『噂の女』

『噂の女』（1954）
監督：溝口健二　
出演：田中絹代、久我美子、大谷友右衛門、進藤英太郎、見明凡太朗　ほか

成瀬シリーズがひと段落してしまって、次に目に留まったのが溝口健二コーナー。
森雅之の出演した『雨月物語』と『楊貴妃』は見た記憶があったけど、
大好きな久我美子が出演している今作は記憶が曖昧だった。
観てみたらやっぱりだいぶ前に観たかもｗ

▼story
老舗遊郭・井筒屋のひとり娘・雪子は東京で音楽学校に通っていたが、恋破れて
自殺未遂をして、母に連れられて実家に戻ってくる。
太夫たちの修羅場を見るにつけ、家業を恥に思うが、医師・的場の言葉に勇気づけられる。
しかしその的場は母と関係があり、母は彼の開業の資金を苦労して工面している。
急速に親しくなってゆく娘と医師の様子に嫉妬と焦りを隠せない母親。

髪を結い上げた着物姿の太夫らに囲まれてひとりベリーショートのヘアスタイル、
モダンでシックなワンピースでシャンとした立ち姿の久我はまさに日本のオードリーだ
張りのあるあの独特な声質と喋り方もほんとステキ

病気の父を助けるために太夫になりたいとせがむ若い娘さんに
「そんなイージーな考え方はよくないわ。考え直しなさいよ」とキッパリ。
彼女のセリフでどんなモノクロの邦画も欧米のクラシック映画のように見えてくる。

母として娘の幸せを願うことと、女として医者の奥さんに落ち着く幸せの狭間に揺れる
心の葛藤、嫉妬を見事に演じている母役の田中と、母を想いつつ、遊郭の家の娘として
複雑な環境に苦しむ娘役の久我の競演もみどころ大。

久我と森雅之との共演作もいろいろあるけど、『挽歌』での芯のある女学生の役も
よかったなあ！
「わたしをただのアミ（愛人）にしておいて！」て名セリフも耳に残る。

いいひと

ラストの今日は、朝からひっどい雨と風！
傘をさしても肩から足のつま先までびしょ濡れで会社に着いた（ヤレヤレ・・・
月末にしてはゆる～い１日で、空いた時間に机の中を片付けたり、
データベースを整理したり。

金曜は昼まで勤務の隣り席のパートのおばさんに、今日までということを初めて伝えて、
ささやかなプレゼントを渡したら、ビックリしていてとても残念がってくれた。
いろいろ大変だった時期もなんだかんだとおしゃべりをして、とても楽しかったな。
「早くいい人見つけてくださいね」なんて言われてしまった。
はい。募集していますｗ

Ａさんや、昼友の社員さんはもちろん、いつも美味しいコーヒーを淹れてくれたり、
新鮮野菜の糠漬けをごちそうしてもらってたＳさんには、わたしの好きな映画の
ＤＶＤ『天井桟敷の人々』をあげた（びっくりするお手頃価格だったし
そのうち『ベストフィルムコーナー』でも取り上げようと思ってた１作

さて。時間も迫ってくると、苦手で仕方のないあいさつの緊張感でいっぱい×1000に/苦笑
でも、Ａさんが「いっしょに行ってあげようか？」てゆってくれて大助かり、
無事済みました/深感謝

金曜30分残業も付き合ってくれて、帰りは駅近くの話題のお店に連れていってくれて、
こじんまりと落ち着いたオシャレな雰囲気、鰆のムニエルは絶品♪
その後も時間を忘れて映画や遊びスポットやらの話で盛り上がってたら、
店員に「ほかにオーダーなければ、そろそろいいですか？」て追い出されてしまった/苦笑
また会う約束をして駅で別れて、いろんな思いに耽っていたら、、、またやってしまった。
餞別にもらった美味しそうなクッキーを会社の引き出しに置き忘れてきちゃった/滝汗
来週にでも渡してもらう予定です/請許

家の玄関から見たすっきり晴れた夜空に浮かんだ月と、滔々と流れる雲がキレイだったなあ！
ひとまずおつかれさん。
頭の中が切り替わるまでしばらくゆっくりしたいな～なんて思ったり。

スカパラ×NUDA

毎回思うことだけど、働きながら次の仕事を見つけるのって至難の業だ。
それでなくてもバタバタする上に、平日の昼間電話がきてもすれ違うばかりで
どこの誰から何の仕事を紹介されたのか、すでに分からなくなってる
いろいろと紹介は来てるけど、電話＆接客がからんだり、残業が多かったり、
内容にあまり魅力が感じられなかったり・・・苦笑
あまりわがままを言える立場じゃないけど、なにかもちょっとないかなあ？

