簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

知覧へ (JR乗り潰しの旅)

2012-03-26 | Weblog
 5分以上遅れて到着した知覧行のバスに乗り込んだ。
夫婦に教えられたとおり左側の席に座り目をこらして見るが、桜島はとうとうその姿を
見せてはくれなかった。

 「冬はまだまし、夏は風向きの関係で、町中は灰で大変だ」「灰は濡れると固まるので、
掃き取って特別に町に回収してもらうのだ」「車を洗ってもすぐに白く成る」「洗濯物を外に
干せない日も多い」20キロ以上も離れた加世田でも日常的な事らしい。
町中では、清掃車が降灰を掃き集めていた。



 鹿児島のシンボル桜島は、最近活発な噴火活動を続けていると言う。
1955年に鹿児島地方気象台が噴火の観測を始めてから通算1万回を越えたと、2011年
12月4日の新聞に出ていたが、その年はこれまで、880回の噴火を観測し、それは3年連
続で最多爆発記録を更新する可能性があるとも報じていた。





 バスは国道226号線、通称谷山街道を平川で外れ、県道23号に入ると海辺の道は一変
し山が迫り、九十九折りの急な登り道に成り喘ぐように登る。
 頂上付近で指宿有料道路の知覧ICを越えると、左手に「知覧テニスの森公園」が開け、
その先で手蓑峠を越えると後は一気に知覧の町を目指して山を駆け下りる。
 車窓からは、名産の知覧茶の畑が目に付くように成る。



 バスは20分ほども遅れて、知覧観光の入り口、武家屋敷入口のバス停に到着した。
道に沿って麓川の疏水が流れ、その透き通った清流に鯉が身をくねって泳いでいる。(続)




  にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする