簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

観音寺の市街地を行く(四国遍路の旅)

2014-06-13 | Weblog
 岩鍋池の袂の休憩所で一緒になった男性の姿はすでに影も形も無い。
唯一同じ境内に二か所有る、札所での納経を間に合わせようと、急く覚悟を決めた
ようだ。間に合わなければ、明日の朝一で・・などとのんびり構える我々とは根本的
にその心構えが違っている。



 「名物 やきもち」に堪能し、元気を取り戻し、観音寺の市街地を目指し歩き始める。
県道6号線は、夕方のラッシュが始まったのか車のノロノロ運転が続いている。
とその時、黒いタクシーが脇に追いついてきた。中から声がする。
見れば車中に件の女性三人連れが・・・。 
「先にいってまーす」彼女たちとは、今晩の宿も同じである。



 国道11号線を渡った角にコンビニを見つけ立ち寄ってみる。
今の時刻は16時を少し過ぎたところ、札所までは残り3キロ弱だから、急げば間に
合わなくはないが、ここで急がないのが我々の歩き旅である。
 明日の朝食を仕入れ、ついでにお馴染みの「ガリガリ君」で暑さを凌ぎ、しばし休
憩で、すっかり札所は明朝モードに入っている。





 JR予讃線の踏切を渡り、明治橋と言う小さな橋を渡り、遍路は左にとる所を右方
向に進むと「大平正芳記念館」があった。
 当地出身の第68・69代内閣総理大臣を務めた氏の蔵書や資料を展示しているが、
閉館時間もせまっており、さすがにそれほどまでにのんびりとは出来ない。



 それにしてもこの地にある札所が68・69番で、当地出身の内閣総理大臣が68・69
代と同じなのは、何か因縁めいたものを感じずにはいられない。(続)






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