メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『愛する言葉 岡本太郎 岡本敏子』

2011-03-31 20:06:10 | 
愛する言葉 岡本太郎 岡本敏子(イースト・プレス)

いろんな著書からの抜粋であり、太郎の著書はほとんど口述筆記だとすれば、
詩的でおしゃれな恋愛指南書というより、2人の生身の語りかけそのもののようだった。
太郎の言った言葉が水色、敏子の言った言葉がピンク色に分けてある。

太郎の自由で、ぶつかり合い、それでいて、絶対的に信頼している女性観と、
敏子のそれに応えるような子宮で包み込む愛、男の子の夢を応援する愛の形が面白い。

構成・監修は、現・岡本太郎記念館館長の平野暁臣さんなんだ/驚

短く読みやすい1冊。
他にもイースト・プレスから『強く生きる言葉 』『壁を破る言葉』など出ていて気になるところ。
図書館で検索するといろいろ出てくるが、わたしが読みたい初版じゃないのが残念すぎ


▼抜粋メモ

p.97
「恋のはじまりは瞬間でも、つき合いが長びくかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だ」(タ)

p.101
「恋愛は、男と女がそれぞれに、「自分」であってこそ成り立つもの。二人がいまこの瞬間いっしょにいる。それだけで素敵なことなの」(ト)

p.118
「私は太郎さんを、なま身の生が終わっても、最後の最後まで、女にいのちを預けてくれた人として、大切に、胸の谷間に、子宮の奥に抱きしめて、ともに生きてゆきたい。掌で撫でまわすように、細かいひだまでわかって、一体になりたい」(ト)

p.145のタロウさんの写真はいい。丸い笑顔は羅漢さんのようで、自身が描いた太陽と同じだ

p.158
「なにが起こるかわからない。一刻一刻展開する。生きるって、そういうことでしょう」(ト)

p.161
「激しく自分が惚れていると感じるときは、相手が裏切ったように見えるときだな」(タ)

p.163
「お互いに相手を引き出すの。自分だけでは「自分」にはなれないもの」(ト)

p.168
「恋なんて、人生の中では一番無目的で、危なくて、自分を投げ出さなければできないことなんですもの」(ト)

p.172
「自分が自分自身に出会う、彼女が彼女自身に出会う、お互いが相手のなかに自分自身を発見する。それが運命的な出会いというものだ。男は女性の世界観から自分のなかに欠落しているものを、見出すことができる。これが喜びであり、救いとなる。男性だけの世界観はほんとうのものじゃない。女性だけの世界観もほんとうのものとはいえない。この男と女の世界観がぶつかり合って、そこで初めてほんとうの世界観が生まれるんだ」(タ)

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和光市図書館

2011-03-31 19:35:09 | 
今日はひさびさハロワに行ってみた。1時間ほど検索してみたけど、これといったのは見つからず。

そして、懲りずにまたリサイクルショップに行って、今度は古いバッグを3点出してみた。
査定は15分ほど。3円を期待してたら、ちょっと上がって21円だった(2点に値がついて、1点はリサイクル価格

そのまま足を延ばして和光市駅を初めてプラついてみた。
駅前にイッツデモ発見。店内に流れてたスカのジブリCDが超気になった。コレかな???

Ska Flavor loves ジブリ Songs

ゆうちゅうぶにもあり。美吉田 月(みよしだ・るな)ってスゴイ名前だね。癒し系な声でよい

昨日にひき続き2連ちゃんでミスドでランチ。和光市駅前のミスドはちゃんと中華メニューもあった♪
冷凍ものだけど、ミスドの中華メニュー好きv タンタン麺は辛すぎず、量もちょうどイイ。
チョコドーナツと、ホットカフェオレもついつい追加してしまった。これほんと美味しい
お代わり自由でも、いつも1杯しか飲めないんだけど


