岡山県総社市にあるJR伯備線・総社駅から、同線の清音駅を経て広島県
福山市のJR福塩線・神辺駅までを15駅で結ぶのが、第三セクターの経営す
る鉄道「井原鉄道」だ。
山陽本線が比較的瀬戸内海に近い南部を行くのに対して、やや入り込んだ内
陸部を東西に貫いて走っていて、山陽線のバイパス的な路線でもある。
それは元々旧国鉄が吉備線(岡山~総社)の延伸路線として計画したものだ
からだ。しかし、国鉄の再建法により工事は途中で頓挫、それを地元自治体
や地場の有力企業、バス会社などが出資し引き継ぎ、工事を再開、開通にこ
ぎ着けた経緯がある。
平成11年1月11日午前11時11分11秒、「1」が11も並ぶこの日時に最初の営業
車両の出発式が行われたことが話題をよんだのも記憶に新しい路線である。
総社から清音の間は伯備線との供用区間で、多くの列車が総社と神辺の間で運
行されているが、一部清音始発着や、神辺から先山陽本線の福山まで乗り入れる
ものもある。主に一両か、二両編成ワンマン気動車の運行で、すべての列車がす
べての駅に停車するが、多くの駅が無人駅である。
総延長が41.7キロあることから、同社の観光パンフレットには、「フルマラ
ソンと同じくらいの距離を走る井原鉄道」と紹介されている。
また、なだらかな丘陵地帯に広がる田園風景の中に引かれた路線は、多くが高
架や土盛りされた上を走るので、車窓の見通しもよく、「空飛ぶように走る鉄
道」と同パンフレットではうたっている。(続)
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