

肺広っ!
毛細血管が無限に枝分かれしてる

肺胞
赤血球の運んでいた箱から肺炎球菌が現れる
白血球が壁を破って助けに来る

気道粘膜
肺炎球菌はカプセルに入れられて運ばれる
くしゃみロケットで打ち上げられる

白血球も赤血球も無限にいるから再会できるかは分からないw




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未来少年コナン デジタルリマスター版 13~25/全25話

2023-07-09 12:17:04 | マンガ&アニメ
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■13話 ハイハーバー
ラオ博士はコナンたちをハイハーバーに届けて欲しいと船長に頼む





ラオ:
明日にも海に沈むかもしれないインダストリアが心配
出直すチャンスを与えたい
レプカと戦う最後のチャンス
あの島には君たちの学ぶことがたくさんある

(ラオ博士がハイハーバーにいるとなると
 インダストリア兵が攻め込んでくるかもしれないしね

漁撈長ガルがバラクーダ号を見つけて、ラナの仇だと思い爆弾でバラバラにする
事情を話してなんとか湾までけん引する





素晴らしい巨樹! 早速登るとモト村?が見える
リスもブタも民家も初めて見る2人は感動する
インダストリアとの対象がスゴイな








孤児オーロが声をかけるがラナは嫌っているぽい






ラナが戻ってきたと村人が集まる
シャン、メイザルと再会 親ではないのかな?

村長らに事情を話す
コナンとジムシィを引き取るというシャン

歓迎会では見たこともないご馳走が出て、村人とも仲良くなる
コナンとジムシィいっしょのベッドに寝る







■14話 島の一日
借り物の洋服を着てる2人が新鮮
自然児が文化や人間界のルールで縛られるのは悲しいな





ラナが働いていた風車村に誘う 麦を挽いてパンをつくっている
たくさんの女の子がいて囲まれる








風車村の責任者タルコスが案内をする
バラクーダ号のパスコ、グッチもここで働いている
船長は鍛冶場で鋼鉄を叩いている





島民はみんな働かないといけないから
コナンとジムシィも仕事を決めなきゃならない
ラナは機織りをしている

コナン:僕たちも働こう 漁と狩りをしよう!

コナンは素潜りで漁をすると生け簀があり
洞窟に飛行艇が隠されているのを見つける







ガル:
昔は動いたが、博士にしか分からん
わしはパンは食うが作ってない 服を作れないが着ている
その代わり漁をしている 生け簀は村みんなのものでもある

ジムシィはナキウサギみたいなコを狙って失敗
主みたいに巨大なブタに追いかけられ、谷に落ちて仕留める







コナンはガルの手伝いをすることになる
ジムシィは1人でブタを焼いている

オーロがブタを盗んだと村に乗り込んでくる
犯人が村の者なら弁償に麦の束50もらうと約束する村長

ジムシィが肉を持って帰ると村長が怒る
シャンがオーロと話をつけると約束

2人は夜、部屋を抜けてオーロに話をつけにいく



■15話 荒地
山の崖の柵を超えるとブタの骨が鳴る仕組み
焼いた石を飛ばして合図を送ると人の叫び声が響き
お面をつけた連中に追われ、罠に捕まり、砦に連れて行かれる






ブタを捕まえて食べたのはジムシィとコナンだと話す
オーロの妹テラのアイデアで同じデカさのブタを捕まえたらチャラにするという

あっという間に岩に縛りつける2人を見て驚き、仲間に誘うオーロ
ジムシィは馬に乗りたくてオーロが幹部にしてやるという甘い言葉に乗る







村で急病人が出たから夜中に出かけるシャンとメイザル
コナンとジムシィがいないのに気づいたラナは宝石を持って後を追う

ジムシィが気になった子羊を幹部の祝いに差し出せとチートにムリを言うテラ
ジムシィ:オレ、幹部止める

コナンとジムシィはチートらと仲良くなる 丘の向こうに孤児の村をつくったが
オーロは働くのがイヤで幹部だと言い出した

チート:
オーロのことは自分たちで解決したい
自分で守れないなら自分の村って言えないからな







ナイフで2人に切りつけるのをラナが止める
ラナは命の次に大事な母の形見の宝石をあげると言う

2008年の大変動に沈まずに残ったのはハイハーバーだけ
自分の家を建てようと提案するコナン



■16話 二人の小屋
ラナは今でもインダストリアの兵に追われ、村が燃える悪夢を見る
ラオ博士がなにか伝えようとしている気がして海岸に立ちテレパシーで呼ぶ

ジムシィは子豚を育てる手伝いをしている





ガルらは海からチートの村へ行き
布や野菜を肉と交換している
船を見たテラはオーロに言いつける

船長がオーロに腕時計をあげて、バラクーダ号を救うために人手が必要と誘う
村を占領できるというアイデアにのる

木の上につくった家を見せて、今夜からここに泊るコナン




コナン:
僕はいつかのこされ島に戻る
麦や家畜の育て方を教わって、新しい村をつくろうと思う
ラナも一緒に来てくれるととても嬉しい


ラナ:きっと行く!

プロポーズじゃん!





夜にオーロらとロボノイドを海から引き上げて修理する船長
ハイハーバーにはこんな機械文明は要らないな
オーロ:コナンたちを踏みつぶしてくれ!

テラが危険を伝えてラナが木の家に走る 予知夢と同じ
ジムシィのコブタの名前が“うまそう”てw







船長が木の家に火をつけ、海からはインダストリアの船ガンボートが来る
今度はハイハーバーを侵略される危機







■17話 戦闘
ガンボートが向かったのはオーロたちのほう
銃に対して、銛みたいな武器で戦い、ガンボートからの大砲でヤラれる
テラが大砲で怪我をして、コナンらが助け、船長がロボノイドで運ぶ

教会に集まる村人
女:食べ物をやれば出て行くかも
ドンゴロス:レプカはこの島を占領しようとしている 戦うなら一緒に戦う

村長:
男は武器を持ち峠を固めろ
やっと村をおこして、最初は麦が育たず飢えるところだった
この村を守ろう!

オーロが死んだと泣いているテラを慰めてあげてとラナに言われたジムシィは戸惑う

モンスリー:なるべく無傷で手に入れないと意味がない
オーロ:手を組みたい 島の地理に詳しい者が必要だろう

オーロたちが怪我をして追われているフリをして来てかくまってくれと泣きまね
女たちは食糧を地下に隠す

怪しんだコナンは海に偵察に行くと船は港のほうに来る
爆弾を持つガルを小舟に乗せて近づくが先に大砲で撃たれて村人が気づく
大砲は家や麦畑を襲い、ラナも倒れる

オーロ:オレが合図を送らないと攻撃は止まないんだ

集会場の屋根で白旗を振るオーロの仲間
モンスリー:まず武器を捨て、この島の将来について話し合おう



■18話 ガンボート
倒れたラナを助けて、兵をやっつけ、銃も弾もよけるって!
岩が頭に当たり失神したコナンを麦畑に隠して囮になるラナ

うまそうがコナンを見つけてくれる
村は占領された ガル:焦っちゃダメだ 生け簀の洞穴に行こう

モンスリー:
インダストリアは余計な衝突は望んでいません
戦争に負けたことをお忘れなく
(ハイハーバーの麦を育てたりする労働力が必要だもんね

モンスリー:
不幸な戦争は終わりました みなさんは今まで通り、仕事に励んでください
決められた量の生産物をおさめてくれるだけで結構
その代わり、祖国はみなさんに工業製品と平和をもたらすでしょう
(日本とアメリカの話か?





新しい島の責任者はオーロ
逆らうと村長ら5人を銃殺すると脅す






ラナはガンボートの中にまた監禁されている

ガル:
ラナを救うには村を救わにゃならん
村を救うには奴らをやっつけにゃならん
あの船をやらないとまた大砲でヤラれちまう
あの船がなければ連中は帰ることもできん

ガルは火薬を作り、樽爆弾の導火線に点火 1時間で爆発する仕掛け
樽を船底に縛るコナンはラナが船室にいると知る

バラクーダ号からガンボートに移り
ラナの隣りの部屋に監禁される

コナン:この船は沈むけど、きっと助けるから待っててくれる?

1時間経ったから爆発すると船長に教える
兵が樽を見つけて開けるとちょうど爆発 船員は海に逃げる
ガンボートが沈んだことがモンスリーにも伝わる

ラナを船室から救うコナン









■19話 大津波
モンスリーはシャンに負傷者を治療しなければ、妻を射殺すると脅す
オーロにコナンを捕まえるように指示

20年ぶりに飲む本物の紅茶、自然あふれる庭に犬を見つけて笑顔になる
戦闘服を脱げば、モンスリーも1人の女性
あんな鉄ばかりの所に住んでいたら性格も歪むよね

小さい頃に飼っていた犬のムクを思い出し、夢を見る
飛行艇がたくさん来て、あっという間に焼け野原








大津波に襲われ、海を漂っていたところをボートに救われ
そのままインダストリアに連れて行かれた






ガルが爆弾を作るのを止めるコナン

ガル:
麦の収穫の時期が過ぎてしまう
船を動かすのに、木を燃やされる
やらにゃならん!

(火を使う道具は、戦争のもとだものね
 結局はガルもインダストリアと同じ考え方なのでは?

船から逃げて、うまそうを捕まえて食べようとしている船長を殴るラナ
入り江の洞窟に案内する
生け簀の魚が騒ぐのを見て異変を感じる テキィたちもいない

島民はバラクーダ号を引き揚げるために入江に集められているため
危険を知らせるためにラナが行こうとしてオーロらが止める

海の水が引いて、バラクーダ号が傾く
ラナ:コナン、海を見て とテレパシーを送る
船長はラナを連れて逃げる

コナン:津波が来ているから高い所に逃げるんだ!

敵も味方も丘に逃げる
立ち尽くすモンスリーを担いでバラクーダ号に逃げる船長、ラナ、ジムシィ





オーロのナイフをねじ曲げて、殴り倒してバラクーダ号に乗せる
東日本もこんな津波に襲われたかと思うと涙が出る

バラクーダ号は浮き、水は急激に引いていく
兵士から武器を奪い取る島民
モンスリー:負けた・・・



■20話 再びインダストリアへ
モンスリーと部下を一室に閉じ込め、武器は海に沈める
女性たちはパンとスープを与える

村長:
相談した結果、君たちをハイハーバーの一員として迎えることに決めた
君たち自身が麦を作れるようになったほうがよいだろう
私は大変動の前は土いじりなどしたことがなかったが
やろうと思えばできる
今日からやる麦刈りにも参加してもらいたい

コナンはまたインダストリアに行くと言う
ジムシィ:オレは行かないぞ! と言うが結局一緒に行くことにする(ええ友だちやなぁ






バラクーダ号が直るのは半年くらいかかる
ジムシィはうまそうをチートに預けるとテラに言うと
ラナから奪った母の形見をラナに返して欲しいと頼まれる

コナンは生け簀の乗り物が使えないかと思い、モンスリーに修理してもらう

コナン:
インダストリアにジムシィと連れて行って欲しい
この大津波でインダストリアがどうなったか知りたい






シャン:
2年前、ラオ博士はこう言った
“インダストリアの未来はインダストリアの人たちの力にかかっている

君たちはこのハイハーバーを守って欲しい
インダストリアが新しい生活を始める時にこそ知恵を貸してほしい”と
ここはガマンして、博士を信頼しようじゃないか

シャンと村長はコナンのアイデアに反対

夜 みんなに内緒でインダストリアに行くとラナに伝える
一緒に行くというラナにダメだときつく言う

シャン:
インダストリアがどうなるかで、ハイハーバーの運命も変わってしまう
我々は平和に慣れて臆病になったらしい
君がいっぺんに突き破ってくれた
やはりこれからの世界は君たちが築いていくんだね
私は君たちに未来を賭けたい
村長たちの説得はさせてもらう
ラナ、私たちは博士たちが戻った時のために、ここでしっかり準備をしようじゃないか

村長が許してくれたため、みんなで見送ってくれる
ラナが1人で見送っているのを見て、連れて行くことにする







船長も忍び込んでいて、一緒に連れて行く
ファルコが追ってくる





飛行艇を海底に隠して、地下から入る
コナンはモンスリーが飛行艇のことをレプカに話さないと信用している
モンスリー:私、あなたたちと一緒に行くわ

ファルコが攻撃して、飛行艇に弾が当たり爆発



■21話 地下の住民たち
街に不時着し、モンスリーをかついで出るコナン
ファルコはラナらを狙い、地割れに隠れると穴を見つける
ラナ:私たちだけで地下の居住区へ行きましょう

トロッコに乗って逃げると、地震で海水が流れ込み沈み始めている

兵が奴隷を蹴っているのを見過ごせずにジムシィが助けて見つかる
また秘密の穴に隠してくれるルーケ






ラオ博士はインダストリアの人々を脱出させるために
太陽エネルギーを復活させてもいいと委員会に許したが
レプカがラオ博士、委員会を捕らえて独裁状態

最初から和平的交渉できたのに、レプカの野心で歪んだんだな
1人じゃ何も出来ないのに






ラオ博士は電圧をかけて拷問されている
レプカは地下を爆破して水没させようとする

モンスリー:
ラオ博士は脅迫には応じない
彼の言う通りにインダストリアが沈む前に武器を捨てるんです
ハイハーバーでは私たちを温かく迎えると言っています
戦闘員たちは島の人たちと一緒に麦刈りをしています
ここはくだらない鉄とプラスチックの檻です
誰もが緑の中で暮らしたいと願っている


モンスリーを銃殺しろと命令
最後の頼みだと捕われたコナンに会いたいと言う

壁ごと外すパワーすげー!!
モンスリーがコナンの鉄錠を外す





ラオ博士のもとに案内しようとして撃たれる
コナン:きっと戻ってくる 死ぬな!





またあんな高い所から飛び降りて! 手から汗が出る



■22話 救出
兵が仕掛けた爆弾の導火線を噛みちぎる!がたくさんあって間に合わない
あんなに近くで爆発しても無傷って!
水とともに流される

地下の住民は逃げ出すが装甲シャッターを閉められて上がれない
レプカ:ラナを引き渡せばみんな助かる

ラナが来るとまたシャッターを閉め、ラオ博士を説得しろと命令
コナンは地下通路を探して、おじい似のおじさんからラナがまた捕まったと知る

装甲シャッターのボタンはコントロール室にある
トロッコに空気を入れて、水中を進む(息苦しい場面が続くなぁ・・・






ラナはラオ博士と再会
もう目が見えず、耳も聞こえない
ハイハーバーの様子をテレパシーで伝える

ラナ:地下の人々を見殺しにすれば、レプカも海に沈むのです







船長とジムシィを連れて、ようやく外に出るコナン
モンスリーが銃殺されようとしているのを助ける

レプカはラナを縛り、高所に立たせる
コントロール室に着いた船長はシャッターを開ける



■23話 太陽塔
気絶したラナを回収 コナンを振り落とそうとする
解放された市民は塔にのぼり反逆を開始






フライングマシンで逃げようとするレプカ
鉄の棒を引き抜いて、槍のように投げて命中!
とんでもないジャンプ力で塔に移る

レプカは砂漠に不時着 フライングマシンは爆発
塔の中から市民らの歓声







気絶したモンスリーの介抱を船長に頼む
船長:こうして見ると、君はなかなか美人だよ





ラオ博士はラナとテレパシーでやりとりして、委員会の老人に指示を出す
星が来るのを待つと三次元レーダーに写る 人工衛星がまだ動いてるんだな
エネルギーを得て、すべての機能が蘇り、食品工場も復活










ラオ博士:
太陽エネルギーは誰の手にも余る怪物なのです
私は世界を破滅に向かわせた科学者グループの一員だった
5つの大陸を沈め、数十億の人々を殺し、動植物を絶滅させた超磁力エネルギーは
太陽エネルギーがなければ出来なかった

船を引き揚げ、食品を積んで脱出の準備にかかる
エレベーターや動く歩道に慣れないコナンとジムシィ

三角塔の公園に連れて来る
ボタンで緑の草花、山々、蝶や鳥、人々も動いているが触っても通り抜ける
子どもも体をすり抜けてしまう





ラオ博士:
ここに写るものはすべて幻
この塔は21世紀の科学の水位を集めて建設された
人間に必要なすべてのものをつくり出せると考えていた
すべては愚かな幻だった


この塔は最後の務めを終えて海に沈む
それが一番正しいのだ
人間は自然の中でこそのびやかに生きることができる
君たちこそ、本当の太陽が育んだ少年なんだ






(仮想空間の時代を見越して批判してるのか?
 この現実世界も一種の幻だって説があるけどね



■24話 ギガント
また地震が起きて、インダストリアにひび割れが出来る

地下のどこかにエネルギーが漏れているためストップさせる
生き残り兵が巨大な船ギガントに乗る レプカも生きてる
反対意見を言う兵はすぐ射殺









ラオ博士:サルベージ船のコナンらに知らせてくれ
モンスリーとラナが知らせに行く

船長は海底に沈んだサルベージ船を引き揚げる
レプカがコントロール室を占領したと伝え、飛行艇で向かう

三角塔の横の土地が隆起してギガントが現れる
ハイハーバーへ向かう前にレーザーで三角塔を爆撃









モンスリーはハエみたいなファルコで攻撃してもビクともしないため
ファルコを翼に突っ込んでコナンが乗り移る





レプカ:このギガントは難攻不落の空飛ぶ城なんだ

空を飛んでる飛行艇の翼の上を走るって!!



■25話 インダストリアの最期
インダストリアに戻ると三角塔は壊れたが、けが人はほとんどいない
ラオ博士も無事

ギガントの弾もそうだけど、インダストリアの武器はコナンに当たった試しがないねw
ルパン同様誰も死なないところが、ジブリのいいところ

ダイスら計器を叩いて弾が飛び、あちこちに穴を開ける
短気なレプカはさらにデカい大砲で撃ち返す







コナンらは機関部を壊してメインエンジンが爆発
エンジンは7つあるため、メインエンジンを切り離す

レプカはジムシィと船長を乗せた上部も切り離す!

もうもうと煙が上がるギガント
レプカは先端部分に乗って逃げようとするのを
腕力で引き戻すコナン、とんでもねーな!!ww

宙ぶらりんになったレプカを助けると
他の兵士が「乗せてくれ!」と団子になり手が離れる(『蜘蛛の糸』みたい
ギガントは海に不時着 廃墟に沈んで大爆発













インダストリアでは、サルベージ船の修理を急いでいると
また地震が起きて、辺りが明るく照らされる

ラオ博士:地殻の最後の支えが砕けた 陥没が始まる

コナンらを待ちたいが、もう1週間も経っている!

ラナ:
出発しましょう コナンたちはここへは戻らないと思います
ギガントを落として、私たちが通るのを待っているのよ

委員会の老人たちは1人ずつラオ博士と握手を交わす







ラオ博士:
私たちはある役目を背負って生きながらえてきた
形こそ違え、残された人々を次の世界へ橋渡しすることだ
苦渋に満ちた日々は終わった







船は出航し、大地は真っ赤に染まり
花火のような噴火の後、街が沈み、津波に飲まれる






・・・え??? これで終わり?!?!
コナンとラナがのこされ島で暮らすまでが描かれるんじゃないの?!驚×∞

もしかしたら、原作を読めば分かるかもしれないな
宮さんは、今作を見て、その後が気になって原作を読むほうに導いたとか?



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アニメ『あらいぐまラスカル』第1話

2023-07-07 17:30:36 | マンガ&アニメ
OP♪ロックリバーヘ
EN♪おいでラスカル


先日、原作を読んだら、アニメも観たくなった

はるかなるわがラスカル スターリング・ノース/著 ブッキング

以前観た時のメモもあるけれども
YouTubeで公開されているのは1話目だけ

アニメのスターリングって線の細い坊ちゃんタイプに描かれてるんだよね
その他にも、やはり原作との違いが多々ある

ウィキ
“本作品が人気を博した影響で、本来日本に生息していないはずの、
 北アメリカ大陸(北米)原産のアライグマがペットとして大量に持ち込まれた。
 その後、飼えなくなったアライグマが山などに捨てられて野生化し、
 農作物への被害やタヌキなど既存の野生動物の生息を脅かすなど害獣化して問題となった。
 2005年に特定外来生物の指定を受けたため、
 現在ではアライグマを輸入することも、ペットとして飼うこともできなくなっている。”








【内容抜粋メモ】

第1話「黒いマスクの可愛いやつ」
スターリングが飼っているセントバーナードのハウザー、カラスのポー





朝ごはん担当の日だった父が寝坊してしまう
ペットのスカンクにもエサをやる







牧師さんは、教会の鐘楼でポーが「アホー アホー」と鳴くから困ると言う
信者の中には鉄砲で撃ち殺すと言っている人もいる







母はミルウォーキーの病院に入院していて
家政婦が来ているってことになってる






農場を手に入れたいと相談している父
来週、母は手術する予定だと姉のセオドラから手紙が来る

親友のオスカーとスターリングは釣りに行く
オスカーの父は畑の手伝いをしろと怒る









銃の音がして、悪さをするキツネを撃ってるのではないかと思う
ハウザーは木の根に向かって吠える






木の根を掘ると母アライグマが出てきて木の上に逃げる
赤ちゃんが1匹出てきて、母アライグマを捕まえようとすると
ハンターが来て、撃ち殺す
やっぱりアニメはそういう話だったな/汗







おじさん:こいつはまだ帽子にできないからお前たちにやるぜ

この子どもを絶対育ててみせると決心するスターリング





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アニメ『若草のシャルロット』

2023-07-07 17:30:35 | マンガ&アニメ
主題歌♪若草のシャルロット 歌 かおりくみこ

この歌を覚えていて、ストーリーをすっかり忘れてしまったので
YouTube動画で見つけた1話だけ見てみた

ものすごい目が大きいな/驚

『キャンディキャンディ』や『母をたずねて三千里』など
いろいろ混ぜたような感じ?

ウィキ:1977年10月29日~1978年5月27日


第1話「誕生日の出来事」
のどかなヒツジの牧場
馬に乗り、口笛ひとつでヒツジを小屋まで連れ帰るシャルロット





いつも群れからはぐれる子羊を叱る
シャルロット:なぜ団体行動ができないの?





サンディー:
変な奴が来なかった?
カエデの森で牧場について聞かれた





シャルロットはカエデの森に向かう

3人の子ども:
シャルロットへの誕生日プレゼントの花火を盗まれた
不発弾を土に埋めておいた
白い馬に乗ったやつが盗んだんだ

なんだかトラブルメーカーぽい使用人たち




木の根に掘ったあとがあり、掘り返すと不発弾が見つかる
花火師の真似をして、木の穴に弾を入れて火をつけてみると花火が上がる





枯草に引火して、慌てて土をかける
サミーの父ゴードンらが煙を見て駆けつけて消火







シャルロット:私が花火をねだったんです だからぶたないで!
ゴードン:またじゃじゃ馬か どこまで人騒がせな娘だ!

ゴードンはシャルロットの父に抗議しに来る
ゴードン:パーティーは中止だ 村の子どもたちにもそう言った

12歳の誕生日パーティーは父と娘だけで祝う




父からのプレゼントは白いドレス
パリから届いたママからのプレゼント

父:
カナダの船で亡くなったと聞いていたが、本当はパリで生きている
パパも今日聞いた
サンディーが言っていたのはママの使いの少年
3人で仲良く暮らそう

シャルロット:
なぜ今まで一緒に暮らしてくれなかったの?
私はママなんかいらない! と飛び出す

ナイト:
ドレスのレディが泣いているのはおかしいな
ママはこの12年間、1日も君を思わなかった日はないだろう

もう二度と会わないと言って去る
もろ丘の上の王子さま的存在





父の家はフランスの有名な貴族だった
お城のような屋敷で暮らし、毎晩、舞踏会が開かれた
そんな生活がイヤでたまらなかった

シモーヌと知り合い、周囲の反対を押し切って結婚
その後、シモーヌは行方不明になった







祖父:あの女はふさわしくない 忘れろ!

シモーヌを恨み、赤ん坊のシャルロットを連れて、カナダに向かった
それは誤解だったと分かった

シモーヌは洋服屋の娘で別れないと取引を停止すると祖父に脅された
その後病気になり寝たきりだった
ずっと探していて、やっと見つけた

母の顔を知らないシャルロットは、母に会うのが怖いと思う






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自選作品集 文春文庫『月読』 山岸凉子/著 文藝春秋

2023-06-15 13:19:18 | マンガ&アニメ
2019年新装初版

「マンガ感想メモリスト1」カテゴリー内に追加します

先日読み直した『古事記』のストーリーが出てきてリンクしたけれども
山岸さんの大胆な解釈にビックリ!!



【内容抜粋メモ】

■天沼矛 あめのぬぼこ

●夜櫻
いつも一人ぼっちで寂しい神さまがいた





イザナミとイザナギが使った矛で水沼をかきまわし
美しい少女が生まれるが、蛇神の姿を見て「恐い 恐い」と泣く





己の姿を恥じて、花霞の帷に隠れてしまい、病となる

少女は1人で寂しがり「夜がキライ 桜がキライ」と泣く
孤独の苦しさが人一倍分かる蛇神は
かがり火で桜の樹を焼き払うよう言う

夜明けとなるが、自らの身を焼いて苦しむ様を見て
水の代わりに乳をかけると、白い肌がよみがえり
蛇神は美しい若者となり、2人は結ばれる



●緋櫻
サエコの結婚を機に実家の庭に新居を建ててくれることになり
見事な桜の木を切ることになる

サエコの両親は亡く、育ての母は、実母の妹
夫の駿も再婚で、男児は元妻のもとに引き取られている

桜の木を見ると、子どもの頃に映画かどこかで見た
丑の刻参りを思い出すと話していると
庭の桜からたくさんの五寸釘が出てきて驚く







子どもの頃に見たのは、母の姿だったと思い出し
駿との結婚に不安がよぎる



●薄櫻
小6の夏、肺の病で療養所に入った少年
同じ部屋に入院している似た年ごろの男の子らは
近くの墓地から人魂が来て、それを見たら長く居着くという噂があると聞いて不安になる

窓際の荒雄はもう2年いて、何度も人魂を見ている

年越し、みんなは一時帰宅するが、家が料理屋の少年は帰宅できずに泣いていると
荒雄がクリスマスパーティーを開いてくれて楽しく過ごす

春になると、みんな退院したが、少年は人魂を見てしまい慄く
荒雄は少年をなぐさめ、自分はより病状の進んだ病棟に移ると告げる





その後、少年は退院して、窓の人魂を見た時、荒雄だと思う
その後、荒雄の死のしらせを受ける



■月読 つくよみ
夜中にシビト守りをしている月読は、人々から見たら死ぬと恐れられている

姉のアマテラスは、やんちゃな弟スサノオに甘く
いろいろなイタズラをしても受け流すが
月読は忌み嫌う







弟に嫉妬し、姉を愛するあまり、自分の体に瘢痕を残すことでガマンしている




アマテラスに頼まれて、豊穣の神・保食神(うけもちのかみ)の新種を取りに行く





手伝いもいないのに、酒や食べ物がふるまわれ、どれも美味しいのを謎に思い
確かめると、口や尻などから食べ物を出しているのを見て
悪神と思い殺してしまう

その死体からあらゆる実りが出るのを見て仕組みを知る





アマテラスは月読を叱るが、本当は保食神を殺さねば新種は手に入らないことを
スサノオに明かす

アマテラス:
同じ天を司る月 いつ太陽にとってかわるか油断できない
おまえは乱暴で気ままな風 私を裏切ったりしない

月読が謝りに行くと、姉弟のあらわな姿を目撃し
逆上して、スサノオの馬を殺して、投げ入れ、騒ぎになり人が集まる

アマテラスはスサノオが襲ってきたとウソをつき、洞穴にこもってしまう
姉の弟への愛はその程度かと思い、葦原北国に降りたが
姉の姿を思い出してはモヤモヤする



■木花之佐久夜毘売 このはなのさくやひめ
典子の名前は、天才の姉・咲耶がつけたことが自慢の父





姉は名門校に入るが、妹には三流校が良いと押し付けたせいで
典子は普段から派手な服を着て、親の言うことを聞かなくなる

登校の時、電車でいつも痴漢に遭い、助けてくれた青年がいた
合コンの帰りに酔っ払いのオヤジにからまれた時も同じ青年が助ける






父を訪ねに来て、再会する

飛渡:
僕の名前は圭というが、死んだ兄と同じだと後で知った時はショックだった
君の名前の由来を聞いた時、ひっかかっていた
その名前には君がいない





初めて理解者が現れて号泣し、それからいろんな話をするようになった典子は
東京の大学に行く飛渡を追って、家を出ることで自由になる







■蛭子 ひるこ
イザナギとイザナミが最初に生んだ神は、骨のない子で
葦に乗せて流し棄てた

里見は上京して一人暮らしを始める際、親に言われて遠縁を訪ねると
“ポーや風・木”のような美少年の春洋(はるみ)と出会う

その後、雨に濡れてアパートで待っていた春洋が可哀想で
ひと晩泊めてあげるが、引き出しに入れた小銭がないことに気づく





好きなS先輩らと出かける前日にも春洋が泊まりに来て
連れてってと頼むがさすがに断る

帰宅すると、いつもジャマだった自転車が壊されている

臨時収入が入り、友だちを呼ぼうとしていた時も来て
学校でいじめられていて、小遣いをとられたという理由で
お金を貸して欲しいとせがまれ
せっかくの臨時収入もパーになる







その後、家賃のための万札が1枚ないと気づく
次に2万円貸してと言われて、断ると、
ドアの前に引き裂かれた猫の死体がある!

春洋が来ても怖くてドアを開けないと、嫌がらせが続き
母親に言うと、そんなことをするはずがないと全く信じない





里見がいない間に合鍵を作っていた春洋は、チェーンも外して入ってくる

コワイ、コワイ!!



■蛇比礼 へみのひれ
ヤマトトトヒモモソヒメはオオモノヌシの妻となるが
昼は見えず、夜しか来ないので、顔が見たいと頼むと
蛇だと分かり、怖がると、恥をかかせたと怒り、三輪山に去る







妹が異常分娩で亡くなった後
夫の相馬は子ども虹子を連れて行方不明になっていたが
相馬の死亡通知が来て、8歳の虹子を引き取って欲しいという手紙がきた

虹子にはウロコがあったという噂

一人息子の達也は受験に落ちて、扱いが難しい
黒い着物で虹子が来た時に、青白い首に思わずみとれる






食事は卵を飲むばかりで、母の恋人・平山にもすっかり甘えているのが気に食わない






虹子:
私はパパの子じゃないんですって
虹がかかるのは、龍が空へ昇る姿 だから虹と蛇は似てるでしょ







達也は日に日にやせ細り、平山は誰かと浮気していることに気づく母
家の中には鋭利なガラスの破片がいつも落ちている

(ここまでなっても、虹子のせいと疑わないのも変だな



■ウンディーネ
アオクビという鳥の写真を撮るために呼ばれた陸田
テントの中で1日中撮影するのも気にならないほど寡黙な性格

近くの小屋に寝泊まりしていると、沼で妖精ウンディーネを見る






それは髪の長い美しい女性が溺れている姿で
彼女を助けて、親しくなり、行子だと名乗り、近くの家に住んでいると話す







陸田は家族がいないと話すと

行子:
親のない子どもより、子どもを亡くした親のほうが可哀想だから
あなたはまだ幸せ

沼を怖がる行子だが、なんとかお願いして写真を撮らせてもらう
撮影が終われば帰京しなければと言うと泣く行子







肺炎で生死をさまよう陸田を上司が助ける
家に帰る日に、行子の家を訪ねると、そんな女の子はいないと言われる

以前住んでいた家族に女の子がいたが沼で溺死した
プロのカメラマンになって、もう一度行子を撮ると誓う陸田



特別付録 小判日記




福島県浪江町から引き取ったコバン
猫に小判からとった名前w

来た時は5.5キロだったが、その後も9.5キロまでに成長!
毎日、庭に出ることでちょっとダイエットできた


解説 そこに抑圧とエロスが 桐野夏生
長編の合間を縫うように描かれた短編の多さと
質の高さを知るファンはどれほどいるか
とくに30代以降は鳥肌が立つほどの傑作揃い

家族の中の抑圧とエロスというタブーを怖れずに描いた

「天沼矛」
蛇はエロスの象徴

「木花之佐久夜毘売」
典子は、姉の支配からなんとか逃れようとする
美しい妹と、堅苦しく優秀な姉
石長比売が木花之佐久夜毘売に復讐を果たしているかのような逆転物語

「蛇比礼」
蛇比礼とは十種神宝の1つだそう
比礼とは今のスカーフのこと

少女は人ではなく、エロスの象徴、白い蛇

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夜叉御前 自選作品集 文春文庫 ビジュアル版 山岸凉子/著 文芸春秋

2023-05-16 15:45:32 | マンガ&アニメ
1994年初版 1996年 第5刷


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時じくの香の木の実
時じくの香の木の実は今の橘のこと
大王は多遅摩毛理(たじまもり)に永遠の命をもたらす木の実を探させた
長い年月をかけて持ち帰った時には大王は亡く
多遅摩毛理は悲しみで泣き叫んで死んだ







亡き正妻の子・日向と脇腹の子・日影は
一族が見ている前で木の実を食べて
永遠に生きる者を決めるテストを受ける

日向は巫女(ふじょ)になる代わりに聴覚を失い、未来が視えるようになる
姉の日影も生きていることに驚くが
歳をとっていると分かり勝利の気持ちになる

好きな長兄が災いをもたらす女と反対を押し切って結婚後
お告げ通りに不幸になり、離婚

次の妻は国家権力を握る未来が視えたため、結婚を許さざるを得なかった
長兄と日影の関係を見て、止めようとして
自分の体が透けていることに気づく

日向は果実を食べた時に死に、この世にとどまる存在となり
そのお告げを伝える巫女は日影のほう

だが、常処女であるはずが資格を失い、日影は追い出される
長兄と日影の子は両性具有

その子が8歳になり、果実を食べる日を待つ
その時こそ真の巫(シャーマン)が誕生する






キルケー
オデュッセウスらはアイアイエー島に来て、美しいキルケーに会う

山に来た若者たちは、最後のバスに乗れずに戸惑う
町まで40キロの道を歩くが、堂々巡りしているのに気づく

突如現れた洋館から、妖艶な美女が出て来る(着物に蜘蛛の巣が・・・
明日朝一番のバスに乗ればいいと、館で一泊することをすすめる







夕食で出されたスープで眠り、1人1人女主人に襲われていくが
1人だけ飲まなかった奈津子だけが残る

奈津子に館から出るように訴えるように、動物が寄ってきて
仲間に似ている気がする





女主人に動物の姿にされそうになり
必死で逃げて、バスの運転手に救われるが
ショックのあまり白髪になり、精神が崩壊する







鬼来迎(きらいごう)
敏子は都会の多忙な仕事についていけず
さびれた漁村に住むお花やお茶を教える先生の家に住みこみで働く職を得る
夫は亡く、時枝というお手伝いがいる







離れに息子・修一が暮らしていて異常な様子
片腕がなく、「鬼が出る」と怖れて奇声を発するが
このぐらいのことは我慢しようと留まる敏子






主人は夜釣りに出て、波にさらわれた息子を助けようとして溺れたと知る

庭には動かすと鬼が来るという言い伝えのある石があり
地震で動いた時、修一の部屋に鬼が出る





それは優しい先生
「修一が死ねば、夫が死ぬことはなかった あれが死ねばよかったんだ!」






とんでもない大津波が襲い、村は壊滅
敏子は奇跡的に助かる





再び会社勤めをはじめ、怒鳴る上司も妙に優しい人よりマシだと思う
自分が村で見たことも、すべて津波の恐怖が見せた悪夢だと納得させる



笛吹き童子

●第1話 石笛
祖父が亡くなり、倉の中に高額の絵などが入っているため
祖母から倉の鍵をもらおうと慌てる親族たち







祖母は認知症で親戚の顔も覚えていないが
孫娘・美沙のもとに来て、倉の中の宝箱を開けるように言う

中には古い石笛があり、吹いてみると
棺から亡き祖父が起き出して、家が地割れの中に沈む
石笛を吹くと地獄の釜のフタが開くという話






●第2話 笛吹き童子
代々、雅楽頭(うたのかみ)を司る秦氏の総領・直行は
音の良し悪しが分かり、修理は出来るが
どの楽器を習わせても絶望的に下手で両親から匙を投げられる






家を出て、観音堂を建てる仕事に就くが、音楽のことを忘れられない

毎夜、笛を吹く音が聞こえるが姿が見えない“切り口ケ原”の噂を聞いて行くと
楽の音の精霊、笛吹き童子の姿を見る







吹いていた横笛が壊れていたため、その修理が自分のつとめと思い
観音堂の完成とともにようやく出来上がり
試しに吹こうにも自信がなく吹けない

そこに童子が現れ、口づけをすると
尋常ではない笛の音を奏でるようになる
それを聞いた大臣さまが調べさせる






童子は観音さまに仕える伎芸天で
直行は元は笛の名手として生まれたが
才能に増長して大成しない運命を変えてくれたと明かす



海底(おぞこ)より
アイドル歌手でスターだった翼マミは
目が見えなくなって引退し、マネージャーをしていた姉は結婚するため
登(みのる)の実家に世話になる

近所に耳なし芳一が平家の亡霊に出会った七盛塚があると知り行くと
芳一が歌う平曲を聞く

雨の中で泣いている子どもは、平清盛の妻とともに海に身を投げる

波の下にも都のさぶらうぞ
 なぐさめたてまいて ちひろの底へぞいり給ふ







海岸でも無念の者たちに引かれて行くのを見て助ける登











海の中で脚をつかまれ、なんとか助かるが、マミは完全に失明して絶望する
その背後にも平家の武者の姿がある








■夜叉御前(前出のため省略


解説 愛天使のひと 夢枕獏
(先日、萩尾望都さんの番組でも熱く語っていたけど、山岸凉子さんのファンでもあるんだな

『ひいなの埋葬』『愛天使』の作品からハマった

品のある色調、線がまるで日本画のような完成度の高さ
少女マンガの作家の中でも色彩感覚がとくに抜きんでていた

それを読んだ1977年の少女マンガは
SF、ファンタジー、学園ものなどなど
少年マンガをしのぐ幅の広さを支える作家がいた

掲載されていた『ララ』昭和52年のラインナップは
表紙が大島弓子
木原としえ『摩利と新吾』
和田慎二『試衛館の鷹』
山田ミネコ、水野英子、森川久美、三原順、倉多江美、泉左京、坂田靖子
という顔ぶれ

大人の男が読むと気恥ずかしくなる作品が多い中
それとは無縁の作家がいた

萩尾望都、倉多江美、ささやななえ、山岸凉子

山岸凉子の描く短編は怖い

「海底より」の平氏の亡霊は、マミの暗い想念に呼応してやって来る
「鬼来迎」の津波シーンは、『童夢』の超能力の戦闘シーンにおける
壁面が陥没する絵とともに漫画史に残るだろう

これは技術の問題ではなく、描き手が生まれ持つ
才能、美意識、感覚、資質の問題であろう



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天人唐草 自選作品集 文春文庫 山岸凉子/著 文藝春秋

2023-05-15 12:01:53 | マンガ&アニメ
2018年初版

「マンガ感想メモリスト1」カテゴリー内に追加します



天人唐草
(私の好きなオオイヌノフグリの別名って初めて知った

羽田空港で突飛な格好をして叫んでいる女性 岡村響子 30歳







幼い頃の回想に戻る
古武士的な父親と従属的な母親

“不器用で落ち着きがない”と言われて
失敗を自分に許せず、何が正解か迷うあまり
行動を抑制するようになる響子







中学での初恋は父親と同じタイプ





高校では自意識過剰が加速してさらに自信喪失





父のコネで入社した役所で、また父に似たタイプの新井に惹かれる
派手な女性・青柳は響子と真逆のタイプで苦手

新入社員コンパで1人だけジュースを飲む響子
新井:女の子が男より飲むのは可愛くない








新井と真逆タイプの佐藤:
うまくやれないことがなんでそんなに大変なんだい?
なんでもうまくやれる素晴らしい女だ!て誰かに言ってもらいたい
他人の評価を気にし過ぎるんんだよ







チャラチャラしていると思われた佐藤が先に出世して
新井は派手な青柳と結婚したことにショックを受ける響子

母が急逝し、仕事を辞めて家事をしながら見合いをするが
控え目すぎる響子に縁はなく
父から逆に“かたくな過ぎる”と言われて戸惑う

“従順の裏に自己犠牲を払わずに済む依頼心と甘えがある”って厳しいよなあ






父が突然死 出張先とは全然違う場所で、そばにいたのは派手な愛人
父がずっと響子にこうあってはいけないといい続けた女性そのもの







ショックで落ち込んでいた帰り道、路上でレイプされ
響子:大したことじゃない 分かってくれる、あの人は・・・(父のこと?






派手なドレスを着て、金髪に染めて、空港内で奇声を上げながら徘徊する響子

“今やっと彼女は解放された 狂気というオリの中で・・・”



ハーピー
美人の編入生・川掘から死臭が漂うことに1人だけ気づく佐和
ときどき自分にだけ妖しい目を向けるのも気になる






下駄箱でストッキングの脚を見せて、誘惑されるように後をつけると
途中で見失い、怪鳥の声と死臭に逃げる

「迦陵頻伽(かりょうびんが)」
仏教のゴクラクチョウ 顔は女性、体は鳥




ギリシャ神話ではハーピーと呼ばれ、死臭を漂わせる





ハーピーは速き者という意味もあり
川掘の脚が速いことにも通じると紐づける佐和

また後をつけると、背中にコウモリの羽を見て
彼女が女面鳥獣のハーピーだと確信する







体育祭の後、シャワーを浴びているところをおさえようと忍び込み
羽の姿を見て、首を絞める







佐和:
先生、こいつハーピーなんです!
ちくしょう また隠しやがった!







セラピーを受ける佐和
死臭は“幻臭”だと言う精神科医

友人:
あいつは内向的だから 川掘さんを意識しているけど、認めたがらなかった
成績もずっと思わしくなかった



狐女 きつねじょ
9歳の理(まさる)は九曜家に引き取られる
女中・百合と主人の間の子どもだとみんな知っていながら言わずにいる

屋敷内に異形(いなり)神社があることから
近所からイナリ屋敷と呼ばれている

末娘・美央子も百合の子?と疑い、押し入れでイタズラをする

異形神社のキツネだと言う女に会う
彼女の名が聖子だと家族から聞き、親密感を覚えるが
ハッキリ「子どもは嫌い」と拒まれる







土蔵で美央子に性的いたずらをしていると
女主人が見つけて激怒し勘当する

理は同じ土蔵で夫が実の娘・聖子に産ませた子どもだと明かす
女主人:あのキツネつきの子なんだ キツネの子はやっぱりキツネだよ!








聖子に話すと
聖子:産んだ覚えはない そんな気味の悪い

理は1人で東京行きの電車に乗り
胸に青い狐火がともるのを感じる



籠の中の鳥





鳥人の生き残り「トリ」と呼ばれる一族の中で
飛ぶことが出来ずに生まれた融(とおる)

両親は亡くなり、盲目の祖母に育てられる
時々、村に呼ばれる時はごちそうをもらえるのが楽しみだが
近所の子どもから「トリ」と呼ばれて石を投げられる

急に知らない男性・人見が訪ねて来て、祖母が邪険に追い払うのを見て
実の父親ではないかと期待する







祖母は病床で、最後のチャンスに飛んでみろと言って亡くなる






1人残されていたのを、人見が引き取る
彼は父ではなく、鳥人を研究している
トリは代々、血族結婚で五体満足なのは融だけ

読み書きも知らない融を学校に通わせると
どんどん進級していくが、飛べないと分かったら
追い出されるのではないかと不安がつきまとう

人見が好きな八重子
2人が結婚したら村に返されるかもしれないと恐怖する

八重子が「いずれは融を施設に入れなきゃ」と言うのを聞き
ショックで泣いて歩いていると、人見に呼ばれ、道路に飛び出す






融をかばった人見は轢かれて即死のはずが
幽体を追いかけて連れ戻す融







これがトリの「飛ぶ」という特殊能力「死返魂」と知り
人見は融と離れることはないと約束して嬉しくて号泣する

珍しくハッピーエンド/驚



夏の寓話
海外旅行中、2週間だけペットの世話をして欲しいと言われて
夏休みを削ってイヤイヤ千葉に行く澄生

退屈して公園に行くと
いつも子どもにまざらず木陰でたたずむ少女がいて気になる





名前も住所もよく分からない様子
それとも親から知らない人に言うなと言われているのかもしれないと思う

家まで遊びに来て、いっしょに花火をしていると
少女:火がつくよ 髪に 手が燃えちゃう こわい











原爆で死んだ少女の魂だと分かる

ナジム・ヒクメットの詩







解説 失われた子どもたちの記 中島らも
この本のテーマは「迷い子」

「天人唐草」では、戦前のモラルの亡霊のような父に育てられた響子が発狂に至るまで
子どもは生きにくく、自信喪失し、内閉し、また失敗を繰り返してしまう

「ハーピー」の背景にあるのは受験システム、世間からこぼれる不安を感じる少年

「狐女」の理は、泣く前に知恵を武器に世界と対決しようとする

途方に暮れて、泣く術も知らない幼子たち
山岸凉子さんはこの子たちに救いを与えるわけではない
冷酷なのは「世界」である

僕はこの5日間、新聞で迷い子を探した
「完全自殺マニュアル」を読んで飛び降りた14歳の男の子ら

アメリカ児童養護飢饉の発表では
1979~1991年までに5万人の子どもが銃で死亡した
殺人事件、自殺、暴発事故など


これは社会問題ではなく、古代から連綿と続く生の根源的問題なのだ

行き迷い、とんでもなく間違った道をたどった成れの果て
愚鈍、忘却、教条だけが彼らに形を与えている



山岸凉子特別インタビュー 怜悧なまなざしで人間の心理に切り込む作品世界 門田恭子
山岸凉子さんの作品は怖い
「イヨウナモノに私は心惹かれる」と山岸さんは言う

「天人唐草」の響子のモデルになった女性は実際見た話!
羽田空港のロビーで「ゲェー!」という怪鳥の鳴き声が聞こえて
金髪、ド派手なドレスの女性が歩いていた

男女平等が謳われても、夫は
「君も働いていいいよ
 ただし、家のことをちゃんとしてくれるなら」
と平気で妻に言う

山岸:
父は寛容だったが、母はつねに男女の役割が頭にある人だった
羽田で見た女性は、内心怖れてきた将来の自分に思えた
他人ごとじゃないと切実な恐怖を感じた

「ハーピー」
ギリシャ神話の怪物と、心理学の本にある幻臭という言葉を結びつけた

山岸:
ディズニー映画『ファンタジア』とギリシャ神話に夢中になった
『ワルキューレ(!)』をモチーフにした
水野英子『星のたてごと』の2つに出会わなかったら
漫画家にならなかったかもしれない

ある評論家から「山岸凉子のマンガは主人公がみんな死ぬか、気が狂う作品しかない」と言われて
そんなはずないと見てみたら、ほんとうに不幸な結末ばかりで驚いたw

タブーを畏れる気持ちは全然ない
むしろそれをテーマにして読者を驚かせたい
自分の恥をさらけ出せる人だけが漫画家になれる


「籠の中の鳥」

山岸:
ある突出した能力は、なにかと引き換えでしか得られないと考えている
どこか凹んでいる代わりに、反対側が飛び出している
それが才能、芸術や科学をさらなる高みへ引き上げてきたと思う

『日出処の天子』で厩戸皇子を超能力者、同性愛者として描いた
異端とされるものに注ぐ著者のまなざしは深く、切ない


「夏の寓話」
子どもの頃、山岸さんの周りには戦争体験を持つ大人がいっぱいいた

山岸:
長崎の原爆資料館の展示室の天井から「アー」という女性の声が聞こえた
音響演出かと思っていたら、自分しか聞いてなくて背筋が凍りついた

当時の少女マンガとしては衝撃が大きく、いろんなクレームがついた
今の若い人たちにどのように届くのか、ドキドキする

コメント

鬼子母神 自選作品集 文春文庫 山岸凉子/著 文藝春秋

2023-05-14 13:34:34 | マンガ&アニメ
2022年初版

「マンガ感想メモリスト1」カテゴリー内に追加します

図書館に何冊か並んでいて気になったので
図書館にあるだけ借りてみた

説明文に“母子関係の闇を鮮烈に描き出して・・・”など
どれも自分の課題で引き寄せたのかも

『日出処の天子』もかなり複雑な話だけれども
その他の作品もなんともいえない闇の部分が描かれていてコワイ

私の好きな角田光代さんが解説文を書いていて
とても的確に世界観を説明している


【内容抜粋メモ】

夜叉御前
山深い一軒家に越してきて、すぐ、嫌な予感がする長女・紀子
寝室に仮面を着けた鬼女のような姿を見たが家族には話さずにいる

母と父方の祖母は寝たきり、弟妹はまだ幼く、父は仕事で不在なため
家の中で悲鳴を上げても誰も助けてくれないことが分かる

毎晩、黒いものがおおいかぶさり(ここで家族の異変に気づいた
母が父を斧で殺し、紀子も殺されそうになり逃げる







15歳で子どもを産み、頭に角が生えて見えるため祟りだと思う




紀子は母と同じ病院に入れられることになるが
そこにこそ鬼がいる気がする



鏡よ鏡・・・
美しい女優の母と比べて、娘の雪は肥満や肌荒れを気にしている




母には7人の恋人がいて、いつも周りの世話をしてくれている

ある日、母が全裸で鏡の中の自分を眺めまわしていて
白雪姫の美しさを憎む魔女に見える







業界の大物が家に来て雪を見て
母も同じ年ごろは大食いでニキビ顔だったと話す
「君もそのうちママのようなすごい美人になるよ」






その男性からのプレゼントを見ると母は激怒する
母の恋人との仲を引き裂き、雪が生まれると捨てられた

母が自分の若さに嫉妬していると気づくと
憑き物が落ちて、羨望から憎しみに変わる

雪は母同様、凄絶なダイエットをして変身し、アイドルとしてデビューする






コスモス
ぜんそく持ちの一人息子・裕太

母がたびたび「ママ、心配だわ」と言うたびに
忘れていた病気を思い出して発作を起こす裕太
(“心配してる”て呪いの言葉だよね








そのたびに会社にいる夫をわざわざ呼び出して病院に連れて行く母








父はほかに好きな女性がいるようで
家族から同情されているが
「私、負けないから」と突っぱねる

(それはもう愛情じゃなく執着だな



ブルー・ロージス
『ガラスの動物園』の引用が入る
ローラのお気に入りのガラスのユニコーンを落として
角が取れてしまい謝るジム

ローラ:
身体を手術したお蔭で、変わり者のひけ目を感じずに済む
これで角のない馬と気楽にお付き合いができるでしょう

植物的な男性を描くイラストレーターの川田は
新たに社に入った中嶋に惹かれるが

小さい頃から母に妹・明子と比較され、なにもちゃんと出来ない
このままじゃお嫁に行けないと言われて育ったことで自信がない







担当がケガをしたことで、代わりに中嶋がつき
飲みに行った勢いで一夜を過ごしてしまう

他人の目など気にせずに、そのままで魅力的だと言われて自信がつく
湯呑を落としちゃいけないと意識しすぎて落として割ったのも自己暗示

法事で帰省し、酒癖の悪いおじさんにお酌を強要されて珍しく断る

おじさん:
そんなんじゃ男に愛されませんよ
誰に口きいてるんだ女のくせに







これまでは、そういうものだとガマンして流してきてことが
不快だと自覚できている自分に驚く

川田:結婚するかも
明子:姉さんのことだから、すぐ離婚するかもしれないわねw

“これは私を縛る呪文だ 父母から受け継いだ呪文を妹が私にかける”

約束もなく中嶋のアパートを訪ねると、妊娠した恋人と一緒
彼女との関係が壊れていた時に
川田と出会ったといいわけをして謝る中嶋







1年ほど仕事を休み、再び描きはじめた絵は
男性像が変わったと評価される

編集者:以前の絵は、男性から言わせれば、現実にはいない絵だった


川田:
読者は嘘と分かっていてもお金を出して買い求める それが夢だから
けれど送り手は嘘を真実と信じているから筆を走らせることができる

明子の自信が子どもの頃に与えられたように
私は得そこなった自信を中嶋から与えてもらったんだ








自信は愛情だった
人は自分の器いっぱいに愛を満たされて
はじめて自分を愛することができる

私はまたきっと愛する人を見つけられる




鬼子母神
(今まで“きしぼじん”て読んでいたけど“きしもじん”なのか/驚

二卵性双生児の兄と妹・瑞季
兄は王子さま、妹は悪魔のように育てられる






菩薩のような母、表札のように存在感のない父






母の裏に鬼のような顔が見える妹





同じ100点をとっても、褒めるのは兄の顔を見ながら





客にお茶を出すのに失敗して「不器用」と言われて凹む
兄:それはお前の役目だろ 僕は勉強に忙しいの






悪い点をとると“父のように苦労する”とディスられる

妹は学校では冗談ばかり言う陽キャラ
兄:女子にウケても、男子にはモテないぞ






兄は塾を増やして、なんとかT大に受かり
祝賀パーティーで自慢する父に

母:いいところだけつまみ食いして
父母はとっくに家庭内離婚状態だとようやく気づく

大学で成績がふるわないため、登校拒否になる兄
「クヨクヨするな」と父が上から目線でアドバイスして
バットで襲いかかる







子育てや家事は母親の役目だと言って
妻に母親代わりをさせている大人になれない父に幻滅する

瑞季:
夫に失望した母には、それに代わるものが必要だった
それが兄だったのだ






兄は酒浸りになってもまだ王子さまを止められない
兄に尽くす母 母から離れられない兄

女優を目指して、兄と正反対のタイプの男性と同棲する瑞季

500人の子を持つハーリテイー
他人の子を食べるので鬼子母と呼ばれていた
一番愛していた末の子がいなくなり泣いていると

ブッダは、500人のうち1人をなくしても悲しいのに
少ない子を食べられる親はもっと哀しいだろうと説き
子を食べるのを止めて、子どもを守る鬼子母神になったという逸話

瑞季:
愛という名で飲み込まれた子どもは
自分の真の姿にいつ気がつくのだろうか






解説 奪われてはならないものについて 角田光代

「子を支配する母親・父不在の父権家庭・男性優位社会」
母親の顔色をうかがい、期待に応えようとするのは多くの子どもの特性
それをコントロールできる母親という存在の異様な力を見せつけられる
同時に、そこまで支配的になれる母親の女性としての無力さも

家を継ぐ男の子は優遇され、女の子はその犠牲となる

これらの作品が発表された80年代~90年代に
まだ「毒親」という言葉も概念もなかった

親は絶対的で、母性は正しく
それを否定するのは反社会的な言動

母親のかざす「女のしあわせ」論に違和感を感じ、罪悪感が伴った

私の親は家でマンガを読むのを禁じていたため
家を出て、一人暮らしをする20歳頃まで、きちんと読んだことがなかった

無自覚にせよ、親が禁止することで阻止していたのは何なのかと考えてしまう


「家父長制と父親不在の混同」
矛盾した家族形態が描かれる
親もそのまた親も、かれらの問題は連綿と継承され続け
個人を超えて、社会に浸透した文化といえる

女性は男性にお酌し、人前に出る時は化粧する

男らしさ、女らしさ、外見重視の風潮
少数者への偏見や差別を説明する時
ジェンダーバイアス、ルッキズム、マイノリティなどの横文字にならざるを得ず
据わりのいい日本語が見当たらないのは
いまだ変容、成長を嫌う社会の現状がある

