メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

TV映画『女王蜂』(1978)

2025-01-04 14:53:30 | 映画
監督:富本壮吉 原作:横溝正史『女王蜂』

出演
金田一:古谷一行
大道寺智子:片平なぎさ
大道寺琴絵:トモコの母
日下部達哉:菊池太 トモコの父
大道寺槇:南美江 祖母
速水欣造:神山繁 クサカベの親友
速水蔦代:岩本多代 妻
速水文彦:坂東正之助 息子
神尾秀子:岡田茉莉子 家庭教師
多門連太郎:夏夕介
姫野東作(嵐三朝):田中春男
遊佐三郎(漁師):赤塚真人
九十九龍馬:川合伸旺 祈祷師
日和(警部):長門勇
山下(巡査):三谷昇
香月写真館の店主:天草四郎



「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します

同年の劇場版は観たことある
notes and movies(2006.3~ part2)

冒頭からもう岡田茉莉子さん犯人説を疑いがち

てか、古谷一行さんてみやじくんに似てないか?
金田一は事件を解決するまでに死人が一番多く出るって説もあり

【内容抜粋メモ】

■エピソード1
月琴島の絶壁から白いユリを投げる大道寺智子







金田一が速水欣造とともにボートで月琴島に来る

トモコの父・日下部達哉は20年前、崖から転落死し
親友のハヤミがトモコを引き取った
新聞を切り抜いた警告文が来たため、金田一に依頼した

「20年前の事件を繰り返すな
 彼女は女王蜂だ 近寄る男を死に追いやるだろう」








顔に大けがをした老人がトモコに声をかける

老人:
お母さんに生き写しだ
父はシダをとろうとして足を滑らせたと言われているが殺されたのじゃ!

母の家庭教師をしていた神尾秀子に父の死について聞く
クサカベは大学で植物の研究をしていた
殺されたなんてデタラメだと否定

家にはイギリスを真似て時計台がある
祖母・槇は東京に移転するのに反対している
槇:頼朝公も罰を下すだろう

金田一はこっそり時計台を見に行く
複雑な歯車が回っている
時間がくるとチャイムが鳴る仕組みだが近所迷惑だから今は止めてある

多門連太郎は大学で頼朝公について調べている
マサコ夫人は嫉妬深く、頼朝公が亡くなると
大道寺一族を滅ぼしたがタエは島に流れ着いた

夜、レコードを流してトモコと踊るフミヒコ
タモンに取られると不機嫌になる
漁師の遊佐三郎が影から見つめている

トモコが部屋に戻ると島に留まるよう鏡に口紅で警告文が書いてある
金田一は紙に写してハヤミに見せる



姫野東作はずっと家に仕えてきた
焼いていたゴミから切り抜かれた新聞紙を見つけるが
例の警告文とは違う部分が切り抜かれていた

加持祈祷をしている九十九龍馬が来る

開かずの間が気になる金田一
コトエがカギを持っていたがその後紛失

トモコは母の墓で開かずの間のカギを見つけて入ると
血の跡のある楽器やシミを見つける

フミヒコはトモコを巡ってタモンとケンカになる
トモコは血を見て血痕を思い出して気を失う

ツクモはトモコの悪霊を祓う

ツクモ:
嫉妬深いマサコ様の霊じゃ
東京へ行く前に一度、道場に来なさい

サブロウ:東京へ行ってはならねえ!
トウサク:お嬢様はわしらがお守りする







部屋に戻るとまた警告文がある
「今夜9時半、時計台に来れば身の上を教える」

時計台に行ってみると、人影を見て後を追う
卓球ラケットでサブロウが殺されていた
(卓球ラケットで死ぬものかい?
タモンが来て、鳴らないはずのチャイムが鳴る

山下巡査が来て、金田一は私立探偵だと明かす
八つ墓村や獄門島事件を解決したと話す すでに有名なんだ
トウサクがいない


■エピソード2
本庁からヒヨリ警部が来る
金田一とともに事件を解決したと自慢する

フミヒコが洞窟でトウサクの死体を見つけた
首には赤い毛糸が巻かれている
切り抜かれた新聞紙がそばにある

フミヒコはサブロウが洞窟で新聞を切り抜いているのを見た
死亡時刻はトウサクのほうが先

現場にあった赤い毛糸はヒデコのもの
昨日の昼過ぎ、サブロウとトウサクの話が聞こえた
クサカベの死んだ20年前のことと、変なコウモリを見つけたと言っていた
赤い毛糸をそこで落とした

ツクモ:
すでに2人生贄にされた
クサカベもマサコの霊に殺された

サブロウは海で親を亡くしてここで働き始めた
トウサクはこの島の者ではない

トモコは金田一に女王蜂について聞き
崖で見た老人と、開かずの間で血の跡を見たと話し、部屋を調べてほしいと相談する

夜、金田一は開かずの間に入り、血の跡を調べていて
後ろから棒で叩かれ、カギが盗まれる

ヒヨリに起こされて事情を話す
翌朝、家族には夢遊病で柱に頭をぶつけたと嘘をつく



金田一は香月写真館を訪ねる
サブロウが持ってたネガを現像してもらった

主人:20年前の事件も東京から来た客のせい
島によく来た旅役者・嵐三朝の写真はトウサク

コトエが写真で持っているのは倉庫にあった月琴という中国の楽器

トモコはタモンに危険だから東京へ帰ってほしいと頼む

タモン:
君のためなら殺されても本望だ
僕はここに残って君を守る
自分も時計台で犯人らしき人を見た
しっぽを掴むまでは東京へは帰らない

タモンが夕食に来ないため、ツタヨが見に行くと殺されていた
さっきトモコが持って行ったチョコレートに青酸カリが入ってた


■エピソード3
ヒヨリ:この屋敷の全員に殺すチャンスがあった
金田一はクサカベがどうして崖から落ちたかが気になる



開かずの間を無理やり開けてみんなで入ると
血痕のついたテーブルクロスと月琴が消えている
金田一:必ずこの島のどこかにあるはず

ツクモは慌てて道場に帰り、血痕のついた月琴を隠そうとするのを金田一が見つける
金田一を叩いたのもツクモ

クサカベが岬から落ちて死んだのは作り話で、本当は開かずの間で殺された
金田一:20年前の殺人は時効だが知る必要がある

ツクモ:
あの日、旅役者の世話をしていた
ヒデコに呼ばれていくと、開かずの間でクサカベが殺されていた

コトエは時々発作を起こして夢遊病みたいになる
ツクモが死体を崖から落としてかばった

コトエはトモコを生んで亡くなった
2人が話しているのをトモコは聞いてしまう

父が母を殺したのかとヒデコに聞く

ハヤミ:
私も聞いた時は驚いた
トモコはコトエの生まれ変わりなんだ

開かずの間では中からカギがかけられていた
部屋の中はコトエとクサカベの2人きりだった

ツクモはコトエを愛していた
コトエに似たトモコに襲いかかる

金田一は事件に煮詰まると逆立ちをする

トモコは開かずの間で起きると、そばでツクモが背中を刺されて死んでいる
内側からカギがしてあり、母と同じ状況
ハヤミ:これはきっと罠なんだ

山下が抜け穴を見つける
床板をズラすと、地下道がある









金田一はまた写真館に行き、嵐三朝のポスターを見せてもらう
旅一座は12人だが、写真には13人写っている

またみんなで開かずの間に入り、謎解きタイム

コトエはクサカベと口論になり、いったん部屋を出た
その間にクサカベが殺され、コトエが戻り、扉にカギをかけた
死体を見て失神し、記憶を失い、自分が殺したと信じた

犯人はコトエを愛していた人物 ハヤミ!
ヒデコも知っていて、コトエにクサカベを近づけた
ヒデコはハヤミを愛していた

嵐三朝一座の写真の中にハヤミがいる
シマダという芝居好きの青年に扮していた

トウサクはシマダを思い出したため
ハヤミはトウサクとサブロウを殺した
タモン、ツクモはトモコに近づいたため殺した

ハヤミ:お前を誰にも渡したくなかった

ヒデコ:
私がこの人を愛してしまったから
みんな私のせいなんだわ!

ハヤミは青酸カリ入りのチョコレートを食べて自死しようとして止めると
ヒデコはハヤミを撃ち、自分も撃つ

ヒデコ:
私ならいいでしょう あなたを裁いても
たとえ地獄へ落ちても一緒だから

マキも心臓発作を起こして倒れる

マキ:
お前だけは幸せになってもらわねば
マサコ様の祟りはもうたくさんじゃ

と言って亡くなる
登場人物がどんどん亡くなるな

トモコは島に残る決心をした

謎の老人はトウサクの変装
鏡に口紅で警告文を書いたのはヒデコ

金田一:あなたは女王蜂なんかじゃない
ヒヨリ:これからはみんなの分まで幸せになることじゃ




犯人が分かった後で、事件を振り返ると、なんだか釈然としないことがたくさんある気がするのだが・・・?
アガサ・クリスティーのミステリーでも、犯人が探偵を連れて来ることがよくある
一番、意外な人物を犯人にするのが一番効果があるにしても
有名な名探偵をわざわざ自分で連れて来る心情ってどんななんだろう?
本当は真実を明かして欲しいと思う深層心理?

コメント

映画『吾輩は猫である』(1975)

2025-01-03 16:28:16 | 映画
原作:夏目漱石 監督:市川崑

出演:
珍野苦沙弥:仲代達矢 英語教師
細君:波乃久里子
おさん:上原ゆかり 小間使い
迷亭:伊丹十三
水島寒月:岡本信人 学士
雪江:島田陽子 苦沙弥の姪
金田氏:三波伸介
金田鼻子:岡田茉莉子 母
金田富子:篠ヒロコ
金田邸の小間使:井上れい子
文明中学校長:岡田英次
車夫の女房:春川ますみ
車夫の主人:樋浦勉
二弦琴の師匠:緑魔子
二弦琴の師匠の下女:七尾伶子
鈴木藤十郎:神山繁
越智東風:篠田三郎
八木独仙:前田武彦 哲学者
泥棒:辻萬長
巡査:蟹江敬三
多々良三平:左とん平
古井武右衛門:麿のぼる
小間使い:荒井岩衛
甘木医師:西本裕行
落雲館中学の教官:遠藤征慈
吉田虎蔵刑事:海野かつを

吾輩:ティム(オス4歳) 声:小倉一郎
三毛:ミーコ(メス1歳)
クロ:黒(オス12歳)





「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します


画像はこちらのブログを参照


【内容抜粋メモ】
珍野苦沙弥は猫の絵を描いてる
迷亭は趣味の多さに呆れる

だいぶ前に迷いこんだ猫が縁側にいついているが、名はまだない
“吾輩は猫である”
迷亭は猫もいちいち批判する

迷亭:結局、君は教師を辞められんな











小さい女の子3人はご飯とみそ汁で遊んでやり放題↓↓↓

水島寒月が訪ねて来る
シイタケを食べて前歯が欠けた
障子を張り替えたところが曲線になっているのを指摘する
去年の暮れ、さる令嬢とヴァイオリンを共演した話をする

迷亭は見るとみんな首をかけたくなる「首かけの松」の話をする
(この話、どこかで聞いた覚えがあるぞ?
生きる理由もなく、松に戻るともう他人が首をかけている

珍野苦沙弥はパンやジャムばかり食べるから今月お金が足りないとこぼす妻

水島寒月:
令嬢が発熱して、うわごとに自分の名前が出てくると聞いて
吾妻橋から黒い川を見ていると名前を呼ぶ声がして飛び降りた

さる令嬢とは実業家の金田の娘・富子と分かる

『はいからさんが通る』みたいな袴を着た雪江が来る
車屋のクロも来ている 有名な乱暴猫(2匹でなにか喋ってる

車夫の女房は猫が夕ご飯を食べたと大声で怒って蹴る(どう撮ったの!?
カメラが時々斜めって観づらい

金田鼻子は寒月が娘トミコを見初めているので
目利きしてほしいと二弦琴の師匠に頼みに来る

夫が多額の寄付をしたと新聞に載ってると読む車夫の女房
苦沙弥と猫の噂話をして、ミケ子のところにちょくちょく来て困るとこぼす

金田は鈴木藤十郎に教育が大事だと話す

トミコは小間使いをいじめる(篠ヒロコさん、嫌な役になりきってる

本を読んで泣いているおさんにタバコを買いに行かせる
おさんの本を読んで泣くクシャミ

クロは岩に何度も頭をぶつけてイタチとの対決に備えてる?!

ハナコがクシャミ宅に来て夫の自慢をするがクシャミは知らない
迷亭がマキヤマ男爵の知人と分かると態度がガラっと変わるハナコ

寒月について聞くハナコ
クシャミ:探偵するとは卑怯だ!

吾妻橋の声はハナコが博士の奥さんに頼んだことだった
2人が適当なことを言うので怒って出て行く
男爵の話も大ウソ

妻:あなたみたいな胃病で長く生きられるもんですか


寒月が2人の男を連れて来る
越智東風は朗読会を開く
哲学者の八木独仙も参加する
トミコはやめておけと寒月に忠告するクシャミと迷亭

東風:
俳句趣味の劇をつくった
高浜虚子の役を寒月くんに演ってほしい
行水の女はユキエさんにお願いしたい

クシャミは反対するがユキエはマドンナだと褒める迷亭



夜、みんなが寝ている時に泥棒が入る
猫が気づいてクシャミを起こそうとするが失敗/驚

頭の横を通るってすごい度胸!
タンスから着物を出して布にくるむ
人からもらった山芋の箱も持って去る

巡査に報告すると書面にして告訴するよう言う
妻のへそくりも盗まれた へそくりに驚いて怒るクシャミ

多々良三平が久留米から夜汽車で着いた
サンペイ:書生で厄介になってた頃もよく借金してた
猫は美味いと話すと逃げだす吾輩

サンペイは金田のもとで働くことになった
サンペイ:いずれ私も事業を始めるつもりです

吾輩を前に愚痴るクシャミ(よくじっとしてるな/驚
ごろんてして鳴いててカワイイ!w













学校に行きたくないと愚図るクシャミ

文明中学校
お茶を持ってくるおじさんは親指ががっつり入ってる/汗

生徒・古井武右衛門:
ハマダがからかってトミコに恋文を送った
バレたらどうしようと眠れない 退校になるでしょうか?

校長が知ってクシャミが叱られる
学校の記章が入ったノートに書いたからバレた

寒月がカエルの目玉に関する博士論文を書いた

迷亭:君がブエモンくんを助けてあげればいい

中学校の隣りに住んでるため
野球のボールが頭に当たる
クシャミはブエモンの退校に反対だと校長に訴える

甘木医師はクシャミを診察
大勢の生徒がたくさんのボールを家に打ち込み庭に入って来る!

軍服の男(落雲館中学の教官)が怒って生徒を殴る
教官:ボールが入ったら表門から入るようさせる

甘木医師:胃弱は神経障害をともなう



スズキが家に来て、また寒月について聞く
生徒がしょっちゅうボールを取りに来る
ボールがスズキの頭にも当たり派手に鼻血が出る↓↓↓

金田の差し金と分かり、怒ると胃痛が酷くなる
屋根の上では吾輩とミケが仲良くしてる

娘2人がタンスの上で泣いている
クシャミ:猫をいじめたから、猫のやることをやってみろと言ったんだ!
(なんでこんなにしょっちゅう怒ってるの?

