熱い吐息
空洞の身体の右から左へ流れる
日々刻々、確実に腐敗してゆく汚臭の中で
内からつくりだされる無垢な力
冷たく四角いコンクリート壁に
ぶち当たり押し黙る
甘くまろやかなスープのよう
サテンのローブを身にまとった
老いた象が言った
「この背はいまでも空いてるよ」
発情した雄猫が言った
Do you know how I feel?
Now, now, let's see the most freakiest show you've never seen before!
聖母の微笑
惑星をひとつ手に入れるための切符
いまでは足下の蚤まで
情け深いほほえみをたたえている
統制された支配下で
静寂のうちにミッションは細部にまで伝え渡る
こんな型にはめられた歌に乗せて
素敵な確率で卵子に滑りこんだ
奇跡の精子のよう
巨大な乳房をもつヤギが言った
「君はまるで地獄のような顔だな」
暗闇色の雌猫が言った
You can count on me.
Well, well, I'll give you the most freakiest show in the whole world!!!
疲れきって座りこんだ旅人は
絶望の沼の淵にとまった蝶の妖精を見た
「元気を出せよ
君は走り回った子豚みたいに
汗をかいているね」
あたたかな氷の結晶
そこから理論を押し出そうとするほど
馬鹿げたことはない
あみだくじで選んだ人生を歩むことが
どんなに危険かなんて
サンドストームの光線を浴びすぎた君には
もう分かるはずもない
真っ黒い煙を吐き続ける煙突が言った
「わたしにゃいっこうに関係ないね」
巨体のシロクマが六番目の指を天に立てて
「さあ!さあ!前代未聞の奇々怪々なショーのはじまりだ!」