1993年のシャールク・カーン主演作品。
タイトルはヒンディー語でギャンブラー。
最初にアサインされたサルマン・カーンが、
ネガティブな役柄の為に断ったらしい。
シルパ・シェッティはこの作品がデビュー作で、
前年にデビューしていたカージョルは2作目。
後にSRKとはゴールデン・コンビと言われるようになるが、
これが初共演だった。
<ストーリー>
少年アジェイが母親(ラーキー)の為に
医者を呼びに行くシーンから始まる。
成人したアジェイ(シャールク・カーン)には、
シーマ(シルパ・シェッティ)と言うGFがいる。
シーマは実業家チョープラ(ダリップ・タヒリ)の長女だった。
ある日、妹のプリヤ(カージョル)がシムラから帰って来る。
プリヤは父親が出場するカーレースに帯同し、
レーサーのビッキー(シャールク・カーン二役)に出会い恋に落ちる。
レースはピッキーがゴール前でアクセルをゆるめたため、
父親が優勝した。ビッキーは父親に頼まれ、
プリヤの車を購入する手伝いをし、デートをするようになる。
シーマに縁談が持ち上がり相談されたアジェイは、
シーマと結婚する事にする。そして書類を提出しに行った
裁判所の屋上からシーマを突き落として殺害し
BFと結婚できない事を理由とした遺書を郵送する。
プリヤは高所恐怖症のシーマが飛び降りるはずがないと思い、
友人の警察官カランに相談する。そしてBFが誰だったのか、
大学に行って聞き込みシーマに想いを寄せていたラヴィに会う。
ラヴィはシーマは誰だか知らない男性と付き合っていたと言い、
誕生日パーティで見かけており、写真があると言った。
そして大学の男性寮に写真を取りに戻った。
アジェイはラヴィの部屋へ忍び込み、
自殺に見せかけて殺害し写真を奪う。
アジェイは自分の家に戻るとアジェイを封印し、
レーサーのビッキーになった。
少年時代の回想・・・・・。
アジェイの父親は会社を経営していた。
チョープラは会社の金を横領して3年間投獄されたが、
ホーリーの日に出所し娘二人を連れてやって来た。
許しを請うチョープラを母親が許してやってくれと頼み、
チョープラは会社に戻った。
しかし父親がチョープラに委任状を渡し出張に出かけた間に、
チョープラは会社の権利を書き換え、乗っ取ってしまった。
しかも家屋まで全ての名前を書き替えてしまったのだった。
路頭に迷った家族、父親が心臓発作で死んでしまい、
生まれたばかりの妹も死んでしまった。
現代に戻り、チョープラはビッキーを信頼しており、
プリヤの婿になるビッキーに会社を任せるようになる。
そして婚約のために宝石を買いに行ったビッキーとプリヤは、
シーマの学友のアンジャリに会う。
アンジャリはビッキーがシーマのBFのアジェイだった事に
気がついてしまったため、
ビッキーに殺害されて川に投げ込まれてしまう。
警察官カランはアンジャリがビッキーとプリヤの婚約の日、
ホテルの部屋から電話をかけていた事を突き止める。
アンジャリはビッキーがアジェイである事を
プリヤに話そうと電話したのだがビッキーが父親のふりをして、
その電話を聞いてしまったのだった。
アンジャリの死体がムンバイの海岸で見つかり、
プリヤは警察官のカランに会いに行く。
ビッキーは心配になりプリヤを問い詰める。
チョープラは出張に出かける際にビッキーに委任状を残した。
ビッキーは全ての書類の名前を書き替え会社を乗っ取ってしまう。
チョープラが15年前にやったのと同じ手口で。
プリヤとビッキーが出かけたレストランで、
ビッキーの事をアジェイと呼ぶ男と出会う。
この男が本物のビッキーでアジェイの幼馴染だった。
人違いとやり過ごした偽ビッキー(アジェイ)だったが、
不審に思ったプリヤがビッキーの事を調べ初め、
本物のビッキーの家を探し出し、
そこでアジェイの家を聞き出す。
アジェイの家に行ったプリヤは、
そこでアジェイと家族の写真や
自分達チョープラ家の写真を発見する。
アジェイがやって来てプリヤと話している所へ、
チョープラが手下を連れてやって来てアジェイを撃つ。
アジェイの母親が気づきチョープラの前に出るが、
チョープラは母親にまでも暴力をふるう。
アジェイも反撃しチョープラを打ちのめす。
そこへ警察がやって来るがチョープラとアジェイは、
刺し違える。アジェイは母親の腕の中で息絶える。
なるほど。3人を殺害する犯人の狂気。
1992年映画デビューのSRKは初期の頃、
変質者役などを演じていたのだが、確かに同じ1993年の、
「ダル(恐怖)」ではやはり狂ったストーカー役だった。
サルマン・カーンが断ったためにこの作品で共演した、
カージョルとゴールデン・コンビになったわけで、
世の中はわからない物だ。