1964(昭和34)年に開業した新幹線も、かれこれ半世紀近い歴史を積み
重ねてきた。
東海道新幹線に初めて導入された車両は、0系と呼ばれ白地にブルー
のカラーリングで颯爽と登場し、世界では初めての最高時速210Km/hで
の営業運転を行い、東京と大阪間を3時間10分と言う驚異的な速さで駆け
抜けた。
その愛嬌ある丸い団子鼻(先頭車両)は、後継の100系では鏃のような
尖った形状に成り、更に300系ではのっぺりとした鉄仮面のように変化し、
新幹線初の300Km/h運転を達成した500系では伸びに延びて何と15mも
のいわゆるロングノーズと言われる形状になった。
これらは、更なるスピードアップやトンネル突入時の衝撃音を抑えるための
工夫らしい。このため鼻を長くし、車体を丸くしたが、これによりこの先頭車両
には、お客用の乗降扉を設けられなくなり、更に丸まった客席内に圧迫感が
有り、車内の居住性が損なわれたと一部では評判が今一芳しくなかったのが
この500系だ。
その反省を踏まえて作られた後継の700系では、その鼻は長さが10m程度
の何とカモノハシに成ってしまった。
選りによって後足の蹴爪に毒を持つカモノハシとはなどと言ってはいけない。
空力性能を突き詰めると、現在の技術ではこの鼻先形が最善で、しばらくは
この形が踏襲されるようだ。
年々その機械性能も、車内居住性も進化を続ける新幹線だが、その鼻先
だけを見ていてもこんなにも変化が有って面白い。(写真はイメージ)(続)
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東海道新幹線に初めて導入された車両は、0系と呼ばれ白地にブルー
のカラーリングで颯爽と登場し、世界では初めての最高時速210Km/hで
の営業運転を行い、東京と大阪間を3時間10分と言う驚異的な速さで駆け
抜けた。
その愛嬌ある丸い団子鼻(先頭車両)は、後継の100系では鏃のような
尖った形状に成り、更に300系ではのっぺりとした鉄仮面のように変化し、
新幹線初の300Km/h運転を達成した500系では伸びに延びて何と15mも
のいわゆるロングノーズと言われる形状になった。
これらは、更なるスピードアップやトンネル突入時の衝撃音を抑えるための
工夫らしい。このため鼻を長くし、車体を丸くしたが、これによりこの先頭車両
には、お客用の乗降扉を設けられなくなり、更に丸まった客席内に圧迫感が
有り、車内の居住性が損なわれたと一部では評判が今一芳しくなかったのが
この500系だ。
その反省を踏まえて作られた後継の700系では、その鼻は長さが10m程度
の何とカモノハシに成ってしまった。
選りによって後足の蹴爪に毒を持つカモノハシとはなどと言ってはいけない。
空力性能を突き詰めると、現在の技術ではこの鼻先形が最善で、しばらくは
この形が踏襲されるようだ。
年々その機械性能も、車内居住性も進化を続ける新幹線だが、その鼻先
だけを見ていてもこんなにも変化が有って面白い。(写真はイメージ)(続)
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