![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/ad/43b9764d4704048438c9c1909405ecd1.jpg)
JR東日本が公表した利用者が少ないローカル線の区間別収支によると、
1日1㎞当りの平均利用者(輸送密度)が2000人未満は35路線66区間で、
2019年度は全て赤字だった。
中でも低いのは、只見線(会津若松―小出 135.2㎞)の会津若松と小出
の間が271人である。
北上線(北上―横手 61.1㎞)も、北上と横手の間は306人等である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f6/ff1e8a1ef8f1b0221aaf09070a9252bf.jpg)
これらの路線の営業キロ数は、JR東日本の在来線の3分の1にあたる。
合計の赤字額は年693億円で、100円の収入を得るのに15,000円以上の費用
がかかる区間もあるというから驚きだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/26/4353ddd3109ee03a6e80caf8c51e2174.jpg)
釧網線(東釧路―網走 166.2㎞)の東釧路と網走の間が372人と低い。
名松線(松坂―伊勢奥津 43.5㎞)の松坂と伊勢奥津の間は287人。
予土線(北宇和島―若井 76.3㎞)の北宇和島と若井の間で301人。
肥薩線(八代―隼人 124.2㎞)の人吉と吉松の間が106人で、この他に
も少ない線区はまだまだ沢山有る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/77/191b38d62f254e5ce9da3d0aefe45503.jpg)
JR西日本の発表(2019~21年度)によると、平均利用者が2000人
未満は17路線の30区間で、営業損益は全区間で赤字であった。
最悪は芸備線(広島―備中神代 159.1㎞)の東城と備後落合の間で、
輸送密度はたったの11人である。更に、備後落合と備後庄原の間は62人、
東城と備中神代の間が81人で百人さえも切っている。
木次線(宍道―備後落合 81.9㎞)の出雲横田と備後落合の間も37人
と低い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/14/f612c9eca7b3748398fe8bee6e4295a4.jpg)
密度が低い路線は在来線の総営業キロ数4,090㎞の3分の1にあたる。
一方でドル箱である東海道線の大阪―神戸間は38.5万人で、何と最悪の
芸備線・東城―備後落合間の約3.5万倍に達する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ee/9d53f33d975b31dbec478ca6d9c997bc.jpg)
従来はこの都市部のドル箱路線や新幹線の収益で赤字ローカル線を支
えてきたが、コロナ禍で全体的に収入が落ち込み、このビジネスモデル
は成り立たなくなっていると言うのがJR各社の言い分である。(続)
(写真:JR大糸線 本文とは無関係)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c5/608a98fcd1340cbecac4921275227ec4.jpg)
![にほんブログ村 旅行ブログへ](http://travel.blogmura.com/img/travel88_31.gif)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます