メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

大晦日

2012-12-31 19:32:47 | 日記
さすがに食べるものが尽きたから、外出してみた。
まずは、近所のお寺さんをひさびさ訪ねて参拝(感謝×∞
もう、明日の元日の準備状態になってて、焼きイカとかの看板に惹かれたけど、
そいや以前、三が日に行って混乱に巻き込まれたことを思い出した




昨日は、母親から誕プレが届いたと電話があった
送ったのは木曜じゃなかったっけ?郵便局も忙しいんだな
今年は母の好きな馬のリアルな置き物?を選んだら、
とても喜んでくれててよかった、よかった。

兄夫婦も今年は帰省しないと言ってた(トンネルが危ないとかなんとか
「1人でも来れない?」って、一体何回「新幹線がまだムリ」て言わなきゃならないんだか・・・
その上、電話中にしーちゃんがベッドの上でオシッコしたり、う○ちしたりしてかなり混乱してる模様
まあ、一応お互いを慈しみ合って今年が終われただけよしとしよう。

帰省せずに母が寂しがることで良心が痛むけれども、
一人で過ごす歳末はとってもフリーダム!
外はかなりバタバタしてて人混みはイヤだけど、
こんな年末年始があってもいいじゃないか


カレンダーももう2013年に取り替えた。1月は仲の良さそうなシロクマさん2人の写真
毎年、古いカレンダーを片付ける時にちょっと感慨深くなってしまう。
わたしは忘れっぽいため、いろいろと書き込めるタイプの壁掛けを使っているから、
その1年のメモを振り返ると早かったような、いろいろあって大変だったような。

どこかでどなたかが、
「自分の余生をカレンダーで数えたら、せいぜいあと数十冊分だと思うとフシギな感じがする」
ってゆってたのを読んだことがある。しみじみ納得。



そんなわけで、
今年も1年たくさんの人に支えられて、なんとかかんとか乗り切れました。
お世話になった方々にこの場をもって感謝申し上げます/礼×∞

みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。


「Best friends」
mixiで紹介してた動画。今年一番ココロがあったまった/涙
how sweet..


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10代のメンタルヘルス9『喪失感』(大月書店)

2012-12-31 18:36:40 | 
10代のメンタルヘルス9『喪失感』(大月書店)
アイリーン・キューン/著 上田勢子/訳 汐見稔幸・田中千穂子/監修

3『うつ病』4『パニック障害』と紹介して、今回は9巻目。
これもまたリンクする箇所も多々あって勉強になった。
こうゆうメンタルヘルスの知識が日本でももっと幼い頃から大人に至るまで理解が深まれば、
ずぅっと暮らしやすくなるのになあ。

という思いもあって、また長くなってしまったけれども、以下に抜粋をメモした。

【内容の抜粋メモ】

喪失とは
死を思い浮かべる人が多いが、大小さまざまな喪失が誰にでもある。
※毎日、なんらかの喪失が起きている。

喪失の2つの側面
1.出来事としての喪失
身近な人やペットの死、友だちに「あなたの服装は変ね」と言われたり(あるある
引越し、恋人や友人との別れ、失業など
一時的であっても気分が悪くなり、相手に対する愛情や尊敬の気持ちを失う。

2.喪失感の強さ、どれほど辛いかという度合い、同じ出来事でも感じる辛さは人によって違う。

喪失は空虚感を伴う
悲しみは、怒り、自分や相手を責める気持ちに変わることがある。
反面、どんな喪失も何か新しいものをもたらす機会を運んでくる。喪失経験は変化をもたらす。

『易経(えききょう)』は「変化の本」とも呼ばれ、生活の中の変化を理解するための本。
 「人生には相反する力の陰と陽があって、この2つの力が絶えず入れ替わっている」
陰が生活を長く支配したあとには、陽に変わる。喪失もいずれは変化することを意味している

アメリカには「人はハッピーエンドの御伽噺のように幸せに暮らさなくてはならない」という思い込みがある。
喪失は、きちんと受け止めれば成長をもたらす。

喪失が起こったら
はじめにショックを受け罪の意識、責める気持ち、恐れ、寂しさ、悲しみを感じる
大きな喪失には、回避→向き合い→受け入れるという3つの段階がある。

心の準備があれば喪失を受け入れやすくなる。だが、突然の喪失もある。
10~24歳までの死因の第1位は交通事故、15~24歳までの第2位の死因は殺人、第3位は自殺/驚
予期した喪失と、突然の喪失では、残された者の感情に差が出る。

ショックとは
突然大切なものを失うと「信じられない」という気持ちになる状態が第一の反応。
すべてがぼんやり見えたり、なにをするのも困難なマヒ状態。
身体が辛いニュースにゆっくり対応するために起こる。身体は少しずつしか痛みを通すことができない。

反応は人によって違う
泣き叫ぶ、静かになる、考えまいとして忙しくする、何年もたってからやっと心の痛みを出せる人もいる。

悲哀の感情
長く続く喪失感、悲しみ、空虚感を総称して「悲哀の感情」と呼ぶ。

【悲哀の感情のサイン例】
・間違いをする。
・元気がない。ヤル気や興味がなくなる
・人生に対する見通しが暗くなる。希望がもてない。投げやりな気分になる。
・気分が変わりやすい。
・悪夢を見る
・集中力がなくなり、失ったもの以外のことを考えられなくなる。
・食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎたりする

悲哀の作業の3段階
悲哀の感情に対処することを「悲哀の作業」という。
1.回避
事実を否定、悪い夢だと思い込む。気持ちが混乱して「どうしてなんだろう?」と疑問ばかりふくらむ。

2.向き合い
苦痛はもっとも大きくなることがある。
痛みは辛いが喪失の現実に立ち向かわせてくれる。痛みが走るたび一歩ずつ悲哀の感情の中を前進してゆく
まだ気持ちは混乱し、理由のない怒りや、恐怖、悲しみ、見捨てられた感じがすることがある。

3.受け入れ
昔に戻ることはできないが、喪失を受け入れることはできる。少しずつ、また生きていこうという気持ちになる。
受け入れはゆっくりとした段階で何年もかかることがある。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)
喪失は自尊感情に影響を与え、PTSDの原因になることもある。喪失感を無視すると、将来大きな問題になることがある

さまざまな喪失
身体的、感情的、心理的な虐待も喪失感を生み出す。「わたしなんてゴミみたいに思われているんだ」など。
喪失の悲しみにある人は宗教にひかれたり、逆に信じてきたものに対して怒りをもつこともある。
自分にとっては大きな喪失が、ほかの人にとってはそうでもないことがある。
大切なのは、喪失について自分がどう感じるか。

自尊感情への影響
悲しみから逃げようとする人は、大したことではないと振る舞ったり、1日中テレビを観たりする
「もう忘れなさい」などと言われると、自分の悲しみを表現してはいけないんだと思うようになる。
悲しみから目をそらす自分が価値のないものに思え、自尊感情が低くなる
うつに進むと、もうすべてがどうでもよく思えてくる。

多くのものを失うと、失望感に慣れてしまったり、「自分には良いことなど起きるはずがない」と思い込む。
楽しんだり、創造したり、愛したり愛されたりすることもなくなる
ほかの人のことを気にしなくなり、自分の人生さえ投げやりになる。
歳をとると、喪失の経験も増える。経験を積むことで小さな喪失に対して冷静に対応できる。

苦痛は身体にひそんでたまってゆく特別のカウンセリングが必要になる
対処法は主に育った環境によって違う。子どもは周囲の大人を真似して感情の処理の仕方を覚える。
喪失は、前向きに効果的に悲しむ方法を学べば一生役に立つ。

喪失を解き放つ
喪失感は受け入れないと奥深いところに隠れてしまい、かえって強くなる。
喪失の思い出を解き放つことで、人生の変化を受け入れる余裕が生まれ、健康的で幸せな生活に結びつく。
まず、「喪失は生活の一部だ」と理解することから始める。
早くよい気分になろうと焦らない。新たな人間関係をつくろうとしたり、これまでの人間関係を壊したりetc.
大きな喪失から6ヶ月~1年以内に大きな決断をしないようする。
喪失感に対処している間は、よく食べ、水分を多めにとり、適度な運動をし、充分な睡眠をとる

喪の作業(悲しみを癒す)
心にあいた穴は、次第に新しい気分や役立つ考えで埋まっていく。
自分を塀で囲んで閉じこもらない。自身のペースで行うとよい。
新しいことを始めるのはやめて、毎日のスケジュールを簡単にする。

【水に映る影】
喪失の悲しみを解き放つ儀式的方法。
リラックスできる場所で、ラクな姿勢で座り、深呼吸。
暑い夏のプールか池を思い浮かべ、水面を見る。
そこに映る自分の顔を想像する。どんな表情か?その向こうにある思い出や感情について考える。
自分の姿にそっと水をかけ「この悲しみを解き放とうね」と声をかけ、何度か繰り返す。
悲しみと痛みが身体から離れていくのを感じる。「さあ、喜びを受け入れる準備ができたね」と自分に言う。

2.毎日15~20分ずつ日記をつける。気持ちを整理する助けになる。
3.これまでの喪失を3つに分けて記録する。
①大きな喪失・小さな喪失
②喪失のできごと
③喪失後の変化

その他の方法。
音楽を聴く、読書、運動、瞑想、楽しいことをするなど

「悲しみを癒す作業は、その人に必要なだけ時間がかかる」

自尊感情
自尊感情が低いと乗り越えるのが困難になる。自尊感情を失うことはもっともプライベートな喪失
他人からの批判は致命的。1回ずつは小さくても何度も繰り返していると自分の価値がどんどん低く思えてくる
自尊感情のある・なしは、その人の考え方や行動のすべてに影響をおよぼす。

否定的なひとりごとをうち消す
前向きなメッセージを言葉にして、自分に対する否定的な気持ちを打ち消すことができる。
「もうあきらめよう」と思ったら「自分はいい人間だ」「きっとやれるさ」と自分に言い聞かせる。
繰り返すうちに自尊感情も高まり「もう小さな損失はなんでもない」と思える。

喪失の逆戻り
喪失の苦痛は何年もたってから戻ってくることがある。
これは悲しみを癒す作業の復習のようなもの。忍耐力を持って耐えるためでもある。
人はしばしば悲しみに身を任せてしまうので、なかなか癒されない
喪失のストレスや悲しみから、心身が病気になることがある。
喪失を癒すのはハイキングと同じで、忍耐、強さが必要。そして急いではいけない。
苦痛がすっかりなくなることはないかもしれないが、苦痛を抱えて生きていくことは学べる。
自分にいいと思う道をいろいろな道から選ぶ。

悲哀の作業がうまくすすまない場合
否定的な感情を無視していると、頭痛、腹痛、風邪をひくなど、身体がリアクションを起こす。
悲哀の感情を閉じ込めることでストレスを抱え、心臓病、高血圧、がんになることもある。

援助
友だちや家族は身近な援助 カウンセラー、ソーシャルワーカー、地域の世話役の人と話をするだけでも癒される。
カウンセラーを探す時は、信頼している人に紹介してもらう(これが難しいんだよ
※日本には喪失専門のサポートグループはあまりない。

カウンセラーを選ぶポイント
・よく話を聞いてくれたか?
・初めて会った時、リラックスできたか?
・ありのままを受け入れてくれるか、それとも自分を変えようとしているか?

喪失感を抱える人を支えるには
支えるには勇気と広い心が必要。一時的な失礼な態度やいじわるな言葉を見逃す覚悟を持つこと。

1.よい聞き手になること。共感を持って話を聞く。
自分にも同じことがおきたとして想像してみる。

2.「言葉の探偵」になる
友人の親が離婚した場合、関係ない話をしはじめたら、自分の本当の気持ちを回避しているというヒントになる。

3.日記はよい贈りもの

【その他の手助けの方法例】
・必要な時にそばにいる。
・聞かれた時以外は助言を控える。
・必要な時は、1人にしてあげる。


【あとがきの抜粋】
本書は『Grief and Loss』シリーズの1冊を和訳したもの。
喪失とは、すでに対象そのものはなくなっているのに、
心の世界ではまだそれに対する憧れやこだわりが残っているため、
ないものへ心のエネルギーを向けつづけるという無理が生じる。
憧れつづけても報いられない心の営みが苦痛を呼ぶ。

苦痛から解放されるには、その対象に対する憧れやこだわりを断念し、
心のエネルギーがそちらに向かわないようにするしかない。
恨んだり、こだわりつづければ、自分が苦しくなるだけ。
断念することは簡単ではないから、それなりの時間と作法が必要。
それが「悲哀の作業」と「喪の作業」。

日本も3人に1人は離婚する割合になっているから、
喪失の問題はけしてマイナーではなく、誰もが体験するメジャーな問題といえる時代になっている。

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『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ』(2007)

2012-12-31 16:56:36 | 映画
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ』(2007)
脚本:FROGMAN

trailer

story
世界制服には資金がかかるが、大家さんに「明日滞納分を払わなきゃ出てってもらうよ!」と最後通告され、
レオナルド博士が100円ショップの材料で作った「夜逃げトラック」で逃げようとすると、大家さんが追ってくる。
「大変です、総統。大家さんがジャッキー・チェンみたいにトラックのフロントに食らいついています」(たしかこんなセリフw
大家さんを振り切ろうとして最大出力にした結果、宇宙まで飛び出してしまう

一方、鷹の爪団にかつて破れたフェンダー・ミラーは、宇宙船に各国の要人を集めて一大パーティーを開いていた。
中にはデラックスファイターも招かれていて、すっかり酔っ払ってハメを外しすぎている
ミラーの計画は、このまま要人を人質にとって、世界制服しようというものだった。。


夜逃げトラックがまんまデコトラなのが笑えるw
総統の「優しく殺して~♪Killing me softly~!」てセリフも爆
なぜか右端に予算の残高があとどのくらい残っているかを示すバーがあったり、
それに関するギャグも満載(それは観てのお楽しみ♪

「我々はいつまでも互いに慈しみあわなきゃならんのじゃヨ」って、総統らは世界平和を願っているみたい
アメリカ人の言いなりになってるいい加減な日本のせーじ屋も思い切り皮肉ってるし。
「地球も宇宙の店子(たなこ。借家人の意)なんだよ」って大家のセリフにも思わず納得

総統にかつて妻と息子がいて、別れてしまってから一度も会っていないなんてゆう事実も判明/驚
それよりもっと衝撃的な親子関係も判明するラストにさらにビックリ


特典として「古墳ギャルのコフィー ~桶狭間の戦い」も入ってる。
落ち武者姿の桶狭間先生は、担任当初は落ち武者じゃなかった。なぜ、そうなったのか?
校内を案内している時、「この蔵に入った者は二度と出られないから気をつけろ」と言われて
ダニエルを誘って入ってしまうコフィーw
それを咎めようとした桶狭間先生とともに3人(?)は、桶狭間の戦いがまさに行われようとしている
過去にタイムトリップしてしまう。。

『古墳ギャルのコフィー』第1話はこちら→here

セルDVDの特典には、博士または吉田くんフィギュアがついていた模様。いいなぁ・・・羨

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10代のメンタルヘルス3『うつ病』

2012-12-30 11:50:14 | 
10代のメンタルヘルス3『うつ病』(大月書店)
ジュディス・ピーコック/著 上田勢子/訳 汐見稔幸・田中千穂子/監修

前回の『パニック障害』と同じ「10代のメンタルヘルス」シリーズ。
いろいろ興味のある巻を借りてみた。
今回も分かりやすかったので、内容の抜粋メモを以下に書き出した。

【内容の抜粋メモ】

うつ病とは
気分障害。極端な悲しみや絶望感が主な症状。憂鬱より深刻なもの。
どうしようもないほど大きな悲しみを感じ「空しい、どうすることも出来ない、孤独だ」と思う。
自信が持てず「自分にはなんの価値もない」とか、現実問題、想像でつくりあげた問題について長い時間悩み続ける。
なかなか眠れない、寝ても朝早く目が覚める等の「睡眠障害」もともなう
一度きりの場合もあるし、何度も起きる場合もある。また、何年も間があいたり、しょっちゅう起きたり周期もさまざま。


うつ病の原因
1.セロトニン、ノルピネフリンという2つの気分に関係する化学物質の欠乏と関係があるとも言われる。
2.精神的ショック
悲しい出来事トラウマになる。悲しみが続くとうつに変わる。
トラウマ=心に強いショックを受け、傷として残ること。
3.ストレス
日常生活に大きなストレスがある場合。
4.遺伝
家族にうつ病患者がいると、かかりやすい傾向がある。
うつ病の親の子どもがかかる確率は25%と言われる。両親両方の場合は75%に上がる。
5.糖尿病、てんかんなどの病気からくるストレス。
6.薬物依存
、麻薬などの薬物によっても起きる。処方薬にも副作用として表れることもある。例:血圧の薬

脳も病気になったり、怪我をする。「脳が捻挫した」という人もいる。
赤ちゃんも、かまってもえなかったり、母親と別れたりすると
「アナクリティック・ディプレッション(依存的抑うつ)」にかかることがある/驚

うつ病になる人とは
年齢・人種に関係なく誰でもかかる病気。
毎年アメリカでは1700万人がうつ病にかかっている/驚
現代には昔と違うストレスがある。親の離婚、性や麻薬の問題、
物の氾濫、暴力や犯罪の多い文化、そこで暮らす10代に家族がなにも助言・指導しない場合が多い。
うつ病の人は、心の痛みと向き合わなくてはならない。
「うつ病にかかることは恥だ」というのは古い考え方で間違っている。


なぜ女性に多いのか
重症のうつ病の人は、女性が男性の2倍いる。
女性の1/4、男性の1/8が一度はうつ状態になると言われている。
女性には男性とは違う社会的役割、責任、生理的周期、虐待を受けやすいことなどが要因にある。

1.社会的役割
一般に女性には明るくて「女らしく」ふるまうことが期待され、怒りを抑えて、隠すことが多くなる。
怒りを内側に閉じ込めているとかかりやすい。

2.責任
子育て、年老いた両親の介護などに大きな責任を背負う。
その上、男性と同じように仕事をしている人もいる。
たくさんの責任を抱えているとストレスが多くなる。

3.生理的周期
生理、妊娠、更年期などで気分や体の変化が引き起こすこともある。

4.虐待
女性は男性よりも身体的、性的虐待を受けやすい。
「人生をコントロールできない」と感じる人はかかりやすい

※男性は統計より患者数が多いと言われる。社会的役割、社会の期待が邪魔をして相談に行けないことが多い。
例:ハリソン・フォードほか著名人にもたくさんいるんだ→here/驚

【うつ病の種類】
・重度のうつ
幻覚症状を伴う。15%は自殺で亡くなっている。

・季節性うつ病(SAD)
日照時間が短くなる秋頃に始まり、日が長くなる春にはよくなる。照射療法が効果的。

・双極性うつ病(躁鬱病)
気分が高揚する時(躁)と、ひどく落ち込むとき(うつ)が変わりばんこにくる。

・気分変調症(ディスサイミア)
軽症のうつ病。症状は軽いが長く続くため、性格の一部のように見えることがある
日常生活を送ることはできても、生活を楽しんでいるように見えない。

同時に起きる病とは
糖尿病、心臓病、がん、脳卒中などと同時に起きることがよくある。
拒食症・過食症、ADHD(注意欠陥多動性症候群)などの精神障害が一緒に起こることもある。
ADHD(注意欠陥多動性症候群)=集中できない、衝動的に行動する。


助けを求めるには
できれば両親に気持ちを話す。忙しすぎて聞いてくれないとか、どうせ分かってもらえないと思うかもしれないが、
今どんな気持ちなのかしっかり話すのは大切なこと
アメリカの公立学校の15%にはメンタルヘルス・プログラムがある。カウンセラーがいて生徒の心配事を聞いてくれる。
生徒たちもカウンセリングを受けることはよいことだと思っている。

声のかけ方
患者の気持ちを尊重することが大切。
「ひさしぶりに話そうよ」「気になることがあるの?」「もし話してくれるなら聞くよ。君の助けになりたいんだ」など

傷つける言い方
「悩みなんか忘れるよ」「そんなに酷いはずないよ」「そんな時期もあるさ。そのうち抜け出られるさ」など

メンタルヘルスの専門家
精神科医、心理学者、医療ソーシャル・ワーカー、心理セラピスト、メンタルヘルス・カウンセラーなど
薬を処方できるのは精神科医のみ

診断の3つのステップ
1.面接
質問に答える能力、質問に治する苦悩の程度も観察する。
2.テスト
3.診断と治療
うつ病は80%以上が治療で回復する病気。しかし、1/3しか相談を受けない。
背景には、情報不足や恥ずかしさがある。
背中の痛みや腹痛などを訴え、気分がうつ状態になっていることを言わない場合も多い間違った診断をされることがある。

主な治療法
抗うつ薬の投与+心理療法、軽症なら民間療法もよい

1.抗うつ薬
普通に生活が送れるよう気持ちを落ち着かせてくれるもの。
若者の服用は'95~'96で40~60万人近くに増えた
4~8週間で効果が出る。一生飲み続けなければならない人もいる。
習慣性はなく、性格が変わることはない。むしろ、その人の本来の性格を引き出してくれる。
ほかの薬や、ハーブなどを服用する際は必ず医師に相談する。酒、薬物は相互作用で大変危険

2.心理療法
セラピーは軽症の人に効果的。10~20週間ほどで効果あり。
セラピストには通常24時間いつでも連絡がつくようになっている(いや時間決まってるよ?

心理療法のタイプ
・消極的な考え方や行動を変える
・対人関係を向上させることに焦点を当てる
・なぜうつになったのか、その理由をさぐる
・家族セラピーも効果的な場合がある
・ペットには、うつ病や他の病気の人の気分を向上させ、孤独感などを癒す効果があると言われる

3.民間療法
・鍼(効かなかった

・バイオフィードバック
皮膚に電気モニターを接続し、心拍数、血圧、筋肉の張力、脳波、皮膚温度などを測定する。
精神力で自分の体の反応をコントロールするのが目的。

・ハーブ、サプリメント
ドイツでは「聖ジョンの麦汁」がよく使われる。

再発を防ぐには(周囲の人編
家族や友だちの愛情と支えが大切。一人じゃないことをしらせる。

【サポートの8つの方法】
1.治療を続けるよう励ます
2.家族セラピーに参加する家族間の話し方・行動のしかたを考え直す必要があるかもしれない
3.散歩や映画に誘うなどして声をかける。
4.手を握ったりして大切に思っていることを伝えて安心させる。励ましの手紙を書く。
5.罪悪感を与えない。だれのせいでもない。
6.面倒をみすぎない。日常生活で責任をもたせることで自信につながる。
7.ムリに明るくふるまうようにさせない。
8.自分の気持ちをムリに話させようとしない。「話したくなったらいつでも聞くよ」とだけ伝える。

※激しい運動もエンドルフィンを放出させ、気分をよくしたり、気力を出させる自然の抗うつ薬

再発を防ぐには(本人編
1.治療プランを守る。プランに問題があると思ったら、かかりつけの専門科に相談し調整してもらう
2.健康な生活習慣を身につける
3.仲間をつくる
4.趣味・スポーツ・ボランティア活動などをすると自信を育てる
  忙しいと心配する時間もなくなる。忙しすぎるのはストレスになるから、リラックス時間とのバランスが大事。
5.過去の混乱を片付けて前進する
周囲の人との関係を少しずつ元通りにしていく。
6.自分の気持ちと向き合う
腹が立ったら紙に書いてみる、悲しい時は泣く、寂しい時は誰かに会いに行く。
辛い気持ちを説明すると気持ちが晴れ、周囲にも自分の状況が伝わる。




パニ障とうつとの関連もあるし、自分のことももちろん、母親のことも思うと、
いろいろ考えさせられることも多かった。

そいや、パニ障のほうで、恐怖が強まる→不安→パニックになると書いてあった気がするけど、
不安が恐怖心に変わってパニックになる、逆だと思ってたから意外/驚

最初の発作が起きてから1~2年自分で調整したりして放っておいて、
早期治療が遅れたから回復にも時間がかかっているのかなあ???


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10代のメンタルヘルス4『パニック障害』

2012-12-29 22:28:20 | 
10代のメンタルヘルス4『パニック障害』(大月書店)
ナンシー M.キャンベル/著 上田勢子/訳 汐見稔幸・田中千穂子/監修

図書館巡り中に「ヤングアダルト」コーナーで見つけた貴重なシリーズ。
10代の若者向けなため、とても噛み砕いて書かれていて、分かりやすいから、
パニ障の当人はもちろん、様々な不安を抱えた人たちや、
また、周りに不安を抱えた友人・知人・家族がいる人たちに理解してもらいやすい1冊。

そういった意味で、長くなるけれども、内容の抜粋メモを以下に書き出した。

【内容の抜粋メモ】

不安とは
「なにか悪いことがおきるかもしれない」と心配になること。
どこにあるのか分からない危険を苦痛に感じる状態。
緊張、張り詰めた気分、神経がピリピリする、心配な気持ちなど。

恐怖とは
はっきりとした危険にであったときに感じるもの。
恐怖感は、人間の「立ち向かうか、それとも逃げるか」という本能を呼び起こす。

ホルモン
体の様々な機能を管理する化学物質。アドレナリンや他のホルモンがすばやく体を動かせる態勢にする
鼓動と呼吸が速くなり、血圧が上がり、筋肉が緊張して危険への準備が完了する

パニックとは
恐怖感が極端な不安感になること。鼓動や血圧が急上昇し、体が過剰に反応することで、
怯えて話すことも動くことも出来なくなってしまう。
パニックの最中は思考も論理も崩れ去り、まったくの混乱状態になる。

パニックの語源
ギリシャ神話に出てくる「パン」。寂しい場所で旅人に恐怖感を与えたという。

パニック発作
不安感が最も極端になったもの。「不安発作」とも呼ばれる。
現実には危険がないため、発作を起こした人は途方に暮れて恥ずかしい思いをする。

発作の例
・息切れする
・鼓動が早くなって動悸がする
・息苦しくて、窒息しそうになる
・胸が痛む
・フラフラして、眩暈や失神しそうになる
・体がふるえる
・体の感覚がなくなったり、ヒリヒリする
・汗をかく
・体が熱くなったり、冷たくなったりする
・吐き気や腹痛を起こす
・現実が遠くに見える感じがする
・自己コントロールが出来なくなったり、「気が狂うのではないか」という恐怖を感じる
・死ぬのではないかと恐くなる

本格的なパニック発作の場合、上記のような症状が同時に4つ以上起きる(うん、起きる

パニック障害とは
・パニック発作を2度以上起こした場合
・パニック発作が限定ではなく、4つ以上の場合
・発作の後、また起こさないかという心配が1ヶ月以上続いたことが1度以上ある場合
・パニック発作が他の病気や薬の副作用でない場合

※パニック障害は世界中で75人に1人の割合で起こる。アメリカでは心臓発作やてんかん、エイズよりも多い。


パニック障害自体は他の病気を伴わないが、「予期不安」「回避行動」「広場恐怖」などを併発することがある。

予期不安とは
恐怖をおそれる恐怖。また発作が起きるのではないかとひどく心配になる。

回避行動とは
発作が起きた場所を原因と考え、特定の場所や状況を避けるようになること。
用心深くなるほど発作を起こしやすくなり「恐怖症」になるという悪循環。
恐怖症は、理由のない強烈な恐怖が続く状態。
回避行動は発作を防ぐことにはならない。

※パニック障害の75~90%が回避行動を起こす。

広場恐怖(PDA)とは
発作が起きた時に閉じ込められたり、助けを求められない狭い場所、
逃げるのが困難な広い場所に行くことが恐くなる。
人に見られたくないという思いから公共の場や、人で混雑した場所を避ける。

例:エレベーター、トンネル、交通機関、レストラン、商店街、イベント。
  家から遠く離れることを恐れ重症の場合、家にひきこもってしまううつの併発自殺の恐れ

※早期発見によって合併症は少なくなる。パニック障害の9割は治療で回復する。


パニック障害の原因とは
生物学的+心理的要因の2つがある。パニック障害はどんな国でも同じようにある病気。
女性がかかる確率は男性の2倍。

生物学的原因とは
遺伝する傾向がある。人の特性は、遺伝子を通して親から子どもへ受け継がれる。
親か兄弟姉妹にパニック障害の人がいる場合、パニック障害になる確率は4~8倍になる。

脳の化学物質のバランスが崩れるのが要因とも考えられている。
最も効果のある薬は「抗うつ薬」で、脳の化学物質の値を変える働きをする。
発作自体で窒息したり、発狂したり、死んだりはしないが、薬物依存、うつ病に進行する危険はある。

心理的原因とは
生活からくるストレスに関連。
子どもの頃の不幸せな体験や、心の傷として残るようなショックな経験をしていることが多い
否定的で批判的な親のもとで育った場合も強い不安感をもたらす

生活になにか大きな変化が起きた時。
突然注目を浴びたりすることも原因になりうる/驚
ストレスが繰り返されたり、長引いたりするとパニック障害になりやすい


うつ病
うつになってからパニック発作を起こす人、パニック発作が定期的に起きてからうつになる人もいる。
併発すると治療が困難で、回復に時間がかかる。

パニック障害の診断方法
他の病気と似ているため簡単ではない。例:低血糖、甲状腺障害(これある
まずは、健康診断が必要。パニック障害を分かっている医師を選ぶのがポイント。

診断する資格
精神科医、心理学者、資格を持つソーシャル・ワーカー

生活に及ぼす影響
・集中力が落ちて学校・職場などでの成績が下がる
・「自尊感情」が低下する
・周囲と距離感ができて孤立する
・用事を覚えることが困難になる

自尊感情の喪失とは
発作を止められないと、自信を失う。意志の力や決断力が弱いと思いこみ、
原因が思い当たらないと自分のせいだと思う、自分が悪いと決めつけるのは間違い。
パニック障害は、自分で引き起こすことは出来ない。
勇気がなかったり、性格に問題があるから起きるわけではない。


パニック障害の治療
認知行動療法(CBT)+投薬。

認知行動療法とは
2ステップで進める治療法。
1.不安感の原因となっている間違った考え方を本人が知り、認める間違いを訂正する
2.不安感を軽くするために、精神の緊張をほぐしてリラックスする方法を学ぶ

認知行動療法の主な5つの要素は、学び、観察し、リラックスし、考え直し、気持ちを吐き出すこと。
発作を日記につけることも認知行動療法のひとつ。

パニック障害の治療の成功率は高い。75~90%が回復し、元の生活に戻れる。
「パニック発作はもう起きない」「パニックになっても大丈夫」と思えたら発作は徐々になくなる。
通常6週間以内で効果が出る。約12週間続ける(とっくに過ぎたけど

認知療法とは
自分自身をどう思っているか、世界をどう捉えているか、将来についてどう考えているか、
自分が信じていることなどを認知原因となる誤った考え方を発見訂正する。

よく見られる考え方
1.自分に対して不安や否定の気持ちを持つ
2.論理的でない間違った考えや信念を持つ

例1:「もし・・・したら」といつも悪いほうを予想してしまう「破滅的思考」。
例2:パニック障害の人は、とてもうたぐり深いことがある。
否定的なひとり言を意識の深いところまでたどると、筋の通らない考え方を理由もなく信じこんでいるという事実にたどりつく。
自信や自尊心をなくす原因となる。

認知の目的は、考え方を変えて、気持ちを落ち着かせること。


ディープ・リラクセーション
行動療法のひとつで効果的な予防法。
鼓動数・呼吸数を減らし、血圧を下げ、筋肉の緊張をほぐし、新陳代謝や思考をゆるやかにする。
新陳代謝=食べ物をエネルギーに変える作業

【効果のあるリラックス法】
・深呼吸(やってる
・筋肉弛緩(ストレッチとかはやる
・ヨガ
・太極拳
・平和な光景を想像する(ホラーなんて観てじゃダメ?
・自分について肯定的に語る
・マッサージ(これは苦手
・リラクセーション・ミュージックを聴く(毎日聴いてます
・瞑想

(もうちょっと詳しく書いてある本が必要だな。。

ライフスタイルの改善
・運動は緊張と不安感をやわらげ、うつにも効果がある
・禁煙。吸う人のほうが吸わない人より不安感を持ち、眠りも浅い
・刺激物(カフェイン・チョコレート・砂糖類・鼻づまり薬・かぜ薬)は神経を刺激し、不安をつのらせる
・新鮮な果物、野菜、たんぱく質、玄米・麦などを食べ、水も多めに飲む。添加物・保存剤などの加工品は避ける(缶詰めはいい?
・パニックを避けるのに役立つことをカードに書いて、いつもそばに置くのも効果あり

※パニック障害の3人に1人しか適切な治療を受けていないのが現状。

セラピストの種類
臨床心理士、心理学者、メンタルヘルス・カウンセラー、医療ソーシャル・ワーカー

治療を受ける前に質問してみる
・パニック障害患者を何人くらい治療してきたか?
・パニック障害を治療するための特別なトレーニングを受けているか?
・治療方法はなにか?
・治療期間は通常どのくらいか?
・費用は?

(全部聞いて回ったけどなぁ

薬物治療
抗うつ薬の効果がしっかり出るには4~8週間かかる。習慣性はなく、副作用もあまりない。
薬を使うかどうかは大きな決断。薬だけの場合もあるが、セラピーで心の治療も行うといっそう効果的。


初期症状がはじまったら
「あ」慌てないで症状を受け入れる。不安感をムリに押さえ込まない。
「い」息を整えて深呼吸。
「う」うろたえないで、具体的な対応策を試してみる。

【具体的な対応策例】
・動き回る
・歌をうたう
・周囲を見て、物や地面に触ることで現実感を保つ
・手を使う(料理や、ガーデニングなど
・「数分間で発作は終わる」など効果的な言葉を繰り返し言ってみる(やってみたけどなぁ
・症状と自分を切り離せることならなんでもやってみよう

【周囲のサポート例】
・押しつけでなく、本人が回復の中心になるように助ける。
・パニック障害の人のために生活のすべてを投げ出さない。
などなど


【あとがきの抜粋】
本書はアメリカで出版された『Perspectives on Mental Health』シリーズ10冊の中から5冊を翻訳した。
それだけアメリカでは、若者のメンタルヘルス問題が深刻化しているということを表している。
10代はむしろ、社会のさまざまな矛盾や桎梏のもっとも近くで、問題と隣り合わせだということ。

「君がしっかりしなきゃ」と迫るだけでは、単なる精神主義になる。それは苦しむ人をもっと苦境に追いやりかねない。
それより「君の苦しみがどうして生じているのかをよく理解しよう。そこから脱却する方法をよく学ぼう」
「君が一人で解決しようとすることはいけないことだ」と呼びかけている。
勇気を出して人に頼ることが大事なのだと。

自己主張の習慣の弱い日本には「ひきこもり」など特有の問題もある。
10代の問題行動も根っこをたどると、どこかでメンタルヘルスを損なった事実があり、
その時の周囲の理解の不十分が問題を拡大したと思われることが多い。
これからは、メンタルヘルスへの理解と共感が不可欠

もっと低年齢層に向けた『トレボー・ロメイン こころの救急箱』シリーズもある。

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『FREEDOM』

2012-12-29 09:19:49 | 
『FREEDOM』(A-Works)高橋歩/著

図書館の平棚で紹介していて、面白い写真と、ポジティブな言葉に惹かれて借りてみた。

たしかに、もの凄いパワフルでポジティブなメッセージで元気が出るんだけど、
ポジティブ過ぎても、弱っている現在の自分にはちょっと遠い気もする言葉もあった。
「そりゃあ、分かっちゃいるけど」って感じ。
結果や成功がすべてみたいに偏ってるような印象も受けたし。
一見したら『岳』の三歩くんみたいな口調にも思える。

著者も色々失敗から学んだ上で、人間の弱さを分かった上で励ましてくれているのかな。
今では、奥さんと子どもたちと一緒に無期限の旅に出ているとか/驚
家族はそんな修造的だんなのやり方に常に納得&満足してるのかなあ?
著者の身の回りの世話をしながらついて歩いていなければいいけど、なんて勘ぐってもみた

でも、他の本も読んでみたい。で、元気を分けてもらおう。

オフィシャル・サイトのプロフィールを見ると、仲が良さげな感じが出ててステキ。

【cafe-bar FREE FACTORY】
東京都世田谷区北沢2-11-2
へえ!いつもスナック宇宙に行く近所にこんな関連カフェもあったんだ/驚


【本編の言葉抜粋】

「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」

「自分にとって、一番大切なことはなんだろう?
 それは、すでに決まっていることではなく、今、自分が“決める”もの」

「答えは、教えてもらうものではなく、思い出すもの。すべての答えは、すでに自分の中にある」

「未来のために今を耐えるのではなく、未来のために今を楽しく生きるのだ」

「他人のルールは、オレを縛るが、自分のルールは、オレを解放する。自分のルールを決めれば、決して迷わない」

「どう生きるか?それだけは、自分で考えろ。そして、自分で決めろ。本当に大切なことは、人に相談しないほうがいい」

「すべては、今、ここにある。今、何をするかで、過去の意味も変えていける。
 今、何をするかで、未来も新しく創っていける。すべては、今、ここにある」

「逆らうでもなく、従うでもなく。ただ、自分のペースで軽やかに。ワクワクセンサーに従って、旅を続けよう」

「遊ばざる者、働くべからず!」

「自由も幸せも、なるものじゃない。感じるものだ。もっと肌で。もっと身体で」

「成功するか?失敗するか?そんなのわかりきったことじゃん。成功するまでやれば、必ず成功する」

「飲んで、語ってるだけじゃ、夢なんて叶うわけないじゃん。でも、飲んで語ることから始まる夢は多いよね」

(うん。豪快にポジティブなことを言う人は、酒飲みか煙草のみが多いが、わたしはどちらもやらないんだ。
 あと、やたらと友人・知人が幅広い人。

「すべての名作は、自己満足から始まる」

「世界を旅すればするほどに想う。自分の女さえ、自分の家族さえ幸せに出来ない奴に、日本も地球もないでしょ。
 まずは、自分の女、自分の家族を幸せにすることから始めようぜ」

(“自分の”て言葉に所有欲もうっすら感じとれるけど、まあ、細かいことはこの際だから置いておこう


追。
著者のツイッタをフォローしたら、関連スタッフらのフォロワーが次から次へと増えてビックリ/恐
まあ、どのみち皆、生活するにはサポーターが必要だろうけどさ・・・

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『ローズ・レッド(全3話)』(2002)

2012-12-29 08:59:22 | 映画
『ローズ・レッド(全3話)』(2002)
原作・製作総指揮:スティーヴン・キング、マーク・カーライナー
脚本:スティーヴン・キング 監督:クレイグ・R・バクスリー
出演:ナンシー・トラヴィス、マット・キースラー、ジュリアン・サンズ、マット・ロス、エミリー・デシャネル、ケヴィン・タイ、ジュリア・キャンベル ほか

"roses mean remember."

trailer

観たような気もするよなぁ・・・と散々迷った挙句、それならそれでと借りてみた。
ら、やっぱり昔観たよな、きっと
まあ、それはいつか「notes & movies」で判明するだろうからいいとして、
先日、この話の元になる『ローズ・レッド・ザ・ビギニング』を観て、
やっぱり続きも気になるし、観はじめたら最後まで引きずり込まれてしまうのがキング作品
全3話で303分ってゆう長編(DVD2枚組)なんだけど、恐かった

story
元々は有能な児童心理学者だったジョイスは、「ローズ・レッド」という名の特殊な幽霊屋敷の研究にとりつかれ、
ここ最近は事件が起きていない屋敷に、様々な超能力者を雇って入ることによって霊的パワーを刺激し、
なんとか1つでも科学的証拠を掴んで、これまで自分を笑い者にしてきた奴らを見返してやりたいと思っている。

参加者は、
過去認知症(相手の過去が見える)男(母親がものすごい過干渉)、
物を触るとそれにまつわるヴィジョンが見える女性、
予知能力者、自動書記の女性、読心術を持つ男性、
そして、ジョイスがもっともメンバの要だと押しているのは、
物を自由に動かしたり等、巨大な可能性を秘めた自閉症の少女アニーとその姉。
ジョイスの恋人であり、ローズ・レッドの持ち主一家の末裔の青年も加わって屋敷に潜入し、
調査をはじめると、すでに不可思議な現象が次々と起こるのだった・・・


フツーの日常風景から入る導入場面からして、すでにキングっぽい。
本当の恐怖は、何気ない日常にあるんだ。
様々な超能力者が出てくるって設定は『SPEC』にも通じるものがある。

こんなとんでもないホーンテッド・ハウスの跡地にコンドミニアムを建てても、絶対住みたくないよね/滝汗
それに「1人になったら危ない」てあれほどゆってるのに、皆なぜか単独行動とりたがるし
J.サンズは好きな俳優。相変わらず個性的な間のあるイギリス訛りの喋り方だな。


ネタバレになってしまうけど、特典のメイキングも面白い。
キングいわく、最初はスピルバーグに「最も恐い幽霊屋敷の話を書いてくれ」と頼まれて承諾したけど、
交通事故に遭い、スピルバーグ自身は別の作品で撮れないから、監督が代わり、復帰第1作となった。
一般的なテレビ映画の評価は低いが、『IT』等の成功作も数々あるから、
「小説を読んでいない人にも伝わるドラマのミニシリーズは自分に合っている」という。
「みんな、どのシーンで僕が出てくるか期待しているだろうから、アカデミー賞級の演技を見てくれ」て

今作のメインになる幽霊屋敷のモデルは、サンホゼにある実際に幽霊が出るという噂の屋敷だが、
撮影のほとんどは飛行場の倉庫で、なんと400人ものクルーを使って、半年かけてセットを造った/驚
その他にも、精巧なミニチュアハウスを創ったり、皆で実に気味の悪いパペッツを作ったり
今みたく全部なんでもかんでもCGでリアルに撮るより、こうして人の感触があるほうが好きかもしれない。

教授役の俳優が撮影の3分の2あたりで逝去し、急遽、脚本を書き換えたという悲しいエピソードもあった。

今回決め手になっているのは、グレン・ミラーのこの名曲。

In The Mood/Glenn Miller

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notes and movies(1994.3~ part1)

2012-12-28 10:48:39 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はオレンジ色のノートからご紹介。

  

photo1:基本形
photo2:時々アートなコラージュがある
photo3:ザ・バンドを見に行った時の半券。わたしと友だちが会場内で一番若く見えた

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ボワ・ノワール 魅惑の館』(1989)
監督:ジャック・ドレー 出演:ベアトリス・ダル ほか
『ベティ・ブルー』で衝撃的デビューしたダルが情熱的なヒロインとはうってかわって、
しっとりしたパリジェンヌを演じて、演技の多様さ、確かさも見せている。
南仏の自然がとにかく美しい。中世の造りで迷路のような通路、
一羽の鷹が獲物を狙って目を光らせてはばたくシーンの緊張感。
完璧に俗世間から離れた世界。

兄を演じるフィリップ・ヴォルテールは、フランスのキース・キャラダインといったところ。
ピンと張り詰めたサイコな演技、ルックスもイイ。極端な行動に走る彼の本当の姿は結局分からずじまい。
日記がキーとなっている。自分をさらけ出し、第三者の眼から隠しながらも意識せざるを得ないフシギな世界。
それを読めば、書いた人間を深く理解することができるかもしれないが、
人間同士付き合っていくことはまた別物。「日記は過去で縛り付けるもの」だろうか?


『歌え!ロレッタ 愛のために』(1980)
監督:マイケル・アプテッド 出演:シシー・スペイセク、トミー・リー・ジョーンズ ほか
シシーが歌を披露しているという今作を前から気にかけていたけど、やっと観ることができた。
ロレッタ・リンは、カントリーの女王として一世風靡したそうだけど、年代も古いせいか本物は聴いたことがないが、
シシーのハスキーな声で数曲のヒットソングが歌われ、歌手としてもなかなかイケる。
レヴォン・ヘルムが父親役で出演しているのに驚いた!はじめは同姓同名の別人かと思っちゃったけど、
可愛い娘を遠くへ嫁に出す貧しい鉱山労働者の父親役を温かく、渋い味が出てて俳優としてもスゴイ。
シシーは今作で念願のオスカーをとり、涙を流して感激したそう
ティーンからシンガーソングライターとして成功した母親までの半生、
少女から、自立した、家族と歌を愛する女性へと成長する様を見事に演じきっている。
化粧などによって改めて女って変わるものだなって感心させられるけど、やっぱり個性があってイイ。
リンを支え、愛し続けた夫役にジョーンズほか、助演陣もそれぞれ好演。
ケンタッキーの土臭さ、カントリーミュージック世界一色の1本。


『ニューヨークの奴隷たち』(1989)
監督:ジェイムズ・アイヴォリー 出演:バーナデット・ピータース ほか
音、ファッション、メイク、セリフ、ちょっとした動きや、セットももちろん、
ここまで現代のポップカルチャーにこだわってる映画もスゴイ
ニューヨークの前衛的で、エネルギッシュで、混乱、ドラッグ、アルコール、恋愛に満ちた
若者の群像劇で、次第に深みが加わって、ストーリーも盛り上がってふくらんでいく感動作。
単に軽いだけじゃないんだな。女の子が喧騒に巻き込まれながら自立する物語りでもあるし、
若いアーティストたちが自らの道を模索しながら切り拓いていく物語りでもある。
ニューヨークって、いつもチャンスを狙ってる奴らで賑わっている。
「孤独でいるよりツラいことはあるのよ」
突然集まった連中でそれぞれ問題を抱えたまま夢中で野球をするシーンなんか涙が出てくる。
田舎と同じ絆をニューヨーカーも求めている。成功やお金と同じくらいに。
アンディ・ウォーホルが絶賛してたっていう原作もぜひ読んでみたい。


『わが美しき愛と哀しみ』(1987)
監督:ジョゼ・ピネイロ 出演:カトリーヌ・ヴィルグナン ほか
邦題とは違って軽石みたいにポップな仏映。
終始バックに流れる英語の歌謡曲に合わせて、なんとなくアメリカ人が撮ったちょっと勘違い仏映っぽい。
せっかく花が咲きかけた才能を理解しないどころか、そこから突き落としてまで求めるような男じゃ
断固パスされても仕方ないって感じ。なんとなし覚えたセリフを言いながら
橋の欄干の上を歩く男の姿はちょっと寂しいものがあったけど。
最初、女が男のいいなりになっていたのが、次第に男が女のオモチャと化していくあたりがポイントかな。
演劇界の舞台裏は、懐かしい角川映画の『Wの悲劇』をちょっと思い出してしまった。


『アメリカン・グラフィティ』(1973)
監督:ジョージ・ルーカス 出演:リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード ほか
いまやスピルバーグと並んでハリウッドトップの一人、ルーカス29歳の作品で、'60年代を思い入れたっぷりに描いている。
終始流れるオールディーズは、私の両親が大好きだったこともあって小さい頃から親しんでいるから、
耳にすれば思わず口ずさむような懐かしい曲ばかり。
出演者の顔ぶれが、これまた今や渋い大スターばかり。ハリソン・フォードまで若い、若い!
一夜の様々な若者たちの群像劇がこれほどリアルに描かれている作品も珍しい。
よく「青春グラフィティ」ってジャンルがあるけど、今作のタイトルからきてるのかしら?

を転がして小さな町をブラブラ回る若者。町中が知り合いで、ダンスパーティーではポマードをつけた
オールバックでロカビリーにシェイクダンス~'60って、今から見ればなんだかフシギな時代に見えるけど、
当時の人にとっちゃ、古着に男もピアスを着ける現代のほうが異様に見えるんだろうね。
過去の思い出、古き良き時代ってなんだか切なく感じてしまうけど、
こんな一夜が存在し得なくなって、羨ましい部分もあるのかもしれない。


『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドライブMCMXCⅢ』

いつ見てもウォーホルがデザインしたバナナの絵ってホレボレしちゃうね。
まさにバンド名も、スタイル、コンセプトも神業的としか思えない。
最初にこれを観た時よりは少しだけ知識もついて、それを踏まえるとなかなか一味違う感じ。
でも、'60年代ピークにいた彼らのステージと比べるチャンスはないから残念でもある。

サングラスをちょっと老眼っぽいインテリなフレームに変えたリードは、
どちらかといえば繊細な文学系に見えるけど、ギターの腕もイイ。
ケイルのヴィオラとの延々とした掛け合いはミュージシャンの年季が入っている。
♪HEROIN の奇抜さ。ドラッグをこんなにストレートに賛美してる曲を除けば、
'60年代を知らない私には退廃美よりむしろ♪PALE BLUE EYES等の美しいメロディだけが印象に残る。
黒いTシャツとジーンズという格好、セットもシンプルそのもの、
終わり方も横一列に4人が並んで何度も客席からの喝采に頭を下げる。
リードが胸を叩いた仕草にもバンド自体が持つとても重い意味が感じられた。
感動的な再結成をようやく果たした後、今現在はどんな活動をしているのか知りたい。


『A NIGHT WITH LOU REED』(1983)(輸入版を購入
んー・・・個人的には1993年の顔のほうが好きだなっていうのが結果論。
まあ、ルックスだけの問題じゃなく、声は昔も今も他の誰にもない素晴らしい声なんだけど、
まだ'83といえば40代前後。若い頃のテンションが残っていて、キャリアの中でも中間期でもあったわけだし。
それにしてもテーブルに座って、飲んだり食べたりしながらロック、
それもリードを聴く観客のほうがよっぽどスゴイと思う。
1カットだけウォーホルの姿がチラッと抜かれてたのも印象的。
酒が入ってるだけに、エアギターでノリまくってるおやじには参っちゃう

舞台裏のひとコマ入りで、ステージに上がる前の楽屋でのちょっとした緊張感、
終わった後の興奮の余韻でベラベラと喋りまくっているリード。
真っ赤な服の妖しげな女性はシルビアかしら?
ギターがクイン、ベースは黒人、ドラムはなよなよだけどシンセドラムをパンクみたく叩いてるってゆう編成。
リードはエレキギターで終始アンプの前に膝をついて何やら音響効果の調節に忙しい。
セトリも♪NEW SENSATION あたりまでのヒットナンバー目白押しなんだけど、
激しいリズムとギターの割に深みがないというか、アレンジは面白い。
タイトル通り、軽い気分で観て、一晩のショーとして楽しむべきかも。
やっぱり不協和音のルーツに還った'93のステージにはかなわないってところかな。


『Rolling Stone 20 years of Rock'n'roll』(1983)
参ったな・・・なんか観た覚えがあると思ってたら、やっぱり'90.12に観たって日記に書いてある。
でも、その頃はまだロックの勉強?を始めたばかりだったから、
なにも特別な思いを抱かなかったけど、4年後の今、新たな驚きがいっぱい詰まってる。
ゲストの中にロビー・ロバートソンがいて、ディランのことから、パンクシーン、
グラムロック、ニューウェーブ後のポップまで「影響を受けて面白いと思ってる」なんて話をしているシーン、
そしてリードが「ディランはすごい」(前は大嫌いだってゆってなかった? でも30周年記念コンサートにはいたね)
とか「黒人音楽はスゴイ。オーティスに勝るものはない」みたいなコメントをしているシーンがある貴重な資料。

グレイトフル・デッド、ティナ・ターナー、トーキング・ヘッズ、スティング、
ニール・ヤング、ミック・ジャガー、ジョージ、ハリスン、D.ボウイ等々、
さすがアメリカを代表する音楽雑誌の巨大なパワーと金の力はすごい
圧巻なのは、ジャニスの♪Little Girl Blues なんて美しいんだろうって感動せずにいられない。
ダークでルーズィな衣装も、声も、ブラウンの髪も、長い指もなにもかも。
デニス・ホッパーが案内役というのもうってつけ。'60~'80までの20年間、
政治、若者らの運動、モンタレー、ウッドストックに代表されるヒッピームーヴメントなどの社会現象、
ロックシンガーの死、移り変わりが分かりやすい形でビートに乗せて、まさにロックの変遷のガイドブック。

【収録ミュージシャン】
ビートルズ、バッファロー・スプリングフィールド、ジェファーソン・エアプレイン、
グレイトフル・デッド・ジミ・ヘンドリックス、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、
マーヴィン・ゲイ、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ザ・フー、ジョニ・ミッチェル、
ジョー・コッカー、ザ・ローリング・ストーンズ、ジャニス・ジョップリン ほか

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notes and movies(1994.3~ part2)

2012-12-28 10:48:38 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。part1からのつづき。
この頃は音楽系にハマってたらしい。
長いけど、最初に見たバンドの第一印象って面白いからそのまま載せてみたw

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『Rock'n'roll '69 the greatest years』(1989)
いやあ、訳も分からず観ちゃったけど、コンセプトがよく分からん。
ヒット曲のプロモーションビデオやら、当時の映像をかき集めた割に唐突でメチャクチャな構成。
でも'69当時のロックシーンの雰囲気をちょっと齧るには興味深いし、資料としての価値は高い。
ヒットチャートで何位だったとかゆうテロップは必要ない気もするけど、
それぞれのカットの切り替えが早いから、下の英語を読んでいるうちに演奏が終わっちゃってたりする。
やっぱりジャニスはすごいのと、D.ボウイがキョーレツだったっていうのが'69年かな。
テンション高いアンドリュースの掛け声やギターソロもイイ。ジャニスのアクションもサイコー
同じ年にヒット曲を持ってたジャスとボウイ。ほど遠い2人が出会うチャンスなんて一体あったのかしら???

【収録アーティストメモ】
Fleetwood Mac
思い切り演奏してないのがバレてるドラムス

Amen Corner
Andy Fairweatherは本当にカリスマ。ニタついた危ないヴォーカルって意味で。

Desmond Dekker
もっと笑っちゃう!黒人の怪しいロボットかなにかみたい。完全に宗教。

Clodagh Rodgers
イギリスのアイドル歌手。日本のアイドル歌手と似てる。(そいや、モンティ・パイソンのネタにも出てきたよね?w

Martha & the Vandellas
モータウン出身の女の子3人組。やっとまともになってきた(失礼だ

Beach Boys
カルフォルニア・ポップ。いまだに現役でしょ?ハーモニーがキレイ

Stevie Wonder
スゴイ ハモニカやピアノだけじゃなく、ドラムも叩ける。盲目とは信じがたいリズム感覚。
バックのオーケストラと生演奏なのがイイ。

Janis Joplin
彼女が突然ロックシーンに飛び込んできた'69の映像だもんね。文句なしにすごいこのノリ、
どのビデオを見ても彼女のクリエイティヴでエキサイティングな才能には誰もかなわない!貴重な資料

The Who
元気だねえ、コードマイクをそんなに振り回したら危険だよ。突然ここで照明効果。

Leon Russell
速いピアノと歌がイイ。

Bill Medley & Bobby Hatfield
これは2人の名前か?

The Righteous Brothers
クラシカル。相手方の小鳥みたいなバッキンコーラスがイイ。

The Rolling Stones
若い!当時長髪のミックのマッチ棒みたいな体。跳んだりはねたりのノリは今と同じ。

David Bowie
これ絶対本人は見たくない、見せたくない映像だろうね。若すぎる。初めて見たし、ショッキング。
TOMってデカデカ書かれた宇宙服で♪スペイス・オディティの世界をそのままドラマ仕立てで演じてる。
でもスーパースターになるべく一生懸命だった第一歩だったわけよね。
それにしてもわざとらしい演出。この頃から充分にunusual。面白いアレンジで変にキレイな声で歌ってる。


『Rock'n'roll '70 the greatest years』(1989)
どうやらブリティッシュロック中心にU.K.チャートばかりのヒットを集めてある。
ヘヴィなサウンドがウケてた一方で名曲を数多く出したカーペンターズってデュオもいた時代。

【収録アーティストメモ】
Jimi Hendlix
いきなりジミ・ヘンから。この頃はまだギターソロもおとなしい。
スキニーボディに、コントで爆発した後みたいなヘアスタイル。
今のギタリストで影響受けてる人は多いけど、彼は誰かの影響を受けたのかしら?

Mungo Jerry
すごいもみあげ!狼男だよ。ピアノをベースにした童謡みたい。

Black Sabbath
これは前に観た。ヘビメタのはしりだそうな。

The Beach Boys
また彼ら。当時相当活躍してたんだね。イージーリスニング。

Deep Purple
噂に聞くこのバンド。ヘビメタのルーツ。現代に比べるとまだソフトだと思うけどイイ。

Blue Mink
黒人女性と白人男性のヴォーカルの組み合わせは珍しい。
歯切れのいい2人のハーモニーもイイ。

Canned Hearts
グルーヴィなロック。ちょっとヴォーカルが太めのサンタ風

Christie's Chart
♪Yellow River は知ってるけど、バンドは初めて見た。曲に合わせて船で川下りしながらって演出はニクイ。

Shocking Blue
バナナラマによってカバーされ再ヒットした曲♪ヴィーナス 日本でも知られている。
元は黒人系の思い切り'70年代ファッションの彼女が歌ってたわけだ。
ドラムスが女の子なのも当時は珍しかったんじゃないかな?

The Kinks
♪LOLA このバンドも伝説的。ライブの映像でノリがいい。完璧ロックなのにヴォーカルはスーツ着てる。

The Faces
ロッドが若い!ひよこヘアはそのまま、しゃがれ声も、タイトなファッションも。

Ciarence Carter
盲目の黒人シンガー。小説風の歌。

The Carpenters
カレンの透き通った声はいつ聴いても感動的 大きな眼にブラウンの長い髪。
女性がドラムとヴォーカルってゆうのも斬新だし、今回初めて兄のリチャードがピアノとバックコーラスをしているシーンを観た。
この名曲に、このバンド。何十年経とうと不滅だね。カレン亡き後、兄は今どうしているのかしら?

Edison Lighthorse
アイドルグループっぽい。テレビとスタジオでしかプレイしなかったんだって。

James Brown
なんか若い頃から太鼓腹。ゴスペル、ソウル、今や神様。パープルのスカート風衣装で
白人の女の子とダンスも踊っちゃうパフォーマンス。



『Rock'n'roll '71 the greatest years』(1989)
やっぱりノリにノッてた頃のT.REXかな。ロッドの声と曲も甘くてイイし、
生まれたてのヒヨコみたいなルックスも可愛かった
スターダムを一足先に降りて天に昇ってしまった人もいれば、20年経った今でも
ちゃんとロック界を背負って、新しい創造にチャレンジしてる人もいるってのはスゴイこと。
今の子どもたちにとっては、CDショップで手にとった時点で新しい出会い
新曲であり、新しいショックと驚き、感動でもあるんだよね。

【収録アーティストメモ】
The Kinks
いかにもかぶりもののApemanとバンドメンバのからみのビデオクリップ。

T.REX
イエス!これは見た。シルクのオレンジ色のスーツにシルバーのパンツ。
中がミッキーのTシャツなのがなんともキュート。こうしてロック史の流れから見ても
マーク・ボランのスタイルは画期的だ。動きのあるカメラワークも。
♪ジープスター がどんな歌かと聞かれて、ボランいわく「It's a car, of course」て
自分じゃ絶対運転しなかった車狂なんてフシギじゃない?
スティーブも一生懸命ボンゴ叩いてる。どこかのライブ版。

Elvis Presley
エルヴィスがわざとらしく動くたびに聞こえる黄色い声が面白い。

The Who
'69のヤンキー少年から突然ツェッペリンみたいな雰囲気に転身。
ギタリストは相変わらず元気。ドラッギーなステージ。

Dawn
♪Knock Three Times 聴いたことある。胸毛の濃い、それを強調する大きなV字シャツ!
一緒に踊ってる2人のコーラスガールがいかにも'70スタイル。

Middle of the Road
スコットランドのグループ。ロリータっぽいボーカルのコ。民謡に近い。

Rod Stewart
まだ眠そうな寝起きみたいなロッドが若くて可愛い。ハスキーヴォイスで曲もスイート。

Slade
ヴォーカルの顔がルー大柴並にコワイ。金属音みたいな声。ハードロック。
ハイテンションでカメラレンズまで曇らせちゃったライヴヴァージョン。

Equals
2ギター、ベース、ドラムスのシンプルな構成。

The Carpenters
'83に亡くなったカレンがドラムから離れてマイクで歌っている姿が見れる。
上品なパープルのドレスと黒髪が美しい。兄リチャードも蝶ネクタイだもんね。クラシック作曲家みたい。

Gilbert O'Sullivan
ピアノを弾きながらのフォークロック。

Theme From Shaft
インスト。黒人指揮者に合わせてのレコーディングセッション風で観客もいる
スローな映像と軽快なリズムの組み合わせはフシギな効果。
後半に入るちょっとした歌とコーラスもなかなかイイ。

Ringo Starr
ソロ活動。ビートルズ時代のノリをそのままひきずったジョークなヴィデオクリップ。
ペンギンバンドとの演奏とか。

The Rolling Stones
エジプト人風アイメイクをしたミック。音もデビュー当時のシンプル+混乱したものに比べてペットも入っててイイ。
このパワーとアクションは今でも同じだもんね。


『Rock'n'roll '72 the greatest years』(1989)
とゆうわけで、これが少なくとも近所のレンタルショップに置いてあるシリーズのラスト。
'63には♪風に吹かれてを歌うディラン、♪ビー・マイ・ベイビーのロネッツなどが入ってるって
ラストの宣伝にあって、面白そうじゃないか!とにかくあるだけではこれで最後。
他にも見たいバンドはいっぱいあるけど、トップチャーターだけを扱っているからこんなもんでしょ。
相変わらず好調に走ってたロッドやボランから、洗練されたサウンドを聴かせるテンプス、
ドリフターズ、アリス・クーパー他のキョーレツな奴もたくさん見れたし、
'60、'70のロックは今でも不滅だ。こんな企画ももっと増えてほしい。

【収録アーティストメモ】
Roxy Music
ブライアン・フェリーがギター&ヴォーカルのバンド。
一本調子のヴォーカルにチンピラっぽい前髪。

Vincent Furnier
アリス・クーパー率いるバンド。猿に電話させたり、煙草を吸わせたり、
金・金・金の扇動的な政治屋かロックスターかを風刺したヴィデオクリップはなかなか面白い。

Don Mclean
ギターの弾き語りのフォーク。ディラン風でルックスもソックリ。
ゴッホにインスパイアされたという♪ヴィンセント はボウイの曲に似てる。

Dr.Hook & the Medicine Show
♪Sylvia's Mother は世界的ヒットらしいけど知らない。土臭いスタイルのバンド。
あやしい片目の男がコーラスでキレイ。

The Faces
ファンキーなライヴアクト。シンプルなメロディで大勢の観客もノリまくってる。

Focus
♪Thijs van Leer ヨーデルを歌うキーボードがサイコー!オランダのバンド。
冗談じゃなく真剣に高音で歌っているのがイイ。ロックオペラってとこかな。
ロックとのミスマッチさがイケる。フルートまで吹いちゃって本当にぶっ飛んでる

Cat Steven's
ピアノの太ったアフロヘアの男はキョーレツ。ラヴ&ピースな歌。

The Drifters
彼らがドリフターズかあ!脚の長い4人黒人グループ。
タイトなスーツを着て、クラシックでスウィングなサウンド。
ヴォーカリストがユーモラス。低音からものすごい高音まで歌うクリクリした眼がキュート。
2人のコーラスに1人ギター。洗練されている。

Rod Stewart
一転してカラフルな青いシャツ。ソロになったロッド。アイドルっぽさから抜け出して渋さが加わってる。
メロディ・メイカーとしても才能あるよね。

The Osmonds
なんとも中性的で個性的なルックスのシンガー。ベビーフェイスだけどしっかりした音楽。
家族編成のバンド。タイトルもなんともいえない響き。

Peter Skellern
♪You're a lady 静かなバラッド。ロマンティックなラヴソング。
ピアノを弾くシンガー・ソング・ライター。弾き語りそのもの。
どうやら女性教師に恋した生徒の歌?ありがちだけど大層なコーラスがついてる。

T.REX
トップ10に5曲、そのうち3曲がトップ3だってゆう驚異的人気だったピーク

The Temptations
ピンクのステージ衣装で、声といい雰囲気ですぐ分かった。
ステージ下で踊るブラックキッズたちの大きなアフロヘア!
それぞれのフィーリングで好きに楽しんでいるのがイイ。洗練されたコーラス。

Alice Cooper
♪School's Out ラクダが出たり、サーカスの世界そのもの。ハードロック。
クーパーのカリスマ性は眼を見張る圧倒的ステージ。
ケンカのパフォーマンス、メイクしたファンらを巻き込んだ暴力映画みたい。

Michael Jackson
ジャクソン・ファイブの一番若いメンバだったマイケルがまだ若い!
♪BEN は静かなラヴソング。デカい花柄パンツ。

Procol Harum
チャートのマジックで突然復活したってゆう♪A whiter shade of pale は今でもテレビCMで使われたりする。
政治的な映像も使われて、キーボードのメロディがノスタルジック。
バンドメンバは平凡だけど、サウンドには注目。


『WOODSTOCK 3DAYS OF PEACE & MUSIC』(1970)
 
監督:MICHAEL WADLEIGH
結局ラストはジミヘンのアメリカ国歌で締めたわけだけど、他にももっと出演者はいたはず。
初日に来たジャニスもプレイしたはずだし、本に書いてあった通り彼女のアクトが
映画、資料としての映像で残っていないのはなんとも残念。
やはり一番の圧巻はジョー・コッカーだな。とにかく天にも届くあのバラッド、あの叫び、あのリズム



主催者が集まった連中と同じ若い青年なのにまず驚かされる。ステージ建設の始まりから、
次第に集まる群衆、それが一大イベントとなり、誰も止められない前代未聞のニュースとなった。
雨が降っても人々の興奮はおさまらない。みんな口々に
"We're helping each other, and loving each other" この映画ではこれが強調されてる。
観客の視点からとらえているのがイイ。プレイヤーにはまた別の物語りがあっただろうし、そちらも興味深いけど。

何十万人のそれもアメリカの三大都市の一画、大した設備もない場所で、ほとんど暴動らしきものもなく、
平和的にことが運んだってだけで、もうこれは驚きに値する。
いろんな伝言、求婚、出産、親に電話しろだのメッセージが飛び交って、周囲の住民の反応も様々。
同じ歳の子どもを持つ人々は歓迎していたんだね。実際はもっと混乱してたはず。
個人的には、加わるにはハードすぎると思うけど。ドラッグ、酒、フリーラヴがまかり通る
フリーでピースフル、ファンタスティックなミュージック・フェスティヴァルだったとうこと。

モンタレー・ポップ・フェスティヴァルもウッドストックと同じくらい大規模なフェスだったらしいけど、
そちらも全体的な映像を映画化した映像はないのかしら?
ヴェトナム反戦、自由を訴えるという若者たちの、古い体制、考え方への反発運動でもあったこのフェス。
でも、参加者にはそれぞれの思いが十人十色あただろうし、それで何を得たのかな?
20年経った今、個人個人どう変わったのか知りたい気もする。
もう2度とこんな規模の奇跡は起きないだろうし。

(各ミュージシャンのパフォーマンスの感想も書いてあったけど長いから省略


『MTV CLOSET CLASSICS 栄光の60年代』(1987)
いかにもMTVらしいコンセプトで撮られた1本。いまだにヴィデオクリップじゃ口パクが主流だけど、
この頃はもろに手と音が合ってない。とくにドラムは難しいのは分かるけど・・・
他の年代のもビッグアーティストのがあるだろうし、もっと提供してほしい。

