簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

長い鼻のドッキング(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-23 | Weblog
 このように分岐の多い東北新幹線では、分岐駅の一つ盛岡駅で、今や
新名物とも言われる光景を目撃することが出来る。
それは、この駅でしか見られない貴重な光景である。



 新青森を出た「常磐グリーンのはやて」は、1時間半余りで盛岡に到着す
ると、新幹線では珍しくここで数分間停車する。

 駅に到着すると、あの長く突きでたカモノハシの鼻の最先端を突然二つ
に割り、その剥いた口の中から何か得体のしれないものを現す。



 それは丁度、SF映画の怪獣が、大きく口を剥くと、中から無数の手とも、
足とも、舌ともつかない長いものがうねうねと揺れ動きながら伸びてくる・・
そんな光景にも似ているが、あんなグロテスクで気持ち悪いものではなく、
それは何も動めかないし、直線的で端正に整った顔立ちをしている。



 するとその二三分後、同じホームにはその後を追うように、「ジャパンレッド
のこまち」がやってきて、「はやて」を見つけると数メートル隔てて立ち止まり、
同じように口を剥く。



 「こまち」は「はやて」を認めると、歩くようなスピードでゆっくりゆっくりとそ
の距離を詰め、直前で恥じらい、ためらうように再び停止する。





 そしてその後意を決したように前に進み、その剥きだした口先を「はやて」
のそれに押し付けるようにして停車する。



 今話題のジャパンレッドの新幹線・E6系「スーパーこまち」とグリーの新
幹線・E5系「はやて」の連結風景である。
 赤と緑の新幹線は、あの長い鼻先を突き合わせた奇妙な格好で、終着
の東京を目指して疾走する。(続)




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