まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

昭和枯れすすき 弓道編

2025-01-21 | 弓道
昨日はお酒のせいか眠りが浅かったような。
ホテルに泊まったのは正解だった。
6時半に起きてゆっくり朝食を摂り、道場に8時に着く。
すでに、スタッフは勢ぞろい。
講師の先生方と、司会進行の方々と打ち合わせをしてから、矢渡のために位取りをする。昨日の午後、自分の立つ位置は確認できたので後は間違いなくビニルの窓の所に立てるようにと思う。
中たり外れはともかく、所作を間違えないようにと。

県の武道館弓道場で矢渡をするなど考えたこともなかったので、ちょい緊張。
替え弓を道場に近いところに置いて、さて一歩足を踏み出した途端、異常さに驚いた。やばいかも。見えない。
道場の床が光るのだ。好天に恵まれたのは良いが、行く手は斜め前方から冬の低い日差しがつやつやの床に跳ね返り、確か中央にあったはずの赤い目印テープが完全に見えない。見えなくても感覚で行けばよい。
しかし、歩行中も目を開けていられなくて半眼状態。
サングラスが欲しい。
礼をするために顔を上げると、審判席の人たちが完全に白いもやの中に居る。
目がくらむとはこのことだ。


歩数は決まっているのでなんとか本座に到着できた。
跪座をして弓を浮かせて開き足をして向き直り、ほっとした瞬間、おもむろに弓を立ててしまった。
優しい天の声のような講師の先生のささやき「・・先生・・」
あ、襷をかけなくては!
所作の間違いだけはしないでおこうと昨日から心していたのに。
酒の飲み過ぎか、眩しさに負けたのか。
その後、的に顔を向けるとちゃんと的が見える。
良かった~~と、やっと我に返って弓を引いた。
何の欲もなくひたすら引いて、勝手に離れて行った矢が的中した。
だから引手を勝手というのかなと、いらんことを考えた。
ほっとした。甲矢が中ったのでこれで良いわと安心し、乙矢は少し背筋を伸ばして引いた。
離れた瞬間、矢が沈んだかもしれないと思ったが、的の喉に的中。
良かった良かった。この後は、無事に元に戻れますように。
頭の中に昭和な歌が浮かんできた。
「眩しさに負けたぁ~♪」(貧しさに負けた~)あれは、昭和枯れすすき。
後で撮ってもらった画像を見たら、第二介添の方が、西方浄土の阿弥陀如来様のように見える。神々しいとはこのことだ。
私以上に眩しかったに違いない。
束中したのは、阿弥陀如来様のお陰かもしれない。



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2 コメント

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Unknown (Yちゃん)
2025-01-28 20:22:54
見事な矢渡しでした。
そうか、あの時昭和枯れすすきが浮かんでいたのか(笑)
気持ちよさそうに本当に伸び伸びと引いてらっしゃいましたよ。
お天気が良くて最高の日でしたが、眩しいのはかなわんなぁ、、、、
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Unknown (まこ)
2025-01-29 07:55:00
>Yちゃん さんへ
>見事な矢渡しでした。... への返信

ありがとうございました。
声掛けもありがとう。我に返ったわ。
前日も、その後も前矢ばかりで全く中りません。あの日の枯れすすきで、良い風が吹いたのかもしれません。
すべてを受け入れて素直になることが良いのかもしれません。
しかし、画像を観るにつけ、講師の先生方との袴の長さの違いを感じます。
かっこよかったわ~❤
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