簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

横断歩道橋 (東海道歩き旅・三河の国)

2022-01-28 | Weblog
 藤川宿を出て、国道などを歩くと、旧街道は乙川に突き当る。
大屋川、大平川、或は男川とも言われ、三河の地名由来(諸説有り)と
なった三つの川(豊川、矢矧川、男川)の一つである。
嘗てここには、四十弐間の土橋が架けられていたが、今橋はない。
迂回して30mほど東の国道1号線に架かる大平橋を渡る。





 橋の途中から河原を見ると、馬が二頭静かに岸辺の草を食んでいた。
足を止め、穏やかな表情の馬を眺め、しばし休息ていると何だか、足の
痛さも、体の疲れもどこかに飛んで行ったように癒やされる。
渡り終えたところで、直ぐに左の旧道に降り、その先の大原町東の歩道
橋で国道1号線を越える。





 高度成長期の折、車が爆発的に発達し、歩行者、特に老人や子供の安
全確保や、信号に代わる渋滞の緩和などの名目で、全国各地の主要な道
路には多くの横断歩道橋が造られた。

 しかし昨今では、保護すべき子供達の数が減り、超高齢化社会とり、
年寄りや車椅子生活者等の弱者には優しくないと言われるようになった。
老朽時期を機に、撤去の動きも進んでいると聞いていたが、気のせいか
愛知県内には、特に交通量の多い国道1号線にはまだまだ残されている。





 少し足を延ばせば、横断歩道も有るのだが、遠くなり迂回する元気も
ないから渡らざるを得ない。
肉刺が潰れ、痛む足を引きずる身には、この上り下りは難儀で辛い。
旧街道が国道を越える度の歩道橋越えは、「又か・・・」と落胆する。

 道路の歩道橋に、エレベーターやエスカレーターを望む術もないが、
せめてゆったりとしたスロープに変わり、上り下りが出来ないものかと
何時も思う。(続)



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