人は人をたやすく支配でき
人は無自覚によろこんで支配される

そのほうが時として生きるのがラクだが
そこに自由、幸福はない

山岸さんの作品を読み終えた時、新しい地平に立ち
真の自由、幸福の新たな面を見せ続けてくれる



コメント

100分 de 萩尾望都

2023-05-13 11:52:35 | マンガ&アニメ
すごい前に録画したのを今ごろ観た

マンガ感想メモリスト1

少女漫画の神さま~萩尾望都@漫勉

萩尾望都先生インタビュー #1
「100分de萩尾望都」を観た後に急にYouTubeのおすすめに出てきた/驚



出演:カズレーザー、安部みちこ








戦後、少年マンガ全盛の1960年代後半に登場し
70年代に突如として花開いた少女マンガ

個性豊かな女性漫画家が新時代を開拓
その1人、萩尾望都はデビューから50年
トップランナーとして少女マンガに革命を起こした
















女優さんみたい











萩尾望都ファン4人が語る






●出逢ったきっかけ
ヤマザキマリ 漫画家
お小遣いで買った2冊『少年よ 萩尾望都イラスト詩集』







夢枕獏 小説家 『11人いる!』で驚いて少女マンガを買い占めた
小谷真理 SF・ファンタジー評論家 歯医者に置いてあった『ビアンカ』
中条省平 フランス文学者・学習院大学教授
男子校でスポ根ばかり読んでいたが『ポーの一族』がすごいと噂があって少女雑誌を買った


第1章 性別を越境する少女漫画

小谷さんの推し『トーマの心臓』
小谷:文学そのもの かなり難解だが分からなさ自体が魅力






あらすじ:
ギムナジウムの生徒トーマは鉄橋から身投げする









ユーリに届いた遺書





トーマにそっくりな転校生エーリクが来て驚くが性格はトーマと逆





エーリクの最愛の母が事故死
ユーリはエーリクと向き合う
トーマの死の意味は翼をユーリにあげるためと理解し、神学校へ入る列車に乗る







BLの先駆的な作品
それまでは少女が主人公が当たり前






女性が良妻賢母に縛られていた時代
ウーマンリブ 女の子も自由でいいという文化が入ってきた

ヤマザキマリ:実際のギムナジウムはもっと汗臭くてがさつw

夢枕獏:14歳の神秘性 美しいファンタジーのイメージを作った


“人は二度死ぬという
まず自己の死
そしてのち友人に去られることの死”

アガペー:神から人間への自己犠牲的な愛

小谷:
キリスト教で自殺は許されない
ユーリの罪は性暴力を受けている 魂の殺人
ユーリを生かすためにトーマが捧げた

ギムナジウムはSFの異世界
たとえ話として苦しい現実を考える
世界全体を相対化する

女性の性暴力は生々しすぎる
それを許して肩代わりするのは救いになる



1949年 福岡生まれ





幼い頃、絵を描いたり、話を書くのが大好きで
自己流でマンガを描くようになる

高校時代、手塚治虫『新選組』に衝撃を受けて漫画家になることを決意
20歳、両親の反対を押し切って『ルルとミミ』でデビュー







上京 同世代の女性漫画家と共同生活しながら創作
出版社に原稿を持ち込んでも断られる日々が続いた











インタビュー





萩尾望都:
ボツが2年くらい続いてすごく悩みました
私の作家感性は間違っていない 絵がヘタなだけw
技術上げなきゃと軌道修正しながら
その時のイメージイラストが『トーマの心臓』だった









きっかけはフランス映画『寄宿舎~悲しみの天使~』少年同士の恋愛悲劇






その笑顔がとてもステキで頭から離れなくなって
自分ならこの続きを書きたいと思って描き始めた

女の子が乱暴、木に登ったりするたびに言い訳しなきゃいけないと気づいた
男の子はそれが不要

少女は不自由だけど、少年は自由なんだと目覚めた
女の子は自分で自分に枷を作る(周りの影響だけどなあ

竹宮恵子が『風と木の詩』を発表 2作は元祖BL作品と言われた






花の24年組






ヤマザキマリ:それまでは少女マンガも男性作家が手掛けていた
石ノ森章太郎『水色のリボン』
赤塚不二夫『ひみつのアッコちゃん』
ある種、既成概念的

女性が描くと怖い
山岸凉子『日出処の天子』(!

中条:
時間表現を変えた
少年は成長する 勝利に向かって一直線 コマがきっちり
少女マンガの時間は停滞、深い哲学を表現 誰が喋ってるか分からない
現実、夢、過去、幻想が並列される コマ割りを変えてしまった



第2章 家族という病

ヤマザキマリさんの推し『半神』
マリ:カフカのような短編







あらすじ:
体の繋がった結合双生児が主人公





美しく無邪気だが知能が低いユーシー
姉のユージーは優れた知能を持つが
妹に養分を吸われて醜くやせ細っている

父からも理解されない
“いっそ妹を殺したい わたしの不幸はそれほど深い”








2人に命の危険が迫り、リスクの高い分離手術を行う
やせ細ったかつての自分のようになったユーシーはその後亡くなる

ユージーは美しく成長するが、鏡を見ると妹の姿
ユージー:愛よりももっと深く愛していたよ おまえを(なんと切ない・・・

ヤマザキマリ:古代ギリシア人が読んでも、現代人が読んでも絶対心に突き刺さる


人間の中の二面性

ヤマザキマリ:
双子という見方を止めて、1人の大人として捉えてみた
自分が思う自分と、世間が見ている自分が一心同体になった存在

少女は、求められる自分になり、本来の自分を捨てる
鏡で見た時、喪失感を感じる

カズレーザー:
親のルッキズムもひどい
ユージーが死んだことになってる

夢枕獏:神という言葉を使っているのもスゴイ

中条:なぜ神はこんな私を作ったのか、と問うている



『イグアナの娘』
ドラマで観て衝撃的だったなあ!
ヤマザキマリ:
母と娘の関係は深刻
彼女はいち早くそれを取り上げていた







あらすじ:
母は長女を産むと醜いイグアナに見えて愛せない
次女はフツーのかわいい女の子に見えるため次女ばかり可愛がり
長女も自分がイグアナに見えるようになる





神さまが魂と体を入れ違えたのよ
ガラパゴスに本当の両親がいると思い込む





恋愛、結婚 親元を離れると幸せを実感するが
出産した娘は人間の姿で困惑して愛せないリカ

母の訃報にホッとして、悲しくないリカ
リカ:私は冷血動物のイグアナなんだ

死に顔を見ると、母もイグアナで驚く
夢の中のガラパゴスでイグアナの母と会う
母の辛さを知って許し、我が子も愛するようになる

(ドラマと違う?

小谷:
自分も息子と娘に対する態度がどうしても違うと悩む
娘に過剰に反応する 自分とイヤなところ、理想と重ねて涙が出た


ヤマザキマリ:
なぜありのままの自分を愛してもらえないのか
今日の親子関係に問う

夢枕獏:
萩尾さんも自分の両親との問題があった
『ポーチで少女が子犬と』
あの子はおかしい 空がキレイとかばっかり言ってると抹殺する話

ヤマザキマリ:
私の母もマンガを否定して、『テルマエ・ロマエ』がヒットするまで一切読まなかった
油絵を捨てて、道楽系に行ったとものすごく否定した

『ゲゲゲの女房』で水木さんの母親を見て
マンガに対して寛容になった(水木サン、すげー


ラスト
“どこかに母の涙が凝(こご)っている”(凝るって初耳
不穏な空気が残り続けている感じ

中条:
シルエットはヒトの女性
すべての母に共通する涙ととらえた

池の中にいる爬虫類は繰り返しを意味してる?





萩尾も母から「フツーの子と違う」と言われて認めてもらえず
漫画家として活躍しても変わらなかった

萩尾:
どうしてこんなに言葉、価値観が通じ合わないんだろう
観ている世界がまったく違うのでは?

私は宇宙語で人間ではないかもと思ったら諦めがつくと思った
片方を動物にしちゃえと思いついた

これを読んだ母は「あれば読んで泣いたたい」と言った
といっても、やっぱり「マンガやめなさい」(命令形なのも毒親の共通なのか

こごっていたのは“母の無念”
きっと母は無念のまま死んだだろうなとリカは思っている

「小さな生き物は?」
トカゲは母のイメージ 人間になりたかったお母さんの正体



社会的にも母娘関係が注目





精神科医・斎藤環:
『イグアナの娘』は母娘問題を取り上げた先駆的作品だと取り上げている

母娘問題の特徴
女性としての身体が一緒というところ 洋服、色、仕草など
母娘関係は支配的になる こうありなさいと押し付けにならざるを得ない構造
(うん、命令調になるんだな

ご自身のナラティブ(物語を語ること)として表現して
葛藤、トラウマを浄化する
トラウマが1、浄化が100な感じ
トラウマを糧にするパワーがものすごくて驚く



第3章 夢と現実のパラレルワールド

中条省平さんの推し『バルバラ異界』SF大作

中条:
2006年のSF大賞受賞(まだまだ知らない作品たくさんあるなあ!
恐ろしいほどの傑作
夢が一番重要 遺伝子、脳科学などの問題が入り込む







あらすじ:
2052年 他人の夢に潜入できる夢先ガイドの時夫に依頼が来る
7年間眠り続ける青羽の夢に潜る








9歳の時、母が父を殺し、その心臓を食わせて(!)自死した(重すぎる・・・
そのショックで深い眠りに入った

夢の中で青羽はバルバラで暮らしている
ヒトが空を飛べるユートピア







時夫の息子キリヤは、父を憎み、コンピューター上の世界をバルバラとしている
青羽の世界とソックリで驚く時夫

事件を調べるため、青羽の祖母・菜々美を訪ねる
若返り薬バルバラを開発させている(面白い

青羽は火星こそが生命の起源だと告げる
まもなく火星と地球の生命体は再び一つになり永遠の命を持つようになる
(スピリチュアルだな

時夫が再び夢のバルバラに入ると、死んだ人間の心臓を食べる儀式がある
食べることで永遠の命が約束される(コワイ・・・ そんな命要らない

ヤマザキマリ:萩尾先生は膨大な量のSFを読んでいる







「バルバラとは?」
約100年後の世界 予知夢に生きている
時夫が時空を行ったり来たりしている

カニバリズムと結びついた不老不死への欲望
心臓の筋肉にあるバルバラプロテインは消化吸収されないから
脳に届いて、封印されていた記憶を解き放つ

2002年当時、狂牛病が流行

『ポーの一族』では表面的な姿が保たれる永遠の命
本作は記憶の継承による不老不死なのが今風

時夫は心肺停止となり、バルバラでトキと親子のように過ごす
キリヤは火星の体験をする

キリヤ:
オレは1つになるのはイヤだ オレはオレだもの
目覚めた君と話がしたい








母から出生の秘密が明かされる
タカという少年と入れ替わっていた
タカは遺伝子操作で生まれた

キリヤは事故死
タカが現れ、夢と現実が入れ替わる?

バルバラは火星との戦争で消える
青羽が歴史を改変し、地球は救われる

青羽は老衰で亡くなる

(ネタバレされちゃったけど読みたいな


「パンスペルミア説」
生命の起源は地球外にあったという説
近年は火星が有力な惑星とされる

中条:
火星は原初のユートピア
すべての生命がとけあって1つになる素晴らしさと
個々が孤独な地球の対比は
ある種、カルト宗教的なファシズム(全体主義)的な誘惑
生命の統一性の回復は危険かも
(スピリチュアルとは捉えないのか

ヤマザキマリ:
第一次世界大戦後、ドイツからヒトラーが出た
俯瞰で状況が見えなくなる

夢枕獏:コロナでどうしたらいいか教えてと外に問う
ヤマザキマリ:まとめてくれる人を待ってるのとも重なる

中条:
人間は必ず死ぬ キリヤのほうに萩尾さんは肩入れしている
言葉を介してでないと、本当の意味で人間にはなれないというメッセージを感じる
血がつながらなくても親子関係は築けるという希望

時夫は珍しい父親像
夢枕獏:息子のために心を砕く父親はあまり見られない

『残酷な神が支配する』
父親による性的虐待を描いたサイコサスペンス

萩尾:
サディスティックな父親を登場させて義理の息子をいじめる
怖いお父さんが人間レベルまで降りて来た
大人、社会がコワイという気持ちを描いて片付ける体験ができたのが面白かった


最後のセリフを読み解く

“未来はきみらを愛しているか?”

きみたち=子どもたち 未来を変えられるかもしれない
ヒトは神に操られて運命のままに生きているのか
個人の意志で切り開けるのかオイディプス以来の大問題を埋め込んでいる

萩尾さんはSF少女マンガという新たなジャンルを開拓した
幼い頃からの「ここではないどこか」への強い憧れがあった

萩尾:
本当に妄想系の子どもだった
SFはあるかもしれないもう1つの現実を描く
思考の幅がすごく好き
現実は書いててちょっと辛い 空想の世界に遊ばせてくださいw



第4章 人間ならざるものの孤独

夢枕獏さんの推し『ポーの一族』
萩尾さんとの親交は数十年
読んだ人の魂が透き通る





発表順は飛び飛びで時系列とは違う






1960~1970年代初頭 男たちによる革命の時代
その後の経済成長 おお!太陽の塔が出てきた!







あらすじ:
エドガーはバンパネラと呼ばれる吸血鬼
200年の時を超えて生きる物語







1744年 妹メリーベルと森に捨てられる
育てたのは吸血鬼のポー一族

秘密の儀式を見てしまい14歳で吸血鬼にされてしまう

1879年 養父母の男爵夫妻の目的は新しい生贄を手に入れるため
同い年のアランに出会う

医師クリフォードは正体を見破り
メリーベルは銀の弾丸に撃たれて消滅

“僕は行くけど、君はどうする? おいでよ 一人ではさびしすぎる”

アランも仲間に加え不老不死となる












小谷:吸血鬼のイメージが変わった 醜いモンスターから美しく儚いもの

夢枕獏:
14歳という設定が素晴らしい
萩尾作品につねに出てくる醜いアヒルの子

集団の中で違和感をもつ子が
どうやって世間と折り合いをつけていくか


異形のものの中でエドガーは究極のマイノリティ
子どもの姿のままでは疑われるため、2年間しか同じ土地にいられない
永遠に時空を旅する宿命

“1人ではさびしすぎる”
萩尾さんが少女マンガ家として生きる上の肉声が入ってる
創作に入った人間は孤独

エドガー=萩尾望都
萩尾さんも特殊な才能を持って生まれたのでシンクロする
世間でどんな立ち位置をとるか重要な問題
描くことで自身を確かめたのではないか



「絵の特徴」

ヤマザキマリ:
萩尾ワールドが凝縮されている
その後の少女マンガのパターンが全部入ってる

実際サラサラと描いて見せるのもスゴイ!

1.顔の特徴は鼻がない 左から描くだけで、その人が真似してると分かる
2.風が吹いている
3.花びらが舞う






目の形
これまで大きな目に星がいっぱい
萩尾さんはリアル 奥が深い まつ毛がかかっている 黒目がち
これを描くのにどれだけの時間を費やしたのかと思う








宝塚 2018年 エドガー役は明日海りお





インタビュー(厚い化粧を落とすとガラっと印象が変わるな/驚





りお:
少年のままの人恋しさや、人との触れ合いに憧れ、求める気持ち
時を超えて生きて、精神年齢はずっと年上で達観している
何回もマンガを読みこんで、先生の心を想像しながら演じた

2021年1月から3年ぶりに舞台化


あらすじのつづき:
20世紀 イギリス
19世紀に描かれたランプトンの肖像画が残されている
オービン卿は証言を集め、2人を生け捕りにしようと考える

館で火事になり絵が燃える
1人の少女が犠牲となる

10年後 エディスという少女に出会う
館で焼死した少女の妹 アランはエディスに惹かれ、アランとすれ違う

爆発事故でエディスを助けようとしてアランは炎に巻き込まれる






オービン卿はエドガーの物語を書く





“エドガー おまえに私のはるかなおまえに
 そして、そのポーの一族によせて”


1976年 ポーの一族の物語を封印した萩尾望都

夢枕獏:死んでない説を考えたが考えつかなかった

中条:根本的な孤独はもっと深いもの 死んだ結末で納得した


「永遠と一瞬の物語」

夢枕獏:
“いっしょにおいでよ”のセリフから“明日へは行かない”までの物語
いろんな悲しみを何百年も背負って生きなきゃならない
オービンは理解できてない
オービンはオレ 美しいものを見た時、探しに行く作家

中条:生み出すことがない存在を分かっている


日本の対局 生産至上主義=男性至上主義に対するアンチテーゼ
働くお父さんを一家で応援する70年代なかば
少女に愛、結婚、出産、子育てが与えられ、吸血鬼はそれがかなわない存在



萩尾さんの最愛のキャラクターはエドガー

萩尾:
社会から異端だと否定され、嫌われているが心を持っている
「どうしてちゃんと出来ないの」と母から言われてきた自分と重なる

日本の教育的文化背景の中で失敗したりする子に心があると思っていない
何を言ってもいい、どんな教育をしても良い
「バカ」「ダメだ」「死んじまえ」とか言ってもそれが許される

でも言われる子はツライ 心があるから
そういう立場としてエドガーを描いた

(それに共感して、感動するのは、まだそういう文化が根深く残っている証拠だな



2016年 40年ぶりに『ポーの一族』の最新作発表
エドガーが蘇り、時代を超えて旅を再開








萩尾:
エドガーとアランの2人が待っていた
40年ぐらい放っておいたけど、彼らは吸血鬼だから歳をとらないw

昨日お別れ会みたいな顔して「待ってたよ」て感じで
こんなことがあったよってまた喋り始めた

なんか捨てたお母さんみたいな気分になっちゃった ごめんね
あなたたち元気だったのねって
それからずっと話を聞かせてもらっている感じです


夢枕獏:
会うたびに『ポーの一族』のつづき読みたいと
ずっと言い続けてきたので本当に嬉しかった

中条:勲章をもらいましたけど、足りない 人間国宝にしろ!



萩尾:
表現できるという手段を手に入れられただけでも
すごい幸福なんじゃないかと思います(そうだよなあ!

載せてくれる本があって
読んでくれる読者がいて
ほんとに良かった ありがたいと思って







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