簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

斎王の里 頓宮(東海道歩き旅・近江の国)

2023-12-22 | Weblog


 松尾川の渡し場跡も、川を挟んで町並や街道が所々に当時の面影を残
している。川を渡ると松尾村で、嘗て立場が有り、僅かな上り坂、灰俵
坂の名残も有るらしい。渡った先には、垂水斎王頓宮跡がある。



 頓宮跡に向かうには、旧道を川まで突き当り、その後同じ道を引き返
して白川橋を渡り、再び北の旧道に向け、大きく迂回しなければならず、
流石に今は余力が無い。

 悪いことにここに来て持参したデジカメのバッテリーの消耗が激しく、
何時電池切れを起こしてもおかしくない状況で、先を急がねば成らない。



 橋を渡った国道交差点に「頓宮」との表示があり、角に小公園がある。
一画に「斎王の里 頓宮」と刻まれた自然石の石標が置かれて居る。
その横にはこれまた自然石を積み上げた大きな石灯籠も据えられていた。

 この辺りを「頓宮(とんぐう)村」とい、「垂水斎王頓宮跡」があり、
跡地は国の史跡に指定されている。



 「古斎宮群行の頓宮有りし所ゆへ、今に村の名残る」
斎王とは、天皇が即位するたびに伊勢神宮に奉仕する未婚の皇女または
女王をいう。一行が都から伊勢斎宮まで5泊6日の旅へと御出駕され旅を
斎王群行といい、その一つの宿泊所が頓宮というらしい。
この垂水斎王頓宮跡には、378年間に31人の斎王が宿泊されている。



 国道から一本南の旧道に再び入り、旧前の村を西進する。
カラー舗装の道で、所々に虫籠窓を持った旧家も見られ、落ち着いた家
並みが伸びている。

 直ぐ左奥に瀧樹神社があり、更にその先で地安寺、諏訪神社が続く頃
には左手に野洲川がより近づいてくる。(続)





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