2020年の作品、タイトルはヒンディー語で「女神」。
カージョルも短編に出てるんだね。レイプ被害を受けた女性達が
集まって暮らすシェルターのような施設の物語。
<ストーリー>
映りの悪いTVをたたく女性、自分の世界に入っている女性、
ジョーティ(カージョル)は祈祷をする。トランプに興じる
女性達、食事の用意をする女性、勉強をする白衣の女性、
酒をあおる女性、TVのニュースに聞き入る女性。
様々な年齢層、出身地も宗教もいろいろのようだ。
ドアのベルが鳴る・・・入居者のようだが、満員であるため、
誰が退室するのか議論が巻き起こる。
ジョーティが少女を連れて入って来る。みんなに挨拶をするように
告げると少女は年長の老女に駆け寄り抱きつく。
TVでは1日に90件ものレイプ事件が起きている事を告げる。
現代では(都会では)このような施設があるようで、一部の女性は
仕事に就いたりしているようであるが、これが田舎ともなれば、
警察が取り合ってくれない低階層の女性は泣き寝入りするしかなく、
場合によっては世間体から家に帰れない事もある。
私は以前こういう女性達(レイプ被害だけでなく、結婚の持参金
問題の被害に遭った女性や離婚させられた女性達のために施設を
作り、裁縫などを教えて経済的な自立を図る事を考えたのだが、
逆に周囲から目立ってしまう事や、被害者達がどう考えるのか?
それを望むのか?を検討した結果、難しいと言う結論に達した事が
あった。多少なりとも時代が変わった今ならどうか?
再度検討できる環境が整えば考えてみたい。