まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

稲刈り

2023-09-05 | 暮らし
家の前の側溝の水が止まった。
これは農業用水であり、家庭排水はここへは流さないので、孫達がじゃぶじゃぶ入ってよく遊んだきれいな水である。
それが止まると稲刈りが始まる。


まさしく今だ。
台風も大雨もなく、ありがたいことだ。
人は、衣食住が満たされれば幸せなのだと思うが、どうもそうではないらしい。
収穫の喜びと、耕す希望がある農家の人と違って、何かを書いたり、描いたり、本を読んだりするのは、道楽者のすることだと母は言っていた。
昭和の初めに生まれ、小さいころから、たくさんの兄弟がいて、しばしも休まず働いてきた両親にとってはそうなのだ。

無駄なことが人の生き甲斐になっている。
世の中全体が、もったいないとか、SDGsとか企業が取り組んでいるが、役所からは、毎年変わらずたくさんのパンフレットやポスターが毎月のように配られ、催しをすることが仕事で、その結果、誰にも読まれない山と積まれた紙が古紙として出される。
どれだけの木を伐採したのだろう。しかし、経済は回らなくてはならないのでそのためにまたまた県民文化祭とかのパンフレットの上に、冊子まで送られてくる。
本当に、大切なものを守ることには目を背けている。


うちのまわりの田んぼも、休耕田が増えてきた。
知り合いの人も高齢で、「田んぼ辞めたわ」と、言っていた。


道楽者のすることという働き者の年寄りは、体を動かさないでお金儲けすることは罪悪のように言ったりする。
わたしなど、スポーツでさえ、前にも横にも後ろにも動かず楽しんでいるとは。
そうこうしているうちに、外の田んぼはすっかり刈り入れが終わってしまった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