校長に呼び出されて中学に行ってきた妻

妻:
胃弱のせいでイライラしてるからと頭を下げたら
今回は特別処置で水に流すと言ってくれた

泣いて辛抱してくれと頼む妻



吉田虎蔵刑事が泥棒を連れて来る
泥棒がカッコ良くて感心するクシャミ
“お縄”って本当に縄で縛ってたんだ/驚

浅草警察署に出頭して盗まれたモノを取りに来るよう言い渡す
戻ってきたのは山芋だけだった

スズキは金田を大臣にしないと決めたと話す
スズキ:経営があこぎで貧乏人を泣かせたと分かった
トミコ:受け取ったお金を懐中に入れてる

話を聞いていたタタラがスズキを殴り、気に入ったトミコは色目を使う

急にユキエの入浴シーン
クシャミが間違えて入り、裸を見て驚き、高浜虚子の句を思い出す

猫を懐に入れて電車に乗って、家出してきたと話す
ユキエは一軒家に一人で暮らしてる?











クシャミ:
風呂場で見た時、家に帰ろうと思った
常日頃見てるつもりで見てなかったのかもしれない

帰宅するのにユキエも連れていく
妻:妹が産気づいて初産だから行ってやらないと
ユキエ:女ってどうして結婚しなくちゃいけないのかしら?
妻:しなくてもいいのよ・・・

寒月は田舎に帰った

二弦琴の師匠はミケが死んで葬式をしてる
吾輩も見に来てる!

迷亭:もともと夫婦は水と油みたいなものだ

寒月が妻を連れて来る
寒月:田舎に帰ったら親が決めた女がいた
貧乏といっても一軒家は広いなあ!

サンペイが来て、トミコを妻にすることにしたと話す











家をうろつく吾輩の独白 猫目線のカメラ
人の飲み残しのビールを飲んで酔っぱらい水を飲もうとして水瓶に落ちた!!

妻が覗いてクシャミに知らせるともう溺れてお亡くなりになってる・・・



クシャミは小説『わがは猫である』を書いてる







夏目漱石に関する記事

夏目漱石スペシャル 第2回 “夢十夜”と不安な眼@100分 de 名著





コメント

映画『盗まれた恋』(1951)

2025-01-02 20:07:36 | 映画
監督:市川崑

出演
蟹良子:久慈あさみ
能登半子:加藤道子
阿久根隆:森雅之
古谷秘書:伊藤雄之助
三田門太:川喜多小六 無名画家
銀行頭取:杉寛
吉崎画商:清水将夫
宗方宗太郎:志村喬
新聞社社長:久保春二
編集長:鳥羽陽之助
学芸部長:山形勲
春雨のおぼん:木匠久美子
阿久根家の婆や:藤村昌子


「森雅之さん出演作まとめ」に追加します


YouTubeでレンタルして観た


【内容抜粋メモ】
出演者が1人ずつカメラに向かって“I love you”と言う

ピアノに合わせてラインダンスを踊る女たち
採算がとれないと止める男

リョウコはアパートに着くと倒れる

リョウコ:
朝も晩も水だけじゃやりきれないわ
田舎で13人も子どもを産んでボケてしまったおっかさんは私を覚えてるか分からない
体を売らないで生きていくには結婚よ

いつも花束が届いて、食べてみる能登半子



高級そうなレストランでコーヒーやサンドイッチなどを食べる2人
リョウコは東洋銀行に電話して阿久根隆を呼ぶが重要会議中

やたら難しいスピーチをしているアクネを呼びに来る古谷秘書
アクネ:すぐ行きますよ









リョウコはアクネと結婚する計画をたてる
リョウコ:お金持ちで気前がよくて独身の男なんてそういないわよ
花を贈っていたのはアクネ

リョウコ:私、アクネさんと結婚したいんです

アクネ:
残念ですが、僕にはその意志はありません
人生はスポーツだというのが私の信念
それがあの女には分からんのです 性格の相違で別れた
結婚なんて一度失敗すれば十分です(すごい長ゼリフ
僕は恋愛をしたい 僕は粘るよ







リョウコは3000円の領収書を任せて逃げる

リョウコ:
結婚してやる、あの男と 私が勝つか、彼が勝つか
まさに人生はスポーツね!



大通りに仁王立ちして相手を探すリョウコ
靴磨きをしていた三田門太が絵描きだと分かり声をかける

リョウコ:
儲かるの、この商売?
私、あんたを有名にできる 許嫁になって!

ミタは信じたフリをして逃げる
電車まで追いかけるリョウコ

アパートに逃げ込むミタ
渋谷のアパートまで来て欲しいとアクネに電話する

アクネと古谷、人夫が入って来て、絵を持っていく
古谷:あなたの個展を開くんですよ

日産画廊
自分の絵を観に来るミタ

ミタはリョウコに感謝する ミタは信州の生まれ
リョウコは父が絵描きで、財産を無名の絵描きのために使うとウソをつく

画廊に来た宗方宗太郎に声をかけるミタ
ムナカタは絵が話にならんと批判し
ショックのミタは絵をナイフで刻んでしまう

リョウコは銀行にアクネを訪ねる
リョウコ:お金があってもどうにもならない!

アクネは秘書を叱り飛ばす
新聞社社長に電話して、ミタの特集を組むよう圧力をかける

新聞社はムナカタに記事を書くよう強制する
「現代のゴーガン現る!」「ムナカタ氏も絶賛」と一面に載る

ミタ:僕は僕の絵がそれほど酷いとは思わない!
リョウコは新聞を見せる

2人で画廊に行くとたくさんの人!
破れたままの絵を展示してる
男:天才のすることは凡人には分かりませんねえ

女学生がサインしてくれとミタに押し寄せる

芸者がアクネに声をかける
芸者:いつ箱根に連れていってくださるの?

リョウコを新聞社の人だと紹介する
芸者はフルヤを連れて行く

アクネをミタのファンだと紹介する
アクネはリョウコを家に呼ぶ
18時の約束が1時間遅れている








フルヤ:もしかすると戦略かもしれない
小次郎と武蔵の話を持ち出す

ゴルフ大会の優勝トロフィーなどを見せて自慢が止まらない
5万円で買った焼き物を湯たんぽみたいと批評するリョウコ
リョウコ:これだけのお家にはやっぱり主婦が必要ですわ

夕食を食べて酔っぱらったリョウコ
アクネ:洋服を新調しないとダメだね
大金を握らせて断るがもらっておく

リョウコ:まだ恋愛を感じるところまではいってません
眠ったリョウコをアパートまで送る
ハンコ:2人の男を操るなんていけない!








