■ドラマ『ディア・ペイシェント』
原作:南杏子
エンディング:♪P.S. I love you/宮本浩次
出演:
佐々井記念病院
真野千晶(内科医) - 貫地谷しほり
浜口陽子(内科医) - 内田有紀
金田直樹(内科医) - 浅香航大
牧村圭吾(医師) - 井上拓哉 新人
佐々井宗一郎(医院長) - 石黒賢
高峰修治(事務長) - 升毅
沼田晋也(事務局主任) - 浜野謙太
蓮見勇夫(警備員) - 平田満
渡辺美咲 - 小川紗良 事務員
瀬戸翔太 - 笠松将 介護士
座間敦司(モンスターペイシェント) - 田中哲司
浅沼知恵子(モンスターペイシェント) - 鷲尾真知子
浅沼雅彦 - 夙川アトム 恵子の息子
西園寺光隆(認知症患者) - 竜雷太
真野徹(千晶の父、真野診療所所長) - 伊武雅刀
真野佑子(千晶の母) - 朝加真由美
真野万里(千晶の妹) - 高梨臨
吉良大輔(ロシア格闘技・システマの講師)- 永井大
滝本郁恵(看護師) - 松熊つる松
宮部聡子(看護師) - 並木愛枝
岡田鈴江(看護師) - 於保晶子
三宅沙也加 - 小林万里子
駒沢聡(ロシア格闘技会員) - 関修人
<ゲスト>
第1回
藤井宏明 - 佐野史郎
藤井典子 - 宮崎美子
第2回
笠原祥子 - 小島藤子
上垣美和 - 新津ちせ
第3回
朝比奈香織(哲男)- 戸塚純貴
長谷川仁 - 松澤一之
長谷川聖子 - 阿知波悟美
杉野俊彦 - 松本大志
第4回
広瀬真弓 - 中島ひろ子
第6回
岩見春菜 - 朝倉あき
岩見優斗 - 山口翔悟
田村佳穂 - 外山史織
第7回
遠山秋絵 - 松金よね子ゆ
遠山譲二 - 六角慎司
第8回
浜口秋之 - 高橋和也 ヨウコの夫
篠塚花恵 - 高林由紀子 ヨウコの母
篠塚信二 - 堀内正美 ヨウコの父
第9回
金田多香美 - 西原亜希 カネダの妻 娘・すみれ
香田綾乃 - 小林きな子
ほか
※「ドラマのマイベスト」カテゴリー内「田中哲司さん出演作まとめ」に追加します
【内容抜粋メモ】
第1回 夫婦の絆
真野千晶は、半年前に大学病院をやめて佐々井記念病院の内科医となり
信念に共感するも、実態は激化する患者獲得合戦の
スローガンに過ぎなかったとわかる
病室に入るチアキを見つめるモンスターペイシェント座間敦司
眼のアップだけで怖いよ、哲さん
約150人の外来患者を3人の医者で分担している
チアキ、浜口陽子、金田直樹
正午までに終わらせるには1人の診療時間は約3分
それで終わるはずもなく
いつも時間をオーバーしてしまう
患者を S、M、L に分けている
病状を簡潔に伝え、説明もすぐ理解してくれるスムーズのS
すぐに答えられる質問にもよく分からないまどろっこしいの M
英語で低気圧という意味のロープレッシャーのL
「指がむくんでいる」というだけで何度も診察に来る浅沼知恵子はMの上あたり
何度も同じことを繰り返し言うので認知障害を疑う
認知症の検査をすると言うと
浅沼:
私がボケてるっておっしゃるの?
ここまで車を運転してきたのよ
→認知症でよく見られる取り繕い反応
「もう1時間半も待っている」と怒る藤井宏明(佐野史郎)
足を痛そうにさする妻・典子
ノリコの検査結果で腫瘍のようなものが見られたから
お腹の組織を取る検査は、最短でも3週間後の予約になると言うと怒り出す夫
その声が他の診察室まで聞こえてくる
藤井:
こんなヤブ医者だめだ!
大学病院に診てもらう と言われて紹介状を書く
チアキ:時間に追われるのが嫌で大学病院を辞めたのに
ヨウコ:
チアキ先生の野生の勘は本物だから信用してる
誰も気づかなかった病気に気づいたり
ようやくランチになり、病院内の店の最後のおにぎりを取られてしまう
医者ほど不養生なものはないって言うよね
高峰修治(事務長):
現在の高度医療社会にあって
首都圏の病院下における患者の争奪戦は熾烈を極めている
患者数5割増しを達成すべく
プライオリティ戦略を徹底します
スーパーエリートで佐々井宗一郎院長も頭が上がらない存在
沼田晋也(事務局主任 ハマケンが病院のドラマに出るとは!
佐々井:今後、週2回プライオリティ委員会を開催します
どよめくスタッフ
カネダ:患者の前に俺らが死にますよ
夜、帰宅すると妹・真野万里から電話
母が軽い認知症で心配しているが
なかなか帰省出来ずに負い目を感じているチアキ
仕事を頑張り、なんとか週末に帰る目処が立った土曜日当直の夜
ザマから声をかけられる
見覚えがない患者
ザマ:これからはチアキ先生に診ていただきます!
と言って去る 怖いよ
これがザマとの出会いだった
実家の父の診療所には野生動物のハンターの患者が多い
母親の手作りのオイルは魔法のオイルだと患者さんに人気がある
色々質問すると答えられない母親
チアキ:やっぱり認知症の精密検査したほうがいいね
マリ:
お母さんには認知症の施設に入ってもらおうと思う
私が世話が面倒だから施設に放り込むと思ってるんでしょう!
何も知らないくせに
父:
最近急激に症状が進んで、夜中に騒いだり
近所を徘徊して3回も警察に保護された
ガスを消し忘れて火事になりかけたり
医大の先生が施設を紹介してくれて、来週にも入れるように話をつけてくれた
チアキ:お父さんとマリに全部押し付けてごめんなさい
マリ:
お姉ちゃんは自由でいいね
いつまで勉強するの?
診療所を継がないつもり?
お父さんはお母さんそばにいたいんだよ!
父:
戻ってくる必要はない
自分の仕事をしっかりしなさい
母さんには今まで何もしてあげられなかった
母が「財布がないのよ!」と騒ぐ
翌朝出勤すると廊下に心筋梗塞の説明らしき紙を拾う
ヨウコに話すとカネダのせいにして自分のロッカーにしまいこむ
ザマは口に何かスプレーしながら激しい発作に苦しんでいる
自宅のベッドで母親がずっとバットでベッドを叩く音に苦しめられている
フジイ:
大学病院でも検査は3週間待ちと言われた
たらい回しにしやがって
今日中に受けられるように何とかしろ!
突き飛ばされてベッドで目が覚めるチアキ
警備員の蓮見勇夫が対応したが
上のほうから「大事にするな」と言われた
高峰:
他の患者の前でトラブルなんてもってのほかです
医者のエリート病は厄介です
医者はだいたい褒められて育ってきているから
人一倍承認欲求が強い
患者様はお金を払って医療を受けるのですから
本来医師に感謝する義務はありません
「ありがとう」を求めるから医師は潰れるんです
病院内のレストランでようやく食事
ザマが現れ「感謝の気持ちだ」と言ってランチ代450円を払う
患者からお金をもらうわけにはいかないと走って追いかけるが間に合わない
ノリコが謝りに来る
ノリコ:
主人は自分のメンツのために怒ってるだけなんです
私ががんかもしれないということになって
息子と娘に「お父さんがお母さんに苦労させたせいだ」って言われたんです
検査は他を探します
チアキは母の作ったオイルを渡す
チアキ:これで足のむくみをマッサージしてみてください
2年前から運動不足解消のためにロシア武術システマを始めたチアキ
システマの呼吸法を始めてから
当直で傷を縫合する時、手が震えなくなった
(本当に呼吸って大事だよね
システマの講師・吉良大輔:
戦闘の場であっても呼吸をして体をリラックスさせる
旧ソ連の特殊部隊が元になっているけれども
戦いを目的としない護身術のようなもの
思いっきりお腹を殴られて
キラ:背骨が曲がるとダメージが抜けませんよ 呼吸して
(フツーに暴力じゃないの?汗
フジイに電話して5日後検査の予約が入れられると伝える
チアキ:ひとつだけお願いがあります
チアキに言われて妻の足をマッサージする夫
フジイ:
お前には優しい言葉の一つもかけたことがなかった
お前がいなかったら靴下のありかも分からないし
飯の炊き方も洗濯機の使い方もわからん
お前がいなかったら来年定年になって
どう生きていったらいいのかもわからない
子どもの言うとおり、こうなったのは全部俺のせいだ
だから死ぬな
フジイ夫婦が病院に来る
フジイ:妻には今まで何もしてあげられなかった
チアキ:
仕事に打ち込んできた男性は
みんなそう思うのかもしれません
ノリコは泣いてお礼を言う
ここでみやじくんの ♪PS I love you が静かに入る
とっても自然な流れ
チアキのモノローグ:
確かに感謝を求めるのはおこがましい
でも医者は患者からの「ありがとう」を拠り所に前を向けるのは間違いない
ノリコの結果は初期の肝臓がん
転移もなく手術で取れるので
外科病棟に入院することになる
ヨウコ:
今は2人に1人に一人ががんにかかる時代(そんなに?!
