少し古い話ではあるが、ある日岡山始発の上り新幹線に乗車した。
平日早朝と言う事も有り、車内の乗客は僅かしかいない。列車が動き出すと
間も無く車内アナウンスが有り、パーサーがワゴンサービスを始めると言う。
その後、暫くすると満面笑みのパーサーがワゴンを押してやってきた。
新幹線車内で、ワゴンサービスを利用することは余り無い。
駅弁もビールもお土産も選択肢が少ないので、必要な場合、殆どは駅の
売店を利用し、車内に持ち込むが、買うとすれば朝ならコーヒー、夕方なら
アイスクリームぐらいだ。
この日はコーヒーを買い求めた。
ぼんやり車窓を眺めながらこうして、モーニングコーヒーを啜るのも悪くは
ない。まだ熱くて飲めないコーヒーが冷めるのを待っていると、またまた笑
顔のパーサーが「ゴミはありませんか?」と手に大きなビニール袋を提げ、
室内に入ってきた。
「無いだろ~ぅ!」と思わず突っ込んでしまう。
ワゴンサービスの後を追うように入ってきたが、始発駅を出てまだ幾らも経っ
てはいない。それに乗客は僅かである。
乗ってすぐ始めた朝食であってもまだ食べ終わってはいないだろうし、こんな
状態でゴミなど出るはずが無いではないか。
列車はこれから姫路、新神戸、新大阪・・・と停まっていく。
時間を考えれば、恐らく新大阪では満席になるであろうから、ゴミが出ると
すれば・・・それ以後である。
今この時間に何の意図が有っての収集なのか、何とも不可解なサービスで
あった。(続)(写真は本文とは無関係)
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