1966年初版 1984年 第14刷 大蔵敏子/訳 中山正美/カバー・イラスト・挿画
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
今もCAは憧れの職業だけど、この時代はまだ女性が働くことや
飛行機、ヘリコプターが珍しいと思われてた時代
飛行機の上から知人のクルマを発見するなんて場面もあって
今よりのんびりした空気も感じられる
【内容抜粋メモ】
登場人物
ビッキー ビクトリア・バー 大学教授の娘 スチュアデス
ギニイ 妹 12歳
トム・ジョーダン キャプテン
ダスティ パイロット
ブロー一家
ポール ニューオルリンズのブロー館の主人
ジュリー・エウイング ポールの妹 未亡人
マリー ポールの姪 幼い頃、両親を亡くして、叔父が養父
ビル・グラハム 建築家 マリーの婚約者
サラ コック
マダム・ド・フレ 迷信家
マグノリア・マノア別邸
ブーツ 夜警
ヤコブソン 工事の監督
クレオル:スペイン人と結婚したフランス人開拓者の子孫
カージャン:フランス人植民者の子孫 丸太をくりぬいたボート“ピローグ”を乗りこなす
●ニューオルリンズ
スチュアデスのビッキーは搭乗客として飛行機に乗っている
キャプテンのトム・ジョーダンから新しい副操縦士ダスティを紹介され
宿泊先のビュ・カレまで送ってもらう
パティオ(内庭)で主人のポール、姪のマリーと会う
ポールはマリーに厳しく、18歳になっても
付き添いを連れていないと外にも出られないと聞いて驚く
叔母のジュリー、マリーの婚約者ビルにも紹介される
●マグノリア・マノア別邸
ポールが借金のかてにカーリスルに売った別邸が
ナイトクラブに改造されると聞いて、急に激怒する
ポール:あの部屋の壁には手を触れさせないよ
カーリスルは沼に幽霊が出るという噂を利用して儲けようと思ったが
夫人と滞在した時に現れずガッカリした
迷信家のマダム・ド・フレも幽霊を信じている
●夜のふしぎな出来事
町を案内してもらい、カージャンのセイントを見かける
夜10時が門限のマリーを叱り、ビルとの付き合いを一切しないよう止めるポール
ビル:マリーは金曜の18歳の誕生日を迎えたら、保護者から自由になれるはずだ
マリーの父アドリアンはクレオルでない母と結婚し、相続人から外された
大おじエチエンヌの遺言状には均等に分与すると書いてあったが
すべてポールに譲る第二の遺言状が有効になっているため、別邸もポールのもの
ビッキーは物音で目が覚める
午前0時にポールがこそこそ外出していたのに気づく
いつもは怠け者で朝も遅いのにと愚痴るサラとの話を盗み聞きしていた様子
●青いクルマ
ビッキーは自分の乗る飛行機を点検し、飛行予定表、気象報告を見る
乗客名簿には珍しくカージャンのカップル、セイントと妻のドーセットが乗り
メキシコまで行く予定
ビッキーはダスティの双眼鏡を覗くと、ブロー家の農園が見えて
迷うことで有名な沼地にビルの青いクルマが停まっていることに気づく
ダスティに話すと、ディキシー・スワンプ見物ならヘリコプターが最適だと話す
グアテマラから戻ると、ブロー館からセイントが出て行くのを見かける
玄関にはポールがいて、2人は会っていたのではないか?と疑う
マリーが泣いているワケを聞くと、ティータイムに会う約束のビルが来なかった
ビルのいるホテルに電話すると、金曜の夜に出て行ったまま帰っていない
農園の電話は故障していてかからない
この電話もドアの影から聞き耳を立てているポール
ポールの部屋には土のかたまりが落ちていた
いつもはチリ1つにもガマンできないのにフシギがる
●銀色のチュール
グアテマラへの2度目の飛行でも青いクルマが見え
土曜の夜に見たのと同じ火がついたり消えたりするのを見る
マリーのバースデーパーティーを仮装舞踏会にすれば
ビルがお忍びで来れるだろうと計画すると
ジュリーは2人に衣装を作るために、ポールがカギをかけた部屋に入る
中にはたくさんの骨とう品があり、箱から銀色のチュールを出して
ビッキーにピッタリだと思うが、尺が足りず
箱の上に置いたのに底にあるため
サラに問うと、キチンと包んで一番上に置いたという
ジュリーは遺言状にまつわる話をする
ポールは繁盛していた農園を荒れ放題にした
第二の遺言状の原文も召使いの部屋から出たぼやで焼けたと言った
本当はマリーに残るはずだったのをもみ消すためではないかと推理するビッキー
●マダム・ド・フレの話
フレはポールが解雇した召使いテオドルを雇ったため
ブロー館の内情を知っていると話す
エチエンヌはポールに農園を助けてほしいと頼んだが断わられて、2人は大ゲンカした
エチエンヌはポールやテオドルたちに羊皮紙にサインさせた
遺産をフォード夫人に残す内容だったに違いない
ああいう館には秘密の隠し場所があるもの
別邸の壁に隠されているのを知っていて、改造するのを阻止しようとしたと推理
ポールはマリーの養育費を出していると言いながら、実際はジュリーが払っている
●ディキシー・スワンプの幽霊
ビッキーはダスティとマグノリア・マノア別邸を調べに行くと
監督ヤコブソンは、ポールがたびたび来ていると話す
ビルはニューヨークにいて、戻るまで手をつけないようにという手紙をもらった
そのタイプの特徴は以前見たことがあるビッキー
書庫の板を押すと少し動くことに気づく
監督のイスには銀色のチュールの切れ端を見つける
夜警のブーツはディキシー・スワンプの幽霊を見たと話すが
銀色のチュールを見せると、それと同じだと証言
ポールが誰かを雇って幽霊の格好をさせたのではないか?
ニューヨークにいるスチュアデスの同僚に聞くと
その夜、グラハムという名前の乗客はいなかった
ポールはビルを沼地に誘って放り出した時に靴に土がついた
ビルのホテルの便せんを盗んでタイプして工事を延ばしたのではないか?
あの火もSOSかもしれない
●仮装舞踏会
ポールは道化師の格好でパーティーを抜け出して、別邸に行くつもりだろうと推測し
ビッキーとダスティは代わる代わる阻止する
真夜中になると全員仮面をとるため、ポールは抜け出すタイミングを失う
●告白
ビッキーがダスティとヘリコプターで飛ぶのにマリーも誘う
ポールは反対するが、ジュリーがOKを出す
ヘリからビルの姿が見えて、マリーと再会
ビルは別邸を訪れた日に誰かに殴られて、沼地で迷い
高熱を出して、セイント夫妻に看病されていた
セイントは、殴ったのはポールで、幽霊の格好をしたのは自分だと告白
そのお金で飛行機の旅行をしたと告白
別邸に行くと、隠し部屋にポールがいて、遺言状も見つかる
やはりマリーが受け継ぐはずだった
マリー:
マグノリア・マノアやお金も要らないけれども
おじさまがビルにしたことは許せない
ポールに縛られたブーツ、それを助けたヤコブソンも来る
ポールは警察に捕まり、マリーとビルは無事に結婚し
ビッキーとダスティが付添人をつとめた
帰宅して、ギニイに、自分がスチュアデスだから事件が解決したが
どんなにスチュアデスがステキな仕事でも家が最高だと思う
■解説
ヘレン・ウェルズ
「スチュアデス ビッキイ・バー シリーズ」
本書はクレオルの住むビュ・カレと、カージャンの住むディキシー・スワンプが舞台
推理小説だけでなく、家庭小説、少女小説としてもすぐれている
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
今もCAは憧れの職業だけど、この時代はまだ女性が働くことや
飛行機、ヘリコプターが珍しいと思われてた時代
飛行機の上から知人のクルマを発見するなんて場面もあって
今よりのんびりした空気も感じられる
【内容抜粋メモ】
登場人物
ビッキー ビクトリア・バー 大学教授の娘 スチュアデス
ギニイ 妹 12歳
トム・ジョーダン キャプテン
ダスティ パイロット
ブロー一家
ポール ニューオルリンズのブロー館の主人
ジュリー・エウイング ポールの妹 未亡人
マリー ポールの姪 幼い頃、両親を亡くして、叔父が養父
ビル・グラハム 建築家 マリーの婚約者
サラ コック
マダム・ド・フレ 迷信家
マグノリア・マノア別邸
ブーツ 夜警
ヤコブソン 工事の監督
クレオル:スペイン人と結婚したフランス人開拓者の子孫
カージャン:フランス人植民者の子孫 丸太をくりぬいたボート“ピローグ”を乗りこなす
●ニューオルリンズ
スチュアデスのビッキーは搭乗客として飛行機に乗っている
キャプテンのトム・ジョーダンから新しい副操縦士ダスティを紹介され
宿泊先のビュ・カレまで送ってもらう
パティオ(内庭)で主人のポール、姪のマリーと会う
ポールはマリーに厳しく、18歳になっても
付き添いを連れていないと外にも出られないと聞いて驚く
叔母のジュリー、マリーの婚約者ビルにも紹介される
●マグノリア・マノア別邸
ポールが借金のかてにカーリスルに売った別邸が
ナイトクラブに改造されると聞いて、急に激怒する
ポール:あの部屋の壁には手を触れさせないよ
カーリスルは沼に幽霊が出るという噂を利用して儲けようと思ったが
夫人と滞在した時に現れずガッカリした
迷信家のマダム・ド・フレも幽霊を信じている
●夜のふしぎな出来事
町を案内してもらい、カージャンのセイントを見かける
夜10時が門限のマリーを叱り、ビルとの付き合いを一切しないよう止めるポール
ビル:マリーは金曜の18歳の誕生日を迎えたら、保護者から自由になれるはずだ
マリーの父アドリアンはクレオルでない母と結婚し、相続人から外された
大おじエチエンヌの遺言状には均等に分与すると書いてあったが
すべてポールに譲る第二の遺言状が有効になっているため、別邸もポールのもの
ビッキーは物音で目が覚める
午前0時にポールがこそこそ外出していたのに気づく
いつもは怠け者で朝も遅いのにと愚痴るサラとの話を盗み聞きしていた様子
●青いクルマ
ビッキーは自分の乗る飛行機を点検し、飛行予定表、気象報告を見る
乗客名簿には珍しくカージャンのカップル、セイントと妻のドーセットが乗り
メキシコまで行く予定
ビッキーはダスティの双眼鏡を覗くと、ブロー家の農園が見えて
迷うことで有名な沼地にビルの青いクルマが停まっていることに気づく
ダスティに話すと、ディキシー・スワンプ見物ならヘリコプターが最適だと話す
グアテマラから戻ると、ブロー館からセイントが出て行くのを見かける
玄関にはポールがいて、2人は会っていたのではないか?と疑う
マリーが泣いているワケを聞くと、ティータイムに会う約束のビルが来なかった
ビルのいるホテルに電話すると、金曜の夜に出て行ったまま帰っていない
農園の電話は故障していてかからない
この電話もドアの影から聞き耳を立てているポール
ポールの部屋には土のかたまりが落ちていた
いつもはチリ1つにもガマンできないのにフシギがる
●銀色のチュール
グアテマラへの2度目の飛行でも青いクルマが見え
土曜の夜に見たのと同じ火がついたり消えたりするのを見る
マリーのバースデーパーティーを仮装舞踏会にすれば
ビルがお忍びで来れるだろうと計画すると
ジュリーは2人に衣装を作るために、ポールがカギをかけた部屋に入る
中にはたくさんの骨とう品があり、箱から銀色のチュールを出して
ビッキーにピッタリだと思うが、尺が足りず
箱の上に置いたのに底にあるため
サラに問うと、キチンと包んで一番上に置いたという
ジュリーは遺言状にまつわる話をする
ポールは繁盛していた農園を荒れ放題にした
第二の遺言状の原文も召使いの部屋から出たぼやで焼けたと言った
本当はマリーに残るはずだったのをもみ消すためではないかと推理するビッキー
●マダム・ド・フレの話
フレはポールが解雇した召使いテオドルを雇ったため
ブロー館の内情を知っていると話す
エチエンヌはポールに農園を助けてほしいと頼んだが断わられて、2人は大ゲンカした
エチエンヌはポールやテオドルたちに羊皮紙にサインさせた
遺産をフォード夫人に残す内容だったに違いない
ああいう館には秘密の隠し場所があるもの
別邸の壁に隠されているのを知っていて、改造するのを阻止しようとしたと推理
ポールはマリーの養育費を出していると言いながら、実際はジュリーが払っている
●ディキシー・スワンプの幽霊
ビッキーはダスティとマグノリア・マノア別邸を調べに行くと
監督ヤコブソンは、ポールがたびたび来ていると話す
ビルはニューヨークにいて、戻るまで手をつけないようにという手紙をもらった
そのタイプの特徴は以前見たことがあるビッキー
書庫の板を押すと少し動くことに気づく
監督のイスには銀色のチュールの切れ端を見つける
夜警のブーツはディキシー・スワンプの幽霊を見たと話すが
銀色のチュールを見せると、それと同じだと証言
ポールが誰かを雇って幽霊の格好をさせたのではないか?
ニューヨークにいるスチュアデスの同僚に聞くと
その夜、グラハムという名前の乗客はいなかった
ポールはビルを沼地に誘って放り出した時に靴に土がついた
ビルのホテルの便せんを盗んでタイプして工事を延ばしたのではないか?
あの火もSOSかもしれない
●仮装舞踏会
ポールは道化師の格好でパーティーを抜け出して、別邸に行くつもりだろうと推測し
ビッキーとダスティは代わる代わる阻止する
真夜中になると全員仮面をとるため、ポールは抜け出すタイミングを失う
●告白
ビッキーがダスティとヘリコプターで飛ぶのにマリーも誘う
ポールは反対するが、ジュリーがOKを出す
ヘリからビルの姿が見えて、マリーと再会
ビルは別邸を訪れた日に誰かに殴られて、沼地で迷い
高熱を出して、セイント夫妻に看病されていた
セイントは、殴ったのはポールで、幽霊の格好をしたのは自分だと告白
そのお金で飛行機の旅行をしたと告白
別邸に行くと、隠し部屋にポールがいて、遺言状も見つかる
やはりマリーが受け継ぐはずだった
マリー:
マグノリア・マノアやお金も要らないけれども
おじさまがビルにしたことは許せない
ポールに縛られたブーツ、それを助けたヤコブソンも来る
ポールは警察に捕まり、マリーとビルは無事に結婚し
ビッキーとダスティが付添人をつとめた
帰宅して、ギニイに、自分がスチュアデスだから事件が解決したが
どんなにスチュアデスがステキな仕事でも家が最高だと思う
■解説
ヘレン・ウェルズ
「スチュアデス ビッキイ・バー シリーズ」
本書はクレオルの住むビュ・カレと、カージャンの住むディキシー・スワンプが舞台
推理小説だけでなく、家庭小説、少女小説としてもすぐれている