がんと共に生きる時代だからね
うまく病気と付き合っていけたらいいわね
チアキの内科にザマが来て、初診とわかる
ザマ:睡眠薬をください 母の介護で眠れない日が続いて
いきなり睡眠薬を求める患者は要注意
これがモンスターペイシェントとの戦いの始まりだった
第2回 命の重さ
佐々井記念病院には規模は小さいが小児科病棟がある
今日はボランティアが読み聞かせに来てくれた
(こういう仕事もいいなあ
上垣美和(悪性脳腫瘍)は月末にロビーでやる
コンサートを楽しみにしている
ミワの治療方法はまだ見つからず、頭痛を抑えるしかない
両親は放射線治療を希望しているが
体への負担が大きすぎる
ヨウコのポケットに5万円入った封筒を無理やり入れて行く
よろしくお願いいたしますと頭を下げる両親
ここでは心付けをもらってはいけないという規則があるため
直接返せないから事務局に返してもらうというヨウコ
(他では OK のところもあるの?
ザマは自分がもらいたい睡眠薬の名前を言う
副作用が強く依存性のある薬
ザマ:前に使ってこれが一番よく効くんです
2週間分出すと言うと
ザマ:忙しくてそんなに病院に来られないから2か月分で
チアキ:この薬は最長1ヶ月と決められています
ザマ:1回1錠じゃ効かないので2錠でお願いします
スタッフから早くしろと巻きがあり渋々了承する
お腹に注射器を腕に打っているザマ
(これほどまで追い詰められていたら、介護から引き離して
自分の治療を優先するべきじゃないだろうか
介護疲れで心中するような悲しいニュースは
こうした状況から生まれるのかもしれない
当直は17時半から始まる
「患者さん対応マニュアル」には「感謝、謝罪、傾聴」と書いてある
それぞれの横に誰かが書いた落書きがある
感謝→悪意のクレームが医師のやる気を削ぐ
謝罪→医師の言葉で不快になる患者が悪い 治療には本来我慢と忍耐も必要
傾聴→医師の話を聞かない患者が多すぎる こんなんやってられるか
緊急電話が入り、笠原祥子が意識不明の状態で運ばれてくる
(当直って1人だけで対応するの?!
睡眠薬と安定剤を大量に服用した様子
急性の薬物中毒で胃洗浄の準備をさせる
同居人の男は家に帰ったら薬を飲んでぐったりしていたという
詳しいことは知らないと言って帰ってしまう
家族にも電話が繋がらない
(こういう時ってバッグの中の私物を調べたりしないのかな?
いつも連絡先のメモを入れたりしているけど意味なし?
スタッフ:
自殺未遂の常連だそうです
クラブ勤めで、あのヒモに貢いでるらしい
ミワは夜中に外に出て星を見ている
ミワ:
星は長い時間が経つと死ぬんだって
遠くにある星は、地球で見る時には
もう死んでるかもしれないんだって
でもあんなに星が光ってる
チアキ:
星は死ぬ時に大爆発して粉々になるんだって
その時飛び散った星屑はまた集まって
新しい星になるんだって
だからその星にとって死ぬことは
また生まれることなのかもしれない
ミワ:それなら悲しくないね
(相手の言葉を否定しないで聞いてあげて
ポジティブに返すってなかなか難しいよね
チアキが気配を感じ、後ろにまたザマがいる
ザマ:唯一の気晴らしはウォーキング
(一般人が夜中にこんなに簡単に病院に入れるの?
喘息の吸入器が切れて倒れた男性が来て
呼吸困難状態で運ぶのをザマも手伝う
ザマは帰りにマニュアルを盗む
病院の屋上から飛び降りようとして泣き崩れるショウコ
ショウコ:なんで人って生きてるの?
すぐには答えられないチアキ
ミワ:お姉ちゃんの髪キレイ 一緒に探検しない?
ショウコ:ヤダ
ミワが母親に心配されているのを見て
「お母さん置いてかないで!」と叫ぶ自分の幼い頃を思い出す
ショウコはヒモの借金を返すため強引に退院した
ミワの父が来て、院長のポケットにもお金を入れた封筒を入れる
院長:
ご家族の思いがどれほど切実か分かっているつもりです
これをいただくなくても
私はミワちゃんの命のために最善を尽くします
今の状態で治療の選択肢は限られますが、できることはあります
一緒に信じましょう
ミワちゃんの命の力を
(最終的には本人の生きる力なんだよね
ヨウコに夕食に誘われたチアキ
ヨウコ:
やっぱり院長はすごいよね
あの状況でお金を返しながら
患者さんの家族に希望を与えて
ショウコが今度はリストカットで運ばれてくる
ヒモが金を根こそぎ取って消えたらしい
ショウコ:
私はいつも死にきれない
ギリギリのところで死ぬのが怖くなるから
生きてるだけ
人の幸せを妬んで恨んで
人に嫌なことされてもへらへら笑うしかない
医者はみんなわかったふりをする
あんたには一生わからない
あの子も何の病気か知らないけど、親に愛されて
それで死んでも、私よりよっぽど幸せじゃない
チアキ:
あなたの価値観でミワちゃんの幸せを勝手に決めつけないでください
責める言い方をして後悔するチアキ
チアキ:私は未熟だ 医師としても 人としても
ザマはファイルを誰かに渡す ライバル病院?
プライオリティ委員会は謝礼金について取り上げる
ザマのことを思い出すチアキだが
ヨウコがミワの両親から受け取った5万円について問い詰められる
ヨウコ:受け取ったお金は事務局に返しました
院長がフォローする
カネダ:
高嶺の作戦かも
事務長に人気があるヨウコさんが目障りなんじゃないの
チアキとヨウコが事務局に確かめに行くと
事務員の手違いだと謝られる
事務員:レセプトに追われていて忘れていた
システマではみんなでうねうねと動くワーク
キラ:リラックスしていれば危険な気配を感じられます
急に頭痛がひどくなるミワだが
バケツの中のメダカの学校を見せる
ミワ:
たくさんの大好きを見つけたい
ここに来られるのは最後かもしれないし
ミワの病気治らないかもしれない
前の病院で仲良しだったケンくん
同じ病気でこの前天国に行っちゃったんだ
ミワがいるとママもパパもどこにも行けないの
だからもうミワはいいの
(子どもはいつも自分を責めるんだよね
ショウコは母のことを思い出す
母:お母さんと一緒に来なさい
ショウコ:私はもういいの おじさんの家に行く
ショウコ:もっとわがまま言いなさいよ!
ミワ:
いったん天国に行って元気になって
またパパとママの子どもに生まれてくるの
お姉ちゃんみたいに髪を伸ばして
またママに三つ編みしてもらうんだ
チアキはミワから手紙を渡される
夜中に一人で♪きらきら星 の鍵盤の練習をするミワ
チアキ:
私たちはすぐに忘れてしまう
何気ない幸せがどんなにかけがえのないものか
命というものがどんなに脆く儚いものか
そして人が人を思う気持ちというものは
どんなに強く尊いものなのか
ミワは亡くなる
コンサートの日にショウコが来るが
ミワが亡くなったことを知り、手紙を渡される
号泣しながらコンサートを聴くショウコ
(こうした出会いも偶然じゃないよね
彼女の中のインナーチャイルドが
ようやく顔を出して癒されているんだ
それからショウコは自殺未遂で運ばれてくることはなくなった
またチアキの前にザマが現れる
ザマ:また薬が欲しい ひったくりにあって、盗難届けもあります
450円を返すと急にキレる
ザマ:
僕の好意を無にするのか?!
俺は患者様だぞ!
偉そうにするな!!
第3回 愛の力
朝比奈哲男の保険証が落ちているのを見つけるチアキ
研修医の時にちょっと好意を寄せていた男性
保険証を落としたと言いに来たのは女性になった朝比奈香織で驚く
長谷川仁・聖子夫妻
仁は甲状腺機能低下症で20年通院している
カネダから引き継いだ患者
1か月前、病気の気配を感じて検査したら突発性肺線維症と分かる
チアキ:
進行すると肺全体が固くなり呼吸困難に陥る疾患
感染症を合併すると危険なので入院する必要がある
聖子:
20年も診てもらってて病気の見逃しですよね
あなたと金田先生を訴えます!
この医療ミスの責任を取って
これからの治療費をタダにしていただきます!
聖子は区分「L」で主治医を変えてくれと言った
9年前のテツオのことを思い出す
綺麗な顔立ちだが、むしろ男らしいと思われていた
当直のチアキ
鏡の前で「ウイスキー」と言ってみるザマ
仁:女房がうるさくないから、病院のほうが体調がいいですよ
(私の母親みたいなこと言ってるw
ザマは母親のオムツ?をたくさんトイレに流して、緊急ボタンを押している
ザマ:
先生が睡眠薬をくれないから眠れないんです
今から診察してください
チアキ:明日の朝におこしください
ザマ:
診療拒否ですか?
医師には法律で「応召義務」がある
医師は診療治療の求めがあった場合
これを拒んではならない
(夜中に診察室で暴力的な患者と一対一になるというのは
女医として身の危険を感じるから正当防衛でなんとか断れないの?
なぜかチアキの写真を撮る
チアキ:院内での撮影は禁止されています
ザマ:僕は自分の体のことをちゃんと知りたいだけなんです
看護師が戻ると逃げるザマ
トイレが水浸しになっていたため遅れたと言い、ザマの計画と分かる
(ここまでされたら訴えてもいいんじゃないの?
でも上からの圧力もあるからできないのか
ハスミ:先生のことは私が守りますから
恋人・杉野俊彦に付き添われて緊急できたのはカオリ
カオリ:この病院だけは嫌だって言ったのに
チアキ:今日はこのまま入院になる たぶん胃潰瘍
男部屋にするか女部屋にするか悩むチアキら
(ここでもジェンダー問題があるんだな
てか男部屋、女部屋って初めて聞いたんだけど?
カオリ:いいよ、男部屋で
スギノ:個室にしてください
ヨウコ:院内の体制が古くてすみません
カオリ:
ここだけじゃないんです
理解があるふりして偏見があるところもあるし
チアキ:例えば病院でどんなことが嫌だった?
カオリ:
書類に朝比奈哲男って書いてあるのがイヤ
受付で名前を呼ばれるのもイヤ
(それは私もイヤ 番号で呼ぶようになったけど、結局名前で呼ばれたり
女性用トイレだと変な目で見られる
結局、社会の腫れ物なんでしょうね
スギノ:
僕らは結婚前提で、両親に反対されている
この前両親と会ってもらった
事前に性別の事を話したら会いたくないと言われるんじゃないかと思って
いきなり会わせてしまったら、何とも言えない空気になってしまった
だから性別適合手術をして
戸籍を女性にして認めてもらおうと話し合った
でも費用とか色々大変で
胃潰瘍は、そのストレスです
カオリの父は柔道の先生
20歳で女性として生きることを決めて打ち明けると
「お前は男だろう!」と暴力を振るわれる
家を出て9年 実家とは疎遠になっている
チアキは研修医時代によく慰められていた
カオリ:諦めなければ、こうなりたいという自分になれるから
マリから電話で父は仕事の後施設に通っている と話す
カオリは手術後に筆記で話す
(声が出なくなるなんて私だったら耐えられない↓↓↓
西園寺光隆(認知症患者):タクシーを呼べ 私は帰るんだ!
(なぜ認知症患者さんは自宅に帰ろうと言うのかなあ
介護士・瀬戸翔太:社長がいらっしゃらないと会議が始まりません
急にしゃんとして病室に戻る西園寺
トランスジェンダーの書類を見るチアキ
会議のお題は、暴力的な患者様への対応について
ハスミ主任は神奈川県警暴力団対策課に勤務後
5年前、定年退職し当院に就任した
(すごい所にいたんだな
定年後もまだ警備員として働くってすごい
ハスミ:
患者様からの暴力行為が最近院内で頻発し
スタッフの皆さんは不安だと思います
私は前職で暴力団を担当し気づいたことがあります
暴力を振るう人間でも心に弱さを持っているということ
その弱さが過剰な攻撃性を生み出す
暴力は人を怯えさせる
そんな時こそ相手は弱い人間だと思い出し
冷静になってください
(医師は心理学を学ばないんだろうか?
タカミネ:
とにかく勝手な通報は避けてください
病院のイメージダウンに繋がる
ハスミ:
皆さんの安全に関わることであれば
迷うことなく通報しますのでご安心ください
(これだけ大きな病院で警備員が1人だけ?
ザマはいつも母の写真をペンダントにしていて、それを見て涙ぐむ
(今時ペンダントって珍しいね
スギノはカオリのために性別適合手術のパンフレットを見せる
そこに仁を見舞いに来た聖子が間違えてカーテンをあける
聖子:
ここ、男性の部屋よね あなた男なの?
あの人、オネエでしょ
部屋を変えてもらいましょうよ
落ち着かないでしょう
スギノ:彼女に謝ってください
聖子:
謝るのはそっちでしょ
男のくせに女みたいな格好して迷惑なのよ
事務局と直接話します
聖子:ああいう人が病室にいたら子どもの教育にも悪いわよ
仁さんがしてる鼻の管も絶対耐えられない!
ヨウコ:
子どもの教育に悪いのは
多様性に対して寛容さを持てない大人がいることではないでしょうか
カオリ:
“私のため”って言うけど頼んでないから
そういう恩着せがましいの大嫌い
スギノ:
俺はカオリと一緒に戦いたい
カオリを守りたい
(紳士道みたいな女性は弱いから守るとかも女性蔑視の一つ
カオリ:
戦うとか守るとかうんざり
もう別れよう もう無理
カオリ:
あいつ、今まで私みたいな人と付き合ったことなくて
いいとこの長男で
親が跡継ぎを作って家を継ぐことを願ってる
私も昔は家庭をもって子どもを作るっていう
幸せのテンプレートみたいなのに縛られてたけど、今は違う
システマ
キラ:
呼吸はエゴや遠慮を抑えます
大事なのはただやるということ
相手に聞かせてやろうというエゴや
逆に遠慮があると固く強張ってしまう
サバイバルフィールドでは
ほんの少しの遠慮が命取りになります
カオリの退院日にスギノが待っている
チアキが呼んだ
スギノ:家族を捨てた 2人で生きていこう
チアキ:
諦めなければきっと自分がこうなりたいという自分になれるって
カオちゃんが言ったんだよ
スギノに抱きしめられて、そのまま投げ飛ばすカオリ!
カオリ:私はトシヒコの家族思いのところも好きだった バイバイ
(かっけー!
ハスミ:院内暴力ですか!?
チアキ:いえ、暴力に見えますがこれは愛です
泣いているカオリ:
あなたは女なのに女心がわからないなんて重症よ!
仕事ばかりして心がオヤジ化してるから
あんたが私の幸せを語るなんて100万年早いのに!
(ほんとにキレイだな、この俳優さん 柴咲コウさんに似てる
カオリ:
私の父親は頑固おやじで
私が20歳の時、女性として生きていきたいって初めて話した時
殴られて絶縁された
母は私の味方をしてくれたけど
それが原因で両親は別居状態 家族はバラバラ
元々家族は仲良かったから辛くて
トシヒコの家族まで壊すんじゃないかと思うと怖くて
好きな人には幸せになってほしいから
チアキちゃんと出会ったあの病院で
人は生きたくても死ぬんだって思い知らされた
だから一度きりの人生悔いなく生きようと思って
ありのまま生きる道を選んだの
だからこそ私はこの体に生まれてきた自分に
誇りを持って生きたいと思ってる
私は笑って生きていていたいの
チアキ:
今でもまだ私はカオちゃんのことをちゃんと理解できていないと思う
でもすぐ100にはならなくても、焦らず1を積み重ねる
それが本当の理解への道なのかもしれない
偏見も差別もなく
誰もが同じように幸せに生きられる社会を
私たちは目指していく
喫茶店でまた新しい出会いをするカオリ
ザマは自分のブログにチアキの写真を載せて中傷文を書いていることを知る
ブログ:
真野千晶は、必要な薬の処方をしぶり、信用できない医者だ
変なルールに縛られて患者に本当に必要な薬を出す度胸もないヘタレ医者
第4回 心と体
ザマ:
睡眠薬をなくしてしまった
僕が寝不足で母に万が一のことがあったら責任取ってくれるんですか?
チアキ:処方してしまうと健康保険の審査で過剰処方と診察されて・・・
(人間って本当に崖っぷちにいるのに気づかないことが多いよね
これほどの事案だと刑事事件だと思うんだけど
外国なら隠しカメラを仕掛けてでも
証拠をとってすぐ裁判沙汰になると思う
私なら、すぐにギヴだよ、哲さん怖すぎ!
広瀬真弓:
1時間以上待ってるんですけれども、順番飛ばされてないでしょうか?
予約したのにこんなに待たされるなんて
システムに問題があるか
先生のスキルに問題があるんじゃないでしょうか
便秘で苦しいんです 薬をください
(みんな薬が欲しくてしょうがないんだな/汗
副作用や薬害の知識がないのか、それ所じゃないのか
ヒロセ:
週に一度出れば良いほうです
10日も出なければ浣腸して無理矢理出してます
10年くらい前からいろんな下剤を飲んでいるが
長いこと飲んで耐性がついてしまって
全く効き目を感じられない
チアキ:CT を撮って詳しく調べましょう
引き継いだ:便が溜まっているのを確認するだけなら結構です!
チアキ:別の病気が隠れている可能性があるので
ヒロセは帰りに事務員にチアキの経歴を聞く
ヒロセ:
医師としてのレベルに疑問を感じます
経歴を開示してください
上の人呼んでちょうだい!
ザマ:本当に権限のある人なんていませんよ
チアキは担当医だが酷い医者だと言い寄る
家族の写真を見て何やら考え込む沼田
ザマの中傷がタカミネの耳に入り
院内裁判にかけられることになったチアキ
ザマのブログ:
子どもが老いた親の介護するのは当然
要介護の親を施設にぶち込み
野垂れ死にさせる悪魔に天罰を
いつも1個のおにぎりを奪い合っている瀬戸が譲ってくれる
瀬戸:そういう時こそ食うんです 食えばなんとかなる
プライオリティー委員会
大画面にザマのブログが映され、タカミネが問い詰める(物凄いパワハラ
タカミネ:
そこまで患者様を追い込んだのは
あなたのハンドリングのせいです
マノ先生には広瀬様からも厳しいご意見が寄せられています
まだ患者様ファーストの精神を理解していないようですね
美咲が広瀬のクレームの記録を見せて
ザマが焚き付けたと分かる
カネダ:
ヨウコ先生が今日いないのは青森地裁に行ってるから
前の病院の医療訴訟を抱えている
青森地方裁判所から出てくるヨウコ
被害女性に出くわしてふかぶかと頭を下げる
コールセンターで広瀬はまたトイレに駆け込もうとすると
「上のものを出せ!」と言われて仕事に戻る
(彼女もクレーム担当なんだ・・・
タイミングを逃すと余計に出なくなる
普段からトイレに自由に行けない
労働環境のせいもあるんじゃないの?
カネダ:
便秘を馬鹿にするな!
腸は第二の脳と呼ばれるくらい心の動きと密接に関係している←カネダも便秘体質
生活を変え、人生を変える一大事業で挑戦と挫折を繰り返す
浅沼はまた指のむくみを訴える
息子と一緒に来るよう説得するが
浅沼:
無理です
主人亡き後、歯科医を継いでくれて…
と何度も同じ会話を繰り返す
広瀬の診察で不自然な張りを感じて
大腸の内視鏡検査を受けるようすすめるが
広瀬:そんな時間ないです
ザマは即、ブログを更新
“不必要な検査を強要
医療点数稼ぎをする医師に正しい裁きを”
週末、妹とともに施設の母親を訪ねる
母:2人が小さい頃はよく焼き芋したわね
(昔の記憶は残ってるっていうのが不思議だよね
チアキ:お父さん、クレームを言う患者さんにも普通に診察できる?
父:
当然だ それが仕事だから
病気というのは山と同じだ
いろんな山があって、いろんな登り方があることを
医者は患者に教えなければいけない
患者の治療、診断はそれぞれ違うということを丁寧に説明するんだ
そして、その人の山を一緒に登る
一人一人のペースに合わせてゆっくりと
それが患者に寄り添うということだから
(なかなかいないね、そんな医者
ザマ:風邪っぽくてだるいんです
チアキ:調べても風邪の症状はみられないので、このまま様子を見てください
ザマ:
様子を見るってどういうことですか?
寒気がするって言ってるじゃないですか
仮病だと思ってるんですか?!
またテーブルを叩いて激怒する
広瀬が担架で運ばれてくる
小腸がパンパンになった状態の腸閉塞
胃に管を入れて溜ったものを出すので入院となる
広瀬も鼻から管…
病院に来てまで仕事するってワーカホリックだよ/汗
コールセンターで働き始めたのは10年前
便秘が始まった時期と重なる
広瀬:
バチが当たったんです
コールセンターの前は広報部にいて CM や広告をやっていた
でも私の母は「実家に戻って早く家族を作れ」ってそればっかり
娘がこんなに一生懸命頑張ってるのに
なんで水を差すようなこと言うんだって怒鳴ったんです
その直後、母がくも膜下出血で急死して
私はコールセンターに飛ばされました
メールが来て
ヒロセ:明日、退院させてください
チアキ:容態が悪化すると命に関わることもあるんです
キラはチアキにファイティングポーズをとらせるが
後ろから叩くとすぐに倒れてしまう
キラ:
身構えるのは目の前の敵に心が囚われているということ
大切なのはリラックス
出遅れを解消できます
緊張は有限ですがリラックスは無限ですから
カネダが便秘の必殺技を教えてくれる
カネダ:
散歩は腸の蠕動運動を促進する
腸の運動 まずはリラックス
手を腸、肋骨の辺りにおいて揉みながら息を吐いて屈伸
お尻を左右に振る
これを軽快な音楽にのせてやる
運動の後は水分補給も大事
ハスミのお土産をおすそ分けすると同じ熊本出身で喜ぶ
さつまいもって便秘にいいんだ/驚
お腹にガスがたまって逆効果かと思った
ヒロセ:
母がよく作ってくれた
母にあんなこと言ったから
仕事だけは頑張ろうと思った
でももう無理なのかもしれない
幸せそうな人を見ると嫉妬ばかりして
年を重ねるほど自分が嫌になる
チアキ:
苦しさやいろんな気持ちを抱えながら
一人で立ってる広瀬さん、素敵だと思います
人ってずっと孤独で、ずっと不安なのかも
ずっと誰かを羨んで、後悔し続けるのかも
でも自分の幸せも人生も
自分で決めていいと思うんです
急に腹痛でトイレに行き
久々すっきりするほど出て
まるで出産のように喜ぶ2人
退院した広瀬に話しかけるザマに
ヒロセ:
真野先生、名医かもしれませんよ
今まで何やってもダメだったのに
真野先生の生活改善メニューに沿って生活してたら便秘が治った
ストレスは便秘に良くないそうですよ
原作:南杏子
エンディング:♪P.S. I love you/宮本浩次
出演:
佐々井記念病院
真野千晶(内科医) - 貫地谷しほり
浜口陽子(内科医) - 内田有紀
金田直樹(内科医) - 浅香航大
牧村圭吾(医師) - 井上拓哉 新人
佐々井宗一郎(医院長) - 石黒賢
高峰修治(事務長) - 升毅
