2010年の公開作品。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカとは関係がない。
実在する二人のギャングをモデルにしているが、
この二人は関係はないようだ。
<モデルとなった実在のギャング>
スルタン➡マスタン・ミルザ:1926~1994年、
チェンナイ出身。1960~1980年初頭、
20年間にわたり密輸を行った。政界や財界、
映画界とも絆が深く晩年は映画に出資している。
心臓発作により死亡している。
ショアイブ➡ダウッド・イブラヒム:1955年、ムンバイ出身。
1993年のボンベイ爆破事件の首謀者とされている。
257名が死亡し、1400人が負傷。
アルカイダやビンラディンとも関係があり、
2500万ドルの報酬がかけられているテロリスト。
現在パキスタンの居住しているらしい。
<ストーリー>
海から車が引き上げられるシーンから始まる。
自殺未遂した警察補佐官(ACP)ウィルソン
(ランディープ・フーダ)が語り始める。
18年前にムンバイに赴任したウィルソンは、
自分が十分に制圧する事ができなかったために、
ショアイブ(イムラン・ハシミ)が中心的人物になり、
1993年のボンベイ爆破事件を引き起こしたと語る。
舞台は1970年代のムンバイ、
チェンナイ生まれの少年スルターンはムンバイへ流れ着き、
いろいろな仕事をしながら成長していく。
成長したスルタンミルザ(アジェイ・デーブガン)は、
密輸アンダーワールドを牛耳るようになる。
スルタンはギャングであっても庶民に施すなど、
慕われておりスルタン(イスラム教の王様)と言われる。
スルタンはボリウッド女優のレハナ(カンガナ・ラーナウト)
にアプローチし、二人は付き合うようになる。
スルタンはレハナの映画に、
ブラックマネーを投資したためウィルソンはその撮影を阻止する。
レハナはスルタンと共謀しウィルソンが賄賂を受け取った、
と見せかけた写真を撮らせ信用を失墜させる。
ショアイブは警官の息子でありながら盗難事件に関与するなど、
悪事に手を染めており困った父親はスルタンに 助けを求める。
スルタンはショアイブが電気店を始める手助けをする。
ところがショアイブがGFにプレゼントしたネックレスが、
盗品である事が判り問い詰められたショアイブは、
宝石店の店長を殴打してしまう。
ショアイブはスルタンに痛めつけられるが、
ギャングの仲間になりたいと頼み込む。
仲間になったショアイブはスルタンの右腕にまでなるが、
禁じられていた酒の密造や麻薬取引などに手を出した。
政界進出のため跡目を継がせようとしていたスルタンは立腹し、
ショアイブを殴打し自分の様にはなれないと告げた。
ショアイブは報復を決意し、
スピーチの壇上に立つスルタンを射殺した。