コンビニでなにげに手にとった求人雑誌（フロムエーかな？）になぜか谷中っちの
インタビュー記事発見ｗ
やってみたい仕事は？て質問に「居酒屋のバイトなんていいかもね」とかゆってた。
店のお酒を全部飲んでしまわないか心配ですｗ
（ケータイばっか打ってて店長から注意される可能性も大。

電車の中でもスカパラ×NUDAのポスター発見っ！！（でも、大森さんチームだけ？
あーゆーポスターって譲ってくれないのかしら・・・？
まだテレビＣＭは見れてないけど、サイトで見れたｖ
これは・・・QUEENの曲では？誰が歌ってるんだろう？？？
そっか、ヒヤムは美女を乗せて大好きなクルマを運転してるわけね/爆

LOSTシーズン２もとうとう佳境に入ってる。まだ全然謎は解けないけど/苦笑

父は昨日晴れて退院/祝
電話したら、こんどはなにやらギックリ腰になったらしい。
やれやれ・・・
「自宅であと２ヶ月もリハビリすれば、外を走り回ることも可能ですよ！」
と医者に言われたらしい。
よかった、よかった。ひさびさパソコンに触れて嬉しいだろうけど、
リハビリは頑張らないとねｗ

『日本一の色男』

『日本一の色男』（1963）
監督：古沢憲吾
挿入歌作詞：青島幸男 作曲：萩原哲昌
出演：植木等、浜美枝、草笛光子、淡路恵子、白川由美、団令子、藤山陽子 ほか

「日本一の男シリーズ」第１弾が今作。少し前に見たから、今から感想を書こうにも
細かいストーリーやギャグは忘れかけてしまってるけど

通りがかりに化粧品メーカーを見かけて、強引に入社した平均（たいらひとし←名前の設定も
毎回可笑しい）は、いきなりたくさんの売り上げをあげて営業部に抜擢。
そこのNo.１セールスを誇る女性社員に教えられた怪物みたいな女性議員を見違えんばかりに？
キレイに変身させ、続いて議員の夫の愛人、またその知人と次々とお得意を作っては、
コロっと騙してしまう。
結婚サギなのか？と思いきや、最初から意中の人はいるらしく、彼女のために
ヘソクリをごっそり貯めてたんだと途中で分かるんだけど。

♪どうしてこんなにモテるんだろ～？　なんて急にのんきに歌いだすシーンには思わず
噴き出してしまったｗ
キャバレーでロマンティックに歌うシーンなんかは和製シナトラ。
植木本人はそもそも正統派の歌手になりたかったらしい。
植木曰く「やりたいことと、やらなきゃならないことは違う」
特典はパンフの抜粋と劇場版予告編。


今朝、テレビをつけたら亡くなったというニュース。思わずビデオ録画をしてしまった。
昭和の大スターがまた一人逝ってしまった。
寂しいかぎりではあるが、こうして後世に遺した素晴らしい仕事の数々はいつまでも
いつまでも輝きつづけて、わたしたちを明るく照らし続けてくれる。
天国でも陽気に歌いつづけているんだろうなあ！

今日は一日中、♪スーダラ節　が頭の中をぐるぐるとめぐっていた/笑
最後の仕事は奇しくもクドカン脚本の『舞妓Ｈａａａａｎ！！！』。公開が楽しみ。

『MY DOG SKIP』

『MY DOG SKIP』
監督: ジェイ・ラッセル
出演: フランキー・ミューニース, ケビン・ベーコン, ダイアン・レイン ほか

会社のＡさんおススメの１本。泣いた、泣いた！
実話を基にして、のちに有名な小説家となったウィリー・モリスの回想記として
描かれた愛犬スキップとの物語。

内気で弱虫で友だちが１人もいないイジメられっ子のウィリーを心配して、
母親が誕生日のプレゼントに贈ったジャックラッセル・テリアの子犬は、
唯一無二な親友となって、いっしょにさまざまな冒険をしたり、ＧＦができたり、
イジメっ子と対決して友だちもできたり。
少年（boy）から青年（young man）へ急速に成長してゆく話でもある。

テリアのピンッと立ったシッポや、毛足の短い小柄でプリプリした体格とかが
もう可愛すぎる！
戦争の暗い影を背負いながらもゆっくりと流れる時間、人々のあたたかい良心の交流が
まだ残っていた時代の空気がなんとも言えない静かな感動を生む。
以前、大好きで見ていた海外ドラマ『THE WONDER YEARS～素晴らしき日々』を
思い起こさせる。

ウィリー役に抜擢されたミューニースの子どもにしては難しい表情が印象的。
Ｋ．ベーコンは青春映画の王道『フットルース』以来のファンで、その後は
けっこー特異な役も多いけど、こんな厳格な父親も似合う歳になったんだなあ（しみじみ
わんこ好きにはたまらない１本。