沼田晋也(事務局主任) - 浜野謙太
蓮見勇夫(警備員) - 平田満
渡辺美咲 - 小川紗良 事務員
瀬戸翔太 - 笠松将 介護士
座間敦司(モンスターペイシェント) - 田中哲司
浅沼知恵子(モンスターペイシェント) - 鷲尾真知子
浅沼雅彦 - 夙川アトム 恵子の息子
西園寺光隆(認知症患者) - 竜雷太
真野徹(千晶の父、真野診療所所長) - 伊武雅刀
真野佑子(千晶の母) - 朝加真由美
真野万里(千晶の妹) - 高梨臨
吉良大輔(ロシア格闘技・システマの講師)- 永井大
滝本郁恵(看護師) - 松熊つる松
宮部聡子(看護師) - 並木愛枝
岡田鈴江(看護師) - 於保晶子
三宅沙也加 - 小林万里子
駒沢聡(ロシア格闘技会員) - 関修人
<ゲスト>
第1回
藤井宏明 - 佐野史郎
藤井典子 - 宮崎美子
第2回
笠原祥子 - 小島藤子
上垣美和 - 新津ちせ
第3回
朝比奈香織(哲男)- 戸塚純貴
長谷川仁 - 松澤一之
長谷川聖子 - 阿知波悟美
杉野俊彦 - 松本大志
第4回
広瀬真弓 - 中島ひろ子
第6回
岩見春菜 - 朝倉あき
岩見優斗 - 山口翔悟
田村佳穂 - 外山史織
第7回
遠山秋絵 - 松金よね子ゆ
遠山譲二 - 六角慎司
第8回
浜口秋之 - 高橋和也 ヨウコの夫
篠塚花恵 - 高林由紀子 ヨウコの母
篠塚信二 - 堀内正美 ヨウコの父
第9回
金田多香美 - 西原亜希 カネダの妻 娘・すみれ
香田綾乃 - 小林きな子
ほか
※「ドラマのマイベスト」カテゴリー内「田中哲司さん出演作まとめ」に追加します
【内容抜粋メモ】
第1回 夫婦の絆
真野千晶は、半年前に大学病院をやめて佐々井記念病院の内科医となり
信念に共感するも、実態は激化する患者獲得合戦の
スローガンに過ぎなかったとわかる
病室に入るチアキを見つめるモンスターペイシェント座間敦司
眼のアップだけで怖いよ、哲さん
約150人の外来患者を3人の医者で分担している
チアキ、浜口陽子、金田直樹
正午までに終わらせるには1人の診療時間は約3分
それで終わるはずもなく
いつも時間をオーバーしてしまう
患者を S、M、L に分けている
病状を簡潔に伝え、説明もすぐ理解してくれるスムーズのS
すぐに答えられる質問にもよく分からないまどろっこしいの M
英語で低気圧という意味のロープレッシャーのL
「指がむくんでいる」というだけで何度も診察に来る浅沼知恵子はMの上あたり
何度も同じことを繰り返し言うので認知障害を疑う
認知症の検査をすると言うと
浅沼:
私がボケてるっておっしゃるの?
ここまで車を運転してきたのよ
→認知症でよく見られる取り繕い反応
「もう1時間半も待っている」と怒る藤井宏明(佐野史郎)
足を痛そうにさする妻・典子
ノリコの検査結果で腫瘍のようなものが見られたから
お腹の組織を取る検査は、最短でも3週間後の予約になると言うと怒り出す夫
その声が他の診察室まで聞こえてくる
藤井:
こんなヤブ医者だめだ!
大学病院に診てもらう と言われて紹介状を書く
チアキ:時間に追われるのが嫌で大学病院を辞めたのに
ヨウコ:
チアキ先生の野生の勘は本物だから信用してる
誰も気づかなかった病気に気づいたり
ようやくランチになり、病院内の店の最後のおにぎりを取られてしまう
医者ほど不養生なものはないって言うよね
高峰修治(事務長):
現在の高度医療社会にあって
首都圏の病院下における患者の争奪戦は熾烈を極めている
患者数5割増しを達成すべく
プライオリティ戦略を徹底します
スーパーエリートで佐々井宗一郎院長も頭が上がらない存在
沼田晋也(事務局主任 ハマケンが病院のドラマに出るとは!
佐々井:今後、週2回プライオリティ委員会を開催します
どよめくスタッフ
カネダ:患者の前に俺らが死にますよ
夜、帰宅すると妹・真野万里から電話
母が軽い認知症で心配しているが
なかなか帰省出来ずに負い目を感じているチアキ
仕事を頑張り、なんとか週末に帰る目処が立った土曜日当直の夜
ザマから声をかけられる
見覚えがない患者
ザマ:これからはチアキ先生に診ていただきます!
と言って去る 怖いよ
これがザマとの出会いだった
実家の父の診療所には野生動物のハンターの患者が多い
母親の手作りのオイルは魔法のオイルだと患者さんに人気がある
色々質問すると答えられない母親
チアキ:やっぱり認知症の精密検査したほうがいいね
マリ:
お母さんには認知症の施設に入ってもらおうと思う
私が世話が面倒だから施設に放り込むと思ってるんでしょう!
何も知らないくせに
父:
最近急激に症状が進んで、夜中に騒いだり
近所を徘徊して3回も警察に保護された
ガスを消し忘れて火事になりかけたり
医大の先生が施設を紹介してくれて、来週にも入れるように話をつけてくれた
チアキ:お父さんとマリに全部押し付けてごめんなさい
マリ:
お姉ちゃんは自由でいいね
いつまで勉強するの?
診療所を継がないつもり?
お父さんはお母さんそばにいたいんだよ!
父:
戻ってくる必要はない
自分の仕事をしっかりしなさい
母さんには今まで何もしてあげられなかった
母が「財布がないのよ!」と騒ぐ
翌朝出勤すると廊下に心筋梗塞の説明らしき紙を拾う
ヨウコに話すとカネダのせいにして自分のロッカーにしまいこむ
ザマは口に何かスプレーしながら激しい発作に苦しんでいる
自宅のベッドで母親がずっとバットでベッドを叩く音に苦しめられている
フジイ:
大学病院でも検査は3週間待ちと言われた
たらい回しにしやがって
今日中に受けられるように何とかしろ!
突き飛ばされてベッドで目が覚めるチアキ
警備員の蓮見勇夫が対応したが
上のほうから「大事にするな」と言われた
高峰:
他の患者の前でトラブルなんてもってのほかです
医者のエリート病は厄介です
医者はだいたい褒められて育ってきているから
人一倍承認欲求が強い
患者様はお金を払って医療を受けるのですから
本来医師に感謝する義務はありません
「ありがとう」を求めるから医師は潰れるんです
病院内のレストランでようやく食事
ザマが現れ「感謝の気持ちだ」と言ってランチ代450円を払う
患者からお金をもらうわけにはいかないと走って追いかけるが間に合わない
ノリコが謝りに来る
ノリコ:
主人は自分のメンツのために怒ってるだけなんです
私ががんかもしれないということになって
息子と娘に「お父さんがお母さんに苦労させたせいだ」って言われたんです
検査は他を探します
チアキは母の作ったオイルを渡す
チアキ:これで足のむくみをマッサージしてみてください
2年前から運動不足解消のためにロシア武術システマを始めたチアキ
システマの呼吸法を始めてから
当直で傷を縫合する時、手が震えなくなった
(本当に呼吸って大事だよね
システマの講師・吉良大輔:
戦闘の場であっても呼吸をして体をリラックスさせる
旧ソ連の特殊部隊が元になっているけれども
戦いを目的としない護身術のようなもの
思いっきりお腹を殴られて
キラ:背骨が曲がるとダメージが抜けませんよ 呼吸して
(フツーに暴力じゃないの?汗
フジイに電話して5日後検査の予約が入れられると伝える
チアキ:ひとつだけお願いがあります
チアキに言われて妻の足をマッサージする夫
フジイ:
お前には優しい言葉の一つもかけたことがなかった
お前がいなかったら靴下のありかも分からないし
飯の炊き方も洗濯機の使い方もわからん
お前がいなかったら来年定年になって
どう生きていったらいいのかもわからない
子どもの言うとおり、こうなったのは全部俺のせいだ
だから死ぬな
フジイ夫婦が病院に来る
フジイ:妻には今まで何もしてあげられなかった
チアキ:
仕事に打ち込んできた男性は
みんなそう思うのかもしれません
ノリコは泣いてお礼を言う
ここでみやじくんの ♪PS I love you が静かに入る
とっても自然な流れ
チアキのモノローグ:
確かに感謝を求めるのはおこがましい
でも医者は患者からの「ありがとう」を拠り所に前を向けるのは間違いない
ノリコの結果は初期の肝臓がん
転移もなく手術で取れるので
外科病棟に入院することになる
ヨウコ:
今は2人に1人に一人ががんにかかる時代(そんなに?!