【収録アーティストメモ】
'67 CREAM/I FEEL FREE
こりゃビックリ。ボウイがアルバムで歌ってたやつだ。これが元ネタだったのね。
ボーカルがトム・ベレンジャーみたい。エリック・クラプトンがギターだって、またビックリ。

'68 THE MOODY BLUES/NIGHTS IN WHITE SATIN
ハリウッドスターぽいシンガー。静かなラヴソング。"yes I love you"を延々と繰り返してる。

'68 THE WHO/MAGIC BUS
もちろんマイク回して、ギター回し弾き、エルヴィス風のヒラヒラ衣装のロジャー。
ドラムス危ない立ち打ち。

'68 THE BEACH BOYS/SURFIN USA
これは今でも聴く典型的サーフィン向き。バンド名からして徹底してるものね。
みんな遊んでて演奏してないのがバレまくり。

'69 STEPPENWOLF/BORN TO BE WILD
この曲も有名。でもバンドは初めて見た。曲通り、グラサンのワイルドなスタイルのシンガー。

'72 BLACK SABBATH/PARANOID
これも先日聴いたけどカラフルな映像がグラムスターっぽい。
アートをバックに長髪男たちのバンド。あんましカラフルで目がチカチカする。
ヴォーカルがオジー・オズボーンなんだ。

'71 T.REX/YOU'RE MY LOVE(JEEPSTER)
イエス!タイトルなんで違うんだろ?ボランは珍しく?実際に歌ってる
ブルーのシャツに黒いパンツ、ギラギラのグラムスターになる前?
なんか表情硬い。生のシャウトが聴けるなんてラッキー

'70 FREE/ALL RIGHT NOW
これも一部だけ見た。いいメロディ。エレキのサウンドとボーカルの恍惚とした歌い方、
グルーヴィな曲だもんね。ギターのソロといいライヴなステージ。

'66 JIMI HENDRIX EXPERIENCE/WILD THING
彼の映像が残っているだけで価値があるのに、このアクション
舌を出したり、背中でギター弾いたり、ギターでサンキューと挨拶して、
アンプに突進してプレイ。これじゃ当時の子どもたちがみんなショック受けて
ギタリスト目指しちゃうわけだな。とっても危険でセクシャル、
ヴァイオレント・ムーヴィーでも観ているみたい。誰にも敵わない。

'71 YES/ALL GOOD PEOPLE
ジミ・ヘンのあの毒を見せられちゃ、他のどのロックも甘いラヴソングに思えてくる。

'70 MUNGO JERRY/IN THE SUMMERTIME
これも先日聴いた。陽気なバンドの陽気な曲。今度は空ビンを吹いてないで
口で♪チッチチオ!っていってリズムをとってる。
このピアニスト、音はいいけど、いつまで続くんだ。

'71 THE BYRDS/SO YOU WANT TO BE A ROCK'N ROLL STAR
犯罪者グループみたい。でもヴォーカルはタイしてるんだけど。

'72 THE GREATEFUL DEAD/ONE MORE SUTURDAY NIGHT
彼らがそうか。この間観たおじさん。ジェリー・ガルシア。顔中ヒゲだらけ。
このロックが後に影響を与えたのかしら?

'71 SANTANA/BLACK MAGIC WOMAN
この曲も知ってる。ウッドストックで歓迎されてたよね。キーボードの人が歌ってるけど、
君のほうが黒魔術師だよ。とくにパーカスのノリがサイコー。

'71 IKE & TINA TURNER(& THE IKETTES)/PROUD MARY
この曲も知ってる。スローにアレンジしてあるけど。わあ!すっごいミニスカートでセクシーダンス。
突如テンポアップして、コーラスガールとシャウト!
とりつかれたような踊りも見どころ。クロール泳ぎの速いダンス!

コメント

notes and movies(1994.3~ part3)

2012-12-28 10:48:37 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづきで、これがオレンジ色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『レモン色の空』(1988)
出演:ケヴィン・ベーコン ほか
ピュリツァ賞受賞作家ランフォード・ウィルソンの自伝的作品のドラマ化とあって、
家族問題を真正面からとらえた重いドラマ。ケヴィンが好んでよく出る、
登場人物が事の成り行きや本音のモノローグを語りかけながらストーリーが進行する構成。

若者一人ひとりがそれまでの凝り固まったグッドオールドデイズの考え方や生活スタイル、
常識を必死に覆そうとし、父母との関係の避けられない軋み、考えの違い、反抗が起きる
しかし、反抗する子どもらは根本的に腐ってるわけでも悪いのでもない。
ただもっと正直に、自由に、すでに引かれたラインではない自分の道を進みたいだけなんだ。

家族は血で結ばれた個人の集まりだけど、こんな家族の不和は別に珍しくはない。
「目の前にある現実すら信じがたいときがある」
これは逃れようのない現実で自分の人生の一部だ。
こうして時間は相変わらず流れて、親と子の関係はこうして永遠に連なってゆく。
・・・まったく、参ったね。


『ランデヴー』(1985)
監督:アンドレ・テシネ 出演:ジュリエット・ビノシュ ほか
どの国にも大女優を目指して一生懸命生きてる卵が星の数ほどいるんだろうけど、
その成功の裏には挫折の他にもいろんな人間模様があってこそ、
人間を描いた劇をリアルに演じることができて、観る人の心を打つんだろうね。
一番良かったのはボロボロになるまでニーノを愛したポーロの役割かな。
結局、彼の一途な愛だけが唯一本物だった気がする。
「人を愛することは芝居じゃないんだ。現実なんだよ。君は全然分かってない!」
女性を“体を強要するだけの道具”として描いているのが鼻についた。


『ファントム・オブ・パラダイス』(1974)
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:ポール・ウィリアムス ほか
♪人生はゲームのようなもの 騙されることもあるさ 生きるなんてどうせくだらない
軽快なピアノのビートに乗せて歌われるラストの曲。'70年代の若者の生き方をストレートに歌ってる。
ジェシカ・ハーパーも出演していることだし、どこか素晴らしきカルト映画
『ロッキー・ホラーショー』を思い出すロック・オペラ。
商業化した音楽、特にロック界を大々的にパロったもの。

有名な『オペラ座の怪人』からアイデアをとってもいるが、やはりこれはロック界への風刺・警告。
契約で縛りまくり、契約書たるや百科事典より分厚くて、「何もかも捧げよ」などと
アーティストの人権などこれぽっちも認めなかったり、コーラスに集められた女の子たちが皆ベッドに連れ込まれてたり、、、
でも、これを撮ったのが『キャリー』などを撮ったデ・パルマなのがまた驚いてしまう。
こうゆう隠し技も持っていたんだ/驚

ジェシカもフシギな女優。飛びぬけて歌が上手いとか、美人とかじゃないけど、
普通の女の子がビッグスターに変身するって役どころで独特の雰囲気を持っている。
スワン役のウィリアムズと、ビーフ役のオラーマン?がキョーレツなキャラかな。
そのまま悪魔に魂を売った信用できない奴、まさにレコード業界のトップ連中を体現しているようなこの風貌は怪しい。
でも、ロックは単に暴力的、ドラッグ、酒等々を意味してるんじゃなく
若者たちの魂の叫び、古い体制への反発、解放、自由や愛ほかのメッセージ、
自らを表現する素晴らしい手段だってことを理解しないとね。


『誕生日はもう来ない』(1981)
監督:J.リー・トンプソン 出演:メリッサ・スー・アンダーソン ほか
アメリカ映画にありがちなB級ホラーだけど、ちょっと話が込み入りすぎてて不明瞭。
ヒロインがあの『大草原の小さな家』のメアリー姉さん役のメリッサ。
まだあの頃の面影が残っている頃の作品だけど、うって変わって妖しげな魅力ものぞく。
クールで静的な美人は、こうゆうヒロインも演じられる。今は何をしてるんだろ?
いかにもすぐに分かっちゃう犯人当ての演出に、軽めのスプラッター、
この手の作品は深く読もうとしても特に重要な意味はない。
いってみれば、約束はキチンと守って、友情は大切にしましょうってとこかな。


『ボクシング・ヘレナ』(1993)
監督:ジェニファー・リンチ 出演:ジュリアン・サンズ ほか
ショッキングな題材をとりあげた原作のほうも気になる1本。
そして監督は、あのデヴィッド・リンチの娘というから話題にならないわけがない。
ピークス一家?からシェリル・フィンが悲劇のヒロインを演じている。
今作の見どころは彼女の完璧な美しさにあるが、これは同性としてとても屈辱的。
意志と無関係に醜い姿にした、自分を崇拝する男を愛さざるを得ないなんて!
ネタ切れ状態みたいなエンディングは『ツイン・ピークス』よりも納得できない。
女性の感性も効いているし、さすが映像美はイイけど、
まだハッキリしないカットの組み合わせっぽくて、ちょっと戸惑うところがある。


『過去へ旅した女』(1979)

監督:フランンク・デ・フェリッタ 出演:リンゼイ・ワグナー、マーク・シンガー ほか
4年ぶりに再鑑賞した。心に残る不思議な余韻。今観直すと、とてもノスタルジックな作品だと再認識した。
現代と過去を結ぶ恋。ストーリーもロマンティックだけど、時空を超えたとっても美しい物語り
誰でも自分にピッタリの場所や時代に産まれることは選べない。
もしかすると出会える可能性があっても微妙なすれ違いで出会わずにいるのかもしれない。
マークも若い。口ヒゲに長い髪。中世の画家をハンサムに演じている。
ジェニー役の女優もキレイだけど、いつも同じドレスでいるのは勇気がいったろうにw

(以前も書いたような気もするけど、地味ながら佳作。



【読書感想メモ】
「ROSE MELIE ROSE」MARIE REDONNET(そうそう、こうゆう“雰囲気”で書かれた小説シリーズで読んでたんだった
「さよならアンディ~ウォーホールの60年代」ウルトラ・ヴァイオレット

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