『乱れ雲』

『乱れ雲』（1967）
監督／成瀬巳喜男
出演／司葉子、加山雄三、加東大介、森光子、草笛光子 ほか

近所のTSUTAYAに並んだ成瀬監督作品シリーズでは今作がラストで奇しくも遺作。
新婚でベビーも正月に産まれる予定の上、大出世した夫のアメリカ栄転直前と
絵に描いたような幸せカップルが、夫の突然の交通事故死で状況が一気に暗転。
夫を轢いた青年・三島は無罪が認められるも責任を感じて、少ないサラリーから
毎月、未亡人に宛てて送金するが、「過去をひきずるようで辛い」と断られる。
そんな被害者の妻と加害者の青年の恋物語りだから、かなり厳しいハードルだ。

未亡人・由美子がお世話になる実家の旅館を切り盛りする義姉もまた未亡人で、
古い旅館を建て直す際お世話になった妻子持ちの男と半同居生活をしている。
今作でもまた理屈だけで白黒分けられない複雑な人間の情愛を考えさせられる。
数奇な運命で引き寄せられた２人の男女だが、その後も不自然なくらい？いろんな
場所で偶然出会って、お互い惹かれあうのも無理のない状況ばかりがつづくｗ

心境の変化を雷と停電で表現するのは、成瀬の好きな演出だったのだろうか？
せっかく過去を流して新しく出発しようとした矢先に、車の事故を目撃してしまうのも
なんとも過酷な展開。

健康的で無邪気でストレートな加山の役どころは、前回見た『乱れる』にも通じる。
未亡人役の司葉子のしっとりした色っぽさも作品を引っ張る大きな魅力。

都会の喧騒を離れた転勤先の青森、十和田湖のロケーションが素晴らしい。
国内にもまだまだ行ったことのない名所がたくさんあるなあ！
一方、三島が左遷させられる先のラホールはパキスタンらしいが、現地の社員が
ノイローゼにかかるほど当時はヒドイ環境だったのか？
玉の輿から外れた女がひとりで生きていこうとするとどれだけ苦労するかって話にも思えるが、
現代でも女性の自立は難しいのに、当時はさらにいろんな無用な壁があったんだな/苦笑

YO-KING＠ＡＸ（ネタバレあり

渋谷に向かう前にITS'DEMOに寄って、今の会社でお世話になった人への贈り物を物色。
自分的には空前のパンダブームなため、ぬいぐるみ素材のパンダストラップに
釘付けだったんだけど、もうちょっと考えるべきかな？ｗ
店内にはだいたいいつもあいでっぷがかかってて、今日も『SOTTE BOSSE』が流れてた。
やっぱイイなぁ～！

友だちとゴハン食べてから、ちょい迷いつつ（なぜ？ｗ）会場入り。
客電落ちて押され押されて、気づいたらけっこー前のほうに行ってたから、
ヨーキンさんが近いっ！！！
あのいつもカワイイふわふわの髪もよく見えた。あんな風に自分もカットしてみたいんだよねｗ

今夜は、２/21発売の『日々とポップス』レコ発ツアー初日ｖ
ヨーキンはアルバムジャケを意識して黒いジャケットを着てる
ウンチャカたこＰのdr.でもあるデュークアイプチさんはかなり好きなドラマーのひとり。
デカいアフロを思いきり揺らして、力強いリズムで盛り上げる、盛り上げる！
フラカンのグレートマエカワさんbass.は酋長のあいさつ。
この３人ver.のユニット名が”インディアンズ”てゆうらしい。

新譜からは♪数字、♪ゆめうつつ、♪ぼくの好きな人　などなど
個人的には♪TURN　がかなりグッときたな～
以前のアルバムからは♪きれいな水、♪審美銃、♪Hey!みんな元気かい？　などなど

YO-KING＠ＡＸその２（ネタバレあり

第１部が終わって、いきなり暗幕でステージを隠して？、
推定3000万円？の長ソファを中央に据えて、「KINGソファのコーナー」！！！
最初のゲストはスカパラdr.欣ちゃんっ！
持ち歌（？）♪銀河と迷路　をバックにエアボーカル気味で登場～
あの特徴ある熱い喋りで、なにか言うたび爆笑が起こるから
欣「ちょっと待って！なにがおかしいの？いつもこうだよ！」てｗ
ほんっと、いいキャラなんだよねー！
欣ちゃんの周りにはいつも天使が舞っているんだと思うな。
あの絶対的なプラス思考は「祝福」だと思う。
Ｙ「オレ以上に楽天家だもんね！」
２人で歌ったのはフィッシュマンズ唯一のカバー曲だという（ベスト盤『空中』にも収録
大瀧詠一の♪青空のように
タンバリンとカズーを鳴らして歌う姿はカラオケBOXの中みたいな雰囲気がしないでもないｗ
２曲目は欣ちゃんもドラムでレコーディング参加したという真心の♪夕凪


２人目のゲストは事務所の後輩でもある、堂島孝平くん。
海の家でのイベントですいか割りした話とかネタは尽きないｗ
チョイスした曲はなんとっ！ユーミンの♪卒業写真　いや～貴重だった！
季節柄ってのもあるけど、この曲には必要以上にｗ想い入れあるからねー
Ｙ「ユーミン風に歌えば、上手く歌えるんだよ！」て真似してたけど、かなり違うヒトに
なってたような・・・？爆
Ｙ「今まで深夜３時～５時だったラジオが、４月から大出世して、なんとっ！
　　深夜２時～４時に繰り上がりました！」記念すべき初ゲストには、桜井さん・・・
ではなく、孝平くんが来るらしい/爆
サイトを見たらかなりステキなセレクトばかりだから聴いてみたいけど、時間が遅いなあ～
（以前、タイマーのセットを失敗してからまったくやってないし
２曲目は、孝平くんの持ち歌だったけど、残念ながら勉強不足なためタイトル不明

後半からアンコールはあげあげな曲で一気に突っ走り、ダブルアンコールでは
Ｙ「じゃ、おやすみのうたを・・・」て歌ったのが口笛も入ってじぃ～ん。。泣

改めてヨーキンさんの曲作り＆ライブパフォーマンスの素晴らしさに感動。
カッコよくて、天才でってことは、誰に言われなくとも本人が一番よく
分かっていることなんだけどねｗ（気持ちいいくらいの自分好きなところがまたイイ！

次のライブは６／１・・・また、かぶりますか？
ま、きっとまた会えるよね。

JUSTA RADIO最終回？！

土曜昼０時からのJUSTA RADIOをひさびさ聴いたら、「本日で終了っ！」て・・・
いやいや、お引越らしい（ふぅ～
欣ちゃん渾身セレクトの「JUSTA RADIO COMPILATION VOL.1」も3/28発売！
今週はその中の曲を何曲か紹介。
大好きな♪The Tears Of A Clown　も入ってるんだ、ヤヴァイ！
「ザ・茂木欣一ショー vol.1」には行けないが、今日欣ちゃんに会えるのも楽しみ♪
あ、でも、まだヨーキンさんの新譜も買ってない・・・/滝汗
昨日の友だちの情報だと『風とロック』にヨーキン×サンボが載ってるとのこと。
タワレコでもらい忘れた～
学ラン着てるのは、前回のライブの「ダブリ先輩」話つながり？ｗ

『日本一のホラ吹き男』

『日本一のホラ吹き男』（1964）
監督：古澤憲吾
出演：植木等、浜美枝、曽我廼家明蝶、谷啓、草笛光子ほか

映画が始まって１分もしないうちに、体操着の植木がいきなりずっこけた
調子の歌と踊りでにぎやかに登場ｗ
構成やストーリーはこないだ観た『ゴマすり男』とちょっとかぶってる感じ。
基本的にはサラリーマンのサクセスストーリー
今作で注目なのは時代劇も入っていること。
チョンマゲ結って、着物の足元もはだけながら軽やかに歌うシーンもイイ。

必ず実現する「ホラ」で一代を築いたというご先祖が遺した自伝を読んで、
「ハッスル」した初等（はじめひとし）が超一流の増益電機に入社して、
あっとゆーまに重役となり、イメージガールで高嶺の花・カナコと結婚するまで。
とはいえ、一戸建ても購入して幸せな家庭も持って、あとは一切の努力も目標も
持たずにのらくらするのかしら？？？
そんな謎が残った大ハッピーエンディング。

どこかで読んだ心理学で、なるべく具体的な目標を立てて、自分にも周りにも
口に出して言っておくと、実現しやすいらしい。
ダンサーが華やかに踊るキャバレーでのショーのシーンで、薄いカーテンの裏で
演奏している生バンドの中でも、なんとも楽しそうに踊りながら吹いてるボーンが印象的。
そっか、こういう世界もあるんだな。

DVD特典は、劇場予告編と古澤憲吾監督の人となりを紹介。
大胆な俯瞰や、クレーンを使った動きのあるショットなどなど、当時は画期的だったみたい。

画面を広々と使ってほがらかに歌う「学生節」や「空の青さは僕のため」は名曲！

♪一言文句を云う前に
　ホレ恋人よ　ホレ恋人よ
　あんたのハートを信じなさい
　ホレ信じなさい　ホレ信じなさい
　男と女はうらおもて
　雨か天気か下駄に聞け
　あんたの知らない明日もある
　ホレ明日もある　ホレ明日もある