がんと共に生きる時代だからね
うまく病気と付き合っていけたらいいわね
チアキの内科にザマが来て、初診とわかる
ザマ:睡眠薬をください 母の介護で眠れない日が続いて
いきなり睡眠薬を求める患者は要注意
これがモンスターペイシェントとの戦いの始まりだった
第2回 命の重さ
佐々井記念病院には規模は小さいが小児科病棟がある
今日はボランティアが読み聞かせに来てくれた
(こういう仕事もいいなあ
上垣美和(悪性脳腫瘍)は月末にロビーでやる
コンサートを楽しみにしている
ミワの治療方法はまだ見つからず、頭痛を抑えるしかない
両親は放射線治療を希望しているが
体への負担が大きすぎる
ヨウコのポケットに5万円入った封筒を無理やり入れて行く
よろしくお願いいたしますと頭を下げる両親
ここでは心付けをもらってはいけないという規則があるため
直接返せないから事務局に返してもらうというヨウコ
(他では OK のところもあるの?
ザマは自分がもらいたい睡眠薬の名前を言う
副作用が強く依存性のある薬
ザマ:前に使ってこれが一番よく効くんです
2週間分出すと言うと
ザマ:忙しくてそんなに病院に来られないから2か月分で
チアキ:この薬は最長1ヶ月と決められています
ザマ:1回1錠じゃ効かないので2錠でお願いします
スタッフから早くしろと巻きがあり渋々了承する
お腹に注射器を腕に打っているザマ
(これほどまで追い詰められていたら、介護から引き離して
自分の治療を優先するべきじゃないだろうか
介護疲れで心中するような悲しいニュースは
こうした状況から生まれるのかもしれない
当直は17時半から始まる
「患者さん対応マニュアル」には「感謝、謝罪、傾聴」と書いてある
それぞれの横に誰かが書いた落書きがある
感謝→悪意のクレームが医師のやる気を削ぐ
謝罪→医師の言葉で不快になる患者が悪い 治療には本来我慢と忍耐も必要
傾聴→医師の話を聞かない患者が多すぎる こんなんやってられるか
緊急電話が入り、笠原祥子が意識不明の状態で運ばれてくる
(当直って1人だけで対応するの?!
睡眠薬と安定剤を大量に服用した様子
急性の薬物中毒で胃洗浄の準備をさせる
同居人の男は家に帰ったら薬を飲んでぐったりしていたという
詳しいことは知らないと言って帰ってしまう
家族にも電話が繋がらない
(こういう時ってバッグの中の私物を調べたりしないのかな?
いつも連絡先のメモを入れたりしているけど意味なし?
スタッフ:
自殺未遂の常連だそうです
クラブ勤めで、あのヒモに貢いでるらしい
ミワは夜中に外に出て星を見ている
ミワ:
星は長い時間が経つと死ぬんだって
遠くにある星は、地球で見る時には
もう死んでるかもしれないんだって
でもあんなに星が光ってる
チアキ:
星は死ぬ時に大爆発して粉々になるんだって
その時飛び散った星屑はまた集まって
新しい星になるんだって
だからその星にとって死ぬことは
また生まれることなのかもしれない
ミワ:それなら悲しくないね
(相手の言葉を否定しないで聞いてあげて
ポジティブに返すってなかなか難しいよね
チアキが気配を感じ、後ろにまたザマがいる
ザマ:唯一の気晴らしはウォーキング
(一般人が夜中にこんなに簡単に病院に入れるの?
喘息の吸入器が切れて倒れた男性が来て
呼吸困難状態で運ぶのをザマも手伝う
ザマは帰りにマニュアルを盗む
病院の屋上から飛び降りようとして泣き崩れるショウコ
ショウコ:なんで人って生きてるの?
すぐには答えられないチアキ
ミワ:お姉ちゃんの髪キレイ 一緒に探検しない?
ショウコ:ヤダ
ミワが母親に心配されているのを見て
「お母さん置いてかないで!」と叫ぶ自分の幼い頃を思い出す
ショウコはヒモの借金を返すため強引に退院した
ミワの父が来て、院長のポケットにもお金を入れた封筒を入れる
院長:
ご家族の思いがどれほど切実か分かっているつもりです
これをいただくなくても
私はミワちゃんの命のために最善を尽くします
今の状態で治療の選択肢は限られますが、できることはあります
一緒に信じましょう
ミワちゃんの命の力を
(最終的には本人の生きる力なんだよね
ヨウコに夕食に誘われたチアキ
ヨウコ:
やっぱり院長はすごいよね
あの状況でお金を返しながら
患者さんの家族に希望を与えて
ショウコが今度はリストカットで運ばれてくる
ヒモが金を根こそぎ取って消えたらしい
ショウコ:
私はいつも死にきれない
ギリギリのところで死ぬのが怖くなるから
生きてるだけ
人の幸せを妬んで恨んで
人に嫌なことされてもへらへら笑うしかない
医者はみんなわかったふりをする
あんたには一生わからない
あの子も何の病気か知らないけど、親に愛されて
それで死んでも、私よりよっぽど幸せじゃない
チアキ:
あなたの価値観でミワちゃんの幸せを勝手に決めつけないでください
責める言い方をして後悔するチアキ
チアキ:私は未熟だ 医師としても 人としても
ザマはファイルを誰かに渡す ライバル病院?
プライオリティ委員会は謝礼金について取り上げる
ザマのことを思い出すチアキだが
ヨウコがミワの両親から受け取った5万円について問い詰められる
ヨウコ:受け取ったお金は事務局に返しました
院長がフォローする
カネダ:
高嶺の作戦かも
事務長に人気があるヨウコさんが目障りなんじゃないの
チアキとヨウコが事務局に確かめに行くと
事務員の手違いだと謝られる
事務員:レセプトに追われていて忘れていた
システマではみんなでうねうねと動くワーク
キラ:リラックスしていれば危険な気配を感じられます
急に頭痛がひどくなるミワだが
バケツの中のメダカの学校を見せる
ミワ:
たくさんの大好きを見つけたい
ここに来られるのは最後かもしれないし
ミワの病気治らないかもしれない
前の病院で仲良しだったケンくん
同じ病気でこの前天国に行っちゃったんだ
ミワがいるとママもパパもどこにも行けないの
だからもうミワはいいの
(子どもはいつも自分を責めるんだよね
ショウコは母のことを思い出す
母:お母さんと一緒に来なさい
ショウコ:私はもういいの おじさんの家に行く
ショウコ:もっとわがまま言いなさいよ!