和光市図書館
ビルの3階、ワンフロアのみだけど、古くからある図書館のようで、他館で見ない蔵書も多くてちょっとはしゃいだ♪
「計画停電は見送られたましたが、節電のため16時で閉館します」と書かれていたので、
とりあえず大好きな英米文学と児童書を重点的にチェックしてたら、E.ゴーリーのまだ読んでない本を2冊発見!!!
本は7冊まで2週間借りられるとのことなので、カードを作って、重くならない程度に借りてきたv

インターネットでの検索も可能。受付で一緒に登録を済ませる。
県内全部のが検索&予約できるってゆってたから驚いたが、サイトを見るかぎり違うじゃん

帰りに100均に寄って、足りないものを買おうとレジまで行ったのに、、、あれ?お金が足りませんよ
慌てて商品を減らしてもらっていたら、次に並んでいたおじさんが「いいよ、オレが一緒に払うから」と言い出して焦った!
断っても払おうとするので、「いえ、困ります!」とゆってなんとか振り切ってきたけど、失礼だったかなあ。
まさか見知らぬ人に突然おごってもらうとは思わなかったので/謝

セブンに寄って早速お金をおろしました。。


明日から4月だってゆうのに、晴れててもまだ空気や風は冷たいね。


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心療内科

2011-03-30 16:49:12 | 日記
母親が去年からずっとしつこく心療内科に行けとゆうので、医者や病院は大キライだが一応行っておくことにした。
でも、いつも思うのは、地元だと「整形外科ならあの医者がいい、歯医者ならこの医者がいい」ってゆう
かかりつけがある程度決まっているからいいけど、こっちだとネットで調べるしかほかに方法がないこと。
それも、人によって合う医者、合わない医者が違うから、「オススメします」と書かれていても、合わないことも多くて、
合う病院&医者を見つけるまでにムダ足&ムダ金をたくさん費やしてしまうことが問題だ

今回も心療内科にかかるのは初めてなので、とりあえず通いやすい近くの病院を探したら7件もあって、
病院名に「メンタル」などとついていると、なんだかいかにもって感じもしたが、
「保険内で診察」すること、今日すぐ予約が取れるってことで、予約してみた。

行ってみたら、なにやら古ぼけた外観。しかも階段下の地下だし。すでに失敗?
患者さんはお年寄りが多かったけど、若い方もちらほら。
みんな何度か通われているのか、診察室に入ってはすぐ出てくる。
若いカウンセラーの男性にまずは症状を詳しく聞かれた。
狭い、暗い、人込みなどで息苦しくなること、急な目眩、吐き気に襲われること。
いつから起こったか、その当時なにか変わったことがなかったか、家族構成など聞かれた。

男性がカルテを書く間、待合室で待たされ、やっと医者のいる部屋に通されたら、
カルテをチラチラ見るだけで、その他なにか聞くほどでもなく、不安な時だけ飲むクスリを処方するという。
パニック障害というより、軽い不安神経症とかゆってたっけ?え・・・それだけですか?
もっとよく聞いても「原因がある人もいれば、ない人もいる。とりあえずクスリを飲んで経過をみましょう」てだけ。
1週間混んだ電車に乗らなかったらクスリを飲む機会もないだろうし、経過もなにも分からないよね?

なんだか知らないけど初診料2700円、クスリ代400円ほど払って、約2時間ほどで終了。
カウンセリングの兄ちゃんのほうが親身風だったな。
海外、それも都心ほどカウンセリングにかかる人も多く、珍しくないけれども、
日本じゃまだまだ精神科なんてゆうと、特別な人みたいに思われがち。
でも、このストレス時代、ココロの健康の大切さが一般に認知されてきてからは、
それほど特別視せずに、内科や外科のように気軽にかかる人も増えたようだ。


隣り駅に来たついでに、駅前にできたリサイクルショップにわたしも履かなくなった靴を3足ほど出してみた。
ミスドで軽く食べてる間に査定してもらって20分後、コーヒー代くらいにはなるかと期待したけど、
「今回はリサイクル価格ということで、1点1円、合計3円になりますがよろしいでしょうか?」
あらら・・・もう履かないから引き取ってもらった。
リサイクル=海外に送るらしい。誰かが履いてくれるなら、捨てるより良心が痛まずに済むしね。
田舎ならもっとマシな値段がついたかもだけど、都心だと名の知れたメーカーやブランドものしか値がつかないのかも。
スーツも扱わず、カジュアルのみ。服以外はバッグやアクセくらいで、雑貨ものは引き取らないし。


その後、貸し出し期限が過ぎてしまった本を返しに図書館を2件回ってから、今度は銀行へ。
月末ギリギリに家賃を振り込んで、国保を支払い、こないだ残高を教えてもらった口座の解約手続きをした。
何度も店頭に来たりしたけど、これでやっと本部に処理がいって、使用中の口座に残高が振り込まれ、
解約された通帳が戻ってくるとのこと。やれやれ
もう1コの支店口座も、こないだ通帳が戻ってきたし一件落着。


ラストは親友の誕プレを購入v

一気に用事をいくつか済ませて、帰ってきたら午後3時を回ってた。
ドラッグストアには紙類、カップ麺、パン類が徐々に戻ってきていて、納豆は売り切れたけど、
水のペットボトルや牛乳は「1家族1本まで」と書かれていた。

昨夜ちょっと余震を感じたけど、その他は穏やかな晴れた1日
就活も本腰を入れなきゃなんだけど、なんだか全然ヤル気が起きない。



世界フィギュア、モスクワで代替開催=来月24日から5月1日

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ウェストール『かかし 今―、やつらがやってくる』

2011-03-29 20:43:15 | 
『かかし 今―、やつらがやってくる』(福武書店)
ロバート・ウェストール/著 金原瑞人/訳

実家に帰省中、最後に読んだのは、大好きなウェストール
シンプルなタイトル、素朴な風景に佇む3体のかかしが描かれた表紙、
見開きに書かれた短くも強烈に興味をひくあらすじ。
図書館で見かけるたびに読みたくてウズウズしていた。

あらすじ
全寮制の学校に通うサイモンは難しい年頃の少年。
父親は部下から尊敬される軍人で、サイモンが小さい頃に戦死した。
クラスのいじめっ子ボードンは、消灯時間になると決まって、弱い同級生の中傷をいやらしく喋り続ける。
こんな閉塞された空間では弱肉強食。ちょっとでも目立つことをしたり、「普通でない」ことをすれば、末代まで笑い者にされるような世界だ。
母親のことで中傷されたサイモンは、「悪魔を自分の中に招き入れ」ボードンに傷を負わせる事件を起こす。

夏休み。母親は、冴えない風貌の画家ジョー・モートンと一緒に迎えにやって来て、
その後も2人のデートは続き、再婚することになり、引越しも決まってしまった。
父の上官だったナンク大佐と過ごした1週間は楽しく過ぎた。
けれども、引越し先のジョーの家に着くと、すっかりジョーを父親か恋人のように慕う妹ジェーンと、
亡き父のことを忘れてしまったかのような母親を見てサイモンは絶望し、
気づくと、カブ畑の向こうにある、誰も住んでいない古びた水車小屋にたどり着いた。

ここで拾ったヤセネコに関しては心和むサイモンだったが、家族のことを考えると再び悪魔が自分を呼ぶ気がする。
マーシフルじいさんの話では、以前ここにはドケチで有名な男が住んでいて、
その息子は40歳を超えるまでコキ使われていたが、父が亡くなり莫大な遺産が入ると、
息子は一転して派手な遊び人となり、町でも有名な美人と結婚した。
しかし、彼女は得体の知れない水車小屋管理人とイイ仲になり、まもなく旦那は姿を消した。
その後の調べで、水車小屋から3ヶ月前に殺された旦那の遺体が発見され、妻と男は死刑となった。

水車小屋に立つ3つのかかしは、すでにボロボロになった彼らの衣服をまとい、日々サイモンに向かって近づいてくる。。


スティーヴン・ キングの『シャイニング』を思い出す。日常の中にあるゾっとする狂気。
10代の少年、それも敬愛してやまない父親を亡くし、寮での緊張と退屈に耐え、
唯一、現実との接点だった母親を奪われ、新しい家族に馴染めない、
その巨大な孤独感や、どうしようもない怒りが伝わってきて、恐ろしくもあり、切なくもなる。

最初は、そんな少年の生み出した妄想かと思われたかかしは、
実際起こった悲劇の彷徨える邪悪な魂の仕業であり、
息もつかせぬスピーディで迫力あるラストまで、また夢中になって読んでしまった。

ウッド家の家族、画家モートン以外にも、寮の生徒、校長、村のマーシフルじいさん、
1軒だけのなんでも屋のおばさんなどなど、それぞれが個性豊かで、
実際にいた誰かをモデルにしているんじゃないかと思わせるほど魅力的なのも、
この物語りを一層奥深く、面白いものにしている。


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『TAROの塔』 第3回「戦友」

2011-03-29 19:43:35 | ドラマ
『TAROの塔』(全4回) 第3回「戦友」
出演:松尾スズキ、常盤貴子、田辺誠一、濱田岳、恩田括、嶋田久作、松尾貴史、中尾彬、寺島しのぶ ほか

震災の影響で延期されていたのが、やっと26日の22:20~OAされて、
実家の地デジテレビのハードディスクに録画して見ることができたv

あらすじ
中国に徴兵されたタロウは、体罰を加える上司のクセを読み、
敢えて最も調子がノってくる4番目に殴られることで、恐怖と対面し、
その後の人生においても「4番目」を貫くことを決心する(このエピソードも本で読んだ
戦後、古典にこだわっている日本画壇に真っ向から反対し、演説をぶつタロウ。
その「取り巻き」の1人だった平野敏子は、出版者で働く岡本かの子のファンだったが、
タロウの家を訪ね、口述筆記を頼まれたことから、住み込みの秘書となる。
再婚して田舎で暮らす父・一平を訪ねた際、「炎と付き合っていくには覚悟が必要。人にはそれぞれ違った愛し方がある」と諭される。

これまでの書物の中には、敏子とタロウの関係の詳細は単に「パートナー」「養女」としか記されていなかったが、
ここまで彼女の複雑な心情を生々しく描いたのは、事実に基づいているのだろうか?
それとも、なにかの文献などから想像力をふくらませたのか?気になる。
パリで青春時代を過ごしたタロウは、けっこう女性関係も派手だったみたいに書かれていたものもあって、
もし敏子が彼に恋愛感情を抱いていたなら(それは自然なことだと思うけど)、
養女、アーティスト・ニンゲン・タロウのパートナーとなるまでの過程は、とても複雑な想いだったことだろう。

エンドロールには、毎回OAされた当時の実際の写真が流れるが、
妻と同じ脳溢血で亡くなった父の亡骸の写真もあって、
本当に麦藁帽子をかぶったまま納棺されたんだな/驚
このスケッチはどこかに残っているだろうか?

部長にはもっと色男役を演ってほしいと常々思っていたファンとしては、今回はドキドキしっぱなしだった
次回はもう最終回「芸術は爆発だ!」 【総合】4月2日(土) よる10時05分~10時57分30秒。


アパートに戻ってみたら、なんとっ!「ウーマンリブVOL.12」のDM先行ハガキが届いていた!!!嬉×5000

ウーマンリブVOL.12「SADSONG FOR UGLY DAUGHTER」

これは当てなきゃっ!!!

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アパート帰宅

2011-03-29 18:34:17 | 日記
月曜も実家の部屋の整理をして、また大量のゴミと、リサイクルショップ行きの満杯袋が3つほどできた。
それにしても、こちらの「ゴミ分別」は本当に細分化されてて難しい!!!
紙も新聞紙、古紙(厚紙、箱は解体)、燃える紙ゴミに分けたり、
プラのみの袋、不燃物用の袋があって、以前、市から買ったものとはまた別の新しい袋ができたらしく、
旧ゴミ袋には、近所のお店等でわざわざ差額の30円、40円シールを買って、貼らなきゃならない

ちょっと大きめのモノには粗大ゴミシールを貼って出せるけど、大量に出す場合(引越し等)は遠方の焼却場まで持っていかなきゃダメ。
地区ごとの連帯責任になっているのか、ゴミステーションを当番制で管理していて、
分別されていないゴミがちょっとでも入っていた場合は収集車が置いていってしまうので、
当番が中をあけて分別して、シールを買って貼らないといけないものもあるから、
他人の出したゴミに当番が自腹で払うのはおかしいと回覧に書いたとのこと。

わたしのアパートのほうは、ビニルも燃えるゴミで出せるから、あまりの細かさにビックリしてしまった


家賃も振り込まなきゃならないし、周囲の状況も、精神的にも、以前より落ち着いてきたから、いったんアパートに戻ることに。
ちょっと早めに駅に着いて、荷物をロッカーに預けて、小一時間ほど周囲を何年ぶり?に散策してみた。

駅前に昔からある東急の別館シェルシェにある文房具屋さんが好きだったんだけど、
今ではミニプラや、雑貨ものが多くなってて残念。

都内でゆったらパルコかマルキュー的存在なC-one(シーワン)の入り口にはスタバがあったし!
最上階には、なにやらまんだらけ的なアニメファン向けの店が入ってた/驚
わたしの好きなチチカカもあって、都内よりゴチャゴチャしてなくて、洋服なども品揃えが多かった。

駅ビルのMIDORIは、ほとんど変わってないように見えたけど、最上階のレストランが少なかったな!

駅前などによさげな昭和喫茶も見つけたから、こんど時間のある時に改めて駅周辺を歩いてみたいv


朝食後にまた安定剤を飲んでいったら、あんなに怖かった新幹線にもふつーに乗れた!(8時間効いてるらしい
途中、眠気を覚えてうたた寝までできたし。クスリ効果なのか、前回より慣れたせいか???
実際、震災に遭わなくても精神的に不安定になって、心療内科に通う患者さんが増えているらしい。


アパートに着いたら、なにやら業者の方が濃い茶だった家の外壁を白く塗り替えていた/驚
大家さんに聞いたら、はげてきたから塗りなおしてもらっているとのこと。
ずっと部屋を空けていたことを心配して、昨日わざわざ実家のほうまで電話をかけてきてくれて、感動してしまった。
こうして大家さんが近くに住んでいて、親身に心配してもらえるのは有難い

大家さんの話によれば、スーパーにも牛乳・納豆・紙など戻ってきているとのこと。
お土産を渡したら、即行家からパンをもってきてくれて恐縮
水も心配ではあるけど、ふつーにカボチャを煮て夕飯に食べた。美味しかったv

大量にたまってた郵便物を仕分けたり、そーじ&洗濯したりしてたら、もうこんな時間。


区からの停電情報
3月22日(火)より、計画停電の第3グループに属するこのあたりは、指定区域から除外され、
当面の間、計画停電は実施されないことになり、再度、対象地域に指定された場合はお知らせします。

とのこと。


その他の駅周辺の写真はフォト一覧でどうぞ。

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湯田中温泉

2011-03-27 21:08:56 | 町歩き
子どもの頃から実家の近くを走っていた屋代線(河東線)には、学生の頃、親友と屋代高校の学祭に行ったきりで、
逆方向には行ったことがなかった。
来年に廃線するなんて話を聞いて、急に乗りたくなって、日帰りプランを作って親友と行ってみた

最寄り駅は、大きな駐車場があるわりに駅舎はほんとに小さくて、
中にはしょっぱい座布団が4~5枚ほど敷いてあるだけ。
もちろん無人駅で、電車が来たら先頭車両から乗って(単線で2両しかないけど)、整理券をとって、降車駅で精算する。
前方には整理券に対する乗車料金が電光掲示板で表示されて、まるでバスみたいだった
昔は湯田中終点だったのが、いまでは「須坂」が終点。所要時間は20分ほど。
温泉に泊まりに行くのか、親子連れも乗っていて、ほかにも10人くらいは乗っていたかな?

