霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

大寒

2008-01-21 19:54:57 | 景色
今日は大寒。
暦どおり寒波が居座り寒い日が続いている。
そんな中で毎日のように木を伐り倒したり枝打ちしたり柴木を刈り払ったりしているが、寒さはそれ程苦にならない。
寒いときはそれなりの防寒具を着込めば良いだけのことと割り切っている。

朝は着込んでスタートするものの、体を動かして暫らくすると温かくなって来るので、それに合わせて一枚ずつ脱いで行くのがいつものパターンとなっている。

肉体労働をするうえでは夏場よりも今の時期の方がずっとやり易いように思っている。
夏の炎天下での肉体労働は困難で、涼しくなる時間帯まで昼寝でもして待つしかないが、今は小休止も不要と思われるぐらい快適に仕事ができる。
それに、蛇、熊、蜂等の天敵が居ないのも都合が良い。

山仕事は「タラノメ栽培」も目的の一つとしているが、本当は山仕事そのものが好きでやっているというのが本音。
肉体的疲労は伴うものの精神的には癒され、疲れを忘れて熱中させる不思議な魅力がある。

理想としてはチェンソウや刈払機のようにエンジン音が出るものは使わず、ノコギリ、ナタ、カマといった昔ながらの道具を使い手作業でチマチマやりたいのだが、それだと完全に「趣味の世界」になってしまうので許して貰えそうにない。



山仕事をしながら餌場に向う白鳥をカメラに捉えようしたが、今回も上手く行かなかった。
栗駒山の右手の空に白い点々が見えるのが白鳥の群れ。
この種の傑作はプロに任せることにしたい。
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さくら漬け

2008-01-20 20:33:19 | 野菜
昨年の秋から産直に出荷している日野菜の「さくら漬け」は細々ながら今も続けている。
当然今はハウスものを漬けているが、そろそろ「とうが立つ」時期となって来たので息の長かったこの漬け物も間も無く終了となりそうだ。
三月になったらまた種を蒔き、中断期間を極力短くするつもりでいる。

厳美の「道の駅」で購入された仙台のお客様から年末に大口の注文を頂戴し宅急便で送付したが、先日、再び追加の注文を頂いた。
また、オジサンのバド仲間のNさんも「少し苦味のあるのが魅力」とのことでファンとなっている。
このようにお客様に喜んで貰えることは、種蒔きからパッキングまで一貫して手がけているオバサンの生産者冥利に尽きる。



写真は塩漬けしたものを篭に取り上げ水気を切っている日野菜。
この後、甘酢で本格的に漬け込むと全体がさくら色に染まる。

寒い季節は「漬け物」が最高。
沢庵は勿論のこと白菜や青菜の漬け物も食卓に並んでいるが、塩分の取り過ぎが懸念されるほどオジサンはパクパクと良く食べる。
厳しい寒さの中で仕事をした後、漬け物を酒の肴に我が家の「大吟醸」を呑み干す。
我が「至福」のとき。
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豚堆肥

2008-01-19 20:03:17 | 野菜
直ぐ近くにある(有)一関ミートさんから一年間熟成した豚堆肥を貰い、軽トラ二台で新しく借り入れた耕作地まで運んだ。

一関ミートさんではリフトを使って軽トラに積み込んでくれるので大助かり。
軽トラにダンプ機能は付いていないので、降ろす場合はシャベルでの手作業となるが、それでも都合八台分を二時間程度で降ろし終えることができた。

肥料をあまり必要としない大豆予定地を除き、堆肥は十分に施したいと思っているので、この他にオバサンの知り合いから牛堆肥を譲り受ける予定としている。
それでもまだ足りないのでミートさんの豚舎に早い時期にもう一度行き、また何往復かするつもりでいる。



農道の脇に下ろした堆肥。
ここまで運んで置けばいつでも畑に撒くことができる。

ハードな肉体労働が続いて全身が「筋肉疲労」を起こしているオジサンに、突然、膝痛が襲った。
右膝か思うように曲がらなくなり、飛んだり跳ねたりできない状態となってしまった。
農作業には特段支障が無いが、二週連続で開催されるバレーボール大会への参加は諦めざるを得なくなった。
こうやって、老いと共に「引退」を余儀なくされるのかもしれない。

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鶏糞堆肥

2008-01-18 21:34:26 | 家畜
鶏舎には籾殻を敷いているが、その籾殻も日数の経過と共に汚れて湿って来る。
頃合を見て順次新しい籾殻を追加するようにしているが、繰り返していると徐々に籾殻の層が厚くなり、鶏舎の床が高くなって来る。
それを元に戻すため定期的に鶏の踏みしめた堆肥を鶏舎から撤去し、畑の肥料として活用するようにしている。
この鶏糞堆肥は畑にとっては、貴重な良質の肥料となる。

袋に入れて春まで保管する方法もあったが、春になると忙しくなるので雪融け水と一緒に土中に滲み込むことを期待し、直接雪で覆われた畑に撒いた。
かなりの分量だったので、特に肥料分を必要とするアスパラガスやトウモロコシ予定地に重点的に撒くことができた。



汚れた籾殻をすべて撤去した後に新しい籾殻を敷き詰めたら、鶏達もかなり嬉しかったらしく、まるで砂風呂でも浴びるかのように身を沈め、体中を籾殻だらけにしながら羽をばたつかせて楽しんでいた。



オジサンが袋詰めして鶏舎から搬出しオバサンが畑に撒くという連携プレーが上手く行き、ルンルン気分で順調に仕事が片付いた。
この冬は寒さは厳しいものの、積雪量が少ないため農作業や山仕事にあまり支障が無いので助かっている。
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名議長役

2008-01-17 18:18:38 | 野菜
昨日の新年会で、いつも総会で名調子の議長役を務めているKさんとお話しする機会があった。
この地域で作付困難といわれていたショウガ作りをわざわざ宮崎県まで行って勉強して来て成功させた努力の人。
以前はホテルの支配人の経験もある異色の経歴の持ち主でもある。

「我々は立派な野菜を作って店頭に並べなければならない」が口癖で、その信念を実証するようにいつも立派な野菜を出荷している。

既に70歳を迎えたのに、「田んぼは息子夫婦に任せて、自分はあと20年は野菜作りに頑張るつもりでいる。そのためにサブソイラ(畑の硬板を破砕する機械)の新規導入も決めた」とのこと。
まさに「老いてますます盛ん」とはこの人のためにあるような言葉。

夏の収穫シーズンになると朝三時には畑に出ているとのこと。
オジサンも朝は早いが、そこまでは真似できそうにない。
しかし、この「努力を惜しまない信念の人」に一歩でも近づきたいものと願っている。



ナバナは調理した後も色が変わらないので弁当等にも利用され、売れ行き好調となっている。
ただ、この厳しい寒さが続くとハウスの中といえども成育が心配となって来た。

Kさんとの会話の最後に「お宅の奥さんはなかなか努力家でセンスがいいね」とお褒めの言葉を頂戴した。
半分は「ヨイショ」なのだと思いながらも、尊敬する方から一目置かれていることに感激し、オジサンは涙を流さんばかりとなった。
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