簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

林口一里塚と西の見附(東海道歩き旅・近江の国)

2024-02-02 | Weblog

 百軒長屋跡辺りにも、平入り町屋の美しい町並が残されている。
この辺りまで来ると、新たに出来た武家町を避けて迂回した鍵の手も終
わりが近づいてきて、やがて行く手に、「天照大御神」をお祀りする五
十鈴神社の森が見えてくる。



 藤原時代の長寛2(1164)年に設けられた「御厨」制度により御厨田
の守護神として、また五穀豊穣の神として伊勢皇大神の御分霊を、「福
原大神宮」として称え奉ったのがその創始だ。「五十鈴神社」と改称す
るのは、明治4(1871) 年とされている。(神社由緒書)



 街道に面した境内の一画に、113番目の林口一里塚跡がある。
元々はこれよりやや南方に有ったが、郭内の整備で街道が付け替えられ
たのを機にこの場所に移されたものという。
今は一本の石柱と、説明板があるのみだ。



 そこを出ると西林口で、ここは石橋から移された西の見附跡で、木戸
や番所が置かれていた。
街道を横切って流れている小さな川が見附川である。

 西林口を抜けると旧馬場先村、当時は上り下り立場(旅人の休憩する
場所)があった。



 その先の右側に、当地に蔵を構えて100年という、地酒「美冨久」の
蔵元「美冨久酒造」が有る。

 甲賀地域は、滋賀県の酒蔵の約三分の一が集まる酒処である。
水が綺麗で、米作りにも適した地が、酒造りを盛んにしているらしい。



 水口には他にも北部の工業団地近くに蔵を構える「藤本酒造」が有り、
「神開」が知られていて、地酒が美味しいという。
宿場の東入口に近い「作坂(つくりさか)町」も、元々は「造酒」から
転化したものと言われている程の酒処である。(続)





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