まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

ゴールの1本 最後の1本

2022-12-03 | 暮らし
ついに12月に突入。



2日の日は、日本中ゴールの1本に感動した。
90分走り周り、苦労して入れるあの1本。
比べるものではないが、弓は誰も邪魔せず、動かない的を外すことが不思議に思えるくらいだ。
緊張感はあるが、引いている者だけの楽しみのように思える。
しかしながら、国体や選手権の仲間の応援をしていると、観ているほうも緊張し接戦の末、最後の1本が入ると感動する。

1本という決めどころは、どんなスポーツにも武道にも共通する。
バスケットボールのゴールの1本。
バレーボールの床に突き刺さる1本。
「サーブの1本が入らない・・」と、ボールは1球なのだが、1本と数える。
剣道の竹刀の一振りの1本。柔道の決まり手の1本。
投手の投げた球は1球だが、バッターは「ここで、ホームラン1本打ちたい・・」と、願うのだ。
スキーに行くと、「最後の1本は気を付けて」と、言う。
滑り慣れてくるけれど、疲れているから怪我をしやすいので、最後の1本は慎重に。

昨晩、従兄たち4人で大切な最後の1本(お酒)を囲んだ。
弟は、あろうことか指を怪我して急遽欠席。
可哀そうにズキンズキンするだろうし、アルコールはダメだから残念だが仕方がない。

わたしより5歳若い従妹のI子ちゃんが9月に亡くなった。
生前、お兄さんにと贈られた「仕込み 四十三号」という長野県のお酒は、甘くてフルーティな味だった。
従弟が供養にと提供してくれて、わたしたちはこの最後の1本をしみじみ味わった。
そして、従弟の計らいで、欠席した弟に残りを頂き持ち帰って渡した。

3年前、何十年ぶりに従弟会をしようと集まって、I子ちゃんも一緒に皆でカラオケに行って、また集まろうねと言っていたが、コロナで集まれなくなった。
そして、気づいたらガンで急逝。
コロナのせいで見舞いも行けず、なかなか会えなくて実感がわかない。
寂しいかぎりだ。
最後の1本をみんなで頂いた。
たぶんI子ちゃんも同席していたのだと思う。