針公民館の「きづな街道休憩所 おやすみ処」を後に、再び街道に出
て西に向けて歩を進める。
相変わらず旧街道らしい趣のある家並みが続いている。
暫く行くと左手に、近江の地酒「御代栄」で知られる北島酒造の白壁
の建物が見えてきた。
創業が文化2(1805)年、以来14代続く老舗の酒蔵である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/b4/49d984ea93b60cf6c8f34a0acaa94af7.jpg)
嘗てこの辺りの東海道には、大沙川、由良谷川、家棟(やのむね)川
の三川の天井川が有り、当時は土手をよじ登り、土橋か徒渡りで浅瀬を
渡っていた。
明治以降、人馬の円滑な通行の為、街道の整備が進められ、これらの
川の下を潜る隧道が掘られた。
それが先程潜り抜けてきた二本のトンネルで有る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/41/9ef0685f1dea9d7b717c2427da43024d.jpg)
三川目の家棟川隧道は、明治19(1886)年に築造されたトンネルで、
由良川から西に800m程進んだ先にあった。
これまでの二川と同型のアーチ型の隧道で、高さ3.64m、長さ21.82m、
幅約4.55mであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/56/97d9bf6eca67bb6a505214c8f942374b.jpg)
しかしこれらの天井川は、一度異常降雨などで河川が氾濫すれば、
周辺地域に甚大な被害が発生する。
加えて車の時代と成り通行量が増えると、トンネルがボトルネック、
通行に支障を来たすようになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/3b/3aaabfe3c2a39d109f59a833b8641a40.jpg)
この為近年県は天井川の解消を目指し、河川の改修事業に着手した。
家棟川は河口(野洲川合流部)から1370mの間の河川が掘り下げられ、
或は流路の変更等により改修工事が進められた。
結果歴史有る隧道は、昭和54(1979)年に撤去されてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/cd/b20269d4a8abde6a00f267a0c104c1c5.jpg)
現在は、「家棟川」と陰刻された額だけが「奉両宮常夜燈」の脇に残
されている。家棟川は針集落の西端を流れていて、いまは何の変哲も無
い近代橋・家棟川橋でこれを越える。
橋を渡れば旧東海道は平松集落に入っていく。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/70/250c69c633ffbd96eebdf506a6a827f9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c5/608a98fcd1340cbecac4921275227ec4.jpg)
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