先日の「右」の定義に、「弓を引くほうが右」を思い浮かべることが出来なかった。
わたくしとしたことが・・。コメントを頂いて気づいた次第で。
週に3回、必ず道場に行っているというのに。
週に3回、必ず道場に行っているというのに。
弓を忘れた名人がいたけど、わたしの場合は迷人である。
それにしても、最近の高校生に「めて肘でしっかり引いて!」と、言ったらきょとんとされた。
「馬手に血刀、弓手に手綱」などと言っても、余計に分からないようだ。
わたしの言い慣れているのは、弓手(ゆんで)と馬手・妻手(めて)である。
いわゆる「押手」に対して「引手」のことなのだが。
押手というと、押すイメージがある。
弓手は角見が効いていたら、ことさら押さなくても、手の内が出来ていて、しっかり引いて、下筋が張っていればよいと思うのだが。
この辺の表現が難しい。それを、押すというのかもしれない。
手の内を決めたら、何もしなくてもひたすら引くと、自然と弓手は応えてくれて推すという感じになる。
口で言うのは簡単だが、その手の内が決まらないのである。
離れた後、向こう弦になっていて愕然とする。
つい力が入って、翌日目覚めたら弓手の中指がこわばっていたりする。
つい力が入って、翌日目覚めたら弓手の中指がこわばっていたりする。
こんなとこに力を入れていたのか!と、その時分かっても次には違う問題が起きて、そんなことを何十年繰り返して、実のならない木のようだ。
昼休みに職場の辞書をつぶさに見た。
広辞苑(岩波書店)は、「右手 右の方、めて。」と、ある。めては、ひらがなである。
集英社の国語辞典は、「右手 右の方。めて・馬手」と、ある。
角川書店は「右手 右の手、また右の方、右側」だった。
ここで辞書では行き詰まる「めて」。
しかし、めては「妻手」とも書く。なぜ妻の手か?弓手が夫なのか?
弓手に従うからか?いや、先の説明では、めてが引いて弓手が応えるのである。やはり妻は重要なのか?
近所の散髪屋のおばちゃんが、「亭主のバカは隠せるが、嫁のバカは隠せない」と、言っていた。嫁がしっかりしていないと家は回らないという説である。
妻手を「勝手(かって)」とも言う。辞書にも、勝手とは「弓を引くときの右手をいう」とある。
何故勝手なのか?妻はお勝手を任されているからか。一生懸命張り合わせると、勝手に跳んでいくからか。
謎である。
「現代弓道小事典」では、「かって」とは、「弓手又は押手と称する左に対して、馬手・妻手と称する右手の事を勝手という。古くは引手といった。」
あらら、古くは引手?
謎は深まる。
何故そう言うのかは、諸説あるのだろうが、指導の際「ひきて」というより、「めて」「かって」のほうが、口から飛び出しやすい。
ちなみに、わたしの妻手は奥ゆかしい。勝手に飛び跳ねもせず、弓手に影響も及ぼさず。
ありがとうございます。
楽しみに待たせていただきます。
愛媛へはメールを送りました。
土曜は朝から県連の会議で金沢です。
自宅は留守ですので、もし良ければk市弓道協会の会長や事務局の方にスマホ連絡先を聞いてもらっても良いです。
84です。よろしくお願いします。
今日が世界選手権だったのですね。
石川県から代表が出ていなかったので、スルーしていました。すごい結果でしたね。
名古屋放送のニュースをYouTubeで観ました。
流鏑馬の世界大会があるのを知りませんでした。情報ありがとう。
【上村鮎子・布施蒼依さん「桜流鏑馬・世界流鏑馬選手権」皆中シーン集】こちらも弓手と馬手の考察の参考になると思います。