簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

男三人連れ(四国遍路)

2012-07-18 | Weblog
 お寺の真新しい休憩所で、男性三人連れの遍路とともに、八坂寺門前で買ったイチゴ
を食べ、しばし休憩する。
 この三人、もともとは全員が単独行の遍路であったが、意気投合したのか、どこから
ともなく三人連れだって歩いているようだ。



 我々と始めて出会ったのは下坂場峠の上り道で、息を上げて上っている時、突然の
ように姿を現し、追いつかれた。その後、鴇田峠越え以降の道では、後になったり、
先になったりと絡みながら、浄瑠璃寺では長珍屋で同宿になりここまでやって来た。



 歩きは、各人の体力と歩調が合わないと、何人かがつるんで歩くのは難しいと思う
のだが、この三人は余程波長が合うのか、そんな心配はいらないようだ。



 次の札所までは3.2キロほど、1時間足らずの工程だ。
遍路道の周りは、すっかり町中の様相を呈してきた。
交通量の多い国道11号線を越え、狭まった道の先で伊予鉄の線路を超えると、小高い
山を背にした第49番札所・浄土寺が建っている。



 境内は思いのほか広く、アイスクリン屋さんが一人、手持無沙汰に客を待っている。
正面には寄棟の屋根を被せた、どっしりと構える本堂があり、これは和洋と禅宗様を
折衷した建築様式で、室町時代の建造物であるとか。



 丁度団体の参拝客が着いたところらしく、その前で一塊になって、読経の大きな声を
上げていた。その右手の大師堂の前でも、何人かの参拝客が手を合わせていて、町中
に入って来たせいか、ずいぶんと賑わっている。
 件の三人連れも、付かず離れずの関係を保ったまま、其々がお経をあげている。(続)





   にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 庭が美しい西林寺(四国遍路) | トップ | 高台の繁多寺(四国遍路) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事