カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~タンゴ・チャーリー~

2020年07月24日 22時25分59秒 | 映画 / MOVIE

タイトルはボビー・デオル演じる主人公のコードネーム。

共演がアジェイ・デーブガンと義理の妹にあたるタニーシャ。
アジェイの妻であるカジョールの妹である。

ちなみにアジェイとカジョールは、
1997年の「イシュク」での共演から交際に発展。
性格が全く逆と言われ不思議がられたが1999年に結婚。
ラーニー・ムカルジーはカジョールとタニーシャの従姉妹。
ラーニーとタニーシャは同い年でカジョールの3つ下。

  <ストーリー> 

カシミール渓谷でインド空軍のヘリコプターが、
反乱軍とインド兵を発見し、生き残った1人を救出した。
IDからコードネーム「タンゴ・チャーリー」こと
タルン(ボビー・デオル)と解る。
ヘリの乗組員(スニル・シェッティ)は、
上官のパイロット(サンジェイ・ダット)に、
タルンの日記を読み聞かせる。

タルンはBSF(国境警備隊)の一員として、
マニプル州で最初の任務に就いた。
ジャングルの中はゲリラが支配しており、
タルンはBSFのアリ軍曹(アジェイ・デーブガン)の小隊に加わった。
ゲリラは罪のない村人を殺し、BSFをも敵視しており、
残虐な殺し方で殺害している。

戦闘になりタルンは初めて人を撃った事を日記に記していた。
最後に捕らえたのが子供の兵士だったためタルンは撃てなかった。

任務が終わり故郷のハリヤナ州に戻ったタルンは、
英雄として家族に迎えられ、
そこでラッチ(タニーシャ)と出会い、
次の任務が終わって戻ってきたら結婚する約束をする。

次の任務はテランガナ州でナクサライト(毛沢東主義)の
出没エリアだった。そこでの戦闘では捕らえた女性を、
上官がレイプしようとしたため、タルンは止めようとして、
もみあいになり殺してしまった。女性兵士は自害した。
アリは自分がタルンの立場だったら同じようにしたと告げる。

グジャラート州でのイスラム教徒の暴動では、
タルンは民衆への発砲をためらい、銃撃犯を狙うが、
誤って市民を撃ってしまった。

タルンは被害者の家を訪ね許しを請うが、
袋叩きにされてしまう。そこにアリが現れタルンを救う。
病院に入院したタルンにアリは、
自分の過去を話し始める・・・・。

ベンガルの富豪の娘の結婚式の警備に行った時、
ナクサライトが襲撃したため、娘を連れて逃げた。
そしていつのまにかその娘を愛してしまっていた事を。
(吊り橋の原理か?)
追手を倒す事は出来たが娘はアリを助けようとして、
撃たれて死んでしまった。いつもは頭で考えるように話すアリだが、
自分の心の声に従ってしまったのは初めてだったと。

そこへラッチが結婚する事になったと言う知らせが届き、
驚いたタルンは慌てて村へ戻るが・・・
タルンが恋しくなったラッチが呼び寄せるために、
嘘をついたのだった。そしてタルンは結婚式を挙げる。
ラッチはタルンの日記を読んでしまうが、
そこに書かれていた事に衝撃を受ける。

次の任務はジャンムー・カシミール州のカルギルだった。
そこではインドとパキスタンの紛争が起きていたため、
橋を守る指令が出ていた。
アリは仲間を見分けるために厳格な命令を与える。
合言葉を言えない人間は容赦なく撃てと。

ある日、将校がトラックを率いてやって来たが、
合言葉を言えなかったためタルンは撃った。
無線を聞いたアリが駆けつけ銃撃戦となり、
アリは将校に刺されてしまった。

一人生き残ったタルンは逃げた将校を追い、
反乱軍の拠点を見つけ襲撃した。
そしてタルンも撃たれ気を失った・・・・。

そこに冒頭のインド空軍のヘリが状況見分にやって来て、
タルンを救出したシーンへつながる。
吹雪で隊に戻れなくなったヘリは、村を見つけて着陸する。
そこの医師によってタルンの身体から銃弾が摘出され、
タルンは一命をとりとめる。

殉職したアリには軍事の最上級の、
アショカ・チャクラ勲章が贈られた。

 <マニプル州>
 ミャンマーと国境を接するインドの東北地方の州。
 インドからの分離独立や州境の変更などを目指すグループが、
 時折テロ事件を起こしている。私も2回訪問しているが、
 軍の警戒はデリーなどの非ではなく緊張感があった。 
 映画では単に山岳ゲリラのようだった。

 <ナクサライト(毛沢東主義)>
 インドの共産主義の極左武装組織で1960年頃から、
 ウエスト・ベンガル州、ジャールカンド州、チャッティースガル州、
 オディッシャ州の山間部に潜んでテロ活動を行っている。

 <吊り橋の原理>
 吊り橋の上のような不安や恐怖を強く感じる場所で、
 出会った人に対し恋愛感情を抱きやすくなる現象の事。

 <アショカ・チャクラ勲章>
 インド軍事部門の最上級の勲章で、
 「ニールジャ」で紹介した、
 客室乗務員ニールジャ・バーノットへも贈られている。

 ボビーは気の優しい軍人を演じ、アリ軍曹に学び、
 立派な軍人になって行く良い役だった。
 アジェイ・デーブガンはこういう硬派なタフガイ役が上手い。
 最近は若い女性との恋愛映画もあったけど。

 タニーシャはカジョールにそっくりだった。
 従姉妹のラーニー・ムカルジーは丸顔であまり似てないけど。
 血筋なのかボビーと比較するとかなり背が低かったので、
 160Cmないかも。義兄アジェイとの絡みはなかった。

  悪人ではない役のサンジェイ・ダットって初めて観た・・
 ・・・ような気がする。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする