藤井二冠誕生は将棋の普及啓蒙に大いに貢献するビックニュースで、将棋界だけでなく新型コロナ騒ぎで
暗い話題が多い中で、貴重な「明るい話題」を提供してくれている。
藤井新八段に敗れた木村前王位は、七度目の挑戦で最年長記録となる「初タイトル獲得」を達成した苦労人で、
「中年の星」とも呼ばれていた。

(木村前王位。ネットから借用)
それは50歳の米長が七度目の挑戦で悲願の名人位に就いた翌年、当時「飛ぶ鳥を落とす勢い」だった羽生
にタイトルを奪われた26年前と重なって見える。
同じ佐瀬門下の二人の「中年の星」がニューヒーローに屈した形となったが、これが「勝負の世界の厳しい
現実」と受け止めるしかない。