霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

予期せぬ「晴れ舞台」

2008-01-26 20:13:10 | 野菜
午前中、「新鮮館おおまち」定例の「野菜作り勉強会」があった。
これまで最高の50名近い参加者があり、併せて行われた「種の即売会」も売れ行き好調で講師役の種苗メーカー営業マンもニコニコ顔だった。
我が家でも昨年好評だった枝豆の「湯あがり娘」を予約注文した。

(勉強会)


引き続き12時過ぎから開催された「新年会」は120名を超える生産者や納入業者が集まった。
千葉社長の新年にかける決意表明に続き、「新鮮館おおまち」の存続問題に大きな影響力を有する来賓の一関市長が激励を兼ねた祝辞を述べ、会を格調高く盛り上げてくれた。

(社長挨拶)

(市長祝辞)


乾杯の前に感謝状の贈呈式があり、なんと味噌作りで欠席したオバサンがいの一番で呼ばれしまい、恥ずかしながら代理でオジサンが頂戴する破目になってしまった。
売上げ規模からすれば吹けば飛ぶような微々たる貢献しかしていないのに、このような栄誉を授かったのは、千葉社長の大いなる配慮があったものと思われる。
いずれにせよ「身に余る光栄」に感謝するするしかない。



身に余る栄誉はそれだけでは無かった。
会の終わり近くに、「生産者を代表して締めの音頭をとってもらいますか」と千葉社長から軽く言われてしまった。
サラリーマン時代はこの種の役回りは多かったが、今は全く無縁の世界で暮している。
少し緊張気味の気迫に欠ける「一本締め」でお茶を濁してしまった。



感謝状も締めの音頭も事前予告無く突然だったが、結果的に「晴れ舞台」となった本席で初めて着た白襟の赤シャツは、若い頃から仙台で土地家屋調査士事務所を営んでいる親友のO君が「還暦祝いの赤いチャンチャンコがわりに」と先日贈ってくれたもの。
農作業着以外に衣類を買うことの無いオジサンにとってはグッドタイミングな有り難い贈り物となった。
コメント (12)
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オートサイド

2008-01-25 20:04:58 | 
秋に山から運びハウスの中で乾燥させていた土を、育苗用に細くする仕事を「土オロシ」と呼んでいる。
電動式モーターで円筒形の鉄の篭を回転させて土の塊を砕く「オートサイド」という機械を以前から利用していた。
土を入れる役と砕けて脇から出てくる土を袋詰めする役の二人がコンビでやると仕事がはかどるので、休みの息子が手伝ってくれた。

最初、順調に仕事が進んでいたのだったが、途中で、回転部の軸等に油を差そうとして止めたのが災いし、その後電源を入れてもモーターがかすかに唸るだけで全く動かなくなってしまった。
何かが詰まったためかと手分けして掃除したりしたがダメで、最後の手段としてモーターを蹴飛ばしたりもしたが回復しなかった。

止むを得ず、農機具のトラブルの時にいつもお世話になっているJA農機センターのAさんに息子が電話し、チェックポイントを数箇所アドバイスして貰った。
そのアドバイスに従ってチェックしたら三本ある電気線の一つが断線しているのを発見でき、間も無く修復することができた。
去年も何度も助けられたが、Aさんのようなプロ中のプロの技術屋さんが居ると本当に助かる。
Aさんには、今年も足を向けて寝る訳には行かないようだ。



昨日の荒れ模様が嘘のような穏やかな朝を迎えた。
日差しも春に向けて徐々に強くなって来たように思える。

仕事が終わったあとの息子との会話。
オヤジ 「このオートサイドという名前は、商品名なの機械の名前なの?」
息 子 「自動砕土機の意味だと思うよ。まさか、自動的に脇から土が出てくるからオートサイドと思ってたんじゃ無いだろうね。」
オヤジ 「……」
 
あまりにも図星だったので声も出なかった。
そもそも、「砕土」などという単語は思いも付かなかったオジサンでした。
コメント (7)
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吹雪

