2020年の作品、タイトルは「恋人たち」。
マディア・プラデッシュ州のグワリオールと言う町が舞台。
大きな観光地ではないのであまり聞かないとは思うが、
良い城があり劇中にも登場する。
この映画は家庭内暴力法498A、夫やその家族による妻への
暴力や嫌がらせの禁止がテーマであるが、この映画はその法律を
逆手に取った妻が虚偽の訴えを起こし、それによって、
上手くいきかけていた結婚生活が破たんする。
<ストーリー>
警察の事情聴取を終えて夫アニルダ(アヌラグ・マルハン)が
妻ニティヤ(スエタ・プラサド・バス)の実家を訪れる。
中に入れてもらえないため屋根を伝って侵入しニティンを
脅迫する。
ここまでは正に家庭内暴力の被害者と加害者の様子。
結婚前の両家の顔合わせシーンの回顧・・・ニティヤは
結婚前にビピン(サラング・パトワルダン)と恋人同士であったが、
それを受け入れてアニルダの家は結婚を申し込む。
結婚後ニティヤはアニルダが暴力をふるっていると警察に訴えるが、
アニルダがニティヤを迎えに来て一緒に家に帰る。ビピンは
他の女性と結婚する事になる。アニルダはニティヤを慰める。
2カ月後・・・・ニティヤはビピンに射殺され、
ビピンも後を追って自殺する。
ニティヤはアニルダとの結婚を断れば良かったと思うのだが、
いろんな事情があってビピンとは結婚できなかったのかも
しれない。結婚後も関係が続いていたのかは描写がないが。
実際は家庭内暴力はなく、ニティヤがアニルダとの結婚生活を
破たんさせるために嘘をついたものと思われる。結果的に、
結ばれなかったニティヤとビピンは死んでしまうのだが、
ニティヤの心変わりを知ったビピンがニティヤを殺して、
自殺を選んだのだった。不幸だ・・・。