翌朝起きるとハンコは「1人で暮らしてみる」とアパートを出て行った

ミタはリョウコをモデルに描く
ミタの破れた絵は飛ぶように売れた

新たな個展も3日で全部売れた
ムナカタが酔っぱらって来る
ムナカタ:悪魔に魂を売った男と握手しろ

ミタはムナカタを家に泊める
ムナカタ:オレが三文画家を一流だと言えば一流になる 買収された

ミタは自分の絵から批判される幻聴が聞こえて、また絵を切る
リョウコが入ってきて、逃げていく

アクネ:これだけお金を使ってまだ一流になれないなんてバカだよ
リョウコ:あの人、許嫁じゃありません 行きずりの貧乏絵描きです

夜道を歩いてコーヒーショップに入るリョウコ
女給をしているハンコ
20円払って握手してすぐ店を出る

目を覚ましたムナカタ
ムナカタ:これでミタもおしまいだ オレもおしまいだ

小さい作品とリョウコの肖像画を見つけて感心する
ムナカタ:変な顔だな 純情そうでズルくって

サインが欲しいとよた者2人が来る
ムナカタ:ミタ先生を探してくれ 家出だ

気に入った2枚をシーツにくるんで画廊に来て
正面の絵を外して2枚を飾って褒める
ムナカタ:オレはあいつと一緒に勉強し直しだ

また靴磨きをしているミタ
よた者とケンカになる

アトリエに連れてこられるとリョウコは謝りワケを話す
リョウコ:私はクビになった踊り子です

アクネ:ひと晩考えた 僕は負けたよ 結婚しよう
リョウコ:私、この人と結婚したいの

ミタ:
僕は君を絶対忘れられない
靴磨きしながら一生下手な絵を描いて
それでもいいなら僕と結婚してくれる?



釣りに来てるアクネ
アクネ:女は2度とも失敗しましたよ

あれ、一緒にいるのは東野英治郎さんだ
川に男が流されていく変な終わり方


コメント

映画『春の夢』(1960)

2025-01-01 19:56:15 | 映画
監督:木下惠介

出演
奥平庄兵衛:小沢栄太郎 薬会社社長
祖母:東山千栄子
奥平多美子:丹阿弥谷津子 長女
奥平千鶴子:岡田茉莉子 次女
奥平守:川津祐介 息子

矢杉和子:久我美子 社長秘書
花村医師:佐野周二
八重:荒木道子 祖母のおつき
梅子:十朱幸代 メイド
君子:中村メイコ メイド

渥美信一郎:笠智衆 石焼芋屋
加東栄一:田中晋二 隣人
竹内:織田政雄 アパートの管理人
お幸:賀原夏子 隣人
江間:森美樹 チヅコの恋人 画家
春子:藤美恵



「久我美子さん出演作まとめ」に追加します

「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します


岡田茉莉子さんと久我美子さんの共演作を見つけてテンション上がった↑↑↑
初めてYouTubeで購入して観たら、やけに横に長い画面なんだな/汗

昭和初期の邦画は、コメディというと、とことんスラップスティックみたいな調子だし
悲劇となると、どん底まで落ちるような描き方をしている
1つの屋敷の中で大勢が出たり入ったりして、演劇みたいな映画


【内容抜粋メモ】
大きな屋敷を掃除している梅子
君子は石焼芋を買う

ソファを一緒に動かしてくれと渥美信一郎に頼む
アツミ:外国の宮殿みたいですね

旦那が帰宅
秘書・矢杉和子はアツミが倒れているのを目撃する
(短髪でざーますメガネをかけてる久我美子さん、斬新

カズコ:1週間は動かしちゃいけないんです
社長:社員はストを起こすし!

もう警察が来る
祖母:区長が風呂場で倒れて亡くなり葬儀に行ってきた
花村医師:1週間寝てれば治る

奥平守:僕は今悩んでいる 人間が存在しているのは善でしょうか、悪でしょうか?

アツミは応接間でいびきをかいて寝ている
カズコ:私の父は脳溢血から動かしたから亡くなった

会社の専務と常務が来る
アツミのアパートの管理人と近所のおばさんが来て
裏から入れだの、庭から入れだの言われて困る
庄兵衛は「オールドミス!」とカズコをののしる
(今なら『不適切にもほどがある!』なセリフだね








娘・千鶴子が帰宅し、祖母を見て泣き出す
チヅコ:お餞別は手切れ金のつもりですか!

祖母:
つまらない絵描きと一緒になられたら困る
芸術家には薬の調合はできない

隣人の加東栄一が見舞いに来る
竹内とお幸の3人で面倒をみようと約束する
アツミの身寄りはいない

お幸:全財産を身につけていたのにおかしい

お金と銀行通帳を預かったカズコはカトウに渡す
チヅコはカズコに恋愛の悩みを打ち明ける
カズコ:父が亡くなり、家族を養うために働かなくてはならなかった

長女・奥平多美子は陽気な性格









祖母:
この家のためにずいぶん憎まれ者になってきました
養子の庄兵衛は妻が死んでからのさばっている

アツミは目覚めるが口が回らなくなる
財布を心配してカトウに預ける
アツミ:人に見せないように
意外と財産家なのか?

マモルは祖母に10万円くれと頼む
マモル:鼻紙のようにバラまいてみせるんです

アツミと祖母は同い年
倒れた老人の名がアツミと聞いて驚く

梅子はカトウに食べ物をあげる
祖母はアツミを見に来て、チヅコが声をかける

チヅコ:養子をもらうならお姉さんにしたらいい
タミコは年下の学生ばかり何人も取り換えている
祖母は50年前の初恋を語る



ストでプラカードをたてて歌う社員
社長のクルマを取り囲む

花村医師:
お金があるのに看護婦くらいつければいいのに
ひょっとするとキリストの再来かもしれませんよ

花村医師はカズコを美しく30歳は若いと褒める
自分は50歳で男の子2人、妻は7年前に亡くなったと興奮するw
カズコは喜んでジャンプしてメガネを割ってしまうww

チヅコはエマの話をして、カズコは花村の話をしている
チヅコ:当たって砕けろだわ! 電話でOKと言う

カズコはアツミに看護婦をつけてと社長に頼むが怒られる
カズコ:絶対生えない毛生え薬を売ってる
社長はカズコを叩いて、メガネのもう片方が割れる

応接間に入ると、大勢が見舞いに来ている
アツミの遺産目当てでケンカになる
カズコ:今日から私、看護婦さんですから
竹内とお幸は財布を持ってるカトウを責める



アパートに帰っても、それぞれがアツミの金について噂する

梅子:私は、私がウェットだから、ウェットな人がいい 迷っちゃうわ
カズコは花村医師と夕食を食べて帰宅する(メガネ直ってるw
カトウ:みんなが気にしてるのはお金なんです

ストと警官がぶつかって負傷者が出て新聞に出る

祖母:うちの中にまでヤクザを連れこんで!
祖母が応接間に入ると、カズコと花村医師がキスしてる

春子が見舞いに来る
カトウは春子が好きなのか

カトウ:
おじいさんが元気になったら2人いっしょならアパートを出ようと思ってる
オレはおじいさんのお金なんか欲しくないよ
カトウも身寄りがなく、おじいさんだけが頼りだった



屋敷でボヤ騒ぎが起きる
祖母は血圧が上がって花村医師を呼ぶ
火の原因はヤクザ?

エマが祖母と話に来る
エマ:あなたがひと言許すと言ってくれないと
祖母:私も50年前イヤで泣きながらこの家に嫁ぎました
エマ:これ以上、僕のプライドが許しません エマはパリに発つ







庄兵衛が箱根から帰る 誕生日祝いがある

タミコは30万円くれと父に頼む
タミコ:50人と遊び歩いたと雑誌に書くと言われた 裏切られた/泣

庄兵衛は子どもをガミガミ叱る









庄兵衛:
妾も持たず、会社の将来のために闘ってきた
永遠にお母さま1人を愛していくつもりです
何億という財産を要らないと言うチヅコとマモル

ヤエ:
ちょうど10年前の誕生日の夜をお忘れになったんですか!
あの夜以来、旦那さまをお慕いしていた
私は温かい胸に抱かれたことのないオールドミスではございません!

祖母:私にも無理やり別れさせられた初恋の人がいた 渥美信一郎
タミコに小切手を渡し、チヅコにエマを追うよう言う

祖母:私も白い鳩に会ってきましょう
外ではストの大声がしてるのにカオスだな

祖母は応接間に入り、アツミを励まして泣く
アツミ:赤の他人の私のために、立派な奥様が泣いてくださる

アツミはカトウに財布を預ける
アツミ:あったかい涙さえあれば
アツミはアパートに担いでいかれる

祖母は『ロミオとジュリエット』の本とともに倒れている






コメント

謹賀新年

2025-01-01 12:00:00 | 日記

今年もよろしくお願いいたします。
笑顔の1年になりますように

 

 

コメント