2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「会話」。
監督で主演のアディーブ・ライスは17歳で映画を撮り始め、
28歳まで毎年、社会問題をテーマにした短編映画を制作している。
インドでは学業のプレッシャーによる自殺やうつ病になる学生が
多数いるため、そこに焦点を当てている。アーミル・カーン主演の
「3イデオッツ」(邦題:きっとうまくいく)でも、
学長の息子がプレッシャーで自殺しており、ロボと言う学生も学長に
追い詰められて自殺、ラジューも自殺未遂している。
この作品のデシュパンデー夫人は科学の教授と言う設定なので、
息子がプレッシャーによって自殺したと言う背景にはうなづける。
<ストーリー>
マハラシュトラ州のパルガールと言う町の築70年の家が舞台。
ドキュメンタリー映画の製作者であるジート(アディーブ・
ライス)が デシュパンデー夫人(スプリヤ・ピルガオカル)を
訪ねて行く。
姪のトゥリカ(シバニ・ラグバンシ)が不在を告げ、
帰りを待つことになったジート。ジートは自分が、
自殺した夫人の息子のミランダの大学の親友だと語る。
デシュパンデ夫人が帰宅すると三人は一緒に食事をしながら
会話をする。途中でジートが訪問した理由が自殺の背景を
探る事であった事を告白すると、会話は重苦しいものになる。
ジートは自分がドキュメンタリー映画を撮影している事を告げ
動画データを置いて立ち去る。
そこにはニシャーン(サンカルプ・ジョシ)と言う囚人に
インタビューするジートが映っていた。
翌朝、夫人はジートに会いに行き、謝罪するジートに、
自分と息子の事を話して聞かせる。