2018年の作品。インド陸軍の英雄ババ・ハルバジャン・シンを
モデルとしている。
<ハルバジャン・シン>
1946年現在のパキスタンのシク教徒の家に生まれ、1968年、
シッキム州で起きたインド・中国間の戦闘に参加し、氷河に落ちて殉死。
死後、勇敢な兵士に送られるアショーク・チャクラ勲章を受章。
シッキム州と中国の間にあるナトゥ・ラ(峠)に寺院が建てられ、
死後も国を守っていると言われている英雄。
<ストーリー>
駅の雑踏の中でアナウンスが聞こえる。デリー駅から寝台列車に
乗り込んでくる女性(ディヴィヤ・ダッタ)は若い兵士ハルバジャン・
シン(バヴァン・バム)と隣り合わせになる。女性は結婚生活に
大きな不満を持っており、シンに結婚などするものじゃないと
悪意を持って話し始める。
迷惑そうにしているシンに自分の事も話すように言うと、シンは
自分は中国との国境で任務についている事を話し始める。さらに
結婚で人生が破壊されてしまうと女性が言うと、シンは人生は
プラス・マイナスであると話す。
シンの言う事に一理あると感じた女性は自分の寝台に行き、
プラスとマイナスを5つずつ書き出す。
降車した女性はホームにいた兵士に、シンの行方を聞く。
兵士は不思議そうな顔をしシンの写真を見せ、とうに死んで
いると語りインターネットで検索するように言う。
女性はネットで検索し、シンが1968年にシッキムで
殉死している事を知る。
凄いなと思ったのは、結婚への不満をぶちまけていた時と
兵士の言う事に一理あると思い直した後のディヴィアの表情。
さすが女優と言うほどの違いだった。
女性はシンが見えており会話もしているが、この状況を見た
周囲の人は一人芝居にしか見えなかったかもしれない。
その辺りは描かれていないのであるが・・・・。
死後50年経った人物が女性の前に現れたのが不思議である。
なぜこの女性を選んだのか? それによって女性が人生を
見つめ直し結婚生活にプラスを見いだせたのだから良かったが。
ちなみに書き出した事項はプラスの方が多かった。