<ストーリー>
13世紀末のアフガニスタンのシーンから始まる。
スルタン(イスラム教徒の王)のジャラールッディーン・ハルジー
(ラザー・ムラード)はデリーを侵略しようと画策していた。
娘のマリカーイェ・ジャハーン(アディティ・ラーオ・ハイダリー)を
見所のある部下のアラーウッディーン(ランヴィール・シン)と結婚させたが、
アラーウッディーンに暗殺され天下を取られてしまう。
⇒ 歴史文献によると、アラーウッディーン夫婦は仲が悪く、
それがもとで義父との関係もこじれた・・との説もある。
場面は変わってインド、現在のラジャスタン州。
シンガル国の王女パドマワット(ディーピカー・パードゥコーン)が、
森で鹿狩りをしていた所、来客のメワール国の王ラタン・シン
(シャーヒド・カプール)を誤って弓で射ってしまう。
負傷したラタン・シンだがパドマワットと結婚する事になり、
パドマワットはメワール国のチットール城に嫁いで行く。
メワール国から寝返った僧侶からパドマワットの美しさについて、
聞いていたアラーウッディーンは
パドマワットをデリーに呼ぶが断られたため、
チットール城を攻める。
城下の陣地から友好関係を結びたいとの伝令を出し、
単独でアラーウッディーンはチットール城に出向くが、
パドマワットには会えなかった。そこで今度はラタン・シンを、
自分の陣地に呼び捕らえてしまう。
ラタン・シンを人質にしてパドマワットを要求するアラーウッディーン。
(卑怯なヤツだな。)
ラタン・シンを取り戻すべくデリーに向かうパドマワット一行。
アラーウッディーンの城に入ったパドマワットは、
アラーウッディーンの妻の手引きによって、
ラタン・シンを奪還してチットール城へ戻る。
アラーウッディーンは大軍を率いてチットールに攻め込む。
城下に降りたラタン・シンはアラーウッディーンと一騎打ち。
しかし劣勢となったアラーウッディーンの軍がラタン・シンの後ろから弓を射る。
(ムスリムは卑怯で悪者だと言う典型的なインド映画の筋書き。)
ラタン・シンの戦死の報告を受けた場内では女性達がサティの準備を始める。
(サティ:戦国時代のラジャスタン州では、
夫を亡くした妻が火に飛び込んで後追い自殺する習慣があった。)
アラーウッディーンはパドマワットを手に入れるため城に攻め込むが、
パドマワットを先頭に女性たちはサティの火に飛び込んでしまう。
結局アラーウッディーンはパドマワットに会う事はできなかった。
城内の装飾、衣装など非の打ちどころがないほど煌びやかだった。
歴史物に弱い(現代物と違って純粋なヒンディー語なので理解できない部分が多いため)
私は「バジラオ・マスターニ」「モヘンジョ・ダロ」と2本とも
途中から爆睡してしまったのだが、この作品は注意深く最後まで観る事ができた。
しかし果たして原作通りのストーリーなのか、
抗議団体によって多少変更せざるを得なかったのか?
その辺は解らないが、ストーリーはありきたりだったなぁ。