若い頃、谷川俊太郎さんの詩を読んだ。
そんな頃、詩を読んで感動し自分も書いてみたいと思ったことがある。
歳を重ねるごとに、そんな気持ちが薄れ感動が諦めに替わり、世の中の怖いニュースに怯える。
身近で何か起きたらどうしようという心配性な母の気持ちが分かるようになった。
今朝の「中日春秋」欄で、イオングループを育てた岡田卓也さんのことが書かれていた。
イオングループの植樹は四日市に住んでいた岡田氏が身を持って体験した四日市の木が枯れ、人々にぜんそくをもたらしたことからの公害体験からだと書いていた。
そして、最後に谷川俊太郎さんの詩を紹介していた。
『木を植える』
木を植える
それはつぐなうこと
わたしたちが根こそぎにしたものを
木を植える
それは夢見ること
子どもたちのすこやかな明日を
改めて、この短い欄に詰まった思いに感動した。
忘れていた詩への感動もまだ廃っていないことにも気づいた。