「須坂駅」で18分の待ち時間があって、長野電鉄長野線に乗り換える。4番線までしかなく、乗り換えも迷うまでもなかった
そこに停まっていたノスタルジックなこげ茶色の特急は「さようなら2000」とかってポスターが貼ってあった車両なのか、
鉄道ファンがハンパなくカメラを向けて撮りまくっていてビックリ!!!
中には三脚も持ち歩いて、田畑にセッティングして、走る様子をおさめている人もいる。
噂には聞いていても、こんなに熱心なものかと、親友とあっけにとられてしまった/驚

長野線は「信州中野」でいったん乗り換えてから、湯田中へ。それぞれ20分くらい。
中野には、「延徳(えんとく)田んぼ」と呼ばれる広大な水田地帯があるらしいが、電車からは見えないようだ。



改札のおじさんに乗車駅でとった整理券を見せると、「1日乗車券なら1500円で往復できますよ」とのこと。全然知らなかった!
「どこから来たの?」なんて話から、駅員さんの母親はわたしの実家と同じ町だった/驚
たくさん観光名所のチラシの入った赤い袋をくれて、「中にはわたしのラブレターも入ってますから」だって

朝から晴れてたのが、着いたらちょっと粉雪。風が吹くとけっこう寒い!
駅前にローソンが1件だけあって、あったかいお茶を買った。
駅のすぐそばに「楓の湯」ってゆう足湯と温泉施設があって、そちらに向かうと、朝から13時まで市が開かれていた。
キノコ汁を無料で差し上げていますので、どうぞ召し上がっていってください~」て声につられて頂いたv
入っていたのは、「柿の木だけ」ってキノコで、なめこより細くて、色が茶色。お腹の底からあったまりました~!

ほかにも、五平餅(芋餅?)みたいなのや、ワッフルも美味しそうだったので、つい購入v
売っているお兄さんが面白くて、「今なら2コ買うと、1コはわたしが食べてあげます」とか、
「ワッフルは、ヒモを通すとメダルにもなります」などと冗談をゆってくるw
お店の人も、来ているお客さんもみんな素朴で親しげに話しかけてくるからほっこりする
待合室で食べつつ、お雛様なども観賞。今はどこもお雛様が飾られていて、どこも立派!

待合室の前が足湯の場所で、外気の寒さを防ぐために厚いビニルシートに覆われているので、いくらかマシ。
お湯に入ると冷え切った足が一気に温まった
でも、わたしたちの入った場所は細長い足湯の場所のお湯がはける最後のほうだと分かって、
ぬるく感じられてきたから、ほかの家族連れ客が出ていった後、
お湯がどんどん出ているところに移ったら、もっと熱いお湯が楽しめた♪♪♪
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世界平和大観音

2011-03-27 21:08:55 | 町歩き
次は、20分ほど坂道を歩いて、「世界平和大観音」へ。
途中は、温泉旅館や飲み屋さんはたくさんあったけど、母親が話してくれたようなお土産屋さんはほとんどなかった
巨大な観音さまが見えてきて、かなり高台にあるから、階段に雪が積もっていやしないか心配になったが、
階段部分にはビニル屋根が張ってあって助かったv

かなり上って、すっかり息があがってしまった頃、お地蔵さんがあって、やっと頂上部分に到着。
手水舎には水がなく、お線香をあげるところに火元もなかったけど、
大きな観音さまは快晴の空にそびえ立っていて圧巻。
参拝を済ませてから、左手の「一茶の散歩道コース」も気になったけど、
徒歩15分にちょっとひるんで諦めて、昨日ブログで読んでいた資料館のほうを見学することに。

管理をしていると思われるおじさんが出てきて、入場料の200円を払うと、施設内の巡拝案内をしてくれる。
本堂と観音さまの台の下に造られたスペースに祀られている本尊さまについて丁寧に説明してくださった。
まず、御本尊さまをお参りしてから、その横にある巨大な和太鼓を1回叩いて、身の穢れや厄を落とす。

紅白の綱で創られた輪をくぐると、ボケ封じ?になるらしい。
痴呆症のことかと思ったけど、「今は若くても頭(ココロのことか?)を患っている人が多いから」とのこと。

渡り廊下の先のスペースには、「西国三十三番礼所観音」とって、33か所の御本尊さまが円形に並べられて一度にお参りができるとのこと。
計画倒れになっていた京都に行けない代わりに、ここでお参りができるなんてよかったね!
1体1体の前の鐘を鳴らして参拝をしていくと、途中からしんしんと足から冷えてきて、
全部終わる頃にはもう、足先の感覚がなくなるほど冷え切ってしまった

善光寺のお戒壇巡りのように、今度は地下に通じる階段を下って、三尊像を拝むという。
暗所&閉所恐怖症のわたしにはキツいかと思われたが、中は明るく電灯がついていて、
きしむ床を少し歩くと3体の小さな仏像があり、拝んですぐドキドキしながら外に出た

外には、「施無畏(せむい)」と書かれたレリーフの壁があり、右から左へ両手で撫でてから、全身を撫でると病気が治るという。

ゴムスリッパに履き替えて、階段を上にのぼると、ちょうど観音さまの足元に出て、湯田中の町が見渡せる。そこを1周して、巡拝案内は終了。
昔は33mの銅造りの観音さまで、胎内に入ることも出来、喉元まで行くと仏像があって参拝するのが大人気だったという。
戦争で解体され、今のは25m。普段なら団体客のツアーコースになっていて賑やかなのが、
震災の影響ですべてキャンセルされてしまって閑散としてしまっているのだとか。

帰りがけに恒例のおみくじをひいていったら「大吉」v
「御先祖様の御加護により幸運の星の生まれです」と書かれていた/感謝

外にある大きな「諸願成就の鐘」も1回100円とのことで、勢いよくついてみたら、
爆音とともに音の余韻が波動となっていつまでも残って胸が奮えた!

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ティーサロン都

2011-03-27 21:08:54 | 町歩き
下り道はラクちんで、親友が温泉まんじゅうを買いたいというので、ホテルのロビーに入って購入v
ホテル従業員に聞いたら、もうちょっと下のほうに本場のおまんじゅう屋さんがあるとのこと。残念

かえで通りを下っていく途中に神社もあったので立ち寄ってみた。

湯宮神社
裏の山の上には「動き岩」というのがあると書かれていて、登ってみたら、けっこう急な斜面で、
上に行くほど雪が溶けずに残っているから、滑るんじゃないかとドキドキしながら、頑張ってそばまで登ったけど、その先はムリ
下から見たほうが全体像がよく見えてたかも
結界が張られてて、なにか有難い岩だったのかしら???

母がロープウェーのガイドをしていた頃の同僚が結婚後にはじめた食堂が見つかった。

みかさ食堂
ニンニクラーメンが美味しくて、テレビで取材に来た直後はそうとう混んだのが、今では落ち着いちゃったみたい
お腹が空いていたら食べてみたかったけど、食べログで調べてあった昭和喫茶に行きたかったので、こちらへ。

ティーサロン都
食べログの地図だともうちょっと奥のほうに書いてあったのに、
実際は駅からすぐ見える場所に喫茶店が2件あった(なぜ・・・???
入ると、優しそうな奥さんが1人できりもりしている想像通りのステキな喫茶店で、メニューも豊富v
親友はカレーピラフ、わたしは温かい山菜そばを注文。山菜のほかに薄い卵焼きがのっかっていたのがビックリ。
カレーピラフも美味しそうだったなあ!野沢菜とイチゴがつけあわせに添えてあったし。
ネットで調べた旨をゆったら、「わたしはネットみたりできないから知りませんでしたあ!」と嬉しそうだった!

駅前にもお土産屋さんを発見して、おばあちゃんが商品を親切に説明してくれるので、
母親が気になるといっていた油麩を購入v

帰りも足湯につかっていきたかったけど、ここで時間切れ。
乗ろうと思っていた「スノーモンキー号」は、今日だけ運休。なので、100円払って特急に乗った。100円て安っ!!!
特急は須坂まで一気に走るから、行きより全然早く着いた気がした。
帰りも鉄道ファンはあちこちに点在して、車両ごとにプレート?の写真を撮ってたり、
車外から車内のお客さんを撮ったりと忙しい。

帰りの屋代線には、どこかの遠足帰りなのか、幼稚園か小学校低学年くらいの子どもたちがたくさん乗っててにぎやか。
16時には最寄駅に着いて、ちょうどいいコースだったなあ!
クルマがないとどこにも行けないって思いこんでいたけど、
こうして私鉄沿線を利用すれば、たくさんある観光名所に行けるって分かって、
また、各停のトンネル少なめ日帰りコースでいろんなところに行ってみたい

その他の写真は、またフォト一覧でどうぞ。


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『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 5 岡本太郎』

2011-03-24 23:14:50 | 
この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 5 岡本太郎(ポプラ社)
著作・編集プロジェクト新・偉人伝

図書館の児童書コーナーにもタロウさんに関する本を見つけたので借りてみたら、
マンガから入って、見やすいレイアウト&構成、読みやすく分かりやすい文章で、
おおまかな人生の流れが見えてきた。
印象的な言葉も多数あって、メモもたくさんになってしまった。

p.21
かっぽれとは、見返りを求めずに命がけで愛するという意味で、感謝・思いやりを表す言葉でもある」

p.22
ウォール街で起きた株の大暴落をきっかけに、世界中が不景気になった世界恐慌。
ロンドンで開かれた国際会議の取材のために一平は派遣され、一家は大勢の見送りに驚いたそう!

19世紀に創刊されたイギリスの風刺漫画雑誌「パンチ」から日本の「ポンチ絵」と呼ばれ、
「戯画」が「風刺漫画」に変化し、これが漫画文化のはじまり。

太郎が観て感動したのは、ピカソの『水差しと果物鉢』

p.26
非具象芸術=見たものをそのまま表現するのではなく、ものごとからある要素を抜き出してつかみとる芸術のこと

p.48
「純粋な生命はいつも孤独だ」
究極の友がカラスのガア公。動物を束縛するなんて、らしくないな。

p.102
「彼の爆発とは、全身全霊が宇宙に向かって無条件にひらくことでした」

p.106
「太郎は、芸術こそ、人々に不思議なパワーを与える現代の呪術だと言いました」

p.128
「対極主義」とは、対立する2つのことがらを、共存させるという考え方。

p.142
「閉じ込められた芸術なんて、見る価値がない。誰もが好きなだけ近づいて、好きなだけ見られればいいんだ」

ほぼ日「BE TARO」

オリラブの田島さんもこの本の協力に名前を連ねていて、♪明日の神話 はタロウさんにインスパイアされて書いた曲なんだとか/驚
スペインで発見された原画を再生して日本に展示するために結成された再生プロジェクト「太郎の船団(TARO'S BOATS)」。

▼その他メモ
ドイツ軍がパリを占領したので、タロウは最後の引き揚げ船・白山丸で帰国する。
その後、花田清輝らと「夜の会」を結成。平野敏子との運命的な出逢いをする。
『ルオー展』で初テレビ出演。

旧都庁の壁画「日の壁」「月の壁」を制作(1956)
長野スポーツランドに彫刻作品の第1号「動物」を制作(1959)
池袋駅前広場「ヴィクトリーポール」(1963)
飛行船「太郎号」(1973)
長野の諏訪大社「万治の石仏」に感動
映画「岡本太郎~マルセル・モースの肖像」が受賞(1975)
雪まつり「雪の女神」を制作(1979)
新宿西口広場で絵画文字「挑む」の公開制作(1980)
科学万博つくば'85「未来を視る」を制作(1985)


著書 『青春ピカソ』 『今日の芸術~時代を創造するものは誰か』も読んでみたい。
東京国立博物館の縄文土器も気になるし。
「この人を見よ!歴史をつくった人びと伝」シリーズもなかなか面白そうだ。

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