ミワ:
いったん天国に行って元気になって
またパパとママの子どもに生まれてくるの
お姉ちゃんみたいに髪を伸ばして
またママに三つ編みしてもらうんだ
チアキはミワから手紙を渡される
夜中に一人で♪きらきら星 の鍵盤の練習をするミワ
チアキ:
私たちはすぐに忘れてしまう
何気ない幸せがどんなにかけがえのないものか
命というものがどんなに脆く儚いものか
そして人が人を思う気持ちというものは
どんなに強く尊いものなのか
ミワは亡くなる
コンサートの日にショウコが来るが
ミワが亡くなったことを知り、手紙を渡される
号泣しながらコンサートを聴くショウコ
(こうした出会いも偶然じゃないよね
彼女の中のインナーチャイルドが
ようやく顔を出して癒されているんだ
それからショウコは自殺未遂で運ばれてくることはなくなった
またチアキの前にザマが現れる
ザマ:また薬が欲しい ひったくりにあって、盗難届けもあります
450円を返すと急にキレる
ザマ:
僕の好意を無にするのか?!
俺は患者様だぞ!
偉そうにするな!!
第3回 愛の力
朝比奈哲男の保険証が落ちているのを見つけるチアキ
研修医の時にちょっと好意を寄せていた男性
保険証を落としたと言いに来たのは女性になった朝比奈香織で驚く
長谷川仁・聖子夫妻
仁は甲状腺機能低下症で20年通院している
カネダから引き継いだ患者
1か月前、病気の気配を感じて検査したら突発性肺線維症と分かる
チアキ:
進行すると肺全体が固くなり呼吸困難に陥る疾患
感染症を合併すると危険なので入院する必要がある
聖子:
20年も診てもらってて病気の見逃しですよね
あなたと金田先生を訴えます!
この医療ミスの責任を取って
これからの治療費をタダにしていただきます!
聖子は区分「L」で主治医を変えてくれと言った
9年前のテツオのことを思い出す
綺麗な顔立ちだが、むしろ男らしいと思われていた
当直のチアキ
鏡の前で「ウイスキー」と言ってみるザマ
仁:女房がうるさくないから、病院のほうが体調がいいですよ
(私の母親みたいなこと言ってるw
ザマは母親のオムツ?をたくさんトイレに流して、緊急ボタンを押している
ザマ:
先生が睡眠薬をくれないから眠れないんです
今から診察してください
チアキ:明日の朝におこしください
ザマ:
診療拒否ですか?
医師には法律で「応召義務」がある
医師は診療治療の求めがあった場合
これを拒んではならない
(夜中に診察室で暴力的な患者と一対一になるというのは
女医として身の危険を感じるから正当防衛でなんとか断れないの?
なぜかチアキの写真を撮る
チアキ:院内での撮影は禁止されています
ザマ:僕は自分の体のことをちゃんと知りたいだけなんです
看護師が戻ると逃げるザマ
トイレが水浸しになっていたため遅れたと言い、ザマの計画と分かる
(ここまでされたら訴えてもいいんじゃないの?
でも上からの圧力もあるからできないのか
ハスミ:先生のことは私が守りますから
恋人・杉野俊彦に付き添われて緊急できたのはカオリ
カオリ:この病院だけは嫌だって言ったのに
チアキ:今日はこのまま入院になる たぶん胃潰瘍
男部屋にするか女部屋にするか悩むチアキら
(ここでもジェンダー問題があるんだな
てか男部屋、女部屋って初めて聞いたんだけど?
カオリ:いいよ、男部屋で
スギノ:個室にしてください
ヨウコ:院内の体制が古くてすみません
カオリ:
ここだけじゃないんです
理解があるふりして偏見があるところもあるし
チアキ:例えば病院でどんなことが嫌だった?
カオリ:
書類に朝比奈哲男って書いてあるのがイヤ
受付で名前を呼ばれるのもイヤ
(それは私もイヤ 番号で呼ぶようになったけど、結局名前で呼ばれたり
女性用トイレだと変な目で見られる
結局、社会の腫れ物なんでしょうね
スギノ:
僕らは結婚前提で、両親に反対されている
この前両親と会ってもらった
事前に性別の事を話したら会いたくないと言われるんじゃないかと思って
いきなり会わせてしまったら、何とも言えない空気になってしまった
だから性別適合手術をして
戸籍を女性にして認めてもらおうと話し合った
でも費用とか色々大変で
胃潰瘍は、そのストレスです
カオリの父は柔道の先生
20歳で女性として生きることを決めて打ち明けると
「お前は男だろう!」と暴力を振るわれる
家を出て9年 実家とは疎遠になっている
チアキは研修医時代によく慰められていた
カオリ:諦めなければ、こうなりたいという自分になれるから
マリから電話で父は仕事の後施設に通っている と話す
カオリは手術後に筆記で話す
(声が出なくなるなんて私だったら耐えられない↓↓↓
西園寺光隆(認知症患者):タクシーを呼べ 私は帰るんだ!
(なぜ認知症患者さんは自宅に帰ろうと言うのかなあ
介護士・瀬戸翔太:社長がいらっしゃらないと会議が始まりません
急にしゃんとして病室に戻る西園寺
トランスジェンダーの書類を見るチアキ
会議のお題は、暴力的な患者様への対応について
ハスミ主任は神奈川県警暴力団対策課に勤務後
5年前、定年退職し当院に就任した
(すごい所にいたんだな
定年後もまだ警備員として働くってすごい
ハスミ:
患者様からの暴力行為が最近院内で頻発し
スタッフの皆さんは不安だと思います
私は前職で暴力団を担当し気づいたことがあります
暴力を振るう人間でも心に弱さを持っているということ
その弱さが過剰な攻撃性を生み出す
暴力は人を怯えさせる
そんな時こそ相手は弱い人間だと思い出し
冷静になってください
(医師は心理学を学ばないんだろうか?
タカミネ:
とにかく勝手な通報は避けてください
病院のイメージダウンに繋がる
ハスミ:
皆さんの安全に関わることであれば
迷うことなく通報しますのでご安心ください
(これだけ大きな病院で警備員が1人だけ?
ザマはいつも母の写真をペンダントにしていて、それを見て涙ぐむ
(今時ペンダントって珍しいね
スギノはカオリのために性別適合手術のパンフレットを見せる
そこに仁を見舞いに来た聖子が間違えてカーテンをあける
聖子:
ここ、男性の部屋よね あなた男なの?
あの人、オネエでしょ
部屋を変えてもらいましょうよ
落ち着かないでしょう
スギノ:彼女に謝ってください
聖子:
謝るのはそっちでしょ
男のくせに女みたいな格好して迷惑なのよ
事務局と直接話します
聖子:ああいう人が病室にいたら子どもの教育にも悪いわよ
仁さんがしてる鼻の管も絶対耐えられない!
ヨウコ:
子どもの教育に悪いのは
多様性に対して寛容さを持てない大人がいることではないでしょうか
カオリ:
“私のため”って言うけど頼んでないから
そういう恩着せがましいの大嫌い
スギノ:
俺はカオリと一緒に戦いたい
カオリを守りたい
(紳士道みたいな女性は弱いから守るとかも女性蔑視の一つ
カオリ:
戦うとか守るとかうんざり
もう別れよう もう無理
カオリ:
あいつ、今まで私みたいな人と付き合ったことなくて
いいとこの長男で
親が跡継ぎを作って家を継ぐことを願ってる
私も昔は家庭をもって子どもを作るっていう
幸せのテンプレートみたいなのに縛られてたけど、今は違う
システマ
キラ:
呼吸はエゴや遠慮を抑えます
大事なのはただやるということ
相手に聞かせてやろうというエゴや
逆に遠慮があると固く強張ってしまう
サバイバルフィールドでは
ほんの少しの遠慮が命取りになります
カオリの退院日にスギノが待っている
チアキが呼んだ
スギノ:家族を捨てた 2人で生きていこう
チアキ:
諦めなければきっと自分がこうなりたいという自分になれるって
カオちゃんが言ったんだよ
スギノに抱きしめられて、そのまま投げ飛ばすカオリ!
カオリ:私はトシヒコの家族思いのところも好きだった バイバイ
(かっけー!
ハスミ:院内暴力ですか!?
チアキ:いえ、暴力に見えますがこれは愛です
泣いているカオリ:
あなたは女なのに女心がわからないなんて重症よ!
仕事ばかりして心がオヤジ化してるから
あんたが私の幸せを語るなんて100万年早いのに!
(ほんとにキレイだな、この俳優さん 柴咲コウさんに似てる
カオリ:
私の父親は頑固おやじで
私が20歳の時、女性として生きていきたいって初めて話した時
殴られて絶縁された
母は私の味方をしてくれたけど
それが原因で両親は別居状態 家族はバラバラ
元々家族は仲良かったから辛くて
トシヒコの家族まで壊すんじゃないかと思うと怖くて
好きな人には幸せになってほしいから
チアキちゃんと出会ったあの病院で
人は生きたくても死ぬんだって思い知らされた
だから一度きりの人生悔いなく生きようと思って
ありのまま生きる道を選んだの
だからこそ私はこの体に生まれてきた自分に
誇りを持って生きたいと思ってる
私は笑って生きていていたいの
チアキ:
今でもまだ私はカオちゃんのことをちゃんと理解できていないと思う
でもすぐ100にはならなくても、焦らず1を積み重ねる
それが本当の理解への道なのかもしれない
偏見も差別もなく
誰もが同じように幸せに生きられる社会を
私たちは目指していく
喫茶店でまた新しい出会いをするカオリ
ザマは自分のブログにチアキの写真を載せて中傷文を書いていることを知る
ブログ:
真野千晶は、必要な薬の処方をしぶり、信用できない医者だ
変なルールに縛られて患者に本当に必要な薬を出す度胸もないヘタレ医者
第4回 心と体
ザマ:
睡眠薬をなくしてしまった
僕が寝不足で母に万が一のことがあったら責任取ってくれるんですか?
チアキ:処方してしまうと健康保険の審査で過剰処方と診察されて・・・
(人間って本当に崖っぷちにいるのに気づかないことが多いよね
これほどの事案だと刑事事件だと思うんだけど
外国なら隠しカメラを仕掛けてでも
証拠をとってすぐ裁判沙汰になると思う
私なら、すぐにギヴだよ、哲さん怖すぎ!
広瀬真弓:
1時間以上待ってるんですけれども、順番飛ばされてないでしょうか?
予約したのにこんなに待たされるなんて
システムに問題があるか
先生のスキルに問題があるんじゃないでしょうか
便秘で苦しいんです 薬をください
(みんな薬が欲しくてしょうがないんだな/汗
副作用や薬害の知識がないのか、それ所じゃないのか
ヒロセ:
週に一度出れば良いほうです
10日も出なければ浣腸して無理矢理出してます
10年くらい前からいろんな下剤を飲んでいるが
長いこと飲んで耐性がついてしまって
全く効き目を感じられない
チアキ:CT を撮って詳しく調べましょう
引き継いだ:便が溜まっているのを確認するだけなら結構です!
チアキ:別の病気が隠れている可能性があるので
ヒロセは帰りに事務員にチアキの経歴を聞く
ヒロセ:
医師としてのレベルに疑問を感じます
経歴を開示してください
上の人呼んでちょうだい!
ザマ:本当に権限のある人なんていませんよ
チアキは担当医だが酷い医者だと言い寄る
家族の写真を見て何やら考え込む沼田
ザマの中傷がタカミネの耳に入り
院内裁判にかけられることになったチアキ
ザマのブログ:
子どもが老いた親の介護するのは当然
要介護の親を施設にぶち込み
野垂れ死にさせる悪魔に天罰を
いつも1個のおにぎりを奪い合っている瀬戸が譲ってくれる
瀬戸:そういう時こそ食うんです 食えばなんとかなる
プライオリティー委員会
大画面にザマのブログが映され、タカミネが問い詰める(物凄いパワハラ
タカミネ:
そこまで患者様を追い込んだのは
あなたのハンドリングのせいです
マノ先生には広瀬様からも厳しいご意見が寄せられています
まだ患者様ファーストの精神を理解していないようですね
美咲が広瀬のクレームの記録を見せて
ザマが焚き付けたと分かる
カネダ:
ヨウコ先生が今日いないのは青森地裁に行ってるから
前の病院の医療訴訟を抱えている
青森地方裁判所から出てくるヨウコ
被害女性に出くわしてふかぶかと頭を下げる
コールセンターで広瀬はまたトイレに駆け込もうとすると
「上のものを出せ!」と言われて仕事に戻る
(彼女もクレーム担当なんだ・・・
タイミングを逃すと余計に出なくなる
普段からトイレに自由に行けない
労働環境のせいもあるんじゃないの?
カネダ:
便秘を馬鹿にするな!
腸は第二の脳と呼ばれるくらい心の動きと密接に関係している←カネダも便秘体質
生活を変え、人生を変える一大事業で挑戦と挫折を繰り返す
浅沼はまた指のむくみを訴える
息子と一緒に来るよう説得するが
浅沼:
無理です
主人亡き後、歯科医を継いでくれて…
と何度も同じ会話を繰り返す
広瀬の診察で不自然な張りを感じて
大腸の内視鏡検査を受けるようすすめるが
広瀬:そんな時間ないです
ザマは即、ブログを更新
“不必要な検査を強要
医療点数稼ぎをする医師に正しい裁きを”
週末、妹とともに施設の母親を訪ねる
母:2人が小さい頃はよく焼き芋したわね
(昔の記憶は残ってるっていうのが不思議だよね
チアキ:お父さん、クレームを言う患者さんにも普通に診察できる?
父:
当然だ それが仕事だから
病気というのは山と同じだ
いろんな山があって、いろんな登り方があることを
医者は患者に教えなければいけない
患者の治療、診断はそれぞれ違うということを丁寧に説明するんだ
そして、その人の山を一緒に登る
一人一人のペースに合わせてゆっくりと
それが患者に寄り添うということだから
(なかなかいないね、そんな医者
ザマ:風邪っぽくてだるいんです
チアキ:調べても風邪の症状はみられないので、このまま様子を見てください
ザマ:
様子を見るってどういうことですか?
寒気がするって言ってるじゃないですか
仮病だと思ってるんですか?!
またテーブルを叩いて激怒する
広瀬が担架で運ばれてくる
小腸がパンパンになった状態の腸閉塞
胃に管を入れて溜ったものを出すので入院となる
広瀬も鼻から管…
病院に来てまで仕事するってワーカホリックだよ/汗
コールセンターで働き始めたのは10年前
便秘が始まった時期と重なる
広瀬:
バチが当たったんです
コールセンターの前は広報部にいて CM や広告をやっていた
でも私の母は「実家に戻って早く家族を作れ」ってそればっかり
娘がこんなに一生懸命頑張ってるのに
なんで水を差すようなこと言うんだって怒鳴ったんです
その直後、母がくも膜下出血で急死して
私はコールセンターに飛ばされました
メールが来て
ヒロセ:明日、退院させてください
チアキ:容態が悪化すると命に関わることもあるんです
キラはチアキにファイティングポーズをとらせるが
後ろから叩くとすぐに倒れてしまう
キラ:
身構えるのは目の前の敵に心が囚われているということ
大切なのはリラックス
出遅れを解消できます
緊張は有限ですがリラックスは無限ですから
カネダが便秘の必殺技を教えてくれる
カネダ:
散歩は腸の蠕動運動を促進する
腸の運動 まずはリラックス
手を腸、肋骨の辺りにおいて揉みながら息を吐いて屈伸
お尻を左右に振る
これを軽快な音楽にのせてやる
運動の後は水分補給も大事
ハスミのお土産をおすそ分けすると同じ熊本出身で喜ぶ
さつまいもって便秘にいいんだ/驚
お腹にガスがたまって逆効果かと思った
ヒロセ:
母がよく作ってくれた
母にあんなこと言ったから
仕事だけは頑張ろうと思った
でももう無理なのかもしれない
幸せそうな人を見ると嫉妬ばかりして
年を重ねるほど自分が嫌になる
チアキ:
苦しさやいろんな気持ちを抱えながら
一人で立ってる広瀬さん、素敵だと思います
人ってずっと孤独で、ずっと不安なのかも
ずっと誰かを羨んで、後悔し続けるのかも
でも自分の幸せも人生も
自分で決めていいと思うんです
急に腹痛でトイレに行き
久々すっきりするほど出て
まるで出産のように喜ぶ2人
退院した広瀬に話しかけるザマに
ヒロセ:
真野先生、名医かもしれませんよ
今まで何やってもダメだったのに
真野先生の生活改善メニューに沿って生活してたら便秘が治った
ストレスは便秘に良くないそうですよ