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昨年の夏はある意味異常気象で、最近殊の外増えているように感じた。
早々に短い梅雨が明けたと思ったら、全国的な猛暑に襲われた。
と思いきや、7月に入ると戻り梅雨のような雨が、しかも線上降水帯な
どの影響で、各地で大雨が相次ぎ気象庁は慌てて梅雨明けを取り消した。
やっと開ければ再びの耐え難い猛暑の到来であった。
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丁度その頃コロナ禍も第7波の兆候が顕著で、対策としてマスク着用
の毎日が続いていた。密にならない屋外ではマスクを外しても良いとい
うガイドラインはあるものの、感染者は多く、屋外でも人の多いところ
では、マスクを着用する事になる。
すると今度は、熱中症のリスクが高まってしまう。
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熱中症とは、日射病や熱射病など、暑い環境に体が適応できず発生す
る症状のことだ。暑い時や運動時には体温が上昇し、人の体は発汗など
により体温調節を行うが、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調
節がうまく機能しなくなったときに発症する。
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昨年7月の「全国の熱中症による救急搬送状況(速報値)」(11日~
17日)を見ると、この間の搬送者数は3528人で、その内高齢者は58.2%
、成人は31.9%、少年は9.4%、乳幼児0.6%であった。
発生場所は45.3%の住居をトップに、道路が14.4%、仕事場(道路工
事・工場・作業所など)が10.5%、屋外公衆場が10.5%、室内公衆場が
7.5%と続く。
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このことから熱中症は、退職して自宅にいる事が多くなり、取り分け
暑さに関する感度が鈍った高齢者のリスクが圧倒的に高いことが解る。
加えて仕事や運動からは遠ざかり汗をかかない身体は、喉の渇きさえ遠
ざけてしまう。こうなると、発症の危険は更に高まる。
そこで予防の為聞き慣れない言葉で注意喚起が行なわれるようになった。
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(写真:岡山市東区 鉄砲山 本文とは無関係)(続)
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