干し柿作りを成功させるのは簡単なことではない。
天候に左右されるだけでなくカラスや獣の襲撃から護ることも必要となる。
今年は天候に恵まれ、二階のベランダで薄いネットで覆ったことが幸いし
「立派な干し柿」となった。
甘い物にあり付けることが少なかった子供時代、干し柿は冬場の貴重な
オヤツだった。
祖母や母の労作を、特段感謝の気持ちも持たないまま当たり前のように
して食べていたように記憶している。

今回、妻が超多忙な毎日の隙間を縫って「孫達に食べさせたい」一心で
作った干し柿は、間も無く東京行きとなる。
甘い物に不自由しないどころか摂取過多気味の今の子供達が「干し柿」を
歓迎してくれるかは怪しいものだが、せめて感謝の気持ちと共に賞味して欲
しいと願っている。
それを親が「言って聞かせる」ことも必要なのかもしれない。