2008-01-24 19:32:03 | 趣味
予報通り雪の朝となった。
それでも午前中は少し日が差しかけたので午後は外仕事ができるのではないかと期待したが、昼過ぎから本格的な吹雪となってしまった。

外が荒れ模様の時はそれなりにハウスの中でやる仕事が用意してある。
稲の育苗用に使う土オロシ作業を昨日からオバサンがスタートさせている。
しかし、まだ慌ててやる仕事でもないと考え、午後からは映画鑑賞と決め込んだ。

外の光が画面に反射しないようカーテンを引き、ホームシアター(50Vのプラズマ画面、5.1chサラウンド)で観る映画は素晴らしく、暫し現実を忘れさせてくれた。
「やぁ~、映画って本当に素晴らしいですね!」



午前中に一時雪が止んだ時の集落の雪景色。
この後、雪と風が乱舞する荒れ模様の天気となった。
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予定変更

2008-01-23 20:04:41 | 生活
今月末から来月にかけて、オバサンはスケジュールがたて込んでいる。
その一つが味噌作り。
自家用の味噌作りだが、何人かの知人からも依頼されているので三回に分けて作る。
初日に麹を作りその二日後に味噌を作るパターンを繰り返すので、つごう六日かかる。
その他にも生活研究グループの行事も何回か予定されているため、「二月は仕事にならない」とうかぬ顔。

今日から始まるはずだった一回目の味噌作りが突然中止になった。
「婦人の家」の設備を借りて作っているが、前日のグループが麹作りに失敗したため一日ずれることになってしまった。

お陰で、楽しみにしていた26日の「新鮮館おおまち」の新年会にオバサンは参加できなくなった。
1500円の格安料金で千葉社長からも「二人で参加してね」と念を押されていたものだった。
オジサンもオバサンと一緒なら「帰りの足を心配することなく呑める」と期待していたのですっかり予定が狂ってしまった。

麹作り失敗の原因が、なんと「電源を入れ忘れたため」とのこと。
そんな初歩的なミスで他人に迷惑をかけて欲しくないと思うことしきり。



借り入れた耕作地のど真ん中に倉庫している小屋と杉林がある。
北側に位置する土地が完全に日陰となるので、貸主は「伐り倒してもらって構わない」とのことだった。
しかし、両手を回しても届かないぐらいまで成長した太い木(10本)を、利用する当てもなく伐り倒すのは勿体ないので、枝打ちと間伐で凌ぐことにした。

斜めになっている木は間伐したものだが、他の木に引っかかって倒れずにいる。
間伐の時はこのような木が一番始末に困る。
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免税軽油

2008-01-22 20:32:24 | 生活
軽油には1Lあたり32.1円の税金が課されているが、農漁業の動力源として利用する場合は申請により税金が免除される制度がある。
我が家ても動力源としてかなりの石油製品を使用しており、最近の大幅な値上がりはそのまま大きな負担増になっているので、利用できる特典はできるだけ享受したいと考え申請に行って来た。

軽油はトラクター、コンバイン、バックホーで利用するが、免税は実際に利用する量の半分ぐらいしか認められていない。
それでも、昨年認めて貰えなかったバックホーが一年間の作業日報を持参したことにより認めて貰えたし、借り入れで耕作面積が増えたこともあり、トータルで昨年よりも三割増しの免税が認められたことは非常に有り難かった。



松食い虫の被害が大きい林で被害に遭っていない松も伐り倒した。
被害に遭う前であれば製材して板材として活用する道も出てくる。
お陰で右側にある田んぼの日当たりが大幅に改善された。

免税軽油のような農家を保護する政策はもっと積極的に推進し欲しいものと思っている。
米英欧の諸外国の農家所得は国からの補助が五割ぐらいを占めるのに、日本はその十分に一程度と極端に少ない実態にある。
それを無視して「大規模化による国際競争力」だけを強調しても誰もついて行けない。
そもそも、為政者が一次産業と三次産業を同次元で考えている内は、国民は「食糧危機」という爆弾の上での生活を余